あさつき(浅葱)
あさつき(浅葱)は、ユリ科、ネギ属の球根性多年草で、ネギよりも色が薄く、食用とされるユリ科植物の中では最も細い葉を持つものです。
中国や日本が原産で、山地に広く自生し、古くから葉と鱗茎(球根)を野菜として食用にしていました。
ネギの仲間で球根性多年草。種子を結ばず、らっきょうより小さい鱗茎で増えます。
古くから栽培もされてきており、貝原益軒の『菜譜』(1704年)に小葱(あさつき)の名で記載されていることからも、栽培の歴史が長いことがうかがえます。
あさつきの名の由来は、葉の緑色がねぎより浅いことから浅つ葱(あさつねぎ)と呼ばれ、それが詰まって、あさつきになったという説があります。
わけぎに似ていいますが、わけぎより葉が細く、くせのない香りが特徴です。
ネギより辛味が柔らかで独特の風味があることから薬味に多く用いられます。
さっとゆでてからおひたし、酢みそ和え、ぬた、汁の実、鍋物などに用います。
一般にあさつきとして売られているものには、葉ネギを若取りしたものも多く出まわっています。
●あさつきの食べ方
基本的に海辺では岩場や砂浜、山間部では山すそや道端、川べりなどを好んで群落を形成します。
海辺と山地の両方に自生する、珍しい山菜といえるでしょう。
早春にいち早く鮮やかな緑色をした葉を伸ばし、春がきたことを知らせてくれます。
地中にはクリーム色をしたラッキョウの形のような鱗茎があります。
あさつき(アサツキ)の料理方法やレシピとしては青柳とアサツキのぬたがオススメです。
まず葉を適当な大きさにきり、鱗茎の皮はむきます。
そしてさっとゆでて、酢であらった青柳と酢味噌で合えれば出来上がりです。
作るのもとっても簡単で美味しいので、お酒のつまみにも最適の1品といえるでしょう。
*水できれいに洗って、生のまま味噌をつけて頂きます。
多少の辛みはありますがクセは少なく、お酒の肴に最適です。
*さっと湯がいてから(ゆで過ぎに注意、独特の香気が消えてしまいます)流水にさらした後で酢のものやおひたしで食べても美味しいです。
あったかいご飯にもお酒の肴に最適ですね。
*おそばや鍋物などの薬味に用いると食べ物の味を一層引き立ててくれます。
薬味としては小口から刻むだけで、水にさらす必要はありません。
*細かく刻んでお味噌汁の具にも利用できます。
*天ぷらや焼き物、炒め物などにもおいしいものです。
あさつきの用途は幅広く、いろいろな料理にご利用ください。
麺物・鍋物・汁物・丼物・ちり蒸し・刺身などの薬味に。
あさつきの酢みそ和え、あさつきの三杯酢、あさつきのごま和えなどに。
あさつきと豚肉の酢の物、あさつきとまぐろのぬた、
いかそうめんのあさつき和え、あさつきときのこの和え物。
あさつきのごまポテサラ、あさつきとえびのサラダ、あさつきとたこのサラダ。
あさつきの牛たたき巻き、白身魚のあさつき巻き、あさつきの卵焼き、
あさつきの油炒め、あさつき粥、焼肉の具、スープの具などなど。
栽培品のあさつき(アサツキ)の場合には1年を通して店頭で販売されています。
●あさつきの栄養・効能
緑色の葉の部分に栄養素が多く含まれ、ビタミンC、カルシウム、カロチンが豊富に含まれ、ビタミンB群の一種で貧血予防に役立つ葉酸や、便秘解消の働きをする食物繊維も上布です。
香りと辛味の成分である硫化アリルには、消化液の分泌を助け、新陳代謝をよくする効果や血液凝固を遅らせる働きがあります。
また、硫化アリルはビタミンB1の吸収を高め、利尿や発汗の作用を促したり、食欲不振、イライラを防いだり、疲労回復にも効果があります。
■ あさつきの酢味噌和え
1、あさつきは洗ってサッと煮、水に取り水気を良く絞り、適当な大きさに切ります。
2、酢味噌をつくり、あさつきと和えます。
3、器に盛り付けて出来上がりです。
■ あさつきの三杯酢和え
1、あさつきは良く洗ってください。
2、多めのお湯で5分くらい茹で、水にとってから水気を良く絞って食べやすい大きさに切ってください。
3、器に盛り付けをして三杯酢をかけて出来上がりです。
■ あさりとあさつきのみそ汁
1、あさりは塩水に浸して砂出しして殻をこすり合わせて洗います。
2、鍋にのあさり、水、「こんぶだし」を入れて火にかけます。
あさつきは2cmの長さに切ります。
3、あさりの殻が開いてからアクをすくい、味噌を溶き入れ、
さらに「こんぶだし」を加えて、ひと煮立ちします。
4、椀に盛り、あさつきを散らします。
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