帯津良一・幕内秀夫 著   三笠書房
「なぜ「粗食」が体にいいのか」  より その6
 
 
● 「朝食を抜く人」より
「中途半端な朝食をとる人」の方が危ない
 
ここで、朝食と1日の食事回数について考えてみます。
 
本屋さんに行くと、1日1食健康法という本もあれば、5回食がいいという本ヤ、なるべくまんべんなく食べるほうがいいという本など、いろいろあります。
どの本にも述べられている一般的な傾向には、朝食を抜いた若い女性に、貧血、冷え性、生理不順、便秘などが多いということがあります。
 
私は、帯津三敬病院とは別に、松伯堂という食事と漢方と鍼の診療所に行っているんですが、ここの場合は、冷え性、便秘、貧血などの若い女性患者さんがけっこう来るんです。
そうした患者さんを診ていると、たしかに朝食を食べないといっている人に、そういう症状が多いんですね。
 
でも、よく聞いてみると、家で朝食を抜いているのは確かですが、会社に行ってからお茶を飲みながらクッキーを食べたり、果物やせんべいを食べているんです。
つまり、みんな“中途半端な朝食”をしている人ばかりなんですよ。
 
そういう人は中途半端におなかがいっぱいになっていますから、またお昼にご飯が入りません。
貧血、便秘、冷え性などに悩んでいる若い女性に多いのは、朝食を抜いている人なのではなく、中途半端な朝食をとっている人なんですね。
 
それでは1日何回の食事がいいのかというと、それは子供の生活を見ればわかりやすいんです。
私には6歳と4歳の子供がいるんですが、遅くても寝るのは8時で、夕食は5時、6時に食べます。
朝起きるまで12時間寝ていますが、起きているときは一日中走り回っています。
子供は、朝起きたと思ったら水を飲みながらもうおにぎりを食べています。
 
ところが、私のほうは、夜につき合いで酒を飲んだりしますから、朝、おなかがすいていないわけです。
だから、私自身の反省で言えば、朝、食べないことが悪いのではなくて、朝、食べられないような夜型生活が問題だということになります。
 
一般的に日本人は、朝抜きの昼夜2食ぐらいがちょうどいいんだろうと思います。
3食必要なほど働いている人はあまりいないと思います。
朝5時から畑仕事でもやって、洗濯機を使わないでおしめを洗っているとか、そういう人は別ですが、大体の日本人の労働量なら、2食で充分ではないかと思います。
 
ただし、先ほど言ったような中途半端にお菓子を食べて2食にするよりは、3食をしっかり食べたほうがいいですね。
食事の回数については、私はそういう風に思っています。
 
5、6回食べるという意見には反対します。
やはり、胃腸を休ませて、おなかがすいたら食べるようにしたほうがいいでしょう。
 
本当は、自分で勝手に食べるほうが一番いいんです。
おなかがすいたら食べるわけです。
ところが、会社もあれば学校もあるからそうは行きません。
その点、中学生当たりは正直ですよね。
先生が何と言おうが、おなかがすいたら弁当を食べてしまいます。
 
ところが、大人の場合、会社で隠れて弁当を食べるわけにも行きません。
それは生理的な意味ではなくて、社会的な意味で、できないんですね。
仕事にならないわけです。
 
だから、食事の時間が決まっているのは、体がそう求めているのではなく、学校や会社などを含めた社会がそうしているだけなんです。
できるならば、おなかがすいたら食べるのが本当だと思います。
 
 
● 「ほとんどのパンはお菓子」と考えよう
 
パンの話に戻ります。
現在、ほとんどのパンはお菓子のようなものです。
もともとパンというのは、茶色い麦のままを粉にして、水を入れてこねて生地を作り焼いていました。
それがいわゆるナンというやつですね。
 
麦の特徴は、米と違って固いことです。
ですから、麦を粒のまま食べている地方は、ほとんどないですね。
例外は、囲炉裏を使っていた地方の場合です。
なぜかというと、ぐつぐつと何時間も煮なけれが柔らかくならないので、囲炉裏にかけっぱなしにしておく必要があるからです。
 
