能登の赤土・粘質土壌で栽培
昼夜の寒暖差が育てた
抜群の甘味と栗のようなホクホク感
能登・赤土栽培
みやこ南瓜生産グループ
完熟 みやこ南瓜
 
 
● 安全・安心・健康・美味しさをモットーに
 
能登半島の先端、珠洲の赤土栽培かぼちゃ(主にエビスかぼちゃ)は、その美味しさが評判で、関西や中京の市場でも高い人気を得ています。
 
中でもこの「赤土みやこ南瓜生産グループ」は、朝から夕方まで太陽の光を浴び、水はけの良い丘陵地帯で、安全・安心・健康・美味しさをモットーに、一度食べたら忘れられない甘味の強い「みやこ南瓜」を栽培しています。
有機質肥料を主体とし、農薬の使用も極力押さえ、手間隙惜しまず健康な生命体をゆっくり育てます。
そして、特有の褐色森林土壌(赤土)と太陽と昼夜の寒暖の差が、糖度の高い美味しいかぼちゃを育てます。
 
● 畑でじっくり完熟
この「みやこか南瓜」は抜群の甘味と栗の様なホクホク感が楽しめます。
畑でしっかり完熟するまで育てます。
だから中身がぎっしりと充実し、見た目の大きさに比べずっしりと重く、割ってみると、こっくりとした濃い黄色い実がなんとも鮮やかな色合いをしていて食欲をそそります。
初めて食べた人からは「これほど甘く、ホクホクした栗のようなカボチャは今まで食べたことがなかった」と言われます。
是非味わってみてください。
 
● 赤土・完熟みやこ南瓜は栄養の宝庫です。
果肉のオレンジ色はカロチンの色素の色で、カロチンは体内に入るとビタミンAになります。
ビタミンAは粘膜や皮膚の抵抗力を高め、風邪を予防します。
ほかにビタミンB1、B2、C、タンパク質、ミネラル、カリウムを豊富に含んでいます。
栄養豊富なかぼちゃはいろいろなお料理に活用したい食材です。
天ぷらや煮物などのお料理はもちろん、お菓子にも活用できる食材ですから、お子様の栄養補給にも一役買ってくれるお野菜です。
 
 
 
■ かぼちゃ(南瓜)の話
 
■ 名称の由来
 
日本における呼称“カボチャ”は、ポルトガル語由来で「カンボジア」を意味する Camboja (カンボジャ)の転訛であるとされます。
方言では「ぼうぶら」「ボーボラ」などの名を用いる地方もありますが、これはやはりポルトガル語の「カボチャ」や「ウリ類」を意味する abóbora (アボボラ)に由来するとされています。
ほかに「唐茄子(とうなす)」「南京(なんきん)」などの名もあります。
漢字表記「南瓜」は中国語の南瓜 (ナングァ)によるものです。
 
英名は「パンプキン(pumpkin)」であると理解されていますが、北米では、果皮がオレンジ色の種類のみがパンプキンであり、その他のカボチャ類は全て『スクウォッシュ(squash)』 (スクウォッシュ)と総称されています。
 
 
■ カボチャの歴史
 
以前、「かぼちゃ」の原産地はインド、ナイル河沿岸、ペルー、アンゴラ、南アジアなどの様々な説がありましたが、ここ数年のあいだに中南米遺跡の研究が進められ、紀元前7000年〜5500年地層からカボチャの種が発見されたことで、中南米原産だという説が有力視されるようになりました。
そんなわけで、カボチャの原産地はメキシコとガテマラにあたる中南米地域とされています。
 
日本には1541年に大分に漂着したポルトガル船が、大名の大友宗麟にカンボジア産のカボチャ (現在の日本カボチャ)を贈ったのが最初と言われています。
この時にカンボジアから持って来たのでカンボジアがなまってカボチャと呼ぶようになったといわれています。
 
