かぶりついたときの感動的シャリ感!
口中いっぱいにひろがる甘〜い果汁!
能登の赤土と昼夜の温度差!
スイカ作りの匠 みなくち農園の
“赤土栽培スイカ”
● ”食べてみりゃ、わかるよ。とにかくおいしい!”
是非食べてみてください!
7月下旬〜8月中旬がピークです!
![]() ![]() ●能登・珠洲のみなくち農園です。
珠洲のみなくち農園です。
珠洲の夏は日照時間も長く、空気がきれい!
日本海が近いので寒暖の差もあり、すいかづくりにとっても適した土地です!
一般にすいかの糖度が10〜11度もあれば、甘くておいしいとされていますが、皆口さんのすいかはなっなんと13度前後! 時には14度を上回ることも。
ロイヤルカンセンという品種で、シャリシャリしてて、歯ざわりがとってもよい。
畑は、緩やかな傾斜です。
”畑の傾斜は、畑の水はけが良くなるように。
雑草があちらこちらに見られますが…。
雑草が生えているのには訳があります。
雑草は、来年そこにすいかを植えるために、すいかに悪い影響を与える余分な栄養を吸収してくれます。
つまり、無駄なものをすべて取り払ってくれるって訳です。
あと、カラス除けにも良いのですよ。
能登の赤土は、団粒構造といって、土は少々粗めです。
土に空気を送り込んでやり、根が張りやすい状態を作ります。
根を深〜く張らせるために、深〜く深〜く、耕します。
気候は、毎年変わります。
その年その年に、あったものを上手に作ってあげることが、私の仕事だと思っています。
相手は、生き物だからなかなか難しいけれど、だからこそ、やりがいがあるっていうもの。
今年もおいしいすいかお届けします。どうぞ、お楽しみに!!
●旨いスイカは元気な葉っぱが育てる。
赤土の高台で太陽をいっぱい浴びて育った皆口さんのスイカはとても甘い。
甘くみずみずしく、パーフェクトに美味しい大玉すいか。
スイカづくりの秘訣はきれいな葉っぱを大事に育てること。
能登半島珠洲の夏は、日照時間も長く空気もきれい。
その太陽の下で、葉っぱを大切に育てあげた甘くておいしいすいかです。
すいかの葉には、実を育てるものと、実の糖度を上げるものの2種類ある。
根から、実までの間にある葉が実を育てるもの、実からその先が糖度をあげるもの。
一つの実を育てるのには、最低18枚の葉が必要。
だから、葉の枚数に対して実が付き過ぎているものは、摘粒するんだよ。
葉が多すぎても少なすぎてもいかん。
採算や手間暇は度外視、味だけを追求してきた。
すいかが実る部分までの葉は果実の大きさを、それより先の葉は甘さを育むという。
株元も大事、先の葉も大事。
だから葉と葉が重ならないよう、 たっぷり太陽をあびることができるよう、ゆったり余裕を持って植える。
● 皆口さんは、肥料にこだわる
同じ、食べるなら体に良い物を食べたいよね。
だから、私は、肥料にこだわる!!
