あんな話 こんな話  142
 
船瀬俊介著  徳間書店
「長生き」したければ、食べてはいけない!?
より その10
 
第8章 ほとんど食べずに生きるひとびと
 
 
■ これぞ「マイナス栄養学」、
カロリー栄養学崩壊した!
 
● 核の中に“原子炉”がある!
 
ところが、わたしが尊敬してやまない2人の医学者が、不食の謎に挑み、その生存理由を仮説として提唱しているのだ。
一人は安保徹教授(新潟大学医学部)。
もう一人は世界の自然医学の重鎮、森下敬一博士。
 
じつは、お二人を引き合わせたのはわたしである。
「森下先生の著書は、ぼくの宝物」と言う安保先生と森下先生のご両人は八王子、高尾の森下長寿研究所で意気投合。
わたしを交えて、夜遅くまで医学談義が盛り上がった。
 
それからしばらくして後、安保先生は不食者負が基礎代謝カロリー以下でも元気で生存している謎を明らかにした。
先生はあっさり言われた。
「それは核反応エネルギーで生きているんだよ」
 
エエッとだれしも仰天絶句するに違いない。
しかし、先生は淡々と「基礎代謝で化学反応しか見ていなくて、放射能反応を考えていないからだよ。
まあ、はやくいえばからだの中に”原子炉“があると思えばいいんだよ」。
 
 
● 核エネルギー酸化反応より超強大
 
エネルギーは酸素と物質が化合すると発生する。
それは酸化エネルギーだ。
フォイトら初期の栄養学者たちは、この酸化の化学反応のみにとらわれた。
だから熱量という言い方をいまだしている。
それは炉の中で食物を燃やして発生する熱量を測定し、それと同じ熱量(エネルギー)が生体内で発生する、と理解したのだ。
 
ところが自然界のエネルギーには、これら物質同士の化学反応以外に原子核が反応する核エネルギーがある。
核分裂で発生するエネルギーを利用したのが原子爆弾、原子力発電である。
原子核が融合するときに発生するエネルギーが太陽エネルギーだ。
 
その膨大さは化学反応エネルギーの比ではない。
質量比では何十万、何百万倍ものエネルギーを発生させる。
 
人体内では酸化によるカロリー(熱量)発生と同時に、核反応によりエネルギー発生が行われている、という安保学説は、じつに興奮を誘う。
安保先生は、細胞内のカリウムに着目した。
「細胞内にカリウムがやたら多いでしょう。それは放射能をとるためと思えます」
 
 
 
● カリウム40の中性子崩壊で発熱
 
中でもカリウム40原子に注目した。
「ふつうのカリウムは原子量が39だけどそれが40もある。
陽子の数は同じだけど、中性子の数が1個多い同位体です。
このカリウム40は、自然界に存在するカリウム原子全体の0.012%だけ含まれている。
「1個多い中性子が崩壊して電子を出しながら陽子になる。そのとき放射能が出て、元素周期律表で右隣に並んでいるカルシウムになるわけです」。
その原子変換のときに核エネルギーが放出されるという。
 
普段食物から十分にエネルギーをとっているときは、このシステムは作動しないが、少食、断食、飢餓状態などのとき、この核エネルギーによるバックアップ・システムが作動するというわけだ。
 
「安保先生!すばらしい。ノーベル賞物の発見ですよ」と興奮して言うと、先生は「これは船瀬さんの発言がヒントになっているんだよ」と笑う。これにはキョトン。
「ほら、森下先生のところで、フナ背さん『体内で核反応が起きている』といったじゃない」。
そういえば「渡り鳥が何も食べないで地球を半周もするなんて、体内で核反応が起きているとしか思えない」などといった記憶がある。
「それが気になって、あの後、ずっと考えてカリウム40に行き着いたんだよ」
 
