糖度が高く、甘味がたっぷり
香りよく、優しい酸味とのハーモニー
ツルンとした食感の種無しぶどう
石川県加賀市豊町
 土山ぶどう園
デラウェア



 
 
 
● 「食べた人が幸福を感じる・・・
それが願いです。」
ぶどう一粒一粒に込められた
土山さん一家の想いが実りました。
 
もう、20数年間お付き合いをいただいている土山ぶどう園。
「土山さんのブドウは安心で美味しい」と、近隣はもとより、遠方の多くのお客さんからも高い評判を得ているぶどう園です。
 
昔ながらに、米ぬかを主体とした有機肥料で土づくり、手間隙惜しまず、一粒一粒に愛情を注いで、じっくり育て上げた、「安全・安心」の、美味しいぶどうです。
 
「食べた人が幸福を感じる・・・・・・それが願いです」
という、土山ぶどう園の種無しぶどう「デラウエア」の出荷が始まりましたのでお訪ねしました。
 
選果・出荷場で働いておられた泰弘さんのお母さん茂子さんから、
「元気やったかいね、久しぶりやね、まあ食べてみまっし」
と、美しい粒揃いの立派な一房をちょうだいした。
 
ハチ切れそうな赤紫の果粒、コロコロとまん丸。
「いただきま〜す」、「う〜ん、うあま〜い」
口に含むと、ツルンとはじけて、一粒一粒から甘〜い果汁と爽やかな香りが口中いっぱいに広がる。
 
「これだ!これ! これが土山さんのぶどうの味だ!」
ただ甘いだけではない、コクがありながらまろやか、爽やか、とても懐かしいような優しい美味しさだ。
ちょっと試食をと思ったのに、あっという間に一房食べてしまった。
 
「まだ本当の美味しさではありませんが、いまは糖度は21度そこそこですが、梅雨明けにはもっと高くなり、味ものってきます。7月中旬まで待ってください」という。
 
土山ぶどう園は、石川県加賀市豊町の丘陵地帯の高台にあり、ぶどう作りが盛んなところで、園全体に降り注ぐ太陽光線と日本海からの海風が運ぶミネラルでコクのある美味しいぶどうが生産されるのです。
 
現園主の土山泰弘さんのお父さん、土山敏明さんは、40年間「愛農会」に所属し、奥さんの茂子さんと二人三脚で、健康で美味しい生命の農産物作りを実践され、発酵完熟堆肥づくり、ぼかし肥料等の有機肥料による土づくりを基本に、美味しいぶどうづくり一筋にかけたこられた、ぶどう作りの名人です。
茂子さんも、食と健康への見識が高く、安全安心のぶどうづくりに厚い情熱とこだわりをもっていらっしゃいます。
 
土山敏明さんご夫妻は、すばらしく成長され40歳になられたご子息・泰弘さんに、昨年より園主の座を譲られました。
両親の意志を継ぎ、さらに高い目的・目標に向かって挑戦する、たくましい後継者・泰弘さんの姿に目を細めながら、ともどもにお元気で張り切っておられます。
 
 
● 手間隙惜しまず 愛情たっぷり
 
「美味しさのポイントは
手間暇惜しまず、手抜きしないこと。
ぶどうは手をかけただけ答えてくれます。」
 
現園主の土山泰弘さんの案内で手入れの行き届いた広大なブドウ畑を見学させていただきました。
 
土山さん一家の想いがこもった納得のできる健康なぶどうづくりには、徹底した健康な土づくりこそが第一となります。
 
年間60トンもの自家製の手作り発酵堆肥を使用するという園内は、やららかく、芳ばしいおいしい香りのする団粒土壌になっていて、ミミズをはじめとする土壌小生物や有効微生物群が働いている。
もちろん除草剤などは使用せず、逆に土づくりによいクローバなどを生やしており、また、生える草は園にとって有用ないいものばかりに変わってきたというのです。
 
土山泰弘さんは、父親・敏明さんのぶどう作りに加わってから15年になります。
おいしいぶどうづくりのぽいんとは?お聞きすると、
「私は父の姿を見て育ってきましたが、ぶどうづくりは、すべての作業に決して手抜きはできないことです。
お客さんに喜んでいただける心のこもったぶどうをつくる。そして、自分が納得できるぶどうをつくるためには、手間隙惜しまずそれだけ手をかけてあげないといけない。
こまめに手をかければかけただけ、ぶどうは答えてくれるものです」
 
このように話す泰弘さんには、収穫シーズンはもとより、年間ほとんど休日らしい休日はないという。
 
土山さんのぶどう園は、日当たりのいい高台にありますが、広大なぶどう園には、園のすみずみまで太陽光が当たるように生育途上のつど、余分な枝葉を摘み取ります。
つまり、必要な葉一枚一枚に太陽光がきちんと当たって元気になるよう、そして、空気の流れがスムーズになり園の蒸れをなくするようにしています。
「元気な葉が元気な果実を実らせるのです。」
 
また、実らせた1房1房が、自分の納得できるものであり、お客さんに満足して喜んでいただけるものでなければならないという厳しさから、徹底した摘果の厳しさがある。
1区画に実らせる房数を一般よりも抑え、かつ、少しでも欠点があるものや成熟しても自信がもてないと思われるものは、どんどん摘み取ってしまうのです。
 