能登牛のフンと七尾のおがくずで作ります。
よい堆肥作りには3年かかります。
おかげさまで、やっといい具合に仕上がりました。
”プ〜ン”となんともいえない美味しそうな良い香り…。
すいか畑に撒くときは、更に魚粉や大豆かすを混ぜ合わせます。
自分が納得できる自家製有機肥料。
「人間が食べられるぐらい安全な材料を肥料にする。食べ物は食べ物でつくる」。
栄養いっぱい!大きくなあれ! ● 手間を惜しまず人工受粉。
皆口さんの[大玉すいか]は外見からしてちがう。
ふつうは丸いといっても少々の歪みがあるが、この[大玉すいか]は整った球形、色も均一、割ると種がきちんと行儀良く並んでいる。
それはすべて人工受粉だから。蜜蜂の気まぐれな自然交配では大きさや形にバラつきが出てしまう。
けれども開花は梅雨時期のため、雨の日は早朝5時から雌花に覆いを被せて花を守るなど、手間暇は限りなく必要だ。
さらに実が 小さなうちから形が歪まないよう「きちんと正座」させたり、蔓がからまないよう整えたり、すいかは見かけによらずデリケート。
だから「育てがいがある、挑戦しがいがある」。
![]() ● 本当に旨いスイカは大玉にある
すいか本来の味は大玉にある。
本当にうまいものはたくさん食べてもうまい。だから少人数の家庭にも皆口さんは大玉を勧める。
「一度食べたら、もっと食べたくなります。それが私の[大玉すいか]です」。
歪みのない美しく完全なる球形、ズッシリ重いみごとな大玉。真っ二つに包丁を入れると種がきちんと行儀良く並んでいる。
肉質シャリシャリ、果汁をたっぷり含んだ充実した甘さ。
ああうまい、ああ甘い、もうひと切れ、もうひと切れと手が伸びる。
● スイカの原産地は熱帯アフリカ
スイカの原産地は熱帯南アフリカ。
紀元前5000年にはすでに南アフリカで栽培されていたと言われています。
エジプトでは3000年前のエジプトでも栽培が行われていました。
紀元前にローマに伝わったスイカは、それまで味の安定していなかったものが、地中海沿岸で栽培されるようになり、果物としてのスイカになっていきました。
アジアには、インドで広まったあとに東南アジアに伝わり、11世紀には中国に広まりました。
16世紀にはヨーロッパ中部と西部に、1597年にはイギリスにも広まっていきます。
17世紀にはアメリカでも栽培されるようになり、ヨーロッパからの移民によってもたらされたと言われています。
● 日本への伝来は?
日本への伝来は 寛永年間(1624年〜)に中国から渡来したといわれていますが、諸説があります。
また、ポルトガル人が天正7年に、長崎にカボチャと一緒にスイカの種を持ち込んだとする説、さらに、隠元禅師が慶安年間に、中国から持ち帰ったとも言われています。
しかし、鳥羽僧正(1053〜1140)の『鳥獣戯画』に西瓜らしい絵が描かれていたり、僧義堂の『空華集』(1359)に西瓜の詩が見られることから、もっと古い時代に伝わって平安朝後期に作られていたのではという見方もあります。
スイカは「西瓜」と書きますが、中国語では水分が多く、夏出回ることから「水瓜」「夏瓜」ともいわれます。
西瓜の漢字は中国語の西瓜に由来し、広東語の「サイクワァ」が日本語に訛り変化したもので、中国の西方から伝来した瓜であるから「西瓜」と呼ばれるようになったともいわれます。
現在の西瓜は、緑の地に黒い縞模様が一般的ですが、こうした品種が広まったのは、昭和初期以降で、それまでは黒皮、無地皮が一般的でした。
『農業全書』(1696)や本草図譜(1828)に西瓜の記述があり、天保年間の絵馬には西瓜の切り売りの様子が描かれていますが、無地皮になっています。
江戸時代には果肉が赤いのは気味が悪いとされ、あまり食べられなかったものの、明治末期に西洋種(アイスクリーム種)がアメリカから導入されて改良が進み、本格的な西瓜栽培が始まりました。
全国に広まるのは江戸時代の後期になってからで、日本でもスイカの栽培が行われるようになりました。
明治に入るとアメリカから、種苗導入の事業の一環として、「マウンテンスイート」「ラットルスネーク」「アイスクリーム」などの品種が入ってきて、ロシアからは明治末期に「スイートサイベリアン」が、大正時代には中国とアメリカから「嘉宝」と「甘露」が入ってきます。
こうした品種の中での自然交配や、より良いものを選んで交配され、日本での品種改良の元となるものが育てられていきます。
大正時代には、奈良県農業試験場が、スイカの品種改良を事業として始めたのが大正12年のことです。
自然交配から生まれた「大和」を県内から集め、出来のいいものを選んで純系淘汰をし、3年後の大正15年には「大和2〜4号」を育て上げて、現在につながる品種の基礎を作り上げました。
