■ 野菜・果物と健康 (152)
石原結實式
「野菜ジュース&スープが
病気を治す」
医学博士・石原結實 著 永岡書店
その6
第3章
病状に効く 野菜ジュース&スープ の1
「痛み」は「冷え」と「水分」からなる
頭痛
■ どんな病気?
頭痛にかぎらず、腹痛、筋肉痛、神経痛など「痛み」を伴う病気は、雨が降る前の日や、雨が降っている日、寒い日、冷房が効きすぎて寒い部屋などにいるときに起こったり、ひどくなったりします。
頭痛や腹痛のなかには、深刻な病気が隠れている場合もありますが、原因がわからないものがほとんどです。
こうした頭痛や腹痛の場合は、東洋医学では「冷え」と「水分」が原因で起こると考えられています。
■ 原因は?
東洋医学では「痛み」は余分な水分が体内にたまり、からだが冷えて起こると考えられています。
「痛み」「冷え」「水分」はそれぞれ関係していて、雨や湿気で体が冷える(水分→冷え)、雨の日や湿気の多い日は頭痛や足腰の痛みが出やすい(水分→痛み)、冷房にあたりすぎると頭痛や腰痛が出る(冷え→痛み)というふうに、それぞれが要因や結果になっています。
余分な水分がたまると体が冷え痛みが生じるのです。
■ こんな人は要注意
コーヒー、緑茶など冷たい飲み物をたくさんとる、おなかをさわるとひんやりしている、尿量が少ないといった人は頭痛が出やすい傾向にあります。
■ 予防&治療法
体内の余分な水分の排出を促し、からだを温めれば頭痛は改善されます。
市販の頭痛薬は鎮痛作用だけでなく解熱作用を伴なっているので、よりからだが冷えてさらに激しい痛みを招く心配があります。
@ねぎ加しょうが湯を1日2〜3回飲む。 ねぎやしょうがはからだを温め、消炎鎮痛作用もある。 【作り方】刻んだねぎ10gとしょうがのしぼり汁10〜15滴をコップに入れ、熱湯をコップの半分ほど注ぐ。 A生ジュースを朝食代わりに飲む。1日2〜3回に分けて飲んでもよい。 【材料】にんじん2本(約400g)、りんご1個(約250g)、玉ねぎ50g B しその葉風呂(しょうがとしその葉を各100g程度刻んで布袋に入れて湯船につける)や しょうが風呂に入ると回復が早くなる。 ● 頭痛に効く食べ物
玉ねぎ しょうが レタス
レタスとしょうがの消炎鎮痛作用
■ レタス・しょうが・りんごのジュース
■材料(約350ml分)
レタス・・・300g しょうが・・・20g りんご・・・中1個(約200g)
■作り方
@レタスはくるくる巻く。
りんごは適当な大きさに切る。
しょうがはよく洗う。
A@をジューサーにかける。
からだを温めて血流をよくする
■ 玉ねぎとしょうがのスープ
■材料(2人分)
玉ねぎ・・・1個(約200g) しょうが・・・20g
A=水・・・350ml 鶏がらスープの素・・・小さじ1/2
酒・・・大さじ1 塩・・・少々
■作り方
@玉ねぎとしょうがは薄切りにする。
A鍋にA、@を加え火にかけ、沸騰したらアクを取り、酒を加えて20分ほど煮る。
塩で味を調える。
内耳のリンパ液が増えて平衡感覚がとれなくなる
めまい、耳鳴り
■ どんな病気?
めまいは医学的には「自分のからだと周囲の物体との空間的な関係を異常に感じること」と定義されています。
目が回るようなくらくらした感じがします。
耳鳴りは周囲の音の出るものがないのに、異音や不快な音が聞こえる状態を言います。
ともに、内耳や聴神経、小脳になんらかの異常があって生じるものもありますが、ほとんどは明らかな病気が存在しないケースです。
このような場合は、漢方では「水毒」が原因と考えられています。
■ 原因は?