なるほど、何ごとも自由闊達な議論は必要なものだ。
先生によると細胞内のエネルギー生産には
A系統がある。
 
@酸素系〈後期生:ミトコンドリアで発生〉。
A解糖系(嫌気性:ブドウ糖分解で発生)。糖が分解され乳酸が生じるときにエネルギーが発生する。
 
@はA:クエン酸回路とB:電子伝達回路で構成される。
カリウム40の原子変換時に発生する放射能エネルギーはB回路を動かすので、細胞は核エネルギーを得るのである。
 
 
● 細胞内共生による2系統エネルギー
 
フォイトらの「近代栄養学」のカロリー理論が破綻した理由は、A解糖系エネルギー、B原子核エネルギーの2つの存在に無知だったからだ。
100年以上も昔の学問レベルでは、それも仕方なかった。
罪はそれを金科玉条として現代まで、奉らせた連中にある。
また、いっさいの疑問すら抱かず、丸暗記で鵜呑みにしてきた“秀才”学者達も猛省すべきだ。
 
人体細胞に、なぜA:好気的〈酸化系〉とB:嫌気的(回糖系)の相違なる2つのエネルギー発生システムが存在するのだろう?
 
安保先生の説明によれば、20億年前、酸素の嫌いな〈酸素を使わない〉解糖系で生きる細胞が暮らしていた。
それが人類の先祖細胞という。
そこに酸素による酸化反応でエネルギーを得るミトコンドリア生命体が寄生して、共生関係が成立して、人類の祖先細胞が生まれた、という。
 
細胞を顕微鏡で覗くとミトコンドリアなど、さまざまな成分が見えるが「これらは、かつて別の生命体であった」と聞いたら、目がテンになってしまいそう。
それは細胞内共生と呼ばれる。
1970年代まで、ありえないトンデモ理論として生物学会から冷笑嘲笑されていた。
しかし、その後の研究で真実として認められて今日に至る。
学問とはそんなものである。
昨日の異説が新説となり、昨日の常識が非常識となるのだ。
しかし、細胞内共生説を知ったら、かの「種の起源」のダ                                          ーウィンは頭をかきむしって発狂するのではないか!
 
 
● 地球を半周する渡り鳥の謎が解けた
 
しかし、安保先生の生命核エネルギー説を知って、これまでの謎が氷解する思いがした。
とくに、疑問でならなかった渡り鳥の驚異的な飛翔エネルギーの謎がこれで解けたと思った。
渡り鳥は1万キロどころか地球半周2万キロを飛ぶ種もあるという。
それもほとんど大洋上を群れをなして飛ぶ。
 
その驚異的なエネルギーは酸素燃焼によるカロリー理論ではどうにも説明がつかない。
「何、時々海面に降りて魚を食っているんだよ」という向きもある。
しかし、魚を大量に胃袋に入れたら今度はその重さで長くは飛べまい。
渡り鳥は海上の嵐など気象変化を避けるため超高空を飛ぶ。
世界最高峰エベレストのはるか上空を飛ぶ渡り鳥すらいる。
 
今から約150年も昔、フォイトらはそれなりに栄養学、生理学の研究に没頭したはずだ。その頃は酸素による燃焼エネルギーが、すべてのエネルギー源である、と解釈していた。
そこから「エネルギー保存則」(熱力学第一法則)が確立したのだ。
しかし酸素による酸化のみがエネルギー源と信じていた未熟なカロリー理論を現代栄養学は、いまだ信奉しているのだ。
 
――秀才は記憶し、天才は思索する――
丸暗記が自慢の秀才だらけの「象牙の塔」が、日本の学問の実態ではないか?
秀才の頭の中身を、別名”石頭”という。
日本では、”ストーン・ヘッド”だらけの人々がエリートと呼ばれ優遇されている。
そんな国は停滞し、衰退し、疲弊して、落ちこぼれるのも当然だ。
 
 
 
■ 鶏と卵の謎――
生体内の原子転換は米軍部も認めた
 
● 細胞レベルで原子変換」(米軍リポート)
 
「生体内で原子変が行っているというのは、古くから知られていたんです」
森下先生は、おうようにうなずく。
「世界でいろんな学者が原子変換を証明したんだが、なぜか学会が黙殺している」
いやはや、ここでもフォイト栄養学と同じ陰謀、弾圧が渦巻いているようだ。
 