ちなみに、スペイン人やポルトガル人の宣教師たちが日本へ寄港したときには「かぼちゃ」のほかにも、サツマイモやトウモロコシ、ジャガイモなどの保存性が高い野菜類が持ち込まれました。
その後、1573年頃に長崎県に伝わってから、日本の農家でも栽培されるようになりました。
中国品種は1501〜1600年のあいだ、アメリカ品種は1863年に伝えられたと言われています。
こうして東北地方では1620年頃、京都周辺では1670年頃、東京周辺では1740年頃から普及しはじめました。
 
現在、主流となっている「西洋かぼちゃ」は、原産地が中央アメリカから南アメリカの高原地帯で、日本へは19世紀中頃にアメリカから伝わったといわれています。
栽培が本格的に始まったのは明治時代になってからで、東北や北海道などで生産が増えていきました。
 
「ペポかぼちゃ」は北アメリカ南部が原産地で、西洋かぼちゃより少し遅れて日本に入ってきました。
 
◆ 大友宗麟と「宗麟かぼちゃ」
 
大友宗麟は1530年、豊後国の大名・大友義鑑の嫡子として誕生しました。
難破したポルトガル船が大分県に着き、このときカボチャを献上されたのが大友宗麟だったのです。
 
大友宗麟はその後、キリシタン宣教師フランシスコ・ザビエルに出会ったことで、キリスト教に興味を示すようになり、1578年に洗礼を受け、ドン・フランシスコという名前をもらいます。
 
そして日向国・無鹿の地にキリスト教の理想郷建国を夢見ていましたが、そのことで薩摩国の島津氏と衝突してしまいます。
ですが1584年に島津氏に敗れ、翌年の1585年に宗麟は大坂に行き、豊臣秀吉に九州征伐を要請しました。
1587年、島津氏が秀吉に降伏した知らせを聞いてからすぐに大友宗麟は病気のため、命を落としました。
 
さて、ポルトガル船が運んできたカボチャを大分県ではずっと長い間、栽培し続けていましたが、今ではどこの農家も栽培しなくなっていました。
ところが、最近になって福岡県豊前市にある三毛門というところで、大分県に伝えられたこのカボチャがまだ数軒の農家で栽培されていることが判明しました。
発見者は大分県農林水産部の普及員のNさん。
そしてNさんによって「宗麟かぼちゃ」と名付けられたのです。
 
この「宗麟かぼちゃ」も「日本かぼちゃ」なので甘みが少なく人気は今ひとつなのですが、加工品を作ればヒットするのではないかと考えられています。
大分県ではこのようにして再発見された「宗麟かぼちゃ」を全国に売り込もうというプロジェクトが大詰めを迎えているます。
 
 
■ カボチャの見分け方
 
皮がかたくて、形が左右対称のもの。
またヘタがしっかり乾燥していて、ヘタの周りが少しへこんでいるものは完熟しています。
カットしてあるものは、果肉の色が濃く肉厚で、種とわたが詰まっていて、種がふっくらしているほうがよいでしょう。
 
 
■ カボチャの保存方法
 
丸ごとの場合は新聞紙に包んで風通しのよい涼しい場所で保存します。
10〜15度くらいの環境なら1〜2ヶ月の保存が可能です。
カットしたものは種やワタを取り、ラップに包んで冷蔵庫の野菜室へ。
数日以内に食べきれない場合は、固ゆでして冷凍しておくとよいでしょう。
その際、熱いうちにつぶしておけばサラダやコロッケ、スープなどを作るときにすぐに活用できます。
 
なお、かぼちゃは収穫直後は甘味がなく、追熟させることででんぷんが糖に変わり甘味が増していきます。
 
スーパーなどでは追熟が進んだ状態ものが売られていますが、直売所などではたまに追熟していないものが並んでいることがあります。
その場合は2〜4週間ほど涼しい場所に置いて追熟させるようにしましょう。
ただし完熟したものをさらに置いておくと追熟が進んで甘さは増しますが、そのぶんホクホクとした食感は失われていきます。
 
