■ 子どもたちをボロボロにする飲みもの
マナメッセより    その1
添加物いっぱいの清涼飲料は、肥満はもとより、知覚障害などの原因をつくります。
果汁100%のジュースでは発ガン性のある残留農薬が心配。
完全栄養食品と呼ばれる牛乳でも、カルシウムの取れないものや心臓病を誘発するものが、たくさん売られています。
私たちは、子どもにどんな飲みものをあげたらいいのでしょうか。
 
PART1
清涼飲料水は添加物の固まり。
飲み続けると肥満ばかりでなく知覚障害などのおそれが!?
 
汗をかくと、つい冷たい飲み物を飲んでしまいます。
汗によって水分が排出されたら、当然補給しなければなりませんが、無意識に甘い飲み物も飲んでいませんか。
あるいは、テレビの宣伝だけで選んでいませんか。
食べ物の材料には、気をつかう人も飲み物の中身には気をつかわない人が多いのではないでしょうか。
 
そこで、冷蔵庫の飲み物をチェックしてみましょう。
缶やパックの表示を見てください。
品名のところに″清涼飲料水≠ニ書かれているものがあるでしょう。
この″清涼飲料″というのは、乳飲料やアルコール飲料(アルコール1%以上含むもの)を除くすべての飲み物が含まれます。
したがって、炭酸飲料や果実飲料、ジュース、お茶類、スポーツドリンクなど、非常に広い範囲のものがそこに入ります。
 
次に原材料名の表示がありますが、ここには、使用量の多いものから書かれています。
お茶類には少ないようですが、コーラなどにはかなりの添加物が入っています。
 
★ 清涼飲料は、まるで添加物の水溶液
健康を考えたら、飲ませたくない
 
清涼飲料の原材料表示を読むと、たくさんの添加物が書かれていますが、その物質名(あるいは香料、酸味料というような表示もあります)を読んでも、その添加物の危険度については、あまり分かりません。
でも、様々な危険が言われています。
その他天然の添加物でも不安があります。
私たちは、天然のものだと理由もなく安全だと思いがちです。
トリカブトやフグの例を持ちだすまでもなく、天然にも危険なものはいっぱい存在しています。
例えば、カラメルには、変異原性。
ステビアの純度の低いものには、発ガン性や妊娠障害が指摘されています。
それに、安全性の確立していない添加物もいっぱいあります。
やはり、清涼飲料は飲まない方が安全。
 
乳化財:・・・発がんを促すソルビタンなどが使われる
着香料:・・・ほとんど安全性がわかっていない。酢酸エチルなど
天然カフェイン:・・・摂りすぎると胎児に奇形のおこる危険性もある
ビタミンC:・・・発ガン物質の過酸化水素をつくりだす
リン酸:・・・カルシウムを破壊する添加物。
       缶臭をとるために添加されるが表示の義務なし
砂糖:・・・1缶(250ml)に30gも含まれているものもあり、
      1缶で1日の適量を越えてしまう
保存料:・・・動物実験で肝硬変や染色体異常の報告も。安息香酸エチルなど。
甘味料:・・・多用されているアスパルテームには動物実験で腫瘍ができたり骨格
       異常
着色料:・・・食用緑色3号など、発ガン性の疑いのあるものが使われている。
 
★ 精分の取り過ぎは肥満、むし菌、中枢神経に障害も
砂糖や果糖などの糖分は、人間にとって、エネルギー源として必要です。
でも糖分がエネルギーとして使われるためには、どうしてもビタミンBが必要になります。
Bが消耗すると、中枢神経に障害を起こすと言われています。
さらに、余分な糖はピルピン酸をつくり出し身体を酸性化するため、カルシウムを消費し、カルシウム不足も招きます。
そうなると筋肉が弱くなったり、早流産、近視などにもなりやすくなります。
もちろん、むし歯や肥満の原因にも。
 
では、糖分は1日にどのくらい取ったらいいのでしょうか。
適量は、体重1kgあたり、1gといわれています。
つまり体重25kgの子どもなら、1日25gが適量になるわけです。
ところが、たった1缶でこの適量を超えてしまう清涼飲料はたくさん売られています。
朝からぼんやりしている子ども、理由もなくいつもイライラしている子ども、そんな子どもたちは、清涼飲料の飲み過ぎかもしれません。
お母さんは、気をつけてあげてください。
 