「有名なのは、ケルブランの実験で、彼は生体内での元素転換を証明しています。それもずっと昔のことです」
しかし、学会もマスメディアも完全黙殺して、今日に至る。
ところがアメリカ軍部が、その原子変換説に注目しているのだ。
 
「近年、ケルブランと小牧久時という2人の学者が、生体組織における原子転換が行われていることを実験で証明した。
このことによってノーベル賞にノミネートされた。
彼らが転換を証明した元素は、◆ナトリウム(→マグネシウムに転換)、◆カリウム〈→カルシウムに転換〉、◆マンガン(→鉄へ変換)・・・・・・である。
事実、200年近くも前に、原子変換が起こることが観察されていた。
しかし、中世の異物である錬金術と同列に見られ、ほとんど信用されなかった」
(「生体における原子転換」に関するアメリカ軍部報告所より引用)
 
この報告書は1978年、米軍物理技術研究所のより「生体内における原子転換のエネルギー生成」というタイトルで発表されている。
その結論は「生体内で、細胞レベルで原子変換が起こっている可能性が高い」と結論付けている。
その結論は「生体内で、細胞レベルで原子変換が起こっている可能性が高い」と結論づけている〈久司道夫著『原子転換というヒント』三五館〉。
 
しかし、その後、原子転換の話題は完全に封印された。
科学者の間では口にするのも憚れるタブーとなってしまった。
 
 
● 餌と卵のカルシウム量はケタ違い
 
森下博士は自信満々に、おっしゃった。
「原子変換が行われていなければ理屈が通らないことがものすごくあります」
例えが、野菜のエサを与えた鶏からカルシウムの多い卵が生まれる謎。
「カルシウムをほとんど含まないエサを食べているニワトリから、どうしてカルシウム豊富な卵ができるのか?』
 
小学生がたずねそうな質問だ。
ところが「この疑問に答えた科学者は、1人もいない」という。呆れてものも言えない。
 
たとえば1799年、ヴォクランというフランスの科学者がすでに、この不思議を研注している。
エサのオート麦の中のカルシウム(石灰)の量を測定してから、メントリに与えたそして、産んだ卵の中のカルシウム量を測定した。
12倍にも増加していることを発見。
この研究で彼は「カルシウムがメンドリの体内で生成された」という仮説を立てた。
それ以外にカルシウムが卵の中に激増している理由が考えられない。
しかし、彼は結局カルシウム急増の理由を見つけることはできなかった。
当時は原子変換どころか原子構造すらまったくわかっていなかったからだ、
 
タマゴから与えたえさの10倍のカルシウムが検出された。
なら、鶏の体内でカルシウムが生成されたのです。
小学1年生でもわかる。
それが、研究どころか口にするのもタブー扱いされている。
学問の世界は奇妙キテレツである。
 
 
● 緑の野菜から赤い地が生まれる不思議
 
「カリウム40が原子転換でカルシウ牟になったんだよ」
安保先生は、このタブーの垣根をあっさり越えておっしゃったので、拍子抜けしてしまった。
研究者が恐れるのはおそらく軍事的圧力か何かだろう。
しかし、そんなことに怯えて真実の探求などできるわけがない。
もっと勇気を出せ、といいたい。
 
さて安保先生のカリウム変換によるナトリウム生成時の核エネルギー発生理論は、小食者、不食者が元気で生きている理由を理論的に解明する
米軍の報告書ではケンブランらはナトリウムのマグネシウム転換、マンガンの鉄転換も証明した、と記録されている、
生命の細胞内ではこのような原始転換が日常的に行われているのかもしれない。
 
たとえば、緑の野菜を食べると赤い血液が生まれる。
考えたら不思議だ。
野菜の主成分は葉緑素(クロロフィル)。
その分子は中心にマグネシウム(Mg)を持つ。
血液の主成分は赤血球(ヘモグロビン)。
この分子は中心に鉄原子〈Fe〉を持つ。
驚くべきは、それ以外では両者の分子構造は、まったく同じなのだ。
 
つまりクロロフィル〈緑色〉が消化吸収の過程で、分子のMgを失いFeに置き変わることでヘモグロビン〈赤色〉に変化している。
しかし、体内でMGとFEの収支バランスは成り立つのだろうか?
これは単なる仮説に過ぎないが、もしかしたらMGからFEへの原子転換の可能性もあるのかもしれない。
 
 
 
■ ジャニ翁の不食は、
太陽光・ソマチッド造血だ!
 
