きれいな淡いグリーン色と香りのよさ
さわやかな新鮮果汁がたっぷり!
ワックスや防腐剤などを使わない
皮ごとで丸ごと安心!
 
愛媛県宇和島 長谷農園
国産レモン
 
 
● 皮ごと丸ごと安心 国産レモン
 
まだまだ生産量は少ないのですが、珍しく貴重な国産レモンです。
国産レモンをおすすめする理由は農薬に頼らない部分が多いことが言えます。
安全・安心な国産レモンをぜひご利用ください。
 
国産レモンの特徴はきれいなグリーン色と香りのよさ、そして果汁が多く使いやすいことです。
減農薬栽培で、少々のキズやシミがあるかもしれませんが、中身は自身をもっておすすめします!
 
外国産と違って、表面を飾るワックス剤や(ポストハーベスト)防腐剤を使用していませんので、皮まで使えます。
 
お料理のアクセントに、ジュースやお酒に皮ごと安心してお使いいただけます。



 
 
● 長谷さんの作物への想い
 
愛媛県南予地方特有の温暖な気候の下でユーカレモンの栽培をしています。
収穫は8月下旬から始まり2月頃まで続きます。
ある一定のサイズに達した果実を順次採っていくので、他の柑橘類に比べて収穫時期が長く、貯蔵性にも優れています。
 
私たちのレモンは低温庫で大切に保管しているので、周年を通してお届けできます。
グリーンレモンの何とも言えないあのイイ香り。
果汁たっぷりの完熟レモンの味わい。
ぜひ、私たちが大切に育てたレモンの味わいをお楽しみください
 
レモンの花
 
 
 
注目のマイヤーレモン
レモンとみかんとの自然交配種だから
形も丸くオレンジ色が濃く
皮が薄く見た目も美しく
糖度が高くマイルド酸味で
果汁が多いジューシイなレモンです
 
愛媛県松山市
愛媛産直センター
マイヤーレモン
 
10〜11月はグリーンレモンとして、12〜1月は完熟レモンとして出荷されます。
 
「マイヤーレモン」はマンダリンオレンジ(みかん)とレモンの交配によって生まれた品種なので、オレンジに似たまるっこい形と薄い皮がまず特徴です。
糖度が高く甘みもあり、良い芳香があります。
果汁はレモンに比べて多く、普通のレモンに比べ2倍の果汁が含まれています。
普通のレモンに比べると酸味が少なくまろやかな味です。
皮も苦みが少ないのでそのまま食べることができるます。
 
果汁がとても多いジューシィなレモンで、『こんなに果汁が取れるの?!』と驚かれます。
 
果汁をたっぷり使いたいお料理や、お菓子に最適です。
 
完熟してくると表面が皮が緑からオレンジに変化してきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
● レモン(檸檬)の話
 
原産地はインド・ヒマラヤで、12世紀ごろヨーロッパに渡り、地中海で栽培されていました。
寒さに弱く、雨量が少なく温暖の差が小さい地方が栽培に適しています。
 
日本には、明治初期に入ってきました。
品種改良もされ、おもに四国や静岡で生産されていますが、現状は大半が輸入に頼っています。
 
木で熟してしまうと、酸味と香りが減少するので、一定の大きさになると未熟のままで収穫します。
 
レモンと言えば、ビタミンCの代名詞。
かぜの予防や、肌を美しくする効果があります。
独特の酸っぱさはクエン酸によるもので、食欲増進・疲労回復・ストレス解消に効果があります。
漂白作用もあり化粧品にも利用されています。
 
皮のきめが細かく艶があり、形は丸く重量感のあるものを選ぶと、皮が薄く、果汁も多いのでよいでしょう。
国産のものは緑色のまま出荷され、2週間位でレモン自ら発するエチレンガスによって黄色くなり、へたが取れるので、へたが緑でしっかりしているものが新鮮です。
 