この土地の風土に合うように順応した「権次」「アイスクリーム」が広く作られるようになり、自然交配の中で、有名な「大和スイカ」が誕生したのです。
昭和になると、昭和3年には、大和3号と甘露を合わせた「新大和」が作られたのですが、一代交配では種を取るのに手間がかかりすぎるため、これを固定した品種を作り出そうと研究され、「新大和2号、3号」「旭大和」が作られました。
千葉県の農事試験場でも大正13年から品種改良が始められていて、大和から作られた「千葉1号」を甘露と掛け合わせ、昭和6年には「都1号〜3号」という都系の改良に成功しました。
奈良中心の大和西瓜と、関東地方中心とする都西瓜の二大品種が確立され、縞のあるスイカ、いわゆるシマシマ西瓜が作られるようになりました。
現在ある様々な品種のスイカは、この二つのスイカの流れをくんでいます。
西は大和、東は都という品種が確立され、現在のスイカへとこの2種類が元となって改良されてきました。
日本の気候や風土に合わせて改良が繰り返されて現在に至っています。
今では、夏になくてはならないものになっていますね。
京都大学の木原均先生が種子を作り、1951年に種なし西瓜が登場しましたが、生産面での欠点があったりしていつのまにか消えていってしまいました。
![]() ●スイカの栄養・効能
暑いときに水分ばかり摂っていると、体が疲れてしまい、夏バテするとよく言われます。
それでは水分の多いスイカもあまり食べない方がいいのでしょうか。
そうではありません。
スイカには疲労回復の効果があるので、夏バテで食欲のないときのおやつ代わりにもってこいです。
ビタミンB1、B2、ビタミンC、カリウムなどのミネラルやアルギニンなどが疲れを癒やしてくれます。
エネルギーに変わりやすいスイカの糖分も疲れには効果があります。
夏の疲労回復には、冷たく冷やして食べやすいスイカが一番なのです。
実だけではなく、皮や種にもカリウムが含まれていて利尿作用が高く、腎炎、高血圧、膀胱炎などに効果があります。
豊富なベーターカロチンとリコピンには、活性酸素を抑制する作用があり、ガンや高血圧に期待が持たれます。
種にはグロブリンタンパクやリノール酸が含まれていて、動脈硬化に期待がもてますし、解熱作用もあります。
漢方ではのどの痛みや止血、強壮の薬として使われています。
スイカには体を冷やす作用もありますので、くれぐれも食べ過ぎに注意しましょう。
ウォーターメロンとも呼ばれるスイカは、その90%が水分、10%が糖分という、大変みずみずしい食べ物ですが、もちろんその中には様々な成分が含まれています。
注目されている成分がリコピン、カリウム、シトルリンと三つあり、もちろんこの他にもたくさんのビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
主な成分を紹介していきましょう。
◆ リコピン
赤玉スイカに含まれる、赤い色素です。
活性酸素が増えすぎると、動脈硬化やガンなどを引き起こすことになりますが、この活性酸素を抑制してくれるのが、リコピンです。
トマトの1.5倍もの量を含みます。
◆ カリウム
ミネラルの一つで、体の中のいらない塩分を尿の中へ出す働きをします。
◆ シトルリン
最近注目されはじめた成分で、アミノ酸の一つにあげられます。
他の果実にはほとんど見られない成分で、スイカにはこれが含まれています。
体内の老廃物や、有害物質などを体外に出してくれる利尿作用があります。
◆ シスペイン
この成分はビタミンCが酸化するのや、壊れてしまうのを止める働きがあります。
シミ・ソバカスにも効果があります。
◆ イノシトール
ビタミンB群でもあるイノシトールには、動脈硬化を防ぐ他に、甲脂肪肝ビタミンと呼ばれるように、肝臓に脂肪がつかないようにする働きもあります。
◆ マンノシターゼ
ダイエットで注目されている成分で、糖質分解酵素です。
■ スイカでデトックス
デトックスという言葉を知らない人はもういないでしょう。
体の中に溜まった有害物質を体外に出すことですね。
こうした有害物質を血液の中から濾過したり、体の外に排泄する働きをしているのが肝臓です。
この肝臓が弱ってくると、代謝も落ちますし、老廃物などが体にたまって、だるくなったり疲れを感じたりします。
スイカに含まれるグルタチオンという成分が、こうしたデトックスの働きをしてくれる肝臓の働きを強くしてくれるように作用することが分かっています。
スイカを食べると肝臓も元気になり、疲れ知らずに、ついでに老廃物もじゃんじゃん体外に出してくれるのです。
スイカは腎機能も高めてくれるカリウム、シトルリンという成分も含まれていますので、肝臓だけではなく、腎臓にもとてもよい食べ物だと言えます。
夏バテしやすく、食欲も落ちがちな季節ですので、こんなときこそスイカを食べましょう!