● 顕微鏡画面に飛び回る不思議な小体
 
世界中のひとびとを仰天させたブララド・ジャニ翁の存在・・・・・・。
しかし、森下先生はまったく驚くことなく泰然自若と
「何も食べないで生きている人は、世界中にいます」とほほ笑む。
 
しかし、食べ物が血となり、肉となるという。
かれらは何も食べていない。
なのに、彼らの体内に血液はめぐり、骨格は形成され、筋肉により動いている。
さまざまな臓器や器官はまったく普通の人間と同じであることがインド医師団の調査報告でも解明されている。
 
血や肉や骨の原料になる食物を、まったくとっていない。
それで、ジャニさんは普通の人間と同じ身体をしている。
なら、その血、肉、骨は何から生成されたのか?
 
「それはねえ・・・・・・」と森下先生は、目を細め身を乗り出す。
「ソマチッド理論で説明できるのです」
ここで突然飛び出したソマチッドなる単語に、読者は戸惑うだろう。
ソマチッドは「生命小体」などと訳されている。
 
森下先生は医学生のころは、研究室に寝袋を持ち込んで顕微鏡を覗き込むほど研究熱心だった。
ところが血球の観察をしているとき、何か小さい物が動き回っている。
それが粒状であったり紐状に見えたりさまざま。
そこで、先輩研究者に「これは何ですか?」と訊く。
先輩は顕微鏡を覗いて「ああ・・・・・・ブラーク(ごみ)だよ」
それでも、ゴミがこんな複雑な動きをするのだろうか?
また教授に訊く。「ブラークだよ。森下クン」
「それでも、誰彼かまわず聞くもんだからね」と先生は悪戯っぽく目を細めた。
「ボクにあだ名がついちゃった。“ドクター・ブラーク”って(笑い)」。
 
 
● 生命小体は16段階に変化、変態した
 
この小さな物体は、ごみではなかった。
ソマチッドの存在を発見し、その生体を解明したのはフランスの生物学者がストン、ネサンである
かれは超高性能の光学顕微鏡を自ら開発し、このミクロの存在の正体を極めた。
それは少なくとも16もの異なる形態に変化した
そして、その小体は「環境が変わると急変」「次段階に変化する」など不思議で驚異的なふるまいを示した。
ネサンは。それは生命体の最小単位であることを確信し、”ソマチッド”(生命小体)と命名したのだ。
 
ネサンはソマチッドは原始生命体でもある、という。
それ自体は何万年と生き続けられる。
さらに化石や鉱物の中にも存在する・・・・・・というから、まるでSFの世界だ。
 
ソマチッドが宇宙から飛来して、隕石中に封じ込められたものが、地球環境内でDNAを合成して生命体のもととなったのではないか、と考えている研究者もいる。
つまり、ここの生命には死があるが、ソマチッドは”不死”の生命体なのだ。
いわば、生命の最小単位・・・・・・。いまだ、
謎が多いだけにわくわく知的興奮を誘う存在だ。
 
 
● 「無」から「有」・・・細胞は新生する
 
ところが、ソマチッドもまた原子変換と同様、学問の世界ではタブーなのだ。
またもや、あきれ果てて天を仰ぐ。
「学問の自由」なる言葉は、もはやとっくの昔に死語と化している。
 
若き森下医師が顕微鏡で確認したソマチッドは複雑な動きをする。
映像で見せていただく。それはUFOの動きそっくり。ブラウン運動と呼ばれる。ソマチッドは、細胞が分解された後に、再び、結合する”仲間”を求めて活発に動いているように見える。
 