 
■ カボチャの栄養と効能
 
緑黄色野菜の一つとして知らる「かぼちゃ」は栄養分を豊富に含んでいます。
「かぼちゃ」は、冷え性をはじめ、様々な効果があるとされています。
 
● β(ベータ)カロチン
「かぼちゃ」は体内でビタミンAに変わるβカロチンを多く含んでいます。
βカロチンは粘膜や皮膚の抵抗力を高め、生活習慣病やガン予防に効果があるといわれています。
老化を早めたり、ガンを誘発するもとになる活性酸素を消す働きがあり、同時に狭心症や心筋梗塞などの原因となるコレステロールを減らす効果もあります。
また、βカロチンは中身よりも皮やわたの部分に多く含まれているので、できるだけ一緒に調理することをおすすめします。
 
● 食物繊維
女性に嬉しい食物繊維も豊富に含まれ、便秘やダイエット、虫歯、生活習慣病などに効くと言われ、大きな健康効果が期待できます。
この食物繊維もβカロチンと同じようにカボチャの皮の部分に多くあるので、皮ごと食べるといいですね。
今は大人だけではなく、肥満や生活習慣病に悩んでいる子供も増えてきており、そういった子供たちにもカボチャをたくさん食べてもらいたいものです。
 
● ビタミンA
このビタミンAには皮膚や目の粘膜などを健康に保つための働きがあります。
このため、ビタミンAを十分に摂取できていなければ、呼吸器系などにも異常が発生して、風邪を引きやすくなったりします。
また、ビタミンAが不足するとガンの発生率が高まることは様々な研究によって明らかにされています。
 
● ビタミンB1
日頃の溜まった疲れがなかなか抜けないという人、その疲労回復に効果を発揮するのがビタミンB1なんです。
ビタミンB1は糖分がエネルギーに変わるときに酵素のサポートをしまので、ビタミンB1不足はエネルギー不足につながります。
そうなると、まずイライラや怒りっぽくなるなどの精神的な症状があらわれます。
ところが、日本人の食生活ではこの栄養素が不足しがちなので、ビタミンB1たっぷりのカボチャを食べて心の安定を保ちたいものです。
 
● ビタミンB2
ビタミンB2には身体の発育を促進する作用があります。
皮膚や髪、爪などを作る重要な役割を果たします。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病を予防し、口内炎や口角炎なども防止します。
ビタミンB2は体内にためておくことができないので毎日摂取するといいでしょう。
 
● ビタミンC
美肌効果、風邪の予防で知られているビタミンCも「がぼちゃ」にはたっぷりと含まれ、キレイな肌でいるために必要なコラーゲン生成に欠かせない成分です。
また、万病のもとと言われる風邪に効果的ということで、そこから発症するいろんな病気予防にも有効で、ガン予防にも効果的です。
ビタミンCは摂取しても2〜3時間で体内に出てしまいますので、3食で少しずつ摂ることをおすすめします。
 
● ビタミンE
ビタミンEは血管を広げて弾力をつけ、血行を促進する作用があります。
このことから女性に多い冷え性に効果抜群と言われています。
 
●「かぼちゃ」の種の栄養
「かぼちゃ」の種、そのまま捨てていませんか?
実はカボチャの種って、たくさんの栄養成分が凝縮されているんです。
高タンパク、高エネルギー、さらにミネラルやビタミン類も豊富に含まれています。
このため、低血圧症や貧血の人にピッタリな食材なのです。
水できれいに洗って天日干しにします。
よく乾燥したらフライパンで表面に焦げ目がつくまで炒ります。
お好みで塩をふって、お召し上がりください。
 
 
■ カボチャの種類
カボチャには、大きく分けけて日本カボチャ、西洋カボチャ、ペポカボチャ、 とそれらの交雑種があります。
● 日本カボチャ
学名の Cucurbita moschata の"moschata"は麝香(じゃこう)の事で、良い香りがするという意味です。
見た目が美しいのですが、栽培に手間がかかり収量が少なく、甘味の強い西洋カボチャが好まれることから栽培が減少し、今では10%以下になってしまいました。
しかし、甘味が少なく粘質で、薄味の和風の煮物にむきます。
 