■ 薬としてのスイカ
スイカの果肉の90%以上は水分で、果汁は糖質7.9%と、少量のリンゴ酸やアルギニンを含み、紅色の色素はリコピンとカロチンです。
種子には20%の脂肪と50%以上のタンパク質を含み、ほかにフィトステロール、ウレアーゼなどが含まれています。
江戸時代の農学者、宮崎安貞が著した『農業全書』には、スイカは「味よく暑気をさまし、酒毒を解し、渇きをやめ・・・」と記されています。
スイカは昔から、単に食用としてではなく、体に良いものとして親しまれていたんですね。
現在ではその効能も科学的に分析され、スイカの果汁は薬用として利尿に特別の効果があることが知られています。
果汁を濃縮した「スイカ糖」は急性や慢性の腎臓炎に服用され、漢方では、スイカの皮がコレステロールを減少させたり、血管を拡張させたりする薬の材料としても使用されています。
また、弥生時代の遺跡からは炭化した種子が大量に発見されたことから、当時、高タンパクなスイカの種が備蓄食糧として利用されていたのではないかともいわれています。
とまあ、いろいろと役に立つスイカですが、真夏の暑い夜などに縁側でよく冷えたスイカをガブガブやると、なんとなく心も体もスッキリ爽快になれるのが、スイカの持つ一番の効能なのかもしれませんね。
●美味しいスイカの見分け方
みなさんはお店でスイカを選ぶときに、どうやって「美味しそうなスイカ」を見分けていますか? 手のひらで軽くたたいてみる・・・ですよね。
やっぱりこれが一番簡単なスイカの選びかたです。では、いったいどんな音が「美味しい音」なのでしょうか。スイカ選びの達人(?)によると
●カンカンとした高い音程→水分が多く、水っぽい
●ボテボテとした低い音程→熟れ過ぎてスができている ●ポンポンとした澄んだ音→食べごろの美味しいスイカ ・・・なのだそうです。
でもこれって、抽象的でよくわかりませんね。そこで!ひと目でわかる「美味しさのポイント」をお教えしちゃいます。
[POINT 1] 縞模様の濃いものを選ぶ
スイカの生育には太陽の光が欠かせません。
あの独特の縞模様は、浴びた光のバロメーターなのです。
日陰で育ったスイカの縞模様は薄く、逆にたっぷり光を浴びたものは黒く濃く、はっきりとしたコントラストができています。
[POINT 2] 頭の軸が細いものを選ぶ
茎が太いと、大量の水分が身の中に入り込み、味の薄い、水っぽいスイカになってしまいます。
茎の細いスイカは少ない水分で甘みが凝縮されて、密度の濃いスイカになるのです。
* おいしく食べるにはこうしたスイカを選び、あまり冷やしすぎないようにして食べましょう。
冷えすぎていると甘みが感じなくなります。
● スイカの切り方
スイカに包丁をいれるときは、表面の皮の縞部分を避けて包丁を入れると、切った断面に種が出なくてきれいに見えると言われています。
黒い縞部分の下に、種があると言われているからです。
スイカの甘さは、中心部に集まっています。
切り分けた全部のスイカに、中心部分がくるように切り分けましょう。
● スイカに塩をかけると甘い?
スイカに塩をかけて食べる人は意外に多いものです。
スイカが甘くなるからだと言うでしょう。
答えは……スイカが甘く「感じる」ようになるのです。
味の対比効果といい、違う味を合わせたときに、片方がもう片方の味を強調させることをいいます。
甘いあんこに塩を入れることで、さらに甘さを感じるのと一緒です。
元々甘いスイカに少量の塩をかけることにより、より一層と甘みを感じるようになるのです。
● スイカにはどんな品種がある?