山梨県の棡原(ゆずりはら)にある「おばく」という料理はそうやって作るんですが、これは麦飯というより、どろどろしたものです。
このように、麦をそのまま食べるには大変な手間がかかるので、普通は、麦を粉にしてから食べるわけです。
 
パンの歴史を簡単に言いますと、パンの原型であるナンというのは、お好み焼きみたいなものでした。
ところが、あるときに誰かが、ナンにほしぶどうを入れて食べてみたら、甘くておいしいということを発見したんだろうと思います。
そして、ある日、ほしぶどうを入れてナンを焼く準備をしていたら、人が遊びに来て、ナンの生地をそのままにして出かけてしまったんでしょう。
しかも、たまたまその日は暖かかったんだろうと思います。
 
帰ってきたら、干しブドウ入りの小麦粉の団子が、2倍くらいに膨れ上がっていたんですね。おそらく最初はそれを捨てていたんでしょうが、物好きがいて、焼いて食べてみたら、ふわふわしておいしいとわかったわけです。
 
こんなふうに、偶然、パン生地を膨らませる方法が発見されたんでしょう。
でも、イーストという存在を知らなかったころですから、小麦粉の団子がふくれているのを見て、おかしいなと思ったんでしょうね。
不気味だというので、欧米の人たちは、その原始的なパンにまじないをかけて食べるようになったんですよ。
どんなまじないだかわかりますか?
 
今でもパン屋さんでまじないをかけていますよ。パン屋さんで見てください。
パンに十文字の模様が入っているのがあるでしょう。
これはパンの生地にナイフで十字を切っているからなんです。
あれは十字架なんですよ。
おまじないをかけて焼いてみたら、ナンよりもおいしいということで、みんな膨らんだパンを食べ始めたわけです。
 
 
● 「ふわふわのパン」「糸を引き納豆」は
ここに要注意
 
少し前までのパンは、膨らんだといっても倍までにはならなかったんですね。
それが、今のように倍以上に膨らむようになったのは、昭和30年頃に日本人のある人が、とんでもないものを発見したからなんです。
 
それは何かというと、イーストです。
現在、いわゆる「生イースト」「ドライイースト」と読んでいるものです。
本当はイーストという言葉は酵母という意味ですから変な話なんですが、とにかく日本ではそう呼ばれています。
 
そもそも、なぜ干しブドウをパンの生地に入れると膨らむのかというと、ブドウにはもともと天然の酵母がくっついているからなんです。
 
昔は、ブドウ酒を家で作る人がかなりいました。
なぜブドウ酒を家で作る人が多かったかというと、ブドウの酵母が原因だったんです。
冷蔵庫で、イチゴやメロンが腐ってもいい香りはしませんが、ブドウが腐るとワインの香りがするんです。
これは、ブドウの酵母がブドウの実を発酵させているからなんです。
もともと酵母菌がついているから、ブドウ酒を作るのは簡単だったんですね。
干しブドウを入れるとパン生地が膨らむのも、ワインと同じように、ブドウについている酵母菌のおかげなんです。
 
さて、このブドウについている酵母菌は1種類だけではなく、何種類もあるんです。
ところが、その中でパンを膨らませている酵母菌は、ある特定の種類だけだということにある人が気づいたわけです。
そこで、それだけを他の酵母菌と区別してわざわざ取り出して純粋培養し、パン生地に植えるようになったんですね。
 
だから、パン生地が倍以上にも膨らむようになったんです。
また、これを使えば、誰でもパン生地を膨らませられるわけです。
このパン生地を含まらせる酵母菌のことを、「生イースト」「ドライイースト」と呼んでいるわけですね。
 
ちなみに、イーストではなく、天然に近い酵母菌を使うパンは今でもあります。
私も月に1回、パンを焼くんですが、その場合、天然の薬健寺酵母というのや、ホシノの天然酵母というのを使うんです。
そうするとあんなに膨らみません。
ふわふわではない、まさに腹いっぱいになるパンになります。
 
