秋みょうが

細かく刻んで

かつおぶしをまぶし

しょう油を少したらして

熱い御飯の上に乗せて食べる。

うまい! 酒の肴にも最高だよ!

 

★ 日本原産の香味野菜

みょうがは数少ない日本原産の香味野菜の1つで、秋みょうがは夏みょうがに比べると少し黒っぽく身がしっかりしています。爽やかな芳香とさっぱりした辛味をお楽しみください!

 

★ 食欲を盛り立てる香りと食感

みょうがは、日本でしか食べられない日本原産の野菜です。花も茎も食用になりますが、普段食べているみょうがは花の部分になります。サクッとした歯ざわりと、さわやかな香りが料理を盛り立て、食欲をそそります。刻んでからさっと水にさらし、刺身の付け合せや、スープ、炒めものなどにして香りをお楽しみください。冷やっこに乗せてもおいしいですよ。

 

★ 農家さんおすすめの食べ方
みょうがを千切りにして水にさらし、水気を切ってツナを加えかつお節とポン酢をかけたり、冷奴の薬味・味噌汁に、また酢飯と混ぜてみょうがご飯も美味しいです。水洗いしてそのまま味噌をつけて食べたり、梅干しと一緒に漬けても美味しいですよ。

 

 

● みょうがについて

石川県産 じわもん野菜通信より

 

ショウガ科ショウガ属の多年草。アジア東部を原産地としており、日本に古くから自生していた。

日本特有の香辛野菜で魏志倭人伝には「めが」として記載がある。

「めか」「芽香」「妹香」などと呼ばれており、主に香りを楽しむものであり、現在も、あまり変わりがない。

 

みょうがを食べると物忘れを起こす!?

上方落語に『茗荷宿』という話があります。

宿屋の亭主が金持ちの客に、自分の持金を忘れて帰らせようとして、ミョウガを大量に食べさせる。すると客は、家賃を払うのを忘れて帰ったという。

古くからの言い伝えを話にしたものですが、ミョウガは栄養と呼べるほどのものを持っていない。

ビタミンCなどは100g中5mg、カリウムは比較的に多い350mg。

ですから、食べても何の役にも立たない。効果がない。むしろ身体が食べたことを忘れている。

このような話からミョウガを食べると物忘れをする!?という迷信が生まれたのではないかとも言われています。

 

独特の形状や、冥加と書くと神仏のご加護が得られるという「弓矢の冥加にかなう」といい、武家の紋に使われたことが多い。

 

石川県でも古くから自生しているものを採取することで茗荷を食べてきていましたが、昭和に入り、種をとり、畑で栽培するようになります。

7月頃の夏ミョウガ、9月〜10月の秋ミョウガは、一時期にたくさん採れ、色鮮やかで、鮮度が良く、薬味だけではなく、漬け物や和え物などでたくさん食べられています。

 

金沢市の北部、富山との県境に近い森本、花園地区で栽培が盛んに行われており、霧がかかる山間地の高湿度と温度差が良質なミョウガを育む土台となっている。

暑さに強く、寒さに弱いため、初夏から晩秋にかけて露地栽培で出荷しています。

栄養価は特筆すべきものが無く、辛味と香りを楽しむもの

 

■栽培特性

地下茎で繁殖する宿根性の多年草であり、冬の低温を経て15℃以上になると根茎の先端にある頂芽が発育してくる。

発芽後の生育適温は20℃前後で30℃以上になると生育が抑制される。

ですから、7月の早生種「夏ミョウガ」と、9月10月の晩生種「秋ミョウガ」に大別される。

低温にも弱く、霜に1〜2回合うと茎葉が変色し枯れる。

半陰性強い光にさらされると葉枯れを起こす。

古くから山野で自生することからも土壌適応性は広いと考えられ、酸性土壌でも生育する。

しかし乾燥には弱く、土壌水分が多い腐食に富んだ粘質土壌が最も適している。

 

■ 収穫期間 

夏ミョウガ 7月初旬〜8月上旬 

秋ミョウガ 9月上旬〜10月中旬  

■ 保存方法
冷蔵庫で2週間程度保存できる。香りが薄くなってしまうので、早めに食べるほうがよい。甘酢に漬けて漬け物にし、冷凍保存も可能

 