数多くあるスイカの品種ですが、大きく分けて、私たちがスイカとして認識している緑色の皮に黒い縞のあるもの、黒皮のもの、黄色い皮のものなどがあります。
中の果肉も、赤いもの、黄色いもの、オレンジ色をしているものなど様々です。
大きさも千差万別で、大玉のものから小玉のものまであります。
同じ品種でも2Lから6Lのものまで大きさに差があったり、種のない品種まであります。
◆ スイカの種は奈良・和歌山から
数多くあるスイカの品種のほとんどが、奈良県や和歌山県で育てられたものの種で、全国のスイカ業者は、奈良県・和歌山県の種苗会社から購入した種で、スイカを生産しています。
選ばれる品種は、その土地の気候などに合ったものが選ばれます。
地域が違うと天候も気温持ちがい、同じ品種でも甘さや大きさに差が出てきます。
■ 大玉スイカ
● 縞王
縞王は日本での代表的なスイカで、甘くてシャリ感があり、とても親しまれているスイカです。
山形県産や鳥取県のものが有名で、糖度もとても良く、スイカの三冠王と言われています。
縞王M(マックス)、MK(マックスキング)などがあります。
縞王Mは縞王を改良したもので、平均の重さは7〜8キロになります。
日持ちもよく、鮮やかな濃い桃紅色をした肉で、変形もしにくくとても出来の良いものが多いのが特徴です。
糖度も安定していて、11〜12度になります。
● 富士光
数多くの地域で栽培され、長い人気を誇る品種です。
スイカ本来の味わいがあり、家庭菜園にも向いています。
富士光TR
スイカ本来のシャリ感の強い品種になります。
表示される糖度よりも甘く感じるのが特徴です。
玉の成長もよく、収穫性の面を見ても、とても優れている品種です。
富士光EL
中が空洞になるのが少なく、玉張りもいい品種になります。
暑い時期でも肉の状態もいいスイカになります。
● 日章
環境に優れた適応性を見せる品種です。
広い場所での栽培が望ましいので、家庭菜園には向かないかもしれません。
鮮やかな紅色をした肉のシャリ感で、糖度も高く、とても爽やかな味をしています。
皮の部分は厚いために、輸送の際に傷がつきにくく、店頭に出しても持ちがいいために、切り売りに向いている品種といっていいでしょう。
日章レッド
糖度のとても高い品種で、12〜13度と数あるスイカの中でも抜群の甘さを誇ります。肉も濃い赤をしていて、見るからに甘いのに、爽やかな口当たりになります。
早生日章
気温が低くてもとてもよく実になり、糖度も日章レッド同様12〜13度と、とても高く肉も柔らかです。
冬から夏の初めにかけての品種になります。
● 金時
小豆を使った甘いデザートのことを金時と呼ぶように、スイカの金時も糖度が13〜15度と、かなり甘いスイカになります。
メロン以上の糖度と言われていて、甘いのにしっかりとしたシャリ感が特徴になります。
高知県のものが有名で、半分にきると、ジワジワと甘い汁がにじみ出てくるのが特徴です。
大きいものだと8キロ以上になります。
ここまで大きいのに大味ではないのが嬉しいスイカです。
● 縞無双
重さが7〜8キロになる縞無双は、肉が締まっていて空洞になることはほとんどありません。
肉は少し固めでシャリ感があり、真っ赤な実の糖度は12度以上あります。
スイカは中心部が甘くて、皮に近くなるほど甘みが少なくなっていきますが、縞無双は、実全体の甘みが安定していて、場所によって味が変わることはありません。
肉と皮の境目もはっきりしてぼやけておらず、とてもみずみずしいスイカになります。
● 春のだんらん
名前の通り、春先の低温にも強いスイカになります。
気温が低くても花粉の飛びが良いタイプになります。
実のふくらみもよく、肉は緻密で線維が少なく、空洞になりにくい品種です。
鮮やかな肉色をしているので、カット販売に向いているスイカです。
■ 小玉スイカ
● 紅小玉
重さが約1.8キロ前後になる紅小玉は、線維が少ない滑らかな肉を持ち、糖度も高く、爽やかな甘みがあります。
