味噌をつけて生で食べる
お酒の肴にも最高!
天ぷらにもうまい
茨城県行方市 鈴木農園さんの
エシャレット





 
●エシャレットとは・・・
「エシャレット」と「エシャロット」とは別物です。
 
エシャレット                   エシャロット
 
「エシャレット」も「エシャロット」も、同じネギ属の同属異種植物ですが、エシャレットとエシャロットとでは見た目も味も違います。
 
日本では多くの人が、「エシャレット」も「エシャロット」同じものだと混同されています。
しかし、日本のエシャレットは、フランス料理やイタリア料理など、西洋料理の香味野菜として使われる「エシャロット」とは全く別物です。
 
 
■ 「エシャロット」とは・・・
エシャレットについてお話を進める前に、「エシャロット」について簡単に述べます。
エシャロットは、玉葱から派生したものと言われていますが、古くからヨーロッパで栽培されていてシャロットとも呼ばれています。
一見小さなタマネギのように見えますが、その中は数個に分球していて、タマネギとは異なるものです。
フランス料理等では、鱗茎をみじん切りしたものやすりおろしたものを臭み消しやソースに用います。
 
■ 「エシャレット」とは・・・
「エシャレット」とは、らっきょうを軟白栽培して、葉つきのまま若取りしたもので、らっきょうより辛みが少ないので、生のままみそやマヨネーズをつけて食べられます。
若採りのラッキョウを束ねてマゲ状にして出荷されたものが市場に出ています。
 
この「エシャレット」、昭和29〜30年浜松で開かれた温室組合の席で出たのが新製品の「根ラッキョウ」で、この一年物の早獲りラッキョウに「エシャレット」という商品名を命名したのは東京築地の青果卸業者、東京中央青果の川井彦二さんです。
 
「根ラッキョウ」の商品名では売れないと思ったのでお洒落な「エシャレット」という商品名を付けたと語っています。
「ラッキョウはフランス語でエシャロット。これでいこう」と決まった。
 
命名当時は、まだ日本で本物のエシャロットが一般的でなかったので問題はなかったのですが、しかし今となっては、フランス料理等で使用される本物のエシャロットと混同され非常に紛らわしいものとなっているのです。
 
日本でエシャレットの商品名で販売されているもののほとんどは、生食用に軟白栽培されたラッキョウです。
 
エシャレットの生産は、茨城県と静岡県の2県で全体の9割を占めています。
静岡県の遠州地方で多く栽培・消費されており、初鰹の付け合わせとして欠かすことのできないものになっています。
味噌やマヨネーズを塗って丸齧りする食べ方もあります。
 
茨城県行方市の玉造地区での栽培が盛んで、栽培の始まりは30年ほど前のこと。
霞ヶ浦と北浦に挟まれた行方台地で栽培され、昭和63年には県の銘柄産地指定も受けています。
 
エシャレットは一般的ならっきょうとは栽培方法が少し違い、深植えをして白い部分をできるだけ多くし、早採り出荷をします。
白い部分が7cm以上あることが、出荷の条件のひとつだとか。
出荷時期は5月下旬〜8月と、初夏から夏にかけて出回ります。
 
さわやかな辛みが、脳内を刺激し、まさに暑い時季のための野菜です。
 
 
■ エシャレットの香りと辛さが美味しい
エシャレットとは、洗って根の部分をそぎ取り、薄皮をむいて薄皮をむき、生で食べられます。
そのまま味噌をつけて酒の肴に最高です。
塩をつけて肉料理に添えたり、天ぷらにしたりします。
食をそそる香りと、さっぱりとした辛さが美味しいと大好評です。
小葱のかわりに薬味として、炒め物やフライにもお使いいただけます。
 
 
■ エシャレットの栄養
ビタミンB1の吸収率を高めると言われている含硫化合物が含まれており、更に新陳代謝機能を高める働きがあると考えられています。
この含硫化合物は、葱類(ねぎるい)に多く含まれている成分で、生理機能を有することで知られています
 
 

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001