ついでに言うと、最近の納豆も、天然の菌を丸ごと使わないようになったんです。
私の出身は茨城なんですが、私が子供のときは毎日納豆を食べていました。
その頃の納豆は、かき回しても、なかなか糸を引かなかったものです。
なぜかというと、昔の納豆の作り方は、大豆をゆでて、わらに入れて、後は自然にお任せというやり方だったからです。
 
わらにくっついている天然の菌にはいろいろなものがありますから、複雑に発酵して風味が出る代わりに、失敗もあるわけです。
これでは大量生産できないというので、今は納豆菌というものだけを植えつけるようになったんです。
 
だから、今の納豆は充分に発酵していて、とぐろを巻くくらい糸を引きますが、風味がないんですね。
でも納豆菌のおかげで大量生産が可能になったということです。
 
だから、パンや納豆で言えば、家内生産から工業製品に変えたのはイーストと納豆菌の存在なんですね。
 
それまでのパンは、街のパン屋さんが焼くものだったんです。
ところが今では、○崎パンなどが、工場で何万食と同じ大きさのパンをつくれるようになったんですね。
 
自然食品店などで、天然酵母のパンをよく売っていますが、天然酵母のパンと工場のパンとでは、同じ重さでも大きさが違います。
ですから、ある時期までのパンに問題があったわけではなくて、膨らませすぎた今のパンが問題なんです。
膨らませすぎておなかがいっぱいにならないパンになってしまったからですね。
 
 
● 「低温殺菌牛乳」を飲ませると、
子供はご飯を食べなくなります!
 
さて、ご飯の話はこれくらいにして、2番目に大切なことについて話を進めます。
 
それは液体で満腹にしないということです。
この本をここまで読んでいると、そろそろ眠くなってくるかもしれません。
そうすると、あくびをします。
眠くなるということは二酸化炭素がたまっているわけですから、あくびをすることで血流を促進し、それをポンプのように外へ流すんです。
 
だから、あくびをすると少しだけ眠気が取れるわけですね。
こうした血流の問題から考えても、かむということが大事なんです。
 
ちなみに、ボクシングで死ぬ人は、ほとんどこめかみを打たれて死んでいます。
こめかみとは、まさに米を噛むところで、ここを打たれると死ぬこともあるわけです。
だから、リトルリーグなどの少年野球の子供たちも、ヘルメットでこめかみを守っています。
 
つまりこめかみというのは大事なんです。
ですから、よくドライバーがガムを噛むと眠気が取れるというのは、当っているんですね。
砂糖だらけのガムが体にいいかどうかは別にして、とりあえず噛むということは大事なんです。
 
赤ちゃんは歯がないからおっぱいを飲み、液体でおなかをいっぱいにするんです。
90歳、100歳になってきて、歯がなくなってくると、固いものを食べられないからお粥にするんです。
歯が生えていれば、噛んで食べるのは当然なんですね。
 
昔の日本人は、噛む必要のない液体でおなかをいっぱいにすることはなかったのです。
その理由は、昔の日本にあった普通の飲み物にカロリーがなかったからです。
 
たとえば、水を飲んでもおなかはいっぱいにならないですよね。
ただの水ッ腹ですから、食欲は減りません。
ところがジュースなどを飲むと、カロリーがあるからおなかが満足してしまい食欲が減ってしまうんです。
 
今の日本人の食生活には、ジュースなどのようにおなかをいっぱいにしてしまう飲み物が増えすぎたんです。
 
先ほどもふれたように、お母さんたちの中には、お子さんに、やれ、低温殺菌牛乳だ、100%果汁だと飲ませてしまう人が多いんですが、そんなことをしたら、お子さんがご飯を食べられなくなるんですね。
 
そういう意味で、飲み物でカロリーをとらないというのは大事なことなんです。
ですから、飲み物としては、糖分の入っているジュースや脂肪分のある牛乳などは避けて、水かお茶がいいんです。
 