冷蔵庫内は乾燥しているので、ポリ袋に入れて保存します。
輪切りにしたものは、切り口をしっかりラップで包み、その部分を上にしてポリ袋に入れて保存します。
 
調理上の効果として、野菜などの変色を防ぐ・ビタミンCの酸化、損失を防ぐ・魚や肉の臭みを消す・クエン酸により腐敗を抑え材料を長持ちさせるなどがあります。
 
レモンを絞る時は、手で押さえて軽く転がしてから絞ると、果汁がたっぷりとれます。
皮をおろす時は、皮の内側の白い部分を避け、黄色い表皮だけにすると苦味はありません。
 
 
■ レモン(檸檬)の効能
● レモンの特徴
レモンはかんきつ類の一種で、日本へは明治初年に始めて、アメリカから輸入されています。
レモンの主成分はビタミンCで、果肉を食べるというよりは、主に果汁を使います。
 
その昔、英国の船乗りたちが七つの海を航海するとき、野菜不足からくる懐血病の予防のために、航海にはレモンを多量に積み込んだというエピソードは有名です。
 
● 免疫力アップ、風邪の予防にレモン
ビタミンCには免疫力を向上させるという効能があります。
風邪などのウィルス性の病気を防ぐのに役立ちます。
 
単に免疫の働きを上げるだけでなく、自らも悪いウィルスと闘うのが特徴です。
ですから、寒くなってくると風邪を予防するために、レモン入りの飲み物を飲むようにすると良いでしょう。
 
● 美肌効果、シミ、ソバカスに効果のあるレモン
免疫力向上と同じくレモンに含まれるビタミンCの効能ですが、コラーゲンの生成を助けると言われています。
これによって肌の張りを保ったりシワを少なくしたりすることができます。
それに、シミやソバカスの原因であるメラニン色素ができるのを防ぐ働きもします。
ですから,レモンは美肌や美白に効果があると言えます。
 
さらに、ビタミンCは他の栄養素の吸収率を高める効果もあります。
これは、コラーゲンについても同じです。
ですから、コラーゲンの多い魚などとレモンを組み合わせて食べると,美容に役立つと言えます
 
● じんま疹に効果のあるレモン
レモンのビタミンCが、体に入って有害物質を無毒化して、じんま疹をおさえます。
 
● 壊血病を防ぐレモン
レモンの主成分であるビタミンCは、コラーゲンというタンパク質を作るときに必要なビタミンです。
コラーゲンは血管の壁の細胞と細胞をつなぐ役目をします。
壊血病は血管が破れて起こる病気ですが、ビタミンCはそれを防いでくれます。
 
● 高血圧を予防するレモン
レモンに含まれているクエン酸の作用で老廃物を排泄し、血液を新しくして高血圧を防ぎます。
またクエン酸の酸味は減塩効果があり、レモンの汁をかけて食べると塩やしょう油も少なくてすみ、塩分のとりすぎを防いでくれます。
 
● 動脈硬化を予防するレモン
レモンはアルカリ性食品で、体内が酸性体質になるのを防いでくれます。
レモンの皮や袋の繊維質や油分が、よけいなコレステロールの吸収を妨げて排泄を促し、血中のコレステロール値を下げる働きがあるので、血管の壁にコレステロールが付着する動脈硬化を防ぎます。
 
● 疲労回復を助けるレモン
レモンが酸味が強いのはクエン酸が多く含まれているからです。
クエン酸は激しい運動や労働で疲れた体を癒す働きをします。
つまり、クエン酸が、激しい運動や労働で消耗したグリコーゲンを早く回復させるからです。
 
糖分と一緒に取るとさらに効果的で、ジュースにして飲むのもいいでしょう。
さらに、レモンに含まれているクエン酸の作用で新陳代謝がさかんになり、老廃物を排泄し、血液を新しくします。
また代謝が活発になると、内臓器管がそれぞれの本分を発揮するので、疲れがとれます。
 