泳いでいるときに耳に水が入り、耳鳴りを感じたことがありませんか。
これと同じように、内耳のリンパ液が多くなりすぎて耳鳴りが起こり、また、平衡感覚の調整がうまくできなくなってめまいが起こります。
めまいや耳鳴りがひどくなると嘔吐することがありますが、これは胃液を吐き出して体内の水分を減らそうとするからだの反応です。
■ こんな人は要注意
水分をよくとるのに尿量が少ないといった、水分の代謝が悪い人に起こりやすい症状です。
からだが冷えている人も要注意です。
■ 予防&治療法
めまい、耳鳴りともに体内の余分な水分の排出を促し、からだを温めると症状が改善されます。
@牛乳、ビール、冷えているジュース、コーヒー、緑茶、麦茶など、からだを冷す飲みものをとり過ぎないようにする。
A ゆで小豆を毎日食べる。小豆には強い利尿作用があり、からだを温める。
B シナモン入りのしょうが紅茶を1日3回以上飲む。
【材料】生姜10g、紅茶(ティバック)1袋、黒砂糖適量、シナモン1本
C 生野菜サラダなど体を冷すものは避け、根菜類、みそ、しょうゆ、赤身の肉など、からだを温める陽性食品を食べる。
D ウォーキング、スクワットなどで下半身をきたえる。
E 塩風呂やしょうが風呂に入り、からだを温める。
● めまい・耳鳴りに効く食べ物
しょうが 小豆
強力な利尿作用で不快な症状を改善
■ ゆで小豆・しょうがのジュース
■材料(約250ml分)
小豆(乾)・・・50g 水・・・400ml しょうが・・・20g はちみつ・・・小さじ1
■作り方
@小豆は分量の水につけて2時間ほどおき、火にかけてやわらかくなるまで煮る。
Aしょうがはよく洗ってすりおろす。
B@をざるにあけて漉し、煮汁をとっておく。
小豆はつぶして煮汁に戻す。
CBにはちみつ、しょうがを加えてよく混ぜる。
陰性食品のきゅうりを加熱して
■ しょうがときゅうりとにんじんのスープ
■材料(2人分)
しょうが・・・15g きゅうり・・・2本(約200g) にんじん・・・50g
A=水・・・400ml 鶏がらスープの素・・・小さじ1/2 酒・・・大さじ1
塩・・・少々
■作り方
@しょうがは千切り、きゅうりは縦半分に切って斜め切りに。
にんじんは4cm長さの千切りにする。
A鍋にAとにんじんを入れて火にかける。
沸騰したらアクを取り、にんじんがやわらかくなるまで10分ほど煮る。
きゅうりとしょうがを加えてひと煮し、塩で味を調える。
「冷え」が引き起こす病気の代表
かぜ
■ どんな病気?
発熱、のどの痛み、せき、くしゃみ、鼻水など、さまざまな症状が現れます。
英語では「Gold」と呼ばれるほど、冷えが関係しています。
かぜのほとんどの症状は、汚れた血液を浄化しようとして、体が血液中の老廃物を排泄・燃焼したり、冷えの要因となる水分を排泄するために起こる反応です。
以前はかぜで発熱したときには、解熱鎮痛薬を使って熱を下げるようにすすめられていましたが、最近では、発熱が体内の病原菌をやっつけようとする防衛反応であることが知られるようになりました。
かぜのひきはじめのちょっとした発熱であれば、熱を下げず、十分に水分をとって、汗をかくようすすめられるようになっています。
■ 原因は?
西洋医学ではウイルスや最近が原因と考えられています。
確かに、それらがのどや気管支の粘膜に増殖することで炎症が起こりますが、そもそも老廃物の少ないきれいな血液の人の体内には病原菌は侵入しようとはしません。
老廃物で汚れている血液や体内だからこそ、病原菌が侵入してかぜを引き起こすのです。
■ こんな人は要注意
からだが冷えている人、いつも食べ過ぎる傾向にある人、疲れているときなどにかかりやすいものです。
■ 予防&治療法
からだを温めて発汗を促し、老廃物を排泄しましょう。
かぜのひき始めで体力があるときには、サウナで汗をかくのもおすすめです。
市販されている葛根湯もおすすめです。
@ 葛根湯を熱いお湯で溶いて飲む。
うなじや首のこり、のどの痛み、せきなどが改善される。 A くずしょうが紅茶を1日3〜4杯飲む。
【作り方】しょうが紅茶にくず粉3gを溶かす。
B 卵酒を飲む。
【作り方】日本酒1合を火にかけて温めコップに移す。卵の君1個分を加える。
好みで蜂蜜を加えよくかき混ぜて飲む。 酒が苦手な人はむりして飲まないこと。 ● かぜに効く食べ物
シナモン しょうが 大根
からだを温めて発汗を促す
■ シナモン・しょうが・黒砂糖の紅茶
■材料(約250ml分)
A=しょうが(薄切り)・・・10g シナモン・・・1本 水・・・300ml
紅茶・・・小さじ1 黒砂糖・・・大さじ1/2
■作り方
@鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したら火を弱めて5分煮る。
A紅茶を加え、1分にて火を止める。
Bカップに黒砂糖を入れ、Aを漉しながら注ぎ、よく混ぜる。
ビタミン&糖質補給と大根の消炎作用
■ 大根・レモン・しょうが・はちみつジュース
■材料(約1000ml分)
大根・・・150g しょうが・・・15g レモン・・・1/2個
湯・・・大さじ2 はちみつ・・・大さじ1
■作り方
@大根としょうがはすりおろして汁をしぼる。
レモンは果汁をしぼる。
A@をよく混ぜ、湯で溶いたはちみつを加えてさらに混ぜる。
原因となる血液の汚れを燃焼する
発熱
■ どんな病気?