お客さんは、ぶどうを洗わずにそのまま口にしても安心して食べてほしいから、農薬の使用は栽培の初期にだけにし、可能な限り使わないようにしている。
健康な土づくりをすすめ、木や枝葉が元気に育てば病気にも強くなるのです。
だから、日当たり良くし、明るく、風通しをよくするのもそのためで、除草剤なも使いません。
 
親子が心を合わせ、力を合わせて、今年もすばらしいぶどうを作りました。
食べ物つくりには、もちろん技術や経験も大切ですが、何よりも「人様に対する温かい想い」と「作物への深い愛情」、そして「大自然への感謝」のきもちです。
 
可愛らしいまん丸な果実を口に含めば、ツルリンとした食感と同時に、その一粒一粒から、爽やかな香りと優しい酸味と甘い果汁がお口の中にほとばしり出て、思わずみんなの顔がほころぶ。
 
● 土山ぶどう園の各種ぶどうの出荷期間
◆ デラウエア・・・・・・・・(7/中〜8/中)
◆ 巨峰・・・・・・・・・・・・・(8/上〜9/下)
◆ ブラックオリンピア・・(8/中〜9/下)
◆ ロザリオビアンコ・・・・(8/下〜9/下)
◆ シャインマスカット・・・(8/中〜9/中)
 
「食べた人が幸福を感じる・・・・・・それが願いです」
という土山ぶどう園の美味しいぶどうを、どうぞお味わいください。
 
 
● 5万本のひまわりが咲き競うぶどう園
 
土山ぶどう園は、ブドウ畑に隣接して広大なひまわり園があることでも有名です。
7月下旬〜8月上旬には入場無料の巨大なひまわり迷路も出現し、毎年たくさんのお客さんで賑わっています。
 
ヤギやウサギも飼われており、来援した子供達が大喜びで遊びます。
また、園内には持ち込み可能な屋根つきバーベーキューのハウスも完備しています。
 
訪問した日(7月9日)も40人の申し込みがあるとかで、私達の帰りぎはには多くの家族ずれがやってきていました。
毛、子供達は、ヤギさんやウサギさんと大はしゃぎでした。
 
土山ぶどう園は、ぶどう狩りの他、4月下旬のれんげ畑、5月上旬のクリムソンクローバー散策路、8月のひまわり迷路が有名です。
単なるひまわり畑ではなくて、迷路になっています。
ぶどう狩り、バーベキューハウスは全天候型で、雨天でも利用可能です。
 
北陸自動車道加賀I.C.、片山津I.C.から車で15分、JR加賀温泉駅・大聖寺駅から車で10分です。
 
 
 
■デラウエアはアメリカ原産
デラウェアはブドウの一種で、アメリカ原産の自然交雑種です。
歴史は古く、日本には1872年(明治5年)明治5年に初めて輸入されました。
ブドウの実の表面には、「ブルーム」(別名:果粉)と呼ばれる白い粉がついています。これは消毒のあとではありません。
果実内の水分の蒸発を防ぎ、雨や朝露を弾くためにブドウが自ら作り出した自然の洋服なんです。ブドウの体の一部ですので、もちろん天然素材。食べても人体には無害。このブルームがしっかりついているブドウは、新鮮な証です。
 
■ ぶどうの種無し化は、日本人によって
ジベレリンという薬品処理によって果実内部の種が除去され、種無しぶどうとして出荷されます。
現在ではデラウェアに限らずいろんな品種のブドウが種無しとして作られていますが、種無しぶどうは、本来、種を作ろうとするぶどうに、ジベレリンという薬をかける「ジベレリン処理」によって作られるのです。ですから、種無しぶどう作成用の苗はぶどうの種をまいて出来ます。
ジベレリンをつけられたぶどうは種が出来ず、通常よりも大きくなります。
種ありのデラウエアというぶどうは粒が小さくて歯抜けのようになりますが、ジベレリン処理をすることのよって、種無しにすることができると同時に、粒が大きくなり、立派なぶどうの房らしくなって商品価値がたかまりました。
ジベレリンが付かなかった粒は種を作ってしまいます。
 
ジベレリンある種の植物ホルモンの総称です。
生長軸の方向への細胞伸長を促進させたり、種子の発芽促進や休眠打破の促進、老化の抑制に関わっているそうです。
日本人が発見し構造を決めた植物ホルモン。
 
ジベレリンは2009年12月現在、136種類が確認されており農薬として用いる場合は特に「ジベレリン A3」をジベレリンと称して販売されています。
 
■ ブドウに対するジベレリン処理
種無しブドウを生産するために行うジベレリン処理は、具体的には、粉末状のジベレリン A3 を必要量水に溶かしジベレリン水溶液を作ります。
それをカップ状の容器に入れ、ブドウの房をカップの中の水溶液に浸漬します。この処理はブドウの房ひとつひとつに対して手作業で行わなければならず、かなり手間のかかる作業です。
また、ブドウの品種毎に開花からの日数で処理すべき最適な日数は異なり、仮に最適日が雨でも浸漬作業は行われます。
ぶどうの品種によって感受性が異なることから、種無し化されやすい品種(デラウエアなど)と種無し化されにくい品種(巨峰など)があります。
 
■ ぶどうの栄養
あま〜いぶどうの糖分は、果糖とブドウ糖です。
体内ですばやくエネルギー源となるので、疲労・体力回復には効果的です。
 その他、ビタミン、鉄、カリウムなどが含まれています。カリウムは利尿効果があるのでむくみや高血圧症に効果があります。
干しぶどうになるとカリウムの量はさらに増えます。
食物繊維、鉄分も多いので、女性にはオススメです。
 
 

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001