ソマチッドが分解した後の”カケラ”とすれば、それらが合体した新しい”細胞”となる。
「森下・千島学説」は(1)腸管造血説、(2)細胞か逆説、(3)細胞新生説・・・・・・の3つの理論を唱えている。
(1)(2)は立証されたが、(3)を否定する学者は多い。
「細胞は細胞からしか生まれない」「「無」から「有」はありえない」と冷笑攻撃の対象とされた。
 
しかし、ネサンのソマチッド理論の登場で「無」から「有」はありうることが分かってきた。
つまり、器官→組織→細胞→分解→ソマチッドに分化・・・・・・と考えれば、ソマチッド→合成→細胞→組織→器官・・・・・・と、逆の経路も成り立つ。
 
現に、森下博士は顕微鏡観察で人体内に、医学の教科書には、まったく登場しない不思議な構造体を発見している。
それは原初的な組織構造体で血管などの組織の成長していくものとみられる。
これこそ、ソマチッド(生命小体)が結集して、組織再生しているのだろう。
 
 
● 太陽光でソマチッドは増殖し人体に!
 
「ソマチッド」と「無から有」・・・・・・これこそ、「不食者ジャニ氏が存在し生き続けていることを証明する理論である。
 
「ソマチッドはねえ・・・・・・」森下先生は確信を持って、こう述べた。
「とくに『経路』の中にウジャウジャいます。
「経路」とは東洋医学の基本概念である。
「漢方医学で気血が人体をめぐり流れる経路を言う。
手足から発するものおのおの3陰3陽の12経路と腹背の正中線を走る2つの脈を合わせて14経路といい、これに付属して365の経があって全身に分布」
 
はやくいえば生命エネルギーの流れる道。
エネルギーの出入りポイントを「経穴」〈ツボ〉という。
鍼灸で針を打ったり、指圧をするのが、このツボである。
 
これから森下先生が明かしてくれた理論は、衝撃的ですらある。
「ソマチッドはとりわけ「経路」「経穴」にたくさんいます。
そして、太陽光を受けると、そのエネルギーでウジャウジャ増殖する。
それが合体して赤血球となり血となるのです。
これを「経路造血」といいます。
その血が全身をめぐり肉や骨になるわけです」
 
つまり太陽エネルギー→ソマチッド増殖→赤血球に変換→体細胞・・・・・・という過程をたどる。
ここまで読んであなたは、ただ唖然とされるはずだ。
つまり太陽エネルギー〈光〉が生命体(人体)を合成したのだ!
ジャニ氏を精密に診断したインドの医師の一人が、彼を生かすのは太陽エネルギーかもしれない、とつぶやいていたが、ズバリそのとおりだった。
 
 
● 生命を生かす究極のバックアップ
 
植物はクロロフイル(葉緑素)により、太陽光を物質化し、自らを成長させる。
動物はソマチッド(生命小体)により、太陽エネルギーを物質化し、自らを成長させるのだ。
むろん、ふつうの生命活動は食物をとることで、その(1)熱エネルギーと物質変化で営まれる。
しかし、大自然(神)は、それだけでなく緊急避難時のバックアップ・システムを準備しておいてくれたのだ。
それが、(2)解糖エネルギーや (3)核エネルギーによる補助システムである。
最後には危機による極端な少食、不織に備えて究極の生存システムを人体に備えてくれていた。
それが(4)太陽光によるソマチド造血である。
 
むろん、このような緊急バックアップシステムは常に作動するものではない。
「不安」「恐れ」「迷い」などから離脱して「無」の心身状態になってのみ、作動するシステムなのだろう。
だから古来より真理に到達する道として瞑想、祈り、菜食、小食、断食などの修行が奨励されてきたのだ。
 
沖ヨガの沖正弘導師は、ヨガの究極の目的は神人合一の「疹人」にイタルことである、と述べられている。
ジャニ翁のような完全不食の人の存在は、沖先生のお言葉が正しかったのだ。
といまさらながら得心する。
大自然の生命の神秘は、これほどに奥深くありがたい。

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001