西洋医学では、発熱はかぜ、肺炎、気管支炎といった感染症のほか、がん、急性心筋梗塞、膠原病などの病気の症状としてとらえられています。
疲労しているときにも発熱があります。
一方、東洋医学では、発熱は病気や疲労の原因となる血液の汚れを、「燃焼」させ(発熱)、発汗によって汗といっしょに老廃物を排泄して、血液をきれいにしようとしているのです。
■ 原因は?
発熱しているときには、免疫細胞である白血球の働きが活発になって老廃物を貪食する力、つまり免疫力が高まります。
白血球の処理能力を超えるほどの老廃物が体内の存在すると、病原菌が体内に侵入してきて炎症を起こし、老廃物を燃焼しようとします。
それが「発熱」の大きな要因です。
■ こんな人は要注意
首から背中にかけて冷えを感じるのは発熱の前触れです。
からだが冷えていたり、食べ過ぎている状態が続くと発熱しやすくなります。
■ 予防&治療法
発熱は無理に止めず、水分やビタミンを十分にとって休み、老廃物の燃焼を促してあげましょう。
老廃物が排泄され、血液が浄化されれば自然と治ります。
かぜに効く葛根湯は発熱にもおすすめです。
@ 葛根湯を熱いお湯で飲む。
汗が出て、うなじや首のこり、のどの痛み、せきなどが改善される。 A くずしょうが紅茶を1日3〜4杯飲む
B 生ジュースを朝食代わりに飲む。1日2〜3回に分けて飲んでもよい。
【材料】にんじん2本(約400g)、りんご1個(約250g)、きゅうり1本(約100g)、レモン1/2個
D ねぎ入り味噌汁を飲む。
ねぎには発汗作用と解熱作用の両方の効能がある。 からだを温めるみそといっしょにとるのでより効果がある。
● 発熱に効く食べ物
しょうが なし きゅうり
熱を取り除き、のどの痛みをやわらげる
■ なし・りんごのジュース
■材料(約300ml分)
なし・・・1個(約200g) りんご・・・中1個(約200g) レモン・・・1/2個
■作り方
@なしとりんごは適当な大きさに切る。
レモンは果汁をしぼる。
Aなしとりんごをジューサーにかけ、レモン果汁を加えてよく混ぜる。
からだを温めて発汗と利尿を促す
■ きゅうりとしょうがのすり流し汁
■材料(2人分)
きゅうり・・・4本(約400g) しょうが・・・20g
かつお昆布だし・・・100ml 塩・・・少々
■作り方
@きゅうりとしょうがはすりおろして、汁をしぼる。
A@にだしを加え、塩で味を調える。
そのまま食べる。
からだの冷えや運動不足、筋肉への血行不良が原因
肩こり
■ どんな病気?
首や肩に筋肉がこわばったり、痛みを感じたりするのが肩こりです。
誰でも一度は経験したことがあるのではないのでしょうか。
ほとんどは一時的なもので、肩を動かしたり、もみほぐしたり、温めて血行をよくすると改善されます。
肩こりのひどいものに、腕が肩より上に上がらなくなる四十肩、五十肩と呼ばれるものもあります。
これは加齢による筋肉量の減少や、ホルモンの乱れなどが原因で起こることもあります。
■ 原因は?