日本カボチャには、◆菊座かぼちゃ ◆黒皮かぼちゃ ◆ちりめんかぼちゃ ◆鹿ヶ谷かぼちゃ ◆黒皮小玉かぼちゃ などがあります。
 
◆ 菊座かぼちゃ
日本かぼちゃの一種で、扁平で溝が深く、真上から見ると菊の花びらのように見えるためこのように呼ばれています。
西洋かぼちゃに比べると水分が多めで、煮物にするとしっとりした食感に仕上がります。
旬は9月〜10月。皮の白い「白皮砂糖」という品種もあります。
 
◆ 黒皮かぼちゃ
皮の色が緑〜黒色の日本かぼちゃで、溝が深くゴツゴツしています。
果肉は粘質でやさしい甘味があり、煮崩れしにくいのが特徴。
淡白で味が染み込みやすいので、薄味の煮物や 肉を詰めた蒸し物にむきます。
6月〜7月が旬。
代表的なものに宮崎県で栽培されている「日向かぼちゃ」があります。
品種には「宮崎早生1号」や「宮崎早生2号」などがあります。
 
◆ ちりめんかぼちゃ
果皮の表面が縮緬(ちりめん)のようにゴツゴツしているユニークな外観の日本かぼちゃです。
おもに愛知県で生産されていて「砂子かぼちゃ」ともいわれています。
果皮はかたく、果肉はねっとりとしていてやさしい甘味があります。
 
◆ 鹿ヶ谷かぼちゃ
鹿ヶ谷(ししがたに)かぼちゃは京都特産の日本かぼちゃ。
京の伝統野菜のひとつで、ひょうたんのような形で表面は縮緬(ちりめん)状にコブがある独特の形状をしています。
180年前に突然変異でできたそうです。
現在では年間2000個程度が細々と作られている状態です。
サイズが2〜4kgになる大型で、7〜8月頃に収穫されます。
光沢のある果肉は水分が多くあっさりとした味わい。
煮物や肉詰めなどに向いています。
 
◆ 黒皮小玉かぼちゃ
手のひらに乗るほどの小さな日本かぼちゃ。
果皮の色は緑〜濃緑で、品種としては「坊ちゃん」や「小菊」などがあります。
坊ちゃんはホクホクとした甘味があり、食べきりサイズで使いやすいことから需要があります。
小菊はおもに石川県や福井県、京都府などで栽培されていて、上品な甘味があり日本料理に適しています。
 
● 西洋カボチャ
学名の Cucurbita maxima というのは大きな実がなるという意味。
1863年にアメリカから移入され、北海道で栽培されるようになりました。
50年ほど前まではナタワレカボチャ(ハッバード品種群。固いのでナタでなければ割れない)が主流でしたが、 その後、栗カボチャ(デリシャス品種群)が出まわるようになると、これが「ホクホクして甘い」という事で ナタワレカボチャや日本カボチャを圧倒して、市場の90%を占めるようになりました。
 
西洋カボチャには、◆ 黒皮栗かぼちゃ ◆赤皮栗かぼちゃ ◆ 青皮栗かぼちゃ ◆ 白皮栗かぼちゃ ◆ プッチィーニ ◆ コリンキー  ◆ バターナッツ などがあります。
 
◆ 黒皮栗かぼちゃ
一般的に広く流通しているのがこの黒皮栗かぼちゃです。
分類としては西洋かぼちゃで、果皮の色は緑〜濃緑。
溝はあまり深くありません。
果肉は粉質で、糖化するデンプンが多く、加熱すると甘味が増してホクホクとした食感になります。
品種としては「えびす」や「みやこ」「味平」「くりゆたか」「メルヘン」などがあり、おもに7月〜8月に収穫されます。
年明け頃にメキシコ産、春にはニュージーランドから輸入されたものも店頭に並びます。
 
