甘くて、香りもよく、ホックホック
『人間の健康は良い作物から』
健康な土作りからはじまる
帯広・和田農園の
男爵芋
 
 
 
 
 
 
 
 
 
和田農園の男爵芋。
人の健康は良い作物・健全な土から。
「人間の健康は良い作物から」をモットーに、強い信念と長年の研究を積み重ねた土で育つ野菜は生命の源です。
デンプン質がしっかりしていて、甘味のある粉質系の男爵芋は、サラダにコロッケに幅広くご利用頂けます。
 
和田農園は、徹底した土作りから始まります。
作物にはそれぞれその作物が有する本来の栄養や美味しさや生命力があります。
その秘められたるの力を最大限に引き出すには、それぞれの作物の生育に必要な栽培管理が必要で、土台となる土が本当に大切な要素なのです。
 
和田政司さんは、『人間の健康は良い作物から』をモットーに品質を重視し、安全・安心で美味しく、体に優しい食物作りに力を注がれています。
 
健康な野菜を作るために必要なのは、良い土作りです。
そのため毎年土壌分析を行い、土に有機肥料として「海のモノ(昆布・魚粕など)」「山のモノ(米ぬか・菜種粕)」を入れ、土中のミネラルバランスを整え、高品質の野菜を生産しています。
 
また農薬も1〜2剤のみなど、極力使用を抑えています。
このように手をかけた土で育った野菜は甘く、糖度が高く、アクもなく、作物が持つ本来の美味しさがみなぎっています。
 
ところが、一口に「土作り」といっても、それは実にたいへんな努力を要する作業なのです。
和田さんのほ場は、火山灰が体積してできた台地からなる、十勝川流域の沖積地帯にあります。
 
そして、北海道特有の寒暖の差が大きく、しかも降水量が比較的少ない自然条件の中にあります。
このような条件を、不断の努力で活かし切り、しかもそのために土壌診断を毎年欠かさず実施されております。
 
その結果、通常の糖度は7〜8度と言われておりますが、収穫時の牛蒡は何と18度もの糖度があるのです。
これが和田さんが手塩にかけた牛蒡のおいしさにつながるのです。
是非、皆さんもご賞味いただきたいと思います。
 
和田農園の安全安心のこだわり、環境保全にも配慮された野菜作りの姿勢が高く評価され、平成17年「第2回コープさっぽろ農業大賞」では、最高賞の「道知事賞」にも選ばれています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(有)和田農園 代表 和田政司さん
 
北海道らしいといいますか十勝らしいといいますか、約100ヘクタールもの広大な畑で、大規模にしかも減農薬・減化学肥料のこだわり栽培に特化した経営を確立しました。
 
「健康でおいしい野菜づくり」をポリシーとして、農薬・化学肥料の削減だけでなく、土作りにこだわり硝酸態窒素削減、糖度の高いおいしい作物づくりに取り組んでいます。」
 
「人間の健康は良い作物から」をモットーに見かけよりも中身を重視し、安全、安心で体に優しい食物作りに日々、努力しています。」
「これからも日本の食卓を守る為、未来ある子供達の為、安全でおいしく体に優しい食物作りを目指します。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(和田農園 男爵芋の畑)
 
■ 男爵芋の話
 
● 日本一の北海道産 じゃがいも
 
北海道におけるジャガイモの歴史は、1706年に現在の瀬棚町で栽培された記録があるようですが、本格的な普及は明治時代のことでした。
 
1873年以降開拓使がアメリカから種芋を輸入したのが始まりでした。
しかし大きなきっかけとなったのは「男爵芋」です。
 
全国生産・収穫量の約8割を占める北海道産ジャガイモ。
もちろん味にかんしても日本一と厚い支持を受けています。
 
その理由は北海道ならではの気候にあります。
昼と夜の寒暖差がデンプンの質を高め、ホクホク感、甘味を一層引き出してくれます。
 
ジャガイモの成育適温は15〜24度で、特に品質を左右するデンプン蓄積期の地温は17〜22度と言われています。
 
ジャガイモは、そもそもアンデスの高原野菜のため、適度な乾燥と低めの地温を好み、湿地と多肥を嫌います。

だから梅雨が無く、春から秋に雨が少なくカラッとした夏をもつ北海道の気候は最適な栽培地なのです。
 
● 男爵芋(だんしゃくいも)
 