お茶には、麦茶、番茶、ほうじ茶、緑茶などのほか、薬草茶なんていうのもありますね。
ドクダミ茶やヨモギ茶など、そういうものでもいいと思います。
 
 
● 番茶健康法・・・
「日常茶飯事の茶」は緑茶でなく、番茶のこと
 
ただ、そうしたカロリーのない飲み物の中で、どれがもっともいいのかといえば、これは間違いなく番茶です。
当たり前のことを『日常茶判事』というときのお茶は、この番茶です。
そのくらい何の抵抗もなく飲めるのです。
 
赤ちゃんが飲めない緑茶は、たまの楽しみ程度に飲むほうがいいですね。
また、コーヒーも赤ちゃんが飲まないから同じです。
 
ハーブティというのが流行っているようですが、あれもアマチャヅルと同じで、2、3年もたったら誰も飲まないのではないでしょうか。
浮かれブームだと思います。
番茶が1000年も前から飲まれ続けてきた意味というのは、大きいのです。
 
昔から、食後に番茶でうがいをする人がいました。
見て気分のいいものではありませんが、あれにはそれなりの効果があるんです。
 
歯医者さんの中には、フッ素の入っている洗浄液でうがいしなさいといっているひとがいます。
フッ素が虫歯の予防にいいからというんですが、緑茶と番茶のフッ素の量を比べたら、比較にならないくらい番茶のほうが多いんです。
 
番茶でうがいするということには、虫歯を予防するという意味もあったわけです。
もっとも、フッ素入りの洗浄液が言いなんて浅知恵は、私には危険な感じがしますけれどね。
 
とにかく、食後に番茶を飲んできた習慣の意味というのは大きいのです。
ご飯とお茶というのはワンセットなんです。
病院で緑茶を出すところはありません。
やはり、眠れない、むくんでしまうなどの問題が、起こることがあるからなんですね。
番茶なら、たとえ何倍飲もうと、夜中に飲もうと平気です。
ぜひ番茶を飲むようにお勧めします。
 
ただ、昔の本当の番茶というのは、葉っぱが大きくなったお茶という意味だったんです。
ところが、今は、番外茶、安物のお茶といういいに変わってしまい、緑茶のくず茶で作っているんです。
 
だから、本当の番茶を飲むべきなんですね。
今でも、この本当の意味での番茶は、売られています。
ちなみに、緑茶より安いですから安心してください。
 
 
● 「玄米食より五分づき米のほうが体にいい」
明快な理由
 
さて、3番目の話に移ります。
ここからは皆さんが必ずできるとは限りません。
1番と2番は全員できるんです。
「水を飲め」といわれて、経済的な問題で考え込む人はいませんし、ご飯を山ほど食べるというのも、実行できないという人はいませんね。
ところが、ここからは、人によって違ってくるんです。
 
3番目に大切なことは、できれば未精製の米を食べていただきたいということです。つまり、なるべく丸ごと米を食べるということですね。
 
米にはさまざまな精米段階のものがあるわけです。
参考のためにいいますが、精米の度合いの低い順に並べると、「玄米」「三分づき米」「五分づき米」「七分づき米」「白米」となり、精米度が高いほど米の色が白くなります。
 
では、黒いこめ、つまり精米の度合いの低いものから順に、特徴を言います。
まず、玄米の特徴は、生活のパターンをある程度変えなければいけないということです。
炊く釜の問題もありますが、それより問題なのは、水に浸す時間が白米より長いということです。
 
白米なら前日の寝る直前にといで浸しておけばいいんですが、玄米をおいしく炊くには、寝る前では時間が短いんですね。
玄米の場合、冬などは、12時間くらいは浸さないとおいしくなりません。
 
それから玄米の場合、一番問題になるのは、家族でもめる可能性が極めて大きいということです。
もし、家族がもめるくらいだったら、白米のままでいいんです。
けんかをして、けっしていい食事にはなりません。
でも、もう少し精米度の低い、糠のついたご飯にしていただきたいということです。
 
私のいる帯津三敬病院では、入院患者さんで希望する人には玄米も出します。
でも、退院後は話が別です。病院の場合はいいんです。
食事を作るのは病院ですし、食べるのは本人だけですから。
ところが、家に帰ったら、患者さん本人だけでなく家族も一緒木食事をするわけです。
患者さんと同じ玄米のご飯を家族全員が食べるか、患者さんの分だけ別に炊くかのいずれかになるわけです。
 
家族全員が玄米を食べる場合、必ずといいっていいほど、最低一人「玄米はまずいからいやだ」と思う人がいます。
また別に炊く場合、食事を作る人の手間がそれだけ増えることになります。
つまり、自分の家で患者さんが玄米を食べようとすると、家族に負担がかかることになるのです。
 
だから、玄米を食べることを一年間もめげずに続けられる人は、100人中5人ほどだと思います。
悪いのではなくて、現実に非常に難しいのです。
 
そこで、私たちが一番に勧めるのは、5分づき米です。
物は試しですから、2キロだけでも5分づき米を食べてみてください。
米屋さんに5分についてもらってみてください。
 
5分づき米のいい点は、これを食べると体が変わりますが、生活パターンを変えなくていいことです。
水加減も電気釜も白米と同じで、変える必要がありません。
 
だから、5分づき米が一番続くんです。
5分づき米を勧めると、100人中70人は問題なく続けられます。
30人くらいは、「正直言うと、ちょっと食べにくい」といいます。
これは60歳過ぎの男性に多いですね。
若い人には、5分づき米も白米も味の区別もつかない人もいるくらいです。
 
でも、これは毎日食べる米の問題ですから、5分づき米が無理だったら、7分づき米でも結構です。
7分づき米なら家族でもめる心配はめったにありません。
7分づき米は少し白すぎますが、続けられるのがいい点ですね。
 
ですから、家族の顔色を見ながら、できれば3分づき米か5分づき米、でも、けんかをするなら7分づき米、大げんかをするぐらいなら白米でも十分、こう考えてください。
たとえ白米でも、パンよりはよほどいいんですから。
 
食事の問題に熱心な人によくいるのは、白米は体によくないからと、毎日全粒紛の茶色いパンを食べている人なんです。それで、添加物が入っているからと、バター、マーガリンの選び方で悩んでいるんです。
これは話が逆だと思います。
主食だけでなく、食べるもの全体を考えるなら、パンより白米のほうが、よほど添加物の少ない食事になります。
 
 
● 脳卒中が多い秋田県、少ない岩手県
・・・「白米の食べ方」が違います!
 
できれば、米に雑穀を入れて炊いたほうがいいんです。
これについては、秋田県と岩手県では、岩手のほうが脳卒中が少なかったという有名な話があります。
 
秋田県は白米を大量に食べられる地域ですが、岩手県は山が多いですから、ご飯をおなかいっぱい食べられませんでした。
そこで、やむを得ず、菜っ葉を入れたり、豆を入れたり、アワやヒエを入れて食べていたんです。
 
すると、どちらの県も同じような塩分のとり方をしているのに、脳卒中の割合は岩手のほうが少なかったんです。
 
これは、白米淡色と雑穀を米に合わせて食べることの差を表しています。
 
栄養学的な浅知恵で言えば、雑穀類は、米より鉄分とかカルシウムの量がきわめて多いんです。
だから、主食充実という意味では、ご飯に雑穀を入れるといいですね。
 
ちなみに、私のうちではどういうご飯を食べているかというと、米びつには玄米が入っていて、家庭用精米機でその日によって精米の度合いを決めています。
 
たとえば、普段は3分か5分、人が来たときには7分という具合です。
 
夏は7分が多いんですが、暑いと白米でも重いと感じるときがありますからそうしているんです。
暑いときは玄米なんてとても食べられません。
玄米で失敗する人は、だいたい、夏に嫌になってしまうんです。
冬は、けっこう喜ぶんですけれどね。
 
うちではさらに、黒米、紫米、赤米を普通の米にほんの少量入れます。
紫米だとキロ3500円もしますから、入れるのは一握りです。
キビやアワなども入れています。
アワやヒエなんて小さいですから、入っていたってわからないんです。
これに比べれば、まだ麦飯のほうが難しいんです。
 
とにかく、主食は土台ですから、ぜひおカネをかけてください。
 

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001