◆ 赤皮栗かぼちゃ
西洋かぼちゃの仲間で果皮が濃いオレンジ〜朱色をしているのが特徴。
品種では加賀野菜の「打木赤皮甘栗(うつぎあかがわあまぐり)」が有名です。
打木赤皮甘栗は、甘味が強く、ややねっとりとした食感で、ヘタの部分がくぼまずに玉ねぎのような形をしています。
このほかに「打木早生赤栗(うつぎわせあかぐり)」や「赤ずきん」などの品種があります。
《打木赤皮甘栗》
赤色のかぼちゃ「打木赤皮甘栗」を食べました。
煮物やスープ、アイスなどにして食べたのですが、どれも濃厚なかぼちゃの風味が効いていておいしかったです。
加熱しただけでは思ったほど甘味が強くなかったですが、煮物はしっとりとまろやかな口当たり。
スープはトロリとなめらか、アイスも好みの甘さに仕上がり満足でした。
 
◆ 青皮栗かぼちゃ
果皮の色が白みのある緑色の西洋かぼちゃ。
扁平な形で溝は浅く、中の果肉はきれいなだいだい色をしていて、ホクホクとした甘味が楽しめます。
「東京かぼちゃ」とも呼ばれる「芳香青皮栗(ほうこうあおかわくり)」や「近成芳香(ちかなりほうこう)G」などの品種があります。
 
◆ 白皮栗かぼちゃ
果皮が白い西洋かぼちゃで、果肉はだいだい色です。
「雪化粧」や「伯爵」「夢味」などの品種があり、糖度が高く粉質で加熱するとホクホクとした口当たりになります。
また貯蔵性に優れているのも特徴です。
雪化粧は新潟などの涼しい地域で6〜9月頃に収穫されています。
 
◆ プッチィーニ
鮮やかな黄橙色の皮にオレンジ色のシマが入った手のひらサイズのミニかぼちゃ。
丸ごと電子レンジで3〜5分加熱するだけでホクホクとした食感が味わえます。
外観が美しいので、中身をくりぬいて、グラタンや肉詰めの器としても活用できます。
 
◆ コリンキー
皮が黄色〜薄オレンジ色で皮ごと生で食べられるかぼちゃです。
シャキシャキとした歯ごたえで、スライスしてサラダや浅漬けなどにして食べるのが一般的です。
未熟な状態で出荷されているため、煮物にするとやや淡泊な味わいになります。
重さは500g〜1kg程度とやや軽めです。
 
◆ バターナッツ
果皮はツヤのあるベージュ色でひょうたんのような形をした品種です。
重さは800〜900gくらいと比較的軽く、種とわたは下部のふくらんだ部分に入っています。
粘質で甘味があり、スープやソテー、プリンなどにするのがおすすめ。
細長いかぼちゃの仲間に「鶴首かぼちゃ」というものもあり、こちらは皮の色がベージュ〜緑で表面がザラザラしています。
 
● ペポカボチャ
丸形や扁平、ひょうたん、細長などの形があり、色も緑や黄色、オレンジ、白などさまざま。
観賞用が多いですが、概要でも述べているように「金糸うり(そうめんかぼちゃ)」や「ズッキーニ」もペポかぼちゃの仲間です。
 
◆ ズッキーニ
大型のきゅうりの様な形状のカボチャです。
イタリアで改良された野菜で、ペポカボチャの一種を若取りしたものです。
日本では80年代に栽培が始まりました。
 
◆ 金糸うり
そうめんカボチャとも呼びます。
縦方向ではなく、なぜか同心円状に走っている繊維が大変ほぐれやすく、 太さが均一(2mm程度)なので切干大根のように使える特殊なカボチャです。
不思議に均一な細さの繊維状にほぐれます。
まるで麺になるために生まれてきたかのような不思議な野菜です。
シャリシャリした歯ごたえで麺ツユや三杯酢との相性は抜群。
加熱してもシャリシャリ感が無くならないのでとても便利です。
7月〜9月に収穫されますが冬まで貯蔵ができます。
でもやはり夏場の涼を楽しむ食材でしょう。
○ まず5cmぐらいの幅の輪切りにします。皮が固いので注意して切りましょう。
○ これを水からゆでます。塩などを加える必要はありません。
○ 沸騰してから20分ほどで、身にハシが通るようになったらゆで上がりです。
水にとって冷やしましょう。
○ 冷えた金糸瓜の内側をハシやフォークでほぐすと、1〜2mm角の繊維状にほぐれてきます。
○ これを麺ツユや三杯酢に付けて食べます。
 