男爵芋の名前の由来は、明治41年に函館ドック社専務の川田龍吉(かわだ・りょうきち)男爵がイギリスからアイリッシュ・コブラーという品種の芋を持ち込み、試験栽培し、普及させたことに由来しています。
 
函館市郊外の七飯町から次第に近隣へ栽培が広がり、導入者にちなんで「男爵芋」と呼ばれるようになったと言われ、昭和3年に優良品種に決定し、当初は渡島地方の限定品種でしたが、昭和6年に一般に奨励され現在に至りました。
 
男爵芋の特徴はご存知、丸みを帯びている形で、白い肉色、デンプンが多く、ホクホクした食感が特徴で、そのまま茹でてバターをぬって食べるのがオススメです。
 
身が柔らかく煮くずれしやすいので、粉吹き芋やマッシュドポテト、コロッケなど潰してから使う料理にもオススメです。
 
 
● じゃがいもの栄養
 
じゃがいもは栄養価が高く、味も淡白なため、主食としている国もあるほどです。
じゃがいもの栄養成分はビタミンで、ビタミンCやB1などが多く含まれ、ビタミンCはでんぷんに守られているので加熱調理をしたときの損失が少ないという特徴があります。
 
また主成分は糖質になりますが、糖質をエネルギーに変える働きのあるビタミンB1も豊富に含んでいるので、糖質が効率よく代謝されて疲労回復などの効果が期待されます。
 
その他にもカリウムなどのミネラルや食物繊維などが含まれています。
フランス語で「大地のリンゴ」と言われる程のビタミン源で、1年中食べられています。
 
じゃがいもをたくさん食べると太ると誤解されていますが、じゃがいも特有のポテトプロテインは、『満腹ホルモン』の分泌を促し、肥満予防・改善効果を発揮します。
 
 
● じゃがいもの保存
 
収穫後2〜3ヶ月は休眠期であり、萌芽(芽を出すこと)しない性質があります。
この間は直射日光を避け、風通しの良い場所で常温保存してください。
 
この時リンゴ1個を一緒に入れておくとエチレンガスの働きで発芽を遅らせることができます。
また品種にもよりますが、3〜5℃の低温で保存する事で、でんぷんがしだいに糖分に変わり甘みがつきます。
 
茹でた場合は冷蔵庫に入れておけば、およそ1〜2週間程度もちますが、ゆでたものを冷凍すると中の水分が凍ってしまい、解凍したときにスカスカになってしまいますので、繊維をこわしておくと冷凍保存が可能です。
 
ジャガイモ単独で茹でる場合は、皮はついたまま茹でた方がふっくらとします。
 
 
● 男爵芋の美味しい食べ方
★ 粉ふきいも
1 じゃがいもは皮をむいて2〜4等分に切り分ける。
2 鍋にジャガイモとジャガイモの表面が隠れる程度の水を入れ、塩を加えて中火にかける。
3 ほとんど水がなくなってきたら弱火にし、ジャガイモが焦げないように鍋を振りながら残りの水分を飛ばしていく。
4 鍋の水分がなくなり、ジャガイモが粉をふいたように見えたら火を止める。
5 塩・こしょう・バターなどを加え、鍋を振って全体を和えたらできあがり。
※ 塩・コショウ・バターはお好みで。
 
★ じゃがバター
1 1.ジャガイモをよく洗い、芽を取ってラップや濡らしたキッチンペーパーなどで包み、電子レンジで7〜10分ほど蒸す。
(この時、「竹串が抵抗無く通る程度まで軟らかくする)
2 好みによりフライパンやオーブンなどで焼いて焦げ目を付ける。
3 包丁で十字に切れ目を入れ、そこにバターを添えてできあがり。
※ 電子レンジの時間はあくまでも目安ですので、あくまでもご参考にしてください。
 
