料理がしやすく、歯応え・甘味を楽しむ
どんな料理にも美味しく食べられる
万能選手の山菜です
おひたしや和えもの、煮もの、汁の実に。
みず(みずな・うわばみそう)
 
 
● みず(みずな・うわばみそう)は
どんな料理にも美味しく食べられる山菜です
 
みず(みずな)は、クセのないソフトな味と、以外にだれでも採れるのが魅力の山菜です。
深山の澄み切った湧き水の流れる所に群生し、名前の通りじめじめした水気のある所を好む山菜で、正式名を「ウワバミソウ」と言います。
料理がしやすく、歯ごたえ・甘みを楽しむ山菜です
 
みずの茎は先端の細い部分を切り落とし薄皮をむいて、ひとつまみの塩を加えた熱湯に入れ、茎の色が薄赤から緑に変わったらあげて水にさらします。
食べやすい長さに切り、おろし生姜と醤油のおひたし、マヨネーズ等の和え物、塩コンブと合わせた一夜漬け、二枚酢をかけた酢の物等は、淡白でぬめりのある「みずな」によく合います。
生のまま皮をむいて5mm位に切り醤油付けでいただく。
葉はてんぷらにするとおいしいです。
その他、炒め物・漬物・煮物・鍋物等どんな調理でもおいしく食べられる優雅な山菜です。
 
 
みず(みずな)は、山沿いの平坦地から海抜2000m以上の高山まで、細かい流れの湧き水のしたたり落ちる岸壁などに群生します。
北海道から九州まで全国に分布していますが、北日本を除けば、山地ないし奥山に生息地が限られています。
高さ30〜60p程になる、雌雄異株の柔らかな多年草です。
茎は赤みを帯びたものとそうでないものがあり、それぞれ「赤みず」「あおみず」と分けられています。
茎は斜めに立ち上がり、左右対称とはいえない独特のゆがんだ葉が互生します。
葉の縁にはギザギザの鋸歯があります。
4〜5月に葉の付け根にクリーム色の花を付け、秋になると節の部分が膨らみムカゴができます。
晩秋になり倒伏したあと、ここから不定芽を出して繁殖します。
 
 
■ 赤みず
根元から茎にかけて赤い色をしています。
この赤い部分が美味しいです。
あおみずに比べ適応性が高く、わずかに湿ったところであれば、かなりたくさん採れます。
6月末頃までが食べ頃ですが、それを過ぎても、採取自体は秋まで可能です。
 
■ あおみず
赤みずより柔らかくクセもないので、野菜感覚で食べられます。
採取できる期間が長く、山の湿ったところに生える軟らかい1年草です。
直立して高さ30〜50pで、葉がカーブしていて、端がギザギザしています。
淡緑色で葉は対生、葉柄の基部には淡緑色の花がかたまって付きます。
 
● 「みず」−名前の由来
ウワバミソウの名は、ウワバミ(大蛇)の住みそうな所に生えるという意味です。
ミズは方言で、茎が柔らかく水分が多いところから名付けられました。
 
 
● 「みず」の採取
水辺に密生しているので、長靴は履いていきたいです。
4月下旬頃から茎が倒れるまでの夏が旬。
群生の中から茎が太く、葉がきれいなものを選んで採ります。
根元を足でかるく押さえながら抜くか、ナイフで切り採ります。
根が浮いてしまったら、元に戻しておきましょう。
 
● 「みず」の料理
茎を食べます。
葉を除いてから湯がき、太いものは皮を剥きます。
おひたしや和えもの、煮もの、汁の実に。
クセのない、ソフトな味わいです。
採取したものを水につけておけば、鮮度を保つことができます。
根や太い茎は包丁の背で叩き、みずとろろに。
ワサビ醤油も良し、酢を加えてもまた良しです。
 
 
■ 「みず」のおひたし
【作り方】
1、みずは5pくらいの長さに切ります。
2、鍋に水と塩少々を入れて火にかけ、沸騰したらみずを入れます。
茹で時間はあまり長くならないように。
3、ぬめりが出るくらいでサッとお湯から上げ、冷たい流水に浸します。
4、絞って水気を取り、削り鰹を振りかけます。
それに醤油を適量かけて食べます。
■ みずとろろ
【作り方】
1、葉と皮を取り除いて10本程まとめてまな板に載せ、叩いて繊維をよく崩します。
2、すり鉢に入れてよく擦り、だし・みりん・醤油で味付けをします。
 
■ 「みず」の磯巻き
【作り方】
1、みず300gをきれいに洗い、重曹小さじ1/4を加えた熱湯で茹で、
水にとって十分にさらしてから、揃えて水気を絞ります。
2、海苔を半分に切り、(有れば)オブラートを重ねて載せ、
棒状に揃えたみずを置き、海苔巻のように巻きます。
3、2を3p程ずつ切って、酢醤油を添えていただきます。
 
■ 「赤みず」の油炒め
【作り方】
1、葉と皮を取り除いてから頭を揃え、3p位に切り、
鍋に油少々を入れて油揚げと、豚バラ肉・切った赤みずを加えて炒めます。
2、砂糖、醤油などで味を整えていただきます。
 
■ 「みず」の磯巻き
【作り方】
1、みず300gをきれいに洗い、重曹小さじ1/4を加えた熱湯で茹で、
水にとって十分にさらします。
十分に水気を絞った後、細かく刻みます。
2、木しゃもじに味噌を大さじ2を貼り付けて、火にかざし焼き味噌を作ります。
3、まな板の上に1のみずとクルミ・焼き味噌を置き、包丁で切り混ぜます。
4、器に盛り、赤とうがらしを散らしていただきます。
■ みずたたき
【作り方】
1、皮をむき、熱湯で茹でて、水にさらします。
2、茹でたみずを包丁で叩き、味噌を加えてさらに叩きます。
3、そこに、にんにくまたは生姜を入れて叩くと、みずたたきの完成です。
粘りがあり、お酒のおつまみに最高です。
■ 「みず」の煮物
【作り方】
1、みずをきれいに洗い、鍋にお湯を沸かして、塩少々を入れて湯通しします。
こんにゃくも湯通ししてアク抜きをします。
2、ニシンや他の野菜は小さめに切っておきます。
3、鍋にサラダ油をひいて熱し、ニシンと野菜とこんにゃくを炒めます。
火が通ってきたら調味料を入れ、柔らかくなるまで煮込みます。
4、最後に、鍋にみずを加えてサッと煮れば出来上がりです。
 
■ あおみずと新タマネギのドレッシング和え
【作り方】
1、あおみずに重曹を加えて茹でておきます。
2、薄切りした新たまねぎと混ぜ合わせて、フレンチドレッシングをかけます。

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001