◆ おばけかぼちゃ
ハロウィンのランタンとして使われるジャンボかぼちゃ。
「アトランティックジャイアント」というオレンジ色の品種が有名で、うまく育つと100kg以上になり、大きいものだと400kgを超えるものもあります。
一般的なかぼちゃに比べると味や食感は落ちるため、おもに観賞用や飼料用として用いられています。
 
 
■ カボチャの食べ方
 
煮物、揚げ物、スープ、サラダ、プリン、パイなど
かぼちゃを煮るときは、皮をある程度むいておくと味がしみやすく、火も通りやすくなります。
皮を全部むいてしまうと煮崩れしやすいので、半分以上残すようにしておくいいでしょう。
皮の周りの栄養分もたっぷり摂れます。
 
● かぼちゃの煮物
「かぼちゃの煮物」は「おふくろの味」という人も多、今も昔も変わらず人気の和風料理です。
○材 料○(4人分)
・かぼちゃ・・・1/4個  ・ダシ汁・・・2カップ  ・サヤインゲン・・・4本
・塩・・・少々  ・酒・味醂・砂糖・・・各大さじ2  ・醤油・・・大さじ1杯半
○作り方○
@ カボチャは種とわたをスプーンで取ります。
皮はところどころむいて、少し大きめの一口大に切ります。
A サヤインゲンは軸のほうを切って、塩を加えた熱湯でゆでます。
ザルにとり、水気を切ってから2cm幅に切ります。
B 鍋にカボチャとダシ汁、さけ、みりん、砂糖、醤油を入れます。
落としぶたをして、さらに鍋のふたもしたら煮立つまで強火にかけます。
C 煮立ったら、弱火にして約15分煮てください。
D 器にカボチャを盛り、上から煮汁をかけます。
最後にサヤインゲンを散らして「かぼちゃの煮物」の出来上がりです。
 
● かぼちゃ天ぷら
いろんな野菜や魚介類などを一度に食べられる天ぷらは人気です。
天つゆで食べる「かぼちゃ天ぷら」を紹介します。
○材 料○(4人分)
・かぼちゃ・・・1/4個  ・水・・・大さじ8  ・薄力粉・・・100g  ・卵・・・1個
・揚げ油・大根おろし・おろしショウガ・・・各適量、
《天つゆの調味料》
・水・・・1カップ半  ・醤油・みりん・・・各大さじ4  ・だしの素・・・小さじ1
○作り方○
@ カボチャは皮をむかずに種とわたをスプーンで取り、約7mmの薄切りにします。
A 次に天つゆを作ります。
鍋に調味料をすべて入れて、ひと煮立ちさせます。
煮立ったら火を止めて冷ましておきます。
B ボウルに卵と水を入れてかき混ぜます。
さらに、ふるいにかけた薄力粉を加え、サックリ混ぜ合わせます。
できた衣(ころも)の生地にカボチャをくぐらせ、約170度の油で揚げます。
C カボチャが色づいて浮いてきたらバットにとり、油を切ります。
熱いうちにお皿に盛って、大根おろしとおろしショウガを添えて
「かぼちゃ天ぷら」の出来上がりです。
天つゆをつけてお召し上がりください。
 
