とっても甘くてジューシー
とろけるような舌触り
ビタミンCをたっぷり
種がないので食べやすい!!
新潟県佐渡市・羽茂の
おけさ柿
● おけさ柿とは
 
八珍(はっちん)柿を改良して「おけさ柿」と名づけたもので、 甘くジューシーな佐渡の代表的な特産物。
とろけるような舌触りが特徴で、ビタミンCをたっぷり含み、種がないので食べやすいおいしい柿です。
 
 
● 種がなくとろけるような甘さです
 
おけさ柿は形が偏平で、渋柿であるが種がないのが特徴です。
渋抜きによって、甘柿にはない柔らかい肉質となり、とろけるような甘さが味わえます。
 
 
● おけさ柿の由来
佐渡・羽茂地区のおけさ柿の誕生は、戦前の昭和6年頃にさかのぼります。
佐渡市では昭和6年、重点作物として、二十世紀ナシが候補にあがっていました。
しかし、羽茂市では「八珍柿」がよい、と主張していました。
 
その理由は・・・
ナシは、高度な技術がいる(先進地・鳥取では年間10回もの薬剤を散布している)
ナシの袋かけ作業の時期と、田植え、草取りの時期が一緒である (同時に2つの作業はできず、どうしても手抜きになりやすい) 。
 
佐渡には古くから柿が生産されている、ということは風土にあっている。
つまり、 柿はだれでも作れるし、すでに佐渡の串柿が北海道へ輸出されて、道民のあこがれの的になっていた、という事実があったのでした。
ところで、羽茂市が生産をすすめようとしている八珍柿とは、どんな柿だったのでしょうか。
 
これは、庄内で生産されていた平核無(ひらたねなし)という、たねのない、へんぺいな形をした、渋の淡い種類の柿です。
明治20年ころ、 新潟から来た苗木の行商人から購入した柿苗の中にこれがあって、 鶴岡町の農家が珍重して、栽培をふやしていたものでした。
明治43年の農産物品評会でもこの柿が絶賛され、 そのときに平核無(ひらたねなし)と名づけられた、とのことです。
 
結局、佐渡市では二十世紀ナシを増産するが、羽茂市については八珍柿を生産する、という決着になりました。
 
昭和7年から八珍柿の増殖が開始されます。
羽茂市の地形が果実の生育に適しているのには、次のようなワケがあります。
 
後ろに経塚山山脈があり、まるで背に屏風をめぐらしたようで、それが冬の日本海からの北風をさえぎってくれます。
山地から盆地状をなして東南にゆるやかに傾斜し、海に至っています。
冬は目の前の海を暖流(対馬暖流)が流れ、温和な気候で雪も少ない。
そのため晩秋から冬・早春にかけて、椿が咲き、竹林が青々とし、枇杷、みかんも熟れるなど、県下でも珍しい。
さらに、果樹の花芽分化期の7・8月の日照時数が他の園芸県に比べ高く、果実類の生育期間中の雨量も多いなど、羽茂は特殊な気候条件にめぐまれているのです。
 
昭和11年、八珍柿の初出荷:
当時は、焼酎でさわし、六貫目(22.5kg)の箱に積め、650箱を10t貨車2両に載せ、札幌の市場へ出荷したのです。
市場での評価は好評だったと、伝えられています。
また、不良品があればとりかえる、と確約して、絶対信用できる柿に○はの印をつけ、 実行したため、信用が増し、もってさらに注文が殺到しました。
 
昭和27年から「おけさ柿」の名称を登録。
成果をあげ現在に至っています。
 
※なお、庄内柿(平核無・ひらたねなし)の原木が新潟県新津市(当時)で発見され、 昭和37年に八珍柿の原木として、新潟県文化財に指定されました。
八珍とは、 「越後七不思議」の次の、八番目の珍、という意味です。
 
 
● おけさ柿にかける人々
 
柿は秋の果物ですが、実は1年中世話をしないといいものはできません。
収穫終から2月頃の冬の間は剪定(せんてい)作業という、枝を切る作業や日当たりを調整する作業を行います。
田植えが終わり暖かくなってくると柿を大きくするために蕾を摘み取る作業が始まります。
夏本番になると、大きくする実を選んで、傷や虫に吸われた果実は摘みとります。
9月末からはいよいよ柿もぎの時期です。
1年間一生懸世話をした柿がおいしそうにいっぱいなります!
 
 
● おけさ柿の特徴と保存方法
おけさ柿は温暖な気候と清澄な佐渡の自然の中で育てられます。
口の中でとろけるようなまろやかな風味がとても上品だと好評をいただいています。
また、冷蔵庫に保管していただけますと3日〜4日位熟度の進行は遅れます。
万一渋味が残るようでしたらなるべく暖かい所でビニール袋等で2日〜3日密封してください。
 秋の味覚、ふる里の味を心ゆくまでご賞味ください。
 
 
●柿ってスゴイ!!
 
柿は昔から柿が赤くなると医者が青くなるって言われているほど栄養がいっぱいで、 なんと言っても?ビタミンCが豊富!
葉っぱにもいっぱい含”柿の葉茶”を愛飲している人も多いです。
 
また、最近話題の「柿ポリフェノール」も注目されています。
柿の?ポリフェノールは赤ワインの10倍、お茶の30倍も含まれているからビックリです。
 
血管を強くして血液をサラサラにしてくれるから、高血圧の人にはうれしい食べ物。
また、生活習慣病予防や利尿作用・二日酔いの防止効果もあります。
他にも病気に対する抵抗力を高めたり、 美肌効果、抗ガン作用、解熱作用(ただし食べ過ぎると体が冷え込むことがあります)、 整腸作用もあって下痢・便秘に効き目があります。
 
柿の栄養素一覧
栄養分(100g中) 渋柿 甘柿 干柿
エネルギー(kcal) 63 60 276
タンパク質(g) 0.5 0.4 1.5
脂質(g) 0.1 0.2 1.7
炭水化物(g) 16.9 15.9 71.3
ナトリウム(mg) 1 1 4
カリウム(mg) 200 170 670
カルシウム(mg) 200 170 670
カロテン(μg) 300 420 1400
ビタミンB1(mg) 0.02 0.03 0.02
ビタミンB2(mg) 0.02 0.02 0
ビタミンC(mg) 55 70 2
食物繊維(g) 2.8 1.6 14.0
(五訂)日本食品標準成分表より抜粋
 
 

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001