● 激しい疲れには レモンの丸かじり
スポーツをはじめ、身体を使いすぎて疲れを感じたら、1個を丸ごとかじります。
クエン酸が体内でエネルギーに変わりますから、割合早く疲れがとれるわけです。
また、汗を発散したあとは、のどが渇きますが、こんなときもスポーツドリンクよりはレモンをかじることです。
早めに渇きがストップします。
 
●レモンの抗酸化作用で健康アップ
酸っぱいレモンに強い抗酸化作用があります。
抗酸化物質は、体内で有害な活性酸素を減らして、動脈硬化などを抑制する働きがあり『第7の栄養素』と注目されています。
 
● 肥満解消に良いレモン
レモンに含まれているクエン酸の作用でエネルギー代謝がさかんになると、むだな老廃物が排泄され、脂肪が燃焼してエネルギーになるので、スマートになります。
 
●女性の悩み 骨粗しょう症予防にレモン
レモンの主成分のクエン酸は、腸壁でカルシウムが吸収されるのをのを手助けし、骨密度を高めます。
茨城キリスト教大板倉弘重教授は、「レモンはカロリーが低く、塩分も抑えられるので、どんな症状でも食べられる。レモンをうまく取り入れ、食生活を豊かにする価値はある。」と述べています。
 
● 肌を整えるレモン風呂
どんなときにもお風呂は肌にとって価値あるものですが、より効果的なのは、お風呂にレモンを加えることです。
紅茶やジュースに使ったあとのレモンを水でさっと洗い、布袋にまとめて入れて、それをお風呂につけます。
 
入浴中はこれで身体をマッサージするとお肌がすべすべになり、シミ、ソバカスなどのトラブルにも効果があります。
特にたばこを吸う人は、手やつめをこすると、指先をきれいにすることができます。
 
● 歯を白くするレモンの皮
歯を真っ白にしたい人はレモンの皮で歯磨きを。
レモンの脱色効果を利用するのです。
皮をおろし金で粗めの粉末にし、それを歯ブラシにつけて毎日ブラッシングします。
 
歯磨き剤ではないので、なかなか使いづらいのですが、少し続けていると、歯が白っぽくなり、光沢も出てきます。
皮ですから苦みもありますが、案外効果のある方法です。
 
● 二日酔い、ストレス解消にレモン
レモンのビタミンCは、肝臓の働きを活発にさせ、血液中のアルコールの分解を助ける役目も持っています。
また、なんとなく落ち着かず、イライラするときにもおすすめです。
レモンをしぼり、はちみつで少し甘みを加えて、熱いお湯を注ぐだけ。
二日酔いやストレスの程度でレモン汁の量を加滅します。
 
● 魚のにおい消しにレモン
魚を使った包丁やまな板は、水で洗い流してもなんとなくにおいが残ります。
紅茶などに使ったレモンでこすってみます。
レモンの脱臭作用でにおいがとれるはずです。
手についたにおいもこの方法で、すっきりさせましょう。
また、漂白剤を使ったあとのにおいも同じ方法で消すことができます。
 
● 集中力アップにレモンの香り
物忘れが激しい方はぜひお部屋にレモンを置いておくことをお勧めします。
レモンの香りが部屋中に広がり、集中力が高まります。
レモンの香りには、記憶の中枢である脳の海馬の働きを活性化させる効果が実証されています。
ただ、それだけだと脳が疲れてしまうので、レモンの香りもラベンダーのようなリラックス系の香りと組み合わせて使うことが大切です。
 
 
 
■ 国産レモンを使って
◆ 国産レモンで蜂蜜レモン
【材 料】 (約20人分)
・国産レモン・・・5個  ・はちみつ・・・500g
【作り方】
@、保存瓶は蜂蜜の空き瓶を消毒して使用しています。
A、レモンの皮をよく洗います。
(薄皮を剥き水に晒し、後でレモンピールにします。)
B、レモンの白い皮も綺麗に剥がして、輪切りにし種を取ります。
(白い部分は残っていますと苦味が残りますので注意。)
C、蜂蜜を回しかけます。
D、よく混ぜて1週間位で、飲めます。
(そして、レモンと蜂蜜液を茶漉し等で分けるといいです。)
* お水、お湯、サイダー等、色々楽しめます。
 