 

● 秋みょうがの扱い方と用途

アクを抜くため、刻んだ後に水にさらします。

さっと湯通ししてから酢やビネガーに浸けると赤みが増し色鮮やかになります

あくまでも香味野菜なので大量には使いませんが、サラダやまりね、和え物、酢の物などにすると風味、歯ざわりがアクセントになります。

ソテーしたものは魚料理などの付け合わせにも適しています

天ぷらや素揚げにしてもおいしいです。

●そのた薬味、汁の実、刺身のつまなどに。

 

● 秋みょうがの栄養価と効能

●アルファピネンという精油成分

みょうがの独特な香りはアルファピネンという精油成分によるもので、発汗、呼吸、血液の循環などの機能を促す作用があります。

●ホルモンバランスを整える効果

生理不順、更年期障害、生理痛などに良いそうです。

 

 

● 薬になる食べもの みょうが     さくら薬局HPより

日が少しずつ短くなり、朝晩が涼しくなって秋の気配を感じると、みょうがも秋みょうがの出番です。

みょうがの旬は年2回ありますが、7〜8月のものを夏みょうが、9〜11月のものを秋みょうがと呼び、秋みょうがの方が大きめで独特の香りと辛味がいっそう引き立ちます。

 

みょうがは中国やインドにも野生種が存在しますが、食用にしているのは日本だけです。中国では漢方薬として用いられます。

みなさんは、みょうがを食べると物忘れが激しくなるという話を聞いたことはありますか?これには次のような言い伝えがあります。

昔、釈迦の弟子の一人にどういうわけか自分の名前をわすれてしまう「周梨槃特(スリバンドク)」という人物がおり、首から名札を下げていましたがとうとう死ぬまで自分の名前を覚えることができませんでした。

そのため、名前を荷(にな)って死んでいった彼にちなんで、彼のお墓に生えてきた見慣れぬ草を「茗荷」と名付けたということです。

 

というわけで、みょうがをたくさん食べても安心して良いようです。

むしろ、精油成分が大脳皮質を軽く刺激して頭をシャキッとさせる作用があると言われています。

この精油成分は香りの成分でもあり、α‐ピネンというものです。

発汗、呼吸、血液循環などの機能を促す作用があり、腰痛、肩こり、リウマチ、神経痛などに効果があります。

また、ホルモンバランスを整える効果があるので、生理不順、更年期障害、生理痛などにも有効です。さらに、独特の風味と芳香は、薬味などにして食欲増進も期待できます。

 

みょうがを選ぶときには、赤みとつやがあるものにしましょう。

保存時には、乾燥を嫌うのでラップか水で湿らせた新聞紙に包んで冷蔵庫に入れると比較的長持ちします。

調理法としては、おさしみやそうめんの薬味として、また、漬物、味噌汁の具として使うこともあります。

基本的には香味野菜なのであまり大量には使いませんが、薬味にするだけではもったいないということで、今回は比較的たくさんみょうがを食べられるレシピをご紹介します。

あまり食欲が無いとき、どうも体が冷えるというようなときにいかがでしょう。

 

■ みょうがの中華サラダ

【材料】(2人分)

みょうが・・・3個  万能ねぎ・・・3本  きゅうり・・・1/2本

レタス・・・3枚  豚ロース薄切り肉・・・100g

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ごま油・しょうゆ・・・各大さじ1  酢・・・小さじ1  切りゴマ(白)・・・大さじ1

【作り方】

(1) きゅうりは千切りにし塩でもむ。みょうがはななめ薄切り、

万能ねぎは小口に切る。

(2) 豚肉はさっとゆで、食べやすく切る。

(3) ボールに、A、豚肉のゆで汁大さじ1、みょうが、きゅうり、万能ねぎを入れ、

切りゴマを加えてよく混ぜる。

(4) お皿にちぎったレタスを敷き、その上に豚肉を敷いて、1を盛る。

レタス、肉でみょうがを巻いていただく。

 