ほとんどは首から肩にかけての血行不良が原因です。
血液の流れが悪くなると、細胞に栄養や水分、酸素が送られなくなるだけでなく、細胞にできる乳酸など老廃物が血液中に回収されず、細胞にたまってしまいます。
この乳酸が肩こりの原因です。
■ こんな人は要注意
運動する習慣がない、事務仕事で座っていることが多い、パソコンを使った作業が多い、長時間運転をする、体が冷えているなどという人は肩がこりやすくなります。
■ 予防&治療法
@ しょうが湿布を痛むところに貼る。
A ねぎ加しょが湯を1日2〜3回飲む。
B 塩風呂やしょうが風呂に入り、からだを温める。
C 半身欲で全身の血行をよくする。
D アイソメトリック運動で腕や肩をきたえる。
【やり方】両手を胸の前でカギ方に組み、ひじを胸の辺りまで上げる。
両手に力を入れて、左右に引っ張りながら7秒間保つ。
両手を後頭部でカギ方に組み、両手に力を入れて、左右に引っ張りながら7秒間保つ。
● 肩こりに効く食べ物
くず しょうが ねぎ
からだを温め、滋養強壮にもよい
■ 鶏肉としょうがとくずのスープ
■材料(2人分)
鶏胸肉・・・100g 酒・・・大さじ1
A=水・・・300ml しょうが(薄切り)・・・20g
鶏がらスープの素・・・小さじ1/2 酒・・・大さじ2
くず粉・・・大さじ2 水・・・100ml 塩・・・少々
■作り方
@鶏肉は一口大のそぎ切りにし、酒をふりかける。
A鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したら5分煮る。
鶏肉を加えてはしでほぐしながらさばき、あくを取る。
B鶏肉に火が通ったら塩で味を調え、分量の水で溶いたくず粉を加え、とろみがつくまで混ぜながら加熱する。
ダブルの体温め野菜を使って
■ ねぎとシナモンとえびのスープ
■材料(2人分)
ねぎ・・・1本(約100g) えび(殻つき)・・・100g 塩・・・少々
A=水・・・400ml しょうが(薄切り)・・・5g
シナモン(くだく)・・・2本 鶏がらスープの素・・・小さじ1/2
酒・・・大さじ2 塩・こしょう・・・各少々
■作り方
@ねぎは小口切りにする。
えびは殻と背ワタを取り除き、塩もみして流水で洗う。
A鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして5分煮る。
Aえびと酒を加え、アクを取りながら3分ほど煮る。
塩、こしょうで味を調える。
肉体的疲労は栄養不足。栄養補給して血行を促進する
慢性疲労
■ どんな病気?
全身がだるい、疲れがとれず朝なかなか起きられない、なんとなくやる気が起きない、気分が落ち込むなど、疲労には肉体的なものと精神的なものがあります。
疲労を自覚していれば無理をせず、からだを休めるなど早めに対処できますが、なかには自分が疲れていることに気がついていない方もいらっしゃいます。
自覚のないまま同じ生活を続けていると疲労から深刻な病気を招きかねません。
■ 原因は?
からだの疲れ、ストレスなどさまざまな要因があります。
■ こんな人は要注意
次にあげる項目に4つ以上当てはまる人は疲れがたまっているので気をつけてください。
9つ以上当てはまる人は疲労から病気に移行しつつあります。
すぐに生活を改めましょう。
@ 頭痛・肩こり・目の痛み
A 耳鳴り・めまい
B 息切れ・動悸・不整脈
C 胸痛(動悸)
D 手足のむくみ
E 鼻血・歯茎や痔の出血
F 便秘・下痢・またはそのくり返し・腹痛
G 手足や唇やまぶたがピクピク動く
H 音や光に敏感
I 過食や食欲不振
J 不安や理由のない焦燥感を覚える
K 仕事や趣味に集中できない
L 仕事のミスや物忘れが増えた
M 人といっしょにいるのがわずらわしい
N 自分はこの世に存在する価値がないと思う
O 微熱が続く
■ 予防&治療法
疲労回復に効果があるビタミンB群や糖分をとり、からだを温めて全身の血流をよくしよう。
@ ネギ、ニラ、にんにく、玉ねぎなど、ビタミンB1が取れるように作用するアリシンを含むアリウム属の野菜をとる。
A ねぎ加しょうが湯を1日2〜3回飲む。
B 生ジュースを朝食代わりに飲む。1日2〜3回に分けて飲んでもよい。