● かぼちゃの鶏そぼろあんかけ
○材 料○(4人分)
・かぼちゃ・・・1/2個  ・ダシ汁・・・2カップ  ・砂糖・・・大さじ6
・みりん・・・大さじ1  ・薄口醤油・・・大さじ4、
《あんの材料》
・鶏肉ミンチ・・・150g  醤油・・・大さじ2  砂糖・・・小さじ1
・水溶き片栗粉・・・適量
○作り方○
@ カボチャは種とわたをスプーンで取って一口大に切ったあと、面取りします。
A 鍋にカボチャとダシ汁を入れて煮ます。
沸騰したところでアクを取って弱火にし、砂糖とみりんを加えます。
落としぶたをして中火にかけて約4分煮ましょう。
B さらに薄口醤油を加え、ひと煮立ちさせたら弱火でゆっくりと煮ていきます。
このときの煮汁はとっておいて下さい。
C 次に鶏そぼろあんかけを作ります。別の鍋にミンチを入れて炒りましょう。
ミンチから水分が出なくなったら、とりそぼろあんの調味料と
カボチャの煮汁を加えます。
D アクを取りながら、水溶き片栗粉でとろみをつけていきます。
器にカボチャを盛り付け、
上からあんをかけて「かぼちゃの鶏そぼろあんかけ」の出来上がりです。
 
● かぼちゃスープ
暑い季節にもぴったりの冷たい「かぼちゃスープ」
○材 料○(4人分)
・かぼちゃ・玉ねぎ・・・各1/4個  ・油・・・大さじ1  コンソメ(洋風)・・・1個
・牛乳・水・・・各1カップ半  ・生クリーム・・・大さじ4  ・薄口醤油・・・小さじ1/2
・塩・コショウ・わけぎ・・・各少々
○作り方○
@ カボチャは種とわたをスプーンで取ります。
ラップで包んで電子レンジで約2分チンしてから
皮をむいて一口大に切りましょう。
玉ねぎは薄切りにします。
A 油をひいた鍋で玉ねぎを炒めます。
透き通ってきたところでカボチャを加え、玉ねぎと炒め合わせていきます。
C そこに水とコンソメを入れ、かぼちゃが軟らかくなるまで約15分間煮ます。
粗熱をとり、一度ミキサーにかけます。
途中で牛乳を加えてさらに10秒間かけましょう。
D できたスープを鍋に戻して薄口醤油、塩、コショウで味を調えてください。
軽く温めなおして少し冷ましてから、冷蔵庫で冷やします。
E スープ皿に注いで生クリームをたらし、わけぎを散らしたら
「かぼちゃスープ」の出来上がりです。
 
● かぼちゃサラダ
○材 料○(4人分)
・かぼちゃ・・・1/4個  ・玉ねぎ・・・1/3個  ・パプリカ(赤)・・・1個
・アスパラ・・・3本  ・酢・・・大さじ3  ・油・・・大さじ4、
・塩・砂糖・・・各小さじ1  コショウ・・・少々  ・バジル・・・お好みで
○作り方○
@ はじめに酢と油、塩、コショウ、砂糖、バジルをボウルに入れて混ぜ合わせ、
ドレッシングを作っておきます。
A カボチャは種とわたをスプーンで取ります。
ラップで包んで電子レンジで約4分チンしたあと、
薄切りにしたものをさっき作ってドレッシングに浸けておきます。
B 玉ねぎは薄切りにして、水にさらしておきます。
C パプリカとアスパラは電子レンジで約1分チンします。
パプリカは薄切り、アスパラは食べやすい大きさに切ってください。
D 野菜を全部ドレッシングとよく和えたら、
「かぼちゃサラダ」の出来上がりです。
食欲がないときでもコレだけで十分な栄養をとることができます。
 
● かぼちゃコロッケ
デパ地下のお惣菜コーナーでも大人気の「かぼちゃコロッケ」
○材 料○(4人分)
・かぼちゃ・玉ねぎ・・・各1/4個  ・ハム・・・3枚  ・溶き卵・・・1個分、
・小麦粉・パン粉・揚げ油:各適量  ・塩・コショウ・・・各少々
○作り方○
@ まずはカボチャの種とわたをスプーンで取り除き、
ラップに包んで電子レンジで上下順番に3分ずつチンします。
終わったらフォークなどを使った潰し、冷ましておきます。
A 玉ねぎとハムはみじん切りにして、
玉ねぎのほうだけ油をひいたフライパンでしんなりするまで炒めます。
B そこにみじん切りのハムと潰したカボチャを加えて
塩・コショウをふり、よく混ぜます。
コロッケの形(小判型)にまとめていきます。
C 小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけて、
200度に熱した揚げ油で約2分揚げましょう。
D こんがりキツネ色に揚がったら「かぼちゃコロッケ」の出来上がりです。
付け合わせの千切りキャベツなどと一緒にお皿に盛り付けます。
お好みでケチャップなどをつけてお召し上がりください。
 