◆ 国産レモンで レモンピール
【材 料】 (約20人分)
・国産レモンの皮・・・5個分  ・グラニュー糖・・・50g
【作り方】
@、レモンの皮部分を3度くらい水替えをし、水に一晩晒します。
ざるでさっと水切りします。
A、ホーロー鍋で、皮と砂糖を弱火で焦がさないように煮詰めます。
B、水分がなくなれば、小さく切り保存します。
* 焦がさないように煮詰めてください。
 
◆ 国産レモンで レモンのマーマレード
甘さとほろ苦さが癖になる、濃厚絶品マーマレードです
【材 料】 (10人分)
・国産レモン・・・3個 ・グラニュー糖・・・レモン重量の70% ・水・・・50〜70cc
【作り方】
@、お鍋にレモンとたっぷりのお水(分量外)を入れ、中火にかけます。
沸騰したら、ふたをせずに弱火で15分ほど煮ます。
(火が強すぎると、中身が破裂してしまうので、弱火で優しく煮てください)
A、火を止め、ふたをして余熱で火を通します。1時間そのままにします。
B、水を捨てて、新しい水をたっぷり入れ、1晩さらしておきます。
C、レモンを横半分にカットし、トロトロになった果肉を果汁ごとボウルへ掻き出します。
D、皮は、白い綿の部分を包丁で丁寧に取り除き、1cmくらいの千切りにします。
E、Cの果肉をざるに移し、木べらで押して裏ごしし、ざるに残った筋は捨てます。
F、お鍋に、裏ごしした果肉、果汁、砂糖、水を加えて火にかけ、煮立ってきたら弱火でゆっくりアクをとりながら煮ます。
G、15〜20分くらい煮ると、濃度がでてくるので、まだゆるいかなと思う頃に火を止めて、煮沸した瓶に移します。
* 丁寧に皮の白い綿の部分をそぎとると、おいしくなります。
 
◆ 国産レモンで ホットレモン
ジューサーで絞ると一番栄養化の高い皮の成分も摂取できます。
【材 料】(14〜15回分)
・国産レモン・・・2個 ・はちみつ・・・適量 ・湯・・・適量
【作り方】
@、レモンは8つ切りにして種をとり、低速圧縮型ジューサーで絞ります。
A、@を製氷皿に均等に入れて冷凍庫で固めます。
B、固まったキューブにはちみつを注ぎ、お湯を注いだら
ホットレモンの出来上がり。
* ジューサーで出たカスはケーキなどに入れて使います。
* キューブは料理にもお菓子作りにも使えます
 
◆ 国産レモンを大根の浅漬けに!
【作り方】
@、大根の薄切り(1/2本分)を塩漬けにして、よく水切りします
A、その後、レモン果汁に酢を合わせてたもの75ccと、お砂糖大さじ1、塩小さじ1、を水1/3カップに加えます。
B、Aに大根の薄切り、昆布の細く切ったもの、レモンの皮の細切りをナイロン袋に入れ、冷蔵庫で30分ほど置きます。
* 唐辛子を入れても美味しいです。
 
◆ 国産レモンで  クッキー レモンサブレ
【材 料】
・バター・・・100g ・砂糖・・・50g ・薄力粉・・・150g ・レモン・・・1個
【作り方】
@、バターをすり混ぜ、砂糖を加えよく混ぜます。
A、レモンの皮をすりおろして加え、レモン汁大匙2杯も加えます。
B、薄力粉を加えてさっくり混ぜ、棒状にまとめて冷蔵庫で冷やしかためます。
C、Bをスライスして180℃のオーブンで12分焼きます。
*酸味のきいたおいしさが後引くクッキーです。
 