★ カフェインの多い炭酸飲料は子どもの脳へ悪影響を与える
「たくさんの添加物が入った清涼飲料は、基本的には避けるべきです。
とくにコーラなどはカフェインが多く、子どもの脳への影響が心配です。
コーラばかりではなく、最近良く飲まれている機能性飲料やスポーツドリンクなどにもカフェインは含まれています。
ところが、これらの飲み物の自販機は、日本国内、いたるところにありますね。
そして、病院に置いてあったりもする。
もっと子どもたちの健康を考えてほしいですね」
と語るのは、食品問題に詳しいジャーナリストの郡司和夫さん。
 
カフェインが中枢神経を刺激して、興奮剤や麻酔薬としての作用があることは昔から知られていました。
だから私たちは子どもにカフェインの多いコーヒー、紅茶等を飲ませないようにしていました。
それに、子どももお茶などはあまり飲みたがりません。
でも甘い味付けの清涼飲料なら、好んで飲みます。
カフェインで、一時的に元気になるなんておかしな話です。
 
「添加物いっぱいの清涼飲料を、ペットボトルl本なんてもってのほか」
と郡司和夫さん。
 
(用語解説)
中枢神経・・・私たちの身体の知覚や運動などの神経の中心部。
脳と脊髄によって構成される。
ピルビン酸・・・私たちの身体の中にある酸の一つで、
乳酸などど共に疲労物質といわれる。
 
喉がかわいたから飲むのではなく、ついなんとなく飲んでしまうという子どももたくさんいます。
今は元気でも、将来の健康が不安
 
★ 子どもたちに人気のスポーツドリンクも砂糖がいっぱい
発ガン物質を含むものも
清涼飲料も、昔のように着色料いっぱいのドギツい色をしたものは、ほとんど見かけなくなりました。
健康志向もあってか、無着色のものや、ビタミンやミネラルを添加したスポーツドリンクや、アルカリイオン飲料に子どもたちの人気が集まっています。
 
特にスポーツドリンクは、テレビのコマーシャルでスポーツ選手を使い、あたかもこれを飲むとスポーツ選手のようになれそうな幻想をふり撒いています。
でも原材料表示では糖類がトップ。
そのうえ、グルタミン酸ナトリウムまで添加されているものもあります。
 
そして、アルカリイオン飲料などは、風邪の発熱時などに、医者が勧めることもあり、よい飲み物というイメージも定着しています。
 
★ スポーツドリンクのビタミンCで発ガン物質過酸化水素″が発生
そのスポーツドリンクの中に含まれるビタミンCによって、発ガン物質の″過酸化水素″が発生するとの研究報告もあります。
 
『ビタミンCが水に溶けると過酸化水素を発生させることはすでに周知の事実なのです。しかも銅イオンなどの金属が微量でも存在すると、反応が急激に進行して、その発生量は何十倍、何百倍にも高まることも分かっています』(″食べもの文化105号♂閧ホえ社刊 西岡一同志社大学教授の報告)
ということなのです。
なお果実などには、過酸化水素を消す酵素があるので、天然のジュース等は問題がないとのことです。
 
このビタミンC(あるいは、L−アスコルビン酸と表示されていることもあります)は、私たちの食事では、不足しがちだろうということで、各メーカーが、私たちの健康を考えて入れているわけではありません。
酸化防止や風味保持のために、ほとんどの清涼飲料に使われています。
ということは、清涼飲料には、必ず発ガン物質が入っているということになります。
 
★ スポーツドリンクでの水分補給より食事や麦茶、牛乳などでの摂取を
スポーツドリンクの問題点について、
「昔ジュースが高価だった頃、合成着色料と甘味料で嘘のジュースがつくられました。
それらが発ガン性等で問題になり、次に全糖ブームがあって、その後に健康志向と一緒に登場してきたのがスポーツドリンクです。
糖分もコーラ等より少ない数パーセント。母乳の甘さに近いのです。
それだけに、お母さんも批判しにくいのかもしれませんね。
ただ、スポーツドリンクで日常的に水分を取るのは、糖分の問題に加えて、体液をつくる力を弱めたりすることもあると思えます。
安易に清涼飲料に頼るのではなく、水分を身体にどうやって取るのか、お母さんに考えて欲しいですね」
と″食べもの文化″の安藤節子編集長。
 
子どもは、大人よりも水分を必要とします。
でも、その水分は、きちんとした食事に、麦茶や牛乳で取るのが理想。
もう一度食事全体を見つめ直してみたいですね。
 
乳酸菌飲料や乳飲料などの乳性飲料をお牛乳と同じように考える人も多いようですが、これらには、牛乳に含まれない砂糖や添加物が・・。
 
過酸化水素・・・殺菌や漂白に使われる添加物。
発ガン性のあることから食品に残留してはならないとされている。
 

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001