● かぼちゃの中華粥
食欲がないときでもあっさり食べられる「かぼちゃの中華粥」
胃にやさしく朝食にもおすすめしたい一品です。
赤ちゃんの離乳食にも最適です。
○材 料○(4人分)
・かぼちゃ・・・1/8個  ・鶏むね肉・・・200g  ・お米・・・1/2カップ
・水・・・7カップ  ・中華風コンソメ・・・2個  ・三つ葉・・・適量
○作り方○
@  カボチャは種とわたをスプーンで取り除き、
皮をところどころむいて2cmの角切りにしましょう。
A 鶏肉は3cmの角切りにして、サッと湯通ししておきます。
B お米はよく洗い、水気を切ってから鍋に入れます。
水を加えて沸騰させたあと、弱火で約40分煮ます。
このとき、吹きこぼれないように注意してください。
C そこにカボチャと鶏むね肉、中華風コンソメを加えて約15分煮ます。
器に盛り、彩りに三つ葉を散らせば「かぼちゃの中華粥」の出来上がりです
 
● かぼちゃケーキ
甘さ控えめのヘルシーなケーキです
○材 料○(18cmのケーキ型1個分)
・かぼちゃ・・・1/3個  ・ホットケーキミックス・・・200g  ・卵・・・1個
・牛乳・・・大さじ5  ・油・バター・・・各大さじ2  ・ホイップクリーム・・・適量
○作り方○
@ カボチャは皮をむいたあと種とわたを取ります。
一口大に切ってラップに包み、電子レンジで約10分チンします。
バターはあらかじめ溶かしておきましょう。
A ボウルにホットケーキミックスと卵、牛乳、油、溶かし
バターを入れてよくかき混ぜます。
そこにカボチャを加え、泡立て器を使って潰すように混ぜていきます。
B 耐熱容器の底にクッキングペーパーを敷き、生地を流し込みます。
そのまま電子レンジに約10分かけましょう。
C 竹串などをさしてみて生地がつかないようなら、しばらく常温で粗熱をとります。
あとはホイップクリームで飾り付けをすれば出来上がりです。
 
● かぼちゃプリン
しっかり「かぼちゃ」の味がするプリンはやさしい甘さが魅力的ですよ
子供のおやつとしてもおすすめしたいデザートです
○材 料○(4人分)
《プリン生地》
・かぼちゃ・・・1/4個  ・卵・・・2個  牛乳・・・大さじ4
・生クリーム・・・大さじ2杯半  ・砂糖・・・大さじ3
《カラメルソース》
・砂糖・・・大さじ4  ・水・・・大さじ1
○作り方○
@ カボチャは皮をむいたあと種とわたを取ります。
一口大に切りてラップに包み、電子レンジで約3分チンしたら潰しておきます。
A 2個の卵のうち、1個は黄身だけを使います。
潰したカボチャをボウルに入れ、卵を加えてよくかき混ぜます。
B 耐熱ボウルに牛乳と生クリーム、砂糖を入れて混ぜ合わせ、
電子レンジに約2分かけます。
沸騰したら溶いた卵と合わせます。
C 次はカラメルソースを作ります。
小さめの鍋に砂糖を入れて、中火で煮溶かします。
色が変わってきたら水を加えて軽く煮詰めます。
しばらく、そのまま冷ましておきます。
 D 型にプリン生地を流し込み、熱湯と入れた天板に置きます。
150度のオーブンで約40分火を通しましょう。
E 粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やして、カラメルソースをかけて出来上がりです。