極早生いのもので、小さいながらも作りやすい品種になります。
● ひとりじめ
小さくて一人で食べきれてしまうのでこのネーミングなのでしょうか。
糖度が13度前後と、とても甘いスイカです。
皮も2mm前後と薄く、肉の甘さも隅々まで行き渡り、味が均一になっているのが特徴です。
シャリ感も大玉スイカと変わりありません。
半分に切ってスプーンでいただけるのがいいですね。
ひとりじめ7
一度食べたら忘れられない味といわれる「ひとりじめ7」は、ひとりじめよりも濃い縞が特徴です。
糖度も13〜14度で安定していて、とても甘いスイカです。
花粉の出もとてもよく、実になりやすい品種といえるでしょう。
ひとりじめロング
糖度は12〜13度で安定して甘く、固めの肉でシャリ感が強いスイカです。
高温の中でも比較的日持ちのする品種になります。
形は楕円形で主さは2.2〜2.7キロ前後になります。
● 姫甘泉
大玉スイカに負けず劣らずのシャリ感で、生育中に割れてしまうことの少ない品種です。
糖度も13度以上あり、皮の際まで甘いスイカです。
皮は3mm前後と薄いのにもかかわらず、硬さが十分にありますので、多少ぶつけただけでは割れません。
他の小玉スイカに比べて日持ちもします。
● うり坊
うり坊といえばイノシシの子供というイメージですが、そのイメージ通り、スイカのうり坊は小さくて少し細長く、縞模様がイノシシのうり坊に似ています。
長さは20〜25センチで、重さは2〜3キロになります。
糖度も13度以上になり、味は最高級です。
● サマーキッズ
家庭菜園でも栽培しやすい品種になります。
日照りが悪く気温が低くても実がなりやすく、中の肉の発色も大変いいスイカです。
重さは1.5〜2キロ前後で玉の大きさも揃い、栽培中に割れることも少ないです。
鮮やかな肉色で実もしまり、シャリ感の強いものになります。
小さいながらも外観もしっかりしています。
● イエローキッズ
中の肉色が黄色いスイカです。
玉の張りも形もとても良いものです。
糖度は12〜13度で実も固すぎずにほどよいしまりとシャリ感があります。
重さは2〜2.5キロ前後です。
外観が濃い緑色をしているのに、切ったら中はきれいな黄色で、食べるのがもったいないくらいです。
● 姫まくら
真っ赤な実がおいしそうなシャリ感の優れたスイカです。
楕円形の形をしていて、重さは2〜2.5キロ、皮の厚さは4〜5mmで割れにくい品種です。
■ 黄色いスイカ
● 太陽スイカ
外観はきれいな黄色をしていて、縞の色もオレンジがかった太陽スイカ。
半分に割ると真っ赤な実が出てきます。
見た目のインパクトに比べると、味は……あまり期待できるものではなさそうです。
● ひまわりスイカ
見た目は普通のスイカですが、割ってみると鮮やかな黄色い果肉の小玉のクリームスイカになります。
糖度は11度前後で、包丁を入れた瞬間から、爽やかな甘い香りが広がります。
黄色い果実だからひまわりスイカというのではなく、ひまわりの生産が盛んな地域で作られているのでこの名前がつけられています。
● おおとり
糖度が13度以上ある、とても甘い小玉スイカです。
果肉の色は濃い黄色で、線維が少ないので口当たりも良く、とってもおいしい品種です。
重さは2〜2.5キロですが、スイカ栽培の初心者にはちょっと難しい品種です。
どちらかというとベテランや上級者向けでしょう。
● クリームスイカ
クリームスイカという響きだけを聞くと、口当たりがクリームのように滑らかなものを想像してしまいがちですね。
クリームスイカは品種の名前ではなく、黄色いスイカの総称なのです。
多くは大玉スイカのことを指します。
■ その他のスイカ
● でんすけスイカ
大玉スイカで玉には縞がなく、色も黒に近い濃厚な緑色をしています。
パッと見は黒く見えるでしょう。
初競りのご祝儀価格では今年は40万円もの値がついたでんすけスイカですが、サイズも2Lから6Lまであり、その大きさに驚かされます。