 
● その他国産レモンの利用法
 
◆ 生野菜サラダにレモンのスライスをいちょう切りにして混ぜる。
減塩効果につながるため高血圧の人に特におすすめします。
生野菜中(特ににんじん)のビタミンC破壊酵素(アスコルビナーゼ)の働きをレモンの酸が防いでくれます。
 
◆ ジャコ飯二レモンの皮のすりおろしとレモン汁
ジャコご飯にレモンの皮をすった物を少々(カネのおろし金はダメ)と、レモン汁を少々いれます。
好みでアオジソかネギを加えます。
とくに夏ばての時におすすめです。
カルシウムの吸収をアップします。
 
◆ レモンぜんざい
ぜんざいに国産レモンの冷凍を皮ごとすり下ろしていれます。
後味さっぱり!究極のミスマッチにびっくりすることまちがいなし!
そのほかラーメンや天ぷらやお刺身や寿司飯やみそ汁でおためしを!
 
◆ レモンすし飯で手巻き寿司
国産レモンを皮ごと細かくきざみ、御飯とあわせてレモンのすし飯をつくります。
食べる直前にレモンを混ぜる方が美味しいです。
ちらし寿司にしてもいけます。
 
◆ レモンチャーハン
お好みのチャーハンのできあがり間近に国産レモンを皮ごと刻んだものを素早く混ぜます。
炒めることでリモネンの吸収がアップします。
リモネンには発ガン物質を解毒する力、ガンの発育を抑制する作用があります。
 
◆ 玉葱と豚肉とレモンの皮のかき揚げ
レモンの皮を細かく刻んで衣に混ぜておきます。
玉葱と豚肉を混ぜてレモン入りの衣で揚げます。
レモンは皮ごと揚げることで3倍の健康効果あります。(おもいっきりTV)
 
◆ 上手なレモンの皮の使い方
レモン果汁を絞った後の皮、もったいないと思ったことありませんか?
皮を食べなかったときは、袋に入れて冷凍にます。
冷凍にした皮は、おろし金ですっていろいろな料理に使えば食欲モリモリです。
いろいろな健康効果がある成分が吸収でします。
 
 
 
