森下敬一先生
■ 正しい食生活 7つのポイント
 
次にあげる事柄は、自然医学の基礎的な研究と、実際の診療活動を通して明らかにされた正しい食生活のためのポイントだ。これらの点さえしっかり守っていれば、必ず期待どおりの結果が得られる。
逆に言うと、この線からずれてあまり細かいことばかりこだわりすぎてもいけない。大筋をはずれたり、ストレスが増大して、逆効果となってしまうことがある。
 
1、主食は未精白穀物とする
未精白穀物とは、玄米・玄麦・アワ・キビ・ハトムギ・ヒエなど胚芽や糠の部分もすっかりついているもので、播けば芽が出てくる生きている状態の穀物のこと。玄米を主体(5〜8割くらい)にして、その他の雑穀を各種加えて、玄米雑穀ご飯にして食べる。合わせて、アズキやクロマメも適宜加えると、一層すぐれた主食となる。
 
2、副食は野菜中心にする
野菜に、海藻類、小魚貝類を適宜加える。季節のものを各種利用すると、多彩な有効成分が補給できる。その上に、食卓も楽しくなるので、いろいろな調理法を試みるのが望ましい。野菜はとくに、根菜類と青菜類をしっかりととることが大切。また、手に入るようだったら極力、野草や有機農法野菜を利用したい。有機農法野菜は、普通の畑栽培のものより、質的にすぐれているからだ。また、小魚貝類は、ミネラル食品として有益な食品である。
 
3、発酵食品を積極的にとる
とくに、味噌、醤油、甘酒、納豆、漬物など、日本の伝統的発酵食品は、腸内細菌の性情をよくする上でひじょうに有効だ。これらを十分に活用するとよい。保存料や人工色素、白砂糖などの有害因子が加わっているのはダメ。何よりまず、質の吟味が大事だ。甘酒は、玄米甘酒が望ましい。
 
4、精白食品をやめる
精白食品とは、いろいろな加工をして、不自然に白くしてしまった食品のことである。白米、白パン、精白粉(小麦粉、一般に売られている片栗粉−ジャガイモ澱粉−など)および、それらを原料にしてつくられた一切の食品は極力避ける。また、白砂糖、精製塩、化学調味料といったほとんど化学物質化している(化学調味料は化学物質そのもの)真っ白い食品は厳禁。
 
5、動物蛋白食品をやめる
肉類、牛乳、卵およびこれらの加工食品は極力とらないようにし、できたらゼロにする。
 
6、不自然な加工食品は避ける
不必要は人手を加えるほど、生命の素材としての食物の価値は失われる。なるべく新鮮なものを、シンプルな形でとるのが望ましい。自然な材料を用いていても、缶詰やビン詰め、冷凍、調理してから長く時間のたったものは、質的に変化しているから極力敬遠したい。
 
7、補強食品と薬草茶を補足する
慢性病を根治させるためにも、公害物質の排泄をスムーズにし、高ストレス力を高めて病気にかからない体になるためにも、さらに心身の機能をいっそう高め柔軟な頭脳と若々しいバイタリティあふれる肉体で長生きするためにも、全身の生理機能のレベルアップをはかる食品が必要である。「森下補強食品」や「森下和漢茶」は、そういう目的で用いる食品である。一般にも各種の健康食品や健康茶類が市販されているが、質をしっかり吟味することと、自分の体質に合ったものを用いることが重要である。

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001