6Lサイズになると重さも10キロオーバーになります。
糖度は11度以上あるので十分甘いですね。
最高級黒スイカとして、贈答品としても喜ばれている一品です。
● 入善スイカ
富山県の入善町が生産しているブランドで、重さが15?20kgにもなる楕円形の巨大スイカ。
歯ごたえがあり、さっぱりとした甘さです。
富山の巨大スイカといえば「黒部スイカ」が有名ですが、こちらは現在は出荷されておらず、今後の復活が期待されているところです。
● ゴジラのたまご
北海道のたった1ヶ所でしか生産されていないスイカがこの「ゴジラのたまご」です。
8〜10キロもある大きな恐竜のたまごのようなスイカで、品種名は「ナショナル」という、ちゃんとした名前があるのですが、作っている人がゴジラのたまごと命名し、スイカに貼られたシールには、ゴジラが卵からうまれるイラストが描かれていて、檻に見立てた木箱に入れるという徹底ぶりが受けています。
そのほとんどが首都圏に運ばれ、1箱1万円前後で販売されているため、地元である北海道では見ることのないスイカです。
スイカを入れる檻のような木箱は予約制になっています。
スイカの糖度は11度と、十分な甘みがあります。
● 変わった形のスイカ
変わった形といえば、四角いスイカをテレビや雑誌、インターネットなどで見たことのある人はいるでしょう。
味は甘みあまりなく、どちらかというと観賞用になりますが、贈答用として喜ばれています。
四角いスイカ
四角いスイカは、実がまだ小さいときから四角いケースをかぶせます。
実の生長と共に、少しずつケースも大きくしていくのですが、丸いスイカ同様の甘さは期待できないようです。
もちろん食べられますので、話題作りとしていかがでしょうか。
価格は1万円以上しますので、購入には勇気が必要ですね。
ピラミッドスイカ・人面スイカ
これは三角の形をしたスイカです。
その三角のスイカに顔がついたものが人面スイカです。
やはり型に入れて栽培し、形を作っていくのですが、人面スイカの丸く飛び出た目、くぼんだ鼻や口がとてもユーモアあふれる顔になっています。
あくまでも観賞用で、価格がスイカとしてはあり得ないほどの高値がついています。
8万円以上の値がつきますので普通は手の届かないものですが、外国からは珍しいからか、注文があちこちからきているようですが、飾っておけるのは平均2ヶ月くらいだそうです。
気温などの状況次第では5ヶ月ほど持つようですが、一番長かった記録は1年だそうです。
● 金のたまご
金のたまごは小玉スイカで、外観が綺麗な黄色の皮をしています。
中は赤い実です。
ゴジラのたまごは巨大ですが、金のたまごは小さいので見た目可愛いのですが、甘みはあまりありません。
● スイカで魚を釣る?
スイカで魚を釣る‥‥。「そんなアホな!」とお思いでしょ?
ところが、実際に行われていることなのです。
その精悍な姿形で釣り魚の中でも最も人気が高いクロダイ(チヌ)という魚は、なんでも食べる雑食性の魚としても知られています。
エビや虫はもちろん、殻のままの貝やカイコ蛾のサナギ、缶詰のスイートコーンなども大好物なのです。
ともあれ、釣り餌としてのスイカの効果は絶大らしく、普段は海底近くにいる警戒心の強いクロダイが水面に背ビレを出してまで群がってくるほど、激しい反応を見せることもあるそうです。
いやはや、悪食というか、グルメというか。
スランプに陥ってらっしゃる釣り人のみなさん、一度試してみてはいかがですか?
付け餌にするスイカは、1〜2センチのサイコロ状に気って、前の晩から砂糖漬けにしておくと果肉が固くしまって使いやすいそうですよ。
能登はスイカの名産地。能登地域で「夏の釣り」の代名詞と言えば、甘〜いスイカをコマセ、サシエサに使用する「クロダイのスイカ釣り」が有名です。
釣り場は能登半島各所にある防波堤。
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![]() 石川県認定 |