 
■ 男爵いもの粉ふき煮
  出汁の効いた、優しい甘さの粉ふきいも。
【材料】 ( 2?4人分
・じゃがいも(男爵)400g  ・白葱 2本  ・だし 1と1/2カップ
・酒  大さじ1  ・砂糖  大さじ2  ・しょうゆ  大さじ1
・塩  小さじ1/5  ・貝割れ(飾り用)  少々
【作り方】
1、じゃがいもは一口大に切る。
白葱は4cm位の長さのぶつ切りにする。
2、鍋にだしと調味料を入れ、中火にかける。
じゃがいも・白葱を加えて落とし蓋をして、柔らかくなるまで10-15分煮る。
3、2の鍋から白葱を取り出し、鍋をゆすりながらじゃがいもの水気を飛ばし、粉をふかせる。
4、器にじゃがいもと白葱を盛り、彩りに貝割れを乗せる。
コツ・ポイント】
じゃがいもを白く仕上げたい時には、薄口しょうゆを使うと良いでしょう。
 
■ ホックホクの男爵じゃがいもコロッケ
  ホクホクのアツアツ出来立てをほおばりたいコロッケです。
【材料】 ( 3人分  6個
・男爵じゃがいも  中3個  ・玉ねぎ  中1個
・牛肉(切り落としorミンチ)150g  ・塩コショウ  適量
・ナツメグ  少々  ・コンソメ顆粒  小さじ1〜1.5(好みで)
・薄力粉 大さじ3  ・卵+水 1個+小さじ2
・パン粉 適量  ・揚げ油&炒め油  適量
【作り方】
1、じゃがいもは皮をむいて適当な大きさに切り
ひたひたの水の中で芯がなくなるまで茹でます。
2.フライパンで少々の油で玉ねぎのみじん切りと牛ミンチをしんなりするまで炒め、塩コショウ、ナツメグ、コンソメで味付けします。
3、じゃがいもが柔らかくなったらお湯を切ってもう一度火にかけ、コロコロいためて粉ふきいもになったらマッシャーでつぶす。
4、2と3をあわせてよく混ぜ、6等分し小判型にまとめます。
オニギリを握るようにしっかりまとめる。
4、薄力粉、卵+水液、パン粉を並べる。小判型のネタに薄力粉をつけたら、手の中で転がすようにしてまんべんなく粉をつける。
6、薄力粉が薄くついたら卵液の中に沈めてひび割れに注意してひっくり返す。
そっと取り出してパン粉をまぶす。
7、180度の油で狐色に揚げます。
中身は火が通ってるので色よく揚がればOK!
【コツ・ポイント】
ニンジンやコーン、グリンピースなどをいれて野菜コロッケにしても!
 
 
■ 皮付き男爵芋の純和風肉じゃが
昔ながらの肉じゃが,オーソドックスな味付けです
【材料】 ( 4人分 
・じゃがいも 3個  ・にんじん 1本  ・たまねぎ 2個  ・ほんだし 1袋
・水 適量  ・牛肉 350g  ・きぬさや 適量  ・砂糖 大さじ2
・しょうゆ 大さじ3  ・酒 50ml  ・みりん 大さじ1.5
【作り方】
1、じゃがいもとにんじんは適当な大きさ,たまねぎは厚めにスライスする.
2、浅めの鍋に1の材料とほんだしを加え,水をひたひたに加え火にかける・
3、牛肉を適当な大きさに切り,きぬさやは下ごしらえをして茹でておく.
4、2の鍋が沸騰したら,砂糖,しょうゆ,酒,牛肉を加え,アクをとる.
5、アクをきれいにとったら蓋(あれば落とし蓋) をして中火で20分煮る.
6、20分煮た後は火を止めてそのまま置き,十分に粗熱をとる.
7、十分に冷ましたら強火にかけ,ときどき鍋をまわしながら煮詰めていく.
8、煮汁が半分以上なくなったら味見をしながら調味料をたして味を整える.
9、みりんときぬさやを加え煮汁が無くなるまで鍋をまわしながら煮詰める.
【コツ・ポイント】
しらたきを入れるときは行程4で入れる。アクはしっかりとる。
最初に煮るときは薄味にしておく。
行程6で必ず一度冷ます(味がしみ込む)。
煮詰めるときは焦げないように適度に鍋をまわすこと,がポイントです.
 