【材料】にんじん2本(約400g)、りんご1個(約250g)、玉ねぎ50g
B 肉体的疲労の場合には41〜42度の熱めの湯に5〜10分、精神的疲労の場合には39〜40度のぬるめの湯に15〜20分、入浴する。
● 慢性疲労に効く食べ物
黒砂糖 塩 にんにく しょうが
スタミナ回復に効く体温めスープ
■ にんにくと鶏のスープ
■材料(2人分)
鶏手羽肉(骨付き)・・・300g
A=にんにく(めをとる)・・・3粒 しょうが(薄切り)・・・10g 酒・・・50ml
ねぎ(青い部分)・・・1本分 塩・こしょう・・・各少々
■作り方
@鶏肉は水でとく洗う。
沸騰した湯に入れ1分ほど火に通す。
A土鍋に@、A、ねぎを入れ、水をひたひたになるまで注ぎ、火にかける。
B沸騰したらアクをとり、火を弱めて40〜50分コトコトと煮る。
塩、こしょうで調味する。
エネルギー源となる糖質をとる
■ 黒砂糖としょうがのスープ
■材料(2人分)
A=しょうが(薄切り)・・・5g 水・・・400ml
黒砂糖・・・大さじ2
■作り方
@鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したら5分の煮る。
A黒砂糖を入れて溶かす。
青白い顔、体温が低い人は赤血球が少ない
貧血
■ どんな病気?
貧血には、白血病やがんによる悪性のものもありますが、ほとんどは鉄分が不足して赤血球や血色素が少なくなる「鉄欠乏性貧血」です。
胃や十二指腸の潰瘍や、子宮筋腫により月経肩(生理の出血が多い)、痔の出血など、体内のどこかで出血していると貧血が引き起こされます。
貧血がひどい場合は病院で一度詳しく調べてもらったほうが無難です。
こうした病気ないのに、常に「貧血」傾向がある人は、体温が低い「陰性体質」であることが多いようです。
■ 原因は?
なんらかの要因で、赤血球の数や血色素(ヘモグロビン)量が減少して起こります。
■ こんな人は要注意
青白い顔をしている、体温が低い、痩せ型であるなど陰性体質の人になりやすい症状です。
また、爪が蒼白だったり、割れやすかったり、へこんでスプーンのような状態(スプーン状爪)になったりしている人は鉄欠乏性貧血が疑われます。
■ 予防&治療法
陰性体質を改善するためには、からだを温める「陽性食品」を積極的にとりましょう。
赤色や黒色をしている食べ物が貧血の予防・改善に効果的です。
赤血球をつくるのに欠かせない「鉄分」を多く含む食べ物をとることもおすすめします。
@ ごはんに黒ごま塩(黒ごま8に対し塩2を炒ったもの)をかけて食べる。
A 小豆、黒豆、のり、ほしぶどう、プルーン、レバー、ひじきなどの黒っぽい食べ物をとる。
B ほうれん草、パセリ、レバー、しじみなど鉄分を多く含む含むものを食べる。
C 肉や魚は、かつおや羊肉など赤身のものを。
赤い色をしているものの方が鉄分が多く含まれている。 かつおの血合いはとくに鉄分が多い。
D 生ジュースを朝食代わりに飲む。1日2〜3回に分けて飲んでもよい。
【材料】にんじん2本(約400g)、ほうれんそう300g
E通常、鉄分は肝臓や筋肉に貯蔵される。
スクワットやダンベル体操などで筋肉をつける。
● 貧血に効く食べ物
ほうれん草 小豆 黒豆 黒砂糖
鉄分をたっぷり含む食材を使って
■ ほうれん草・ぶどうのジュース
■材料(約300ml分)
ほうれん草・・・200g ぶどう・・・250g
■作り方
@ほうれん草はよく洗い、巻きつけてまとめる。
ぶどうは枝からはずして塩をまぶし、やさしく流水で洗う。
A@をジューサーにかける。
黒いものには鉄分が多く含まれる
■ 小豆と黒豆の黒砂糖入りのスープ
■材料(2人分)
小豆(乾)・・・50g 黒豆(乾)・・・50g 水・・・600ml
黒砂糖・・・大さじ2 シナモン・・・1本
■作り方
@黒豆、小豆はさっと洗い、分量の水につけて一晩おく。
A@に砕いたシナモンを紅茶などのパックに入れて加え、火にかけて豆がやわらかくなるまで40〜50分煮る。
B黒砂糖を加え、5分煮る。
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