■ 野菜・果物と健康 (153)
 
石原結實式
「野菜ジュース&スープが
病気を治す」
医学博士・石原結實 著  永岡書店
その7
 
 
第3章
病状に効く 野菜ジュース&スープ  の2
 
 
胃腸の余分な水分を体外に排泄しようとする
二日酔い
 
■ どんな病気?
二日酔い、また飲み過ぎたときには吐き気を伴ないます。
酔っているときに、吐くとらくになったことはないでしょうか。
 
このことから、吐き気や二日酔いが、体内にたまった余分な水分を排泄しようとするからだの反応であることがわかります。
 
二日酔いでないときの吐き気は、腐ったものや病原菌が入っているなど有害なものを食べたときに、それを体外に出そうとする反応です。
毒性の強いものは吐いて出してしまったほうがいいのです。
有害でもそれほど毒性の強くないものに対しては吐き気が出ないので、からだを温めて腸の働きをよくし、便といっしょに排泄させましょう。
 
■ 原因は?
酒の大部分の成分は水分です。
また、ビールやサワーなどは冷えているものが多く、これらをたくさんとると、からだが冷え、体内に水分がたくさんたまってしまいます。
飲みすぎたときには追うと、下痢といった症状を伴いますが、これは体内にたまりすぎた、余分な水分を体外に出そうとするために起こります。
 
■ こんな人は要注意
冷房の効いた居酒屋で冷え切ったビールをたくさん飲むとからだが冷えてしまいます。
汗をあまりかかない人や尿量が少ない人も要注意です。
 
■ 予防&治療法
からだを温めたり、発汗を促して余分な水分の排泄を促しましょう。
胃腸が弱っているので消化を助ける大根もおすすめです。
 
@ 梅干しの煎じ汁を飲む。
梅干しは体を温め、有毒物質の解毒を促す作用がある。
【作り方】梅干し1個とコップ2杯強の水を鍋に入れ、半量になるまで煎じる。
A しその葉の煎じ汁を飲む。
しその葉の香り成分には吐き気を改善する作用がある。
【作り方】しその葉4〜5枚刻んだものと、コップ2杯強の水を鍋に入れ、半量になるまで煎じる。
煎じ汁におろししょうがを加える。
B 生ジュースを朝食代わりに飲む。1日2〜3回に分けて飲んでもよい。
【材料】にんじん2本(約400g)、りんご1個(約250g)、きゅうり1本(約100g)
C サウナ浴を行い、体内の余分な水分をアセトして出す。
 
 
● 二日酔いに効く食べ物
 大根   キャベツ   梅干し
 
消化を助ける大根をジュースで
■ 大根。キャベツ。レモン・はちみつのジュース
■材料(約250ml分)
大根・・・100g  キャベツ・・・250g  レモン・・・1個  はちみつ・・・大さじ1
■作り方
 @大根葉適当な大きさに切る。
   キャベツはくるくると巻く。
   レモンは果汁をしぼる。
A大根とキャベツをジューサーにかけ、レモン果汁、はちみつを加えてよく混ぜる。
 
 
梅干しの酸味が食欲をそそる
■ 大根と梅干しのスープ
■材料(2人分)
大根・・・100g
A=梅干し・・・2個  かつお昆布だし・・・350ml
しょうゆ・・・少々
■作り方
 @大根葉すりおろし、汁をしぼる。
 A鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したら火を弱めて3分ほど煮る。
 BAに@としょゆを加え、よく混ぜる。
 
 
 
 
腸内の有害物質や余分な水分を排泄しようとする
下痢
 
■ どんな病気?
大腸ガン、潰瘍性大腸炎、クローン病、肝炎、急性膵炎など、なんらかの病気が原因で下痢が起こる場合があります。
この場合は原因となっている病気を治療しなければ下痢も改善されません。
 
病気が原因でない場合は、ほとんどが「冷え」や「余分な水分のとりすぎ」が原因で起こります。
 
下痢は体内にたまり、からだを冷す余分な水分を、便といっしょに体外に排泄しようとするからだの防御反応です。
 
■ 原因は?
お腹が冷えたり、体内に余分な水分がたまっているときに、それを体外に出そうとして下痢をします。
発疹、くしゃみや鼻水などと同様、からだを冷す体内の水分を排泄しようとしているのです。
 