 
■ 男爵いもとかぼちゃの2色サラダ」
  玉ねぎディップで味付けしたかぼちゃと、焼きほぐし鮭と玉ねぎがたっぷりのポテサラです。
【材料】 ( 6〜7人分 
・かぼちゃ 1/8個  ・玉ねぎディップ  小2  ・純米酢  大さじ1
・塩・胡椒 少々  ・男爵いも  大3個  ・玉ねぎ 1/4個
・焼きほぐし鮭  大さじ2  ・玉ねぎディップ  小5  ・純米酢  大さじ3
・マヨネーズ  大さじ2〜お好みで  ・塩・胡椒  少々
【作り方】
1、じゃがいもは泥を落として半分に切り、かぼちゃはところどころ皮を切って6等分くらいに切り分けます。
2、玉ねぎは繊維にそって薄切りし、辛いものは30分放置します。
3、竹串がすっと通るまで茹で、じゃがいもは皮を手ではぎます。
4、別々のボウルでそれぞれ純米酢を入れて荒めにマッシュし、粗熱が取れたら味付けします。
5、ほとんど味付けをしていない瓶の焼きほぐし鮭をじゃがいもの方に加えます。
皿にプチトマトや付け合わせでおいしい炙りソーセージなどを添えてどうぞ。
6一緒に茹でたおまけのじゃがバター。
7、モーニングクロワッサンにはさんで食べてもおいしいです。
【コツ・ポイント】
かぼちゃの甘みを楽しみたいのでマヨネーズは入れずに玉ねぎディップと純米酢で味付けしました。
ポテサラもいつもの半分のマヨと玉ねぎディップで。
焼きほぐし鮭がいい味を出します。
熱いうちに酢を混ぜると酢がまろやか〜に引き立ちます。
 
 
■ 男爵芋のだんご汁
すりおろした男爵芋で作っただんご汁です。
寒い時期にぴったりです。
【材料】(2〜3人分
・男爵芋 3〜4個  ・ごぼう 1/2本  ・にんじん 1/3本  ・小揚げ 1枚
・ねぎ 1/3本  ・水 カップ4  ・顆粒のかつおだし 小さじ山盛り1
・めんつゆ(5倍濃縮のもの) 大さじ3  ・酒 大さじ2  ・みりん 大さじ3
【作り方】
1、男爵芋は皮をむき、すりおろします。
それをガーゼで包み水分がほんの少し残る程度に搾ります。
(すりおろした汁は捨てないでね)
2、1ですりおろした汁をしばらく放置します。
黒い汁とでんぷん質の2層になりますので、汁を捨て、でんぷんは残してください。
3、ガーゼで搾った芋と2のでんぷんを混ぜ合わせ、耳たぶくらいの硬さにこね、ひとつにまとめます。
これで芋団子の出来上がりです。
4、次に野菜を切ります。
ごぼうは笹がき、にんじんと小揚げは千切りにします。
ねぎは薄い輪切りにして小皿に取っておきます。
5、鍋に水とねぎ以外の野菜、小揚げを入れ 火が通るまで煮ます。
かつおだし・めんつゆ・酒・みりんを加え、ひと煮立ちします。
6、3で作った芋団子を1個ずつ食べやすい大きさに丸めます。
真ん中をへこませたら鍋に入れます。
7、芋団子が浮き上がってきたら出来上がりです。
お椀に取ってねぎを散らして出来上がりです。
【コツ・ポイント】
必ず男爵芋を使ってください。
メークインだとでんぷんがあまり取れず、ふにゃふにゃなお団子になってしまいます!
 
 
 
 
 
■ アンデルセン童話
2本のローソク
 
むかしむかし、ある家のテーブルの上に、二本のロウソクが置かれていました。
一本は蜜蝋(みつろう)と言って、とても高価で上等なロウソクでした。
クルクルとねじった細身のデザインが、とってもおしゃれです。
もう一本はクジラの油から作られた、安物のロウソクでした。
上等なロウソクと違い、ただ丸めただけのおデブさんです。
 
蜜蝋は、自慢げに言いました。
「ぼくは、ほかのロウソクよりも格好良くて、しかもずっと明るく光るんだ。だからきっと、銀のロウソク立てに置かれるよ」
 
蜜蝋の言葉に、安物のロウソクがため息をつきました。
「いいなあ。ぼくも君みたいに、客間でパーティーに来る人たちを照らしてあげたいよ。でも、僕が行くところは、せいぜい台所さ」
 
その時、この家の奥さまがやって来て、安物のロウソクを手に取ると台所に持って行きました。
(やっぱり) 安物のロウソクは、がっかりです。
台所には、カゴをかかえた小さな男の子が立っていました。
そのかごの中にはたくさんのジャガイモと、いくつかリンゴが入っています。
 
奥さまが、男の子に言いました。
「さあ、このロウソクも持って行きなさい。あなたのお母さんは夜遅くまでお仕事をなさるでしょうから、これが役に立ちますよ」
 
するとそれを聞いた、この家の小さな女の子が言いました。
「あら、わたしだって夜遅くまで起きているわ。だって今夜は、ダンスパーティーがあるんですもの。わたし、大きな赤いリボンをつけてもらうのよ」
 
安物のロウソクは、お星さまのようにきらきらと目を輝かす女の子を見て、「わあ。何て可愛い子だろう」と、思いました。
「でも、ぼくはもう二度と、この女の子には会えない。
蜜蝋くんは、きっと女の子とダンスパーティーを楽しむのだろうけど、ぼくは貧しい家にもらわれていくのだから」
 
男の子はカゴにロウソクを入れると、みすぼらしい小さな家に帰りました。
この家のお父さんはもう死んでしまって、お母さんがぬい物をしながら三人の子どもを育てていました。
 
男の子が、カゴのロウソクをお母さんに差し出すと、
「まあ、いいロウソクをいただいて」
と、お母さんはとても喜んで、安物のロウソクに火をつけました。
 
その時、この家の一番下の女の子が入ってきました。
その子はにこにこしながら、お兄さんとお姉さんのところに行くと、
「あのね、問題だよ。今夜のごちそうは、なーんだ? えへへ。それはね、あったかいジャガイモだよ」
 
女の子はうれしくてたまらないというように、可愛い目をキラキラと輝かせました。
安物のロウソクは、その女の子を見てこう思いました。
「ああ、さっき見た、お金持ちの女の子と同じ目だ。
むこうは豪華なパーティーで、こっちはジャガイモのごちそうだけど、どっちの女の子も同じように幸せなんだなあ」
 
やがて、晩ご飯になりました。
「とてもおいしい、ジャガイモだね」
「それに、リンゴまであるんだよ」
「神さま、おめぐみありがとうございます」
 
にぎやかな食事が終わると、子どもたちはベッドに入って、お母さんからおやすみのキス、してもらいました。
「ああ、楽しい夜だったなあ」
 
安物のロウソクは、この家族と一緒に幸せな時間を過ごせて、とても満足でした。
「もう、蜜蝋くんがうらやましくないや。
みんなそれぞれに幸福があって、自分が幸福と感じられれば、それは幸福な事なんだ。だからぼくは、本当に幸福だ。
 ・・・あっ、お母さんがぬい物を始めるぞ。よーし、ぼくも頑張らなくちゃ」
おしまい
 
 
 
 

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001