● インドの昔話 『レモンのごほうび』
むかしむかし、インドのあるお城に、ラブダ・ダッタという、正直な門番が住んでいました。
門番は貧乏で、着るものがないので毛皮を腰に巻いたきりで、雨が降ろうが日が照りつけようが、門に立っていました。
「なんとまじめな門番だろう」
王さまは、その門番が気に入り、ある日、狩りにでかけるとき、その門番をお供につれていきました。
象に乗った王さまの前に立った門番は、相変わらず裸足で、腰に毛皮を巻いた格好で、「やあ! やあ! たあっ!」と、棒をふりまわして、イノシシや、シカをやっつけてしまうのです。
「おかげで、獲物が増えたぞ」と王さまは、大喜びでした。
あるとき王さまは、となりの国と戦争をはじめました。
「王さま、私もお供させてください」と門番は、王さまにお願いしましたが、
「だめだ。お前は弓が使えないだろう」
「はい。でも、弓は使えなくても大丈夫です」
門番は太い腕をだして、王さまに見せました。
「これさえあれば、敵をやっつけてご覧に入れます」
そして戦争にいくと、門番は棒だけで勇敢に戦い、だれよりも沢山の敵をやっつけたではありませんか。
「なんと、勇ましい男だろう」と王さまは、また、感心してしまいました。
それから、何年もたちました。
門番はあいかわらず、お城(しろ)の門に立っていました。
そんな門番を見て、王さまは、「あの門番は真面目だし、勇ましい男だ。それなのに、よほど運がわるいとみえて、いつも貧乏している。なにか、褒美をやりたいものじゃ」と、かんがえました。
そして、けらいたちを大勢あつめました。門番も、やってきました。
「ラブダ・ダッタよ。ここへきて、なにか歌をうたっておくれ」
王さまがいうと、門番は大きな口をあけて、こんな歌をうたいました。
♪運の神さま えこひいき。
♪お金持ちには しんせつで、
♪びんぼう人には しらんかお。
♪運の神さま えこひいき。
王さまはおもしろそうにわらって、門番にレモンを一つあげました。
「ごほうびはレモン一つだった。やっぱりわたしは、運がわるいんだなあ」
門番がしょんぼりと門に立っていると、坊)さんが声をかけました。
「おお、みごとなレモンだ。どうです。この着物と、とりかえてくれませんか?」
「いいですとも」
門番はよろこんで、着物をもらいました
坊(ぼう)さんは王さまのところへいって、レモンをさしだしました。
「王さま。りっぱなレモンを手に入れました。召し上がってください」
王さまは、レモンを見てビックリ。
「ああ、あの男は、まだ運がむいていないなあ」
じつはレモンの中には、たくさんの宝石(ほうせき)がつめてあったのです。
つぎの日、また王さまはみんなをあつめて、また門番に歌をうたわせました。
♪運の神さまえこひいき。と、門番がうたうと、王さまはうれしそうにわらいました。
そしてご褒美に、またレモンを一つ、門番にあげました。
「ああ、きょうもレモンだった」
門番はガッカリして、レモンを持ったまま門に立っていました。
そこに、役人がやってきました。
「なんときれいなレモンだろう。王さまに差し上げよう。どうだ、着物(きもの)二枚ととりかえてくれないか?」
門番はレモンをあげて、着物(きもの)二枚をうけとると、それを売って食べ物をかいました。
役人がもってきたレモンを見て、王さまはかなしくなりました。
「どこまで運のわるい男だろう。着物(きもの)二枚ととりかえたなんて」
またつぎの日、王さまはみんなをあつめて、門番に歌をうたわせました。
そしてまた、ごほうびにレモンをあげました。
「王さまは、恵み深い方なのに、変だなあ? どうしていつも、レモンしかあげないのだろう」
けらいたちは、ふしぎに思いました。
門番は、こんどはレモンを王さまのお妃にあげました。
「おいしそうなレモンだこと。王さまが、およろこびになるわ」
お妃はそういって、門番に金のかたまりをくれました。
門番は金のかたまりを売って、ごちそうをおなかいっぱい食べました。
「わたしは、いつもレモンしかもらえないけど、きょうみたいなこともあるんだから、がまんしよう」
門番はそういって、またいつものように門に立ちました。
「何回やっても、宝石(ほうせき)をつめたレモンがかえってくるなあ」
おきさきからレモンをうけとった王さまは、それでもまだあきらめません。
そして、つぎの日もまた、みんなをあつめました。
大臣も町の人びとも、あつまってきました。
門番も、あとからやってきました。
王さまはいつものように、門番に歌をうたわせました。
♪うんの神さま えこひいき。
♪いつまでたっても
♪お金持ちには しつせつで
♪びんぼう人には しらんかお。
「うまいうまい。それでは、ほうびをあげよう」
王さまはいつもより、もっとたのしそうにいいました。
「こんどこそ、お金をどっさりあげるにちがいない」
みんなは、ジッと王さまの顔をみつめました。
ところが、王さまがくれたのは、やっぱりレモン一つきりです。
門番がうけとろうとすると、王さまはわざと、そのレモンを床(ゆか)に落としました。
すると、床(ゆか)に落ちたレモンはまっぷたつにわれ、中からひかりかがやく物がこぼれ出ました。
「あっ、宝石(ほうせき)だ!」「いっぱいつまっているぞ。これはすごい!」
「お金より、ずっといいじゃないか!」
みんなは、ビックリしていいました。
門番はあっけにとられて、口もきけません。
「そうだったのか。やっぱり王さまは、恵み深い方だったんだよ」
けらいたちは、口々に王さまをほめました。
王さまは門番に、宝石(ほうせき)のつまったレモン一個のほかに、村を一つと、金貨もたくさんりあげたということです。
おしまい
 

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001