■ こんな人は要注意
おなかをさわるとひんやりしている人、冷たい水分をたくさんとる人は下痢をしやすくなります。
 
■ 予防&治療法
からだを温めて、発汗や排尿で余分な水分を排泄するようにしましょう。
余分な水分を尿や汗で出せば下痢は治ります。
 
@ すりおろしりんごに塩をいれたものを1日2〜3個食べる。
A 濃い目の緑茶にはちみつを加えた緑茶はちみつを飲む。
緑茶には排尿を促す作用があり、下痢を止めるカテキンも含まれている。
はちみつに含まれるオリゴ糖には整腸作用があり、下痢のもとになる悪玉菌をやっつける殺菌作用もある。
B にんじん2本(約400g)をジューサーにかけたにんじんジュースを毎日飲む。
からだが冷えるように感じる人は、温めてにんじんスープにするよよい。
C にんにく加しょうがをすりおろし、熱い味噌汁に入れて飲む。
D 根菜類をとろ火で煮込み、塩やしょうゆで味つけしたスープを食べる。
E すりおろした大根(2〜3cm)としょうが(小さじ1)、しょうゆ(大さじ1/2か1)をコップに入れ、番茶を注いだ大根湯を飲む。
 
 
● 下痢に効く食べ物
 りんご   塩   根菜類
 
腸内環境を整えるりんご
■ りんごすりおろしジュース
■材料(約250ml分)
りんご・・・1個(約250g)  レモン・・・1/2個  
塩・・・小さじ1/2  湯・・・500ml
■作り方
 @レモンは果汁をしぼる。
りんごをすりおろし、レモンは銃と合わせる。
 A塩を分量の湯に溶かし、@に加えよく混ぜる。
 
 
腸内を温めて血行をよくする
■ 玉ねぎとニンジンとキャベツのスープ
■材料(2人分)
玉ねぎ・・・1個(約200g)  にんじん  1本(約250g)
キャベツ・・・150g  じゃがいも  1個(約150g)
A=水・・・400ml  チキンブイヨン・・1/4個  白ワイン・・・大さじ2
塩・こしょう・・・各少々
■作り方
 @玉ねぎは薄切りにし、にんじんは薄いいちょう切りに、キャベツはざく切りにする。
   じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、水にさらす。
 A鍋に@とAを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして、軟らかくなるまで煮る。
 BAのあら熱がとれたら、フードプロセッサーにかける。
 C塩、こしょうで味を調える。
 
 
 
 
お腹の冷えが原因で腸の働きが悪くなって起こる
便秘
 
■ どんな病気?
快便は健康のもと。
排便は便と一緒に体内の老廃物を出す大切な役割があります。
理想は毎日スムーズな排便がある状態ですが、なかには2日に1回、2〜3日に1回、ひどいときにはいつ排便があるかわからないというケースもあるようです。
2日に1回など、ある程度リズムがあるといいのですが、排便がなくてお腹が張って苦しかったり、腹痛がある場合には便秘解消を心がけましょう。
 
便秘が続くと腸内にいつまでも老廃物が滞在して、それが血液内に吸収されて解毒を担っている肝臓に負担をかけてしまいます。
便が長時間滞在すると、腸内に有害菌が増殖して虫垂炎、憩室炎、胆のう炎を起こしたり、腹圧が上昇して脱腸を招くこともあります。
 
■ 原因は?
最近はお腹が冷えて腸の運動が低下して起こる便秘が多いようです。
一般に、便秘の場合には「牛乳や冷たい水がよい」「生野菜や果物を沢山とるように」などといわれますが、これらはさらに腸を冷し、便秘を悪化させる心配があります。
特に、冷え性で悩んでいる女性は、腸も冷えていて便秘になりやすい傾向があります。
 
■ こんな人は要注意
冷たい水分、牛乳、パン、ケーキ、生野菜、南方産の果物など体を冷す陰性食品をよく食べる人、下腹部をさわるとひんやりしている人、腹部が弱い人は便利になりやすいので注意が必要です。
 
■ 予防&治療法
腹部運動などで腸を刺激したり、体(腸)を温める陽性食品、中でも食物繊維を多く含む根菜類をしっかり食べるようにしましょう。
 
@ 緩下作用(排便を促す)の強いアロエの煎じ汁を飲む。
【作り方】アロエの葉5〜6枚の皮をむき、薄切りしたものとