あんな話 こんな話  73
 
森下敬一 『食べもの健康法』 より その14
 
 
● くらげ
 
くらげはタンの特効食品である。
子供が病気になると、タンがのどにからみやすい。
そうなると、呼吸のリズムが乱れ、生理機能全体の調子も狂わされて、病状はいっそう重くなる。
また、老人もタンに悩まされやすい。
たんをのみこんで胃腸病をおこすことにもなる。
悪くすると、呼吸困難をおこして、命を落とすことにもなる。
 
順調に呼吸機能が働くことは、生理機能が順調に行われる基本条件。
タンは、その呼吸機能を大いに混乱させるから、タンぐらい・・・・・・と軽視することはできないものだ。
 
タンは、気管支の壁にある粘膜線から出される粘液が主体になっている。
健康な人では適当に分泌されているのだが、その分泌が異常に高進するとタンになる。
また、気管支粘膜に炎症がおこると、上皮や白血球、それに細菌が混じって、いっそうねばりの強いものになり、色もついてくる。
くらげは炎症を治し、気管支粘膜を健全にして、タンの解消に卓効をあらわすのである。
 
くらげはコリコリしているけれど、消化は大変よいもの。
われわれの腸内では容易に溶けてしまう。
くらげ自体の消化がよいだけでなく、消化管内に停滞している食物の消化も促すので、くらげを常食していると、おなかがすっきりする。
中華料理の副菜として、くらげが盛んに用いられる理由の一つも、そこにあるのであろう。
 
店頭で見かけるくらげは細ヒモ状に切って塩がまぶしてある。
色は古くなる程黄ばみが高くなるから、淡黄色をしている新しいものを選ぶとよい。
もどし方は好みの流儀でよいが、80℃くらいの温湯をかけた後、水洗いし、1〜2日間水に浸しておく。
 
くらげは動物なのだが、きわめて下等な生き物。
海水成分のとりこみ方は植物的で、ほとんど海藻と同じような薬効をあらわす食品となっている。
すなわち、ヨードをはじめ、各種のミネラルがたっぷりと含まれている。
そのため、代謝を盛んにして、老廃物の排泄を促す。
したがって、肥満防止に格好の食物である。
 
肥満の最大の原因は、過食、肉類の常食、精白食品の多食にあるから、これらを避けなければならないことはいうまでもない。
十分に咀嚼して無理のない節食をし、野菜中心で海藻・魚介を加えた副食にし、玄米や黒砂糖を用いるのである。
それにくらげを常食すれば、体はいやでも引き締まってくる。
 
 
■ くらげと生わかめのみそぬた
材料(4人分)
・くらげ・・・100g  ・生わかめ・・・60g  ・麦みそ(甘口)・・・大さじ3と1/2
・みりん・・・60g  ・米酢・・・大さじ1  ・だし汁・・・大さじ2  ・しょう油・・・少々
作り方
@くらげは塩出しして、食べよい長さに切り、サッと湯を通します。
生わかめは湯と水で交互に洗って色よくし、食べよい長さに切ります。
A生わかめの水気をふきんで取り、しょう油少々をふりかけておきます。
Bみそ、みりん、米酢、だし汁を合わせ、サッと火を通し、さましてからくらげと生わかめを和えます。
 
■ 涼拌海?(リヤンパヌハイオチ)
材料(5人分)
・くらげ・・・80g  ・黒こんにゃく・・・1/2丁  ・ねぎ・・・40g  ・きゅうり・・・1本
・A・・・(ごま油大さじ1、米酢大さじ2、しょう油大さじ1)
作り方
@Aをボールに入れてよく混ぜておきます。
A塩出ししたくらげ、ゆでた千切りのこんにゃく、千切りのねぎと、まな板で塩をまぶし板ずりしたきゅうりの千切りを@に漬けます。
 
 
 
● うに
 
うには、コノワタ、カラスミとともに、天下の三珍といわれ、酒の肴に最適な食物といわれる。
まさにそのとおりで、日本酒の味をこの上なく引き立ててくれる。
ちなみにコノワタはなまこの腸を塩辛にしたもので、カラスミは、ぼらやさわらなどの卵巣を塩漬けにして、圧搾したあと乾燥したものである。
 
さて、うにであるが、酒とは栄養生理学的にも、大変に合理的な組み合わせだ。
酵素成分が多く含まれるので、新鮮なものを生で食べると、解毒力は大いに高められ、酒害防止に役立つのである。
 
もちろん、酒と切りはなしても、その酵素による効用が得られることはいうまでもない。
うには副食として用いても、最高に美味しいものだ。
 
食用とするのは、うにの生殖腺である。
それだけにホルモン成分がたっぷりふくまれていて、著しい強精効果を表す。
しかも、即効性のあるスタミナ食品で、食べると程なくして、急に新鮮な血がふえて、体に力がみなぎってくるような感じを覚える。
これはウニの消化吸収が早いためで、その結果、血行がよくなり、体が温まってくる。
 
すぐれた強壮・強精食品だから、精力減退気味の人、疲れやすくなった場合は、新鮮なうにをみつけたときは、高価なものだがぜひ利用してみよう。
鮮度が落ちると、色はきたなくなり、水っぽく、崩れやすくなる。
 
また、体を温める食品だから、冷え性、夜尿症、しもやけの防止にも有効。
海女さんたちが、冷たい海のなかへも平気でもぐっている秘訣のひとつはうに食にあると考えられる。
最も新鮮なうにを常食できる特権をもっているのは、海女さんたちだけだからだ。
 
しかし、その海女さんにも、長命グループと短命グループのあることが、近藤正二著『日本の長寿村・短命村』に記されている。
すなわち、大豆、ごま、各種野菜、海藻を常食している志摩の海女は長命、それに対して、白米をもう一度ついてさらに白くした清々白米や肉を多食している能登の海女は短命、という。
 
うにに限った話ではないけれど、薬効食品を摂っていても、食生活のパターンが不自然なものになっていれば、せっかくの薬効も相殺されてしまうわけだ。
日本人にとっての健全な食生活パターンとは穀菜中心食である。
 
それはさておいて、うににはビタミンAもたくさん含まれる。
そのため、目の疲れをとり、視力強化作用がある。
 
このほか、腸機能を健全にし、脱毛防止に役立つB12、強肝作用をもち、性ホルモン作用を活発にするB2なども多い。
このため、うにには、特に頭脳労働者の強壮・強精食品として最適といえよう。
また、ビタミンA、B12は皮膚生理を健全にし、内分泌のバランスをとるから、うには絶好の美容食である。
 
 
■ 生うにのにぎり寿司
材料(6人分)
・炊きたての玄米ご飯・・・900g  ・米酢・・・大さじ4  ・みりん・・・大さじ1
・自然塩・・・小さじ1と1/2  ・生うに・・・適宜  ・のり・・・適宜
作り方
@米酢、みりん、塩をよく混ぜて火にかけ、煮立つ寸前に火を止めます。
A熱い玄米ご飯を盤台に広げ、@をふりかけてご飯をきるようにして混ぜます。
うちわであおいで冷まし、光沢が出て、湯気が出なくなるまで冷まします。
Bのりは裏をさっとあぶり、3cm幅に切っておきます。
C生うには、強めの塩水にさっと漬けて、水を切ります。
D寿司飯を一握り手のひらにのせて、形を整えて握り、Cを乗せて、まわりにのりを巻きます。
*生わさびが手に入りましたら、すりおろして、ほんの少々天盛りしてください。
 
 
 
● なまこ
人類の中で最も勇敢な人は、はじめてなまこを食べた人だ、といわれるとおり、なまこはまことに奇怪な姿をした生き物である。
そして、その生態もずいぶんと変わっている。
水温が摂氏16℃以上になると穴を掘って土中にもぐり、冬になると出てくる。
昼は隠れていて、夜に姿をあらわすところから、ウミネズミの異名もある。
 
驚くほどバイタリティの強い生物で胴を二つに切って海に投げ込んでも、下半身は生き残って、失われた半身を再生させる。
また、はらわたを抜き取っても、海に返せば、新しい内蔵をこしらえてしまう。
 
このバイタリティが、それを食べる人間の側にも乗り移る。
実際、これは神がかりなことではなくて、生理学的な現実なのだ。
食物と人間の関係は、本来そういうものである。
すなわち、食物は消化されて血になるもので、その血からわれわれの体の細胞はつくられるのだ。
もっと詳しく言うと、血液の細胞である赤血球がいくつも寄り集まって一つに解け合って体細胞に発展する。
その赤血球は、消化管の壁で、食物を素材にして作られるのである。
 
食物の性状が、血液にも、体細胞にも色濃く反映されるのはこのためなのだ。
つまり、バイタリティの強い食物を食べている人間は、健康で強壮になるわけ。
どんな食物も、要するに栄養素の集合だから、所定の栄養必要量を確保しさえすればいいという現代栄養学の機械論は、根本的に誤った考え方なのである。
 
このバイタリティあふれるなまこの薬効のすばらしいことは、中国で乾なまこを「海参(ハイシェン)」(海で取れる朝鮮人参の意)と呼んでいることに端的に現れている。
 
なまこのは各種のアミノ酸とミネラルが含まれている。
長く水に浸しておいたり、煮すぎたりすると、溶けて形がなくなってしまうほど消化も良好。
そのため、消化器の疲れを取り、肝臓機能を強化し、ホルモンの分泌を正常にし、すぐれた強壮・強精効果をあらわす。
 
しかも、動物性食品なのに、海藻に匹敵するほど多量のヨードを含んでいる。
このため、新陳代謝を盛んにして、血管を若々しく保つので、高血圧の防止に卓効をあらわす。
 
また、ゼラチン質にコンドロイチンがたっぷり含まれる。
これは結合組織を強化して、内臓や皮膚の老化を食い止め、動脈硬化を防ぐ。
それゆえ、老化防止、美肌づくり、脱毛防止、視力強化に役立つ。
 
最近は、ガンや胃潰瘍を治す効果も認められている。
これはなまこの含まれるカルシウムやタンニンが関係していると考えられる。
 
乾燥したものは、ナマと違って、独特なうまさがある。
水を適宜取り替えながら、1〜2昼夜浸して、15分ゆで、包丁目を入れて腹の中をきれいに洗う。
再びゆでて好みの柔らかさにしてから料理に用いる。
 
 
■ なまこのおろしあえ
材料
・なまこ  ・大根おろし  ・自然塩
・三杯酢(米酢大さじ3、だし汁大さじ2、みりん小さじ2、自然塩小さじ1/2、しょうゆ小さじ1と1/2)
作り方
@塩をこすりつけてなまこを洗い、包丁目を入れて腹の中をきれいにし、薄切りにします。
軟らかなのを好む方はさっと熱湯を通します。
A大根おろしをやや固めにしぼり、三杯酢で調味し、なまこを和えます。。
 
■ きんこの和えもの
材料
・干なまこ  ・わかめ  ・ねぎ  ・梅酢
・酢みそ (白みそ大さじ3、だし汁大さじ1、米酢大さじ1と1/2)
作り方
@干しなまこは軟らかくもどし、タテ二つ割りを薄切りして梅酢でくさみをとります。
A生わかめは一口大にし、ねぎは白髪ねぎにし、きんことともに酢みそ和えにします。
 
 
 
● こんぶ
 
日本列島周辺の海は、世界一の海藻の宝庫である。
この海藻を、日本民族は神代の時代から飽きることなく利用し続けて、今日に至っている。
 
海藻で特に注目すべき有効成分は、ヨードである。
ヨードは、われわれの体内では甲状腺から分泌されるホルモンの構成成分となっている。
甲状腺ホルモンは、物質代謝を正常にする作用をしている。
海藻食は甲状腺の働きを健全化することによっていろいろな薬効をあらわす。
とくにめざましいのは肥満解消効果。
日本人に肥満が少ないのは海藻のせいではないか、と欧米諸国はがぜん注目しはじめている。
 
海藻のなかでも昆布は、ヨード含有量が多い。
それにビタミンA、D、カルシウムの有効成分が加わる。
こんぶの薬効成分として第一にあげられるのは高血圧症に対する効果だ。
高血圧症は、血液中に老廃物がふえて、血液の粘稠性が異常に高まったり、動脈硬化が起こって細い血管を血液が流れにくくなっておこる。
 
こんぶは、血液を健康な弱アルカリ性にし、肝臓・腎臓・排泄機能を強化して、血液中の老廃物をどんどん除去していく。
そうなると、血液はサラサラと流れるようになる。
また、血管壁細胞の変性を解消し、血管壁に沈着したコレステロールを流しさるから、血管の弾力性も回復する。
こうして、こんぶは高血圧症を根本から治すのである。
 
血液が浄化され、新陳代謝が盛んになるから、神経痛、リュウマチ、ぜんそくなどにも卓効をあらわす。
 
ところで、人は血管ともに年をとる、といわれているくらい、動脈硬化がおこると、組織臓器の新陳代謝は大いに障害され、年よりも早く老けこんでしまう。
それどころか、動脈硬化は脳・心臓・腎臓といったデリケートな器官におこりやすいから、寿命を縮めることになる。
昆布を常食していれば、このように怖い動脈硬化とも無縁となる。
 
血液の粘稠性が異常に高まるのは、特に動物蛋白食品の過食が原因。
肉、卵、牛乳は穀菜魚食民族である日本人の消化管ではうまく処理しきれない。
そのため中間代謝産物が老廃物として血液中にふえてしまう。
 
一方、動脈硬化をおこす最大の原因は白米、白砂糖などの精白食品。
精白食品は血糖値を急上昇させる。
血管壁には、弾力性を保つためにインシュリンというホルモンが含まれているが、このインシュリンが血糖を処理するために使われてしまうのである。
昆布を積極的にとる一方、動物蛋白食品や精白食品の摂取を極力控えれば、こんぶの薬効はいっそう大きくなる。
 
 
■ 磯味モチ
材料(15個分)
・こんぶ粉末・・・1/4カップ  ・小麦胚芽粉・・・1カップ  ・黒砂糖・・・大さじ3
・玄餅粉(玄米のモチ米)・・・2カップ  ・ミネラル水・・・1と1/4カップ
・しんびき粉(モチ米を蒸して乾燥し粗びきしたもの)・・・適量
・自然塩・・・小さじ2/3  ・ごま油
作り方
@こんぶ粉、小麦胚芽、玄餅粉、黒砂糖、水、塩をよく混ぜて練り、強火の蒸し器で20分蒸します。
A、@をすりばちでつき、15個分に分けて形を整え、しんびき粉をまぶしてごま油で上げます。
 
■ こんぶめし
材料(6人分)
・玄米・・・3カップ  ・だし汁・・・4カップ弱  ・こんぶ・・・20cm角1枚
・自然酒・・・大さじ3  ・しょう油・・・大さじ3  自然塩・・・少々
作り方
@水洗いした玄米、細く切った昆布と分量の水に調味料を圧力釜に仕込み、強火にかけます。
A沸騰して弱火に落としたら25分炊き、火を止めて5分したら蒸気を抜きます。
B重りを戻して10分蒸らします。
 
 
 
● わかめ
 
朝のみそ汁の「具」には、わかめ、ねぎ、豆腐、油揚げ、大根の5つの食品がくりかえし用いられているという。
ある家庭雑誌の調査である。
なかでも一番頻繁に用いられているのは、わかめ。
 
日本人の食生活は、今大変に乱れている。
そのために体質も悪化しているのだけれど、海藻食が健在なかぎり、改善の余地は大いにある、と考えてよい。
 
海藻は、われわれ日本人の健康にとって、それほど重要な食品なのだ。
 
「海草」などと書かれることが多いから、単に、海にはえる草ぐらいにしか考えられていない。
だが、陸上の植物、すなわちふつうの野菜とは、根本的に異なっている。
 
たとえば、わかめでは、茎はあるけれど、葉体を支える役目をしているだけで養分の通路にはなっていない。
根は岩に取りつく吸盤の役割をはたすだけで、養分を吸うためにあるのではない。
つまりわかめは、海水中に溶けこんでいる養分を、葉体そのものから吸収するのである。
 
このような特殊な存在であるために、わかめは全体が均質にできている。
昆布やひじき、その他の海藻類についても同様だ。
 
均質であるから、わかめはどの部分をちぎって食べようと、完全なバランス食なのである。
一般の野菜では部位によって栄養成分が異なっているから、根と葉をバランスよく食べる工夫をしなければならない。
完全なバランス食であるわかめは、血液性状のかたよりをなおす効果が大きい。
しかも、汚れて酸毒化した血液を、正常な弱アルカリ性にする作用を持っている。
わかめはすぐれた浄血食品なのだ。
 
ガンをはじめ、高血圧、慢性胃炎などの慢性病についていろいろと論議されているけれど、要するに、いずれも血液の汚れが原因になっている。
血液が汚れるから、体細胞の働きが狂うのである。
 
浄血食品であるわかめが、慢性病の防止に有効なのは当然の話であろう。
 
わかめに大量に含まれているヨードは、内分泌機能を正常化し、性ホルモンの分泌を促進する。
このため、皮脂の代謝を正常にして、ハリのある肌をつくるとともに、卵巣や子宮の機能を健全化する。
 
江戸時代の初めのころから、西日本では、妊娠ときまると、古いわかめを方々から買い集める習慣があった。
産後の古血を清めるために、出産後、火に1〜2度、57日間は欠かさず食べたという。
すばらしい生活の知恵だ。
もちろん、出産とは無関係なときも、大いに食べるべきものである。
 
「たばこのみにはわかめのみそ汁がよい」とは昔からいわれている。
みその有害物質吸着作用が、わかめの浄血効果を大いに助けるものと考えられる。
 
 
■ わかめの菜飯
材料(6人分)
・玄米・・・3カップ  ・ミネラル水・・・4カップ  ・自然塩・・・少々
・大根葉・・・適量  ・ごま油・・・大さじ1  ・しょう油・・・大さじ1
・干しわかめ・・・10g
作り方
@玄米は圧力釜で炊き上げます。
A大根の葉は細かくきざみ、大さじ1杯弱のごま油を熱して炒め、しょう油大さじ1杯で味をつけます。
B干しわかめはパリッと焼いて細かくもみます。
C炊き上がった玄米飯にAを混ぜ、器に盛った上に、もみわかめを散らします。
 
■ わかめの酢の物
材料(10人分)
・生わかめ・・・140g  ・小松菜・・・200g
・合わせ酢(米酢大さじ3、みりん大さじ2、自然塩小さじ1、しょう油小さじ1)
作り方
@わかめは湯と水で洗い水気を切って細かく切ります。
A小松菜はさっと塩ゆでして3cmぐらいに切ります。
B合わせ酢をつくり、@Aを和えます。
 

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001