■ 秋みょうがの甘酢漬け 1
食卓にプラス1品加えたいとき、酒の肴に、つくりおきしていつも冷蔵庫に入れておくと、何かと便利です。
材料とつくり方(つくりやすい分量)
みょうが12コは洗って5分間ほど水にさらす。ステンレスかホウロウのなべに酢カップ3/4、きび砂糖(または砂糖)大さじ1、塩小さじ1/4を煮立たせ、水けをきったみょうがに回しかけてそのまま冷ます。冷ましたら清潔な保存瓶に移す。翌日から食べられ、冷蔵庫に保存すれば、1か月くらいもつ。

 

■ 秋みょうがの甘酢漬 2

【材料】

みょうが・・・・・300g   塩・・・・・・・・10g   砂糖・・・・・・・60g

酢・・・・・・・・80ml   漬物のタレ※ ・・・・80ml

※ 漬物のタレ

白しょうゆ・・・・300ml   みりん・・・・100ml   酢・・・・10ml
(すべて合わせペットボトルに入れて作るといい、冷蔵庫で半年ほどもつ)

【作り方】

(1) みょうがは水洗いして、キッチンペーパーの上に置き、その上にさらにキッチンペーパーを重ねて水気をしっかり取る。味をしみこませるために、みょうがの根元に2〜3センチの切り込みを入れ、ボウルに入れておく。

(2) 甘酢を作る。塩・砂糖・酢・漬物のタレを鍋に入れてから火をつけ、塩と砂糖が完全に溶けるように菜箸でかき混ぜながら中火でひと煮立ちさせる。

(3) 甘酢ができたら、熱いうちにみょうがにかける。平皿をみょうが浮かばないように重石として乗せる。常温でそのまま半日おく。

(4) 半日おいて、みょうがのかさが減ったら瓶に漬けダレごと移す。冷蔵庫に入れて3日程して中まで漬かったら出来上がり(こうしてできあがったものは冷蔵庫で約3か月保存可能)。

 

■ 秋みょうがの即席かす漬

【材料】

干したなす・きゅうり・・・・合計500g (生の状態で合わせて約1キロ)

<かす床>

練りかす ・・・150g  塩 ・・・20g  砂糖 ・・・70g  粉からし ・・・大さじ1

漬物のタレ・・・50ml

【作り方】

なすときゅうりは乱切りにする。

野菜どうしがくっつかないように天日に一日干しておく。

ポリ袋にかす床の材料を入れてまぜ合わせる。

干したなすときゅうりを入れ、さらにまぜ合わせる。

空気を抜いて、半日置いたら出来上がり。

 

 

  秋みょうがと秋なすの味噌炒め

【材料】(2〜3人分)

ナス・・・3本  みょうが・・・3本  味噌・・・大さじ 1

【作り方】

(1)ナスとみょうがは薄切りに。

(2)フライパンに油をひきナスを炒める。

(3)しんなりしてきたら、みょうがを入れて炒める。

(4)味噌も入れて炒める。

 

■ みょうがご飯

【材料】(米+もち米=2合分)

米・・・1.8合  もち米・・・0.2合  みょうが・・・5個  ぶなしめじ・・・1/2パック

油揚げ・・・1枚  和風だし・・・2カップ  酒・・・少々  薄口醤油・・・小さじ2

【作り方】

(1)米+もち米をザルに混ぜ合わせ、洗って30分、しっかり水切りする。

(2)水切りの間に具の準備。油揚げはさっと30秒ほどゆでて油抜きし、冷ましてできるだけ細かく刻む。

(3)みょうがは千切り/輪切り等 これまた細かく細く刻む。アクをぬくため水に10分ほどつける。

(4)しめじは石づきをとり、酒をふって3分チンする。冷めたらたべやすい大きさにさく。(いい感じに裂けます)

(5)4のしめじに、きざんだ油揚げ・みょうがを入れ、混ぜ合わせて100ccほど出汁をそそぎ、ふたたび5分チンする。

(6)水気をきった米を炊飯器にいれ、5の汁を入れ、のこりの出汁をくわえて混ぜて、ふつうに炊く。

(7)炊き上がり、蒸らし終わったら、5の具をしゃもじで切るように混ぜ込む。


石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001