サラダ・酢の物・味噌汁の具
煮物・炒めもの・漬物いろいろ
爽やかなおいしさをお試しください
加賀百万石・金沢の伝統野菜
加賀太きゅうり
 
加賀太きゅうりは、藩政時代にシベリア大陸から渡来しものだそうです。
昭和11年、金沢市久安町の篤農家米林利雄さんらによる栽培が始まりという。
現在の主産地は金沢市打木地区です。
 
果肉が厚く肉質がしまっていて、独特のさわやかな香りとほんのりとした甘味があります。
 
収穫期は4月の上旬から11月です。
1本の重さが700g〜ら1kgにもなる大きさで、長さは20〜25cm前後、太さは6〜7cmもあり、日持ちのよいきゅうりです。
 
機能性としては、太きゅうりに含まれるカルシウム・カリウムなどが、体液の酸性を中和し、体の調子を整えます。
 
太きゅうりに含まれるイソクエルシトリンは、汗や尿中のナトリウムの排泄を高めて高血圧・心臓病・肝臓病・肥満病などを予防する効果があるといわれます。
このため、むくみやだるさをとる利尿作用や美肌にも効果があると言われ、夏の健康づくりに最適の野菜です。
 暑気あたりをふせぎ、体のバランスを整えるのに金沢では欠かせない一品です。
≪食べ方≫
金沢の家庭では、
・ サラダ、酢の物、刺身のツマ、冷やし中華の具
・ 煮物(あんかけなど)、炒め物、味噌汁やスープの具
・ 漬物(浅漬け、糠漬け、キムチ)
・ 中華料理や西洋料理にも幅広くお使いいただけます。
● まず、皮をむいて
どんな料理に使う場合でも、まず 皮をむいて種を取り出す のがポイントです。
果肉は厚いがやわらかく、歯ざわりよく、ほんのり爽やかな甘みがあります。
 
■ ≪太きゅうりの酢の物≫
1、太きゅうりの皮をむき、縦半分に切り種を取り、薄く短冊切りにして、
薄い塩水に5〜6分つけてシンナリさせます。
2、水から上げ軽く絞って水気をとり、三杯酢で和えるるだけでO/K
* 爽やかでほんのり甘く、シャキシャキした歯ざわり感が美味しいですよ
 
■ ≪絶品! 太きゅうりのあんかけ≫
太きゅうり1本で3〜4人分できます。
1、太きゅうりの皮をむき、縦半分に切り種を取り、3cm角位に切る。
2、鍋に油を少し入れ、鶏のひき肉100g軽く炒め、そこへ切った太きゅうりと
だしつゆを入れて、きゅうりに火が通るまでしばらく煮ます。
3、だいたい火が通ったら、一度火を止めて水溶き片栗粉を入れ、
再度火をつけてとろみが出てきたらおろしショウガを入れて出来上がり。
 
■ ≪太きゅうりのサラダ≫
1、太きゅうりの皮をむき、種を取り、食べやすい大きさに薄く切り、
10分程度水にさらし、しんなりさせます。
2、水気を切り、お好みの他の野菜と一緒に器に盛りつけます。
3、ドレッシング、マヨネーズなどをかけてお召し上がりください。
 
■ ≪太きゅうりの挽き肉味噌炒め≫
1、太きゅうりの皮をむき、種を取って、一口大に切り、
塩ひとつまみ入れて茹でる。
2、にんにく、ねぎ、生姜をみじん切りにする。
3、中華鍋に油を熱し「2」を炒め、豚挽肉を入れて更に炒める。
4、豆板醤、甜麺醤、醤油、砂糖、酒、スープ、こしょうを加え、
煮立ったらアク抜きして、水溶き片栗粉でとろみをつける。
5、太きゅうりを器に盛り、「4」をかけ、
せん切りして水にさらしたねぎ(白)を天盛りにする。
 
■ ≪太きゅうりの漬物≫
1、皮をむいて種を抜く。一口大に切る。
2、多めの塩と、だしの素少々、昆布適量をよく混ぜ合わせる。
3、容器に入れて、ラップをはり冷蔵庫へ。
4、1〜2時間放置後、軽く絞って完成。
* お好みで、少し醤油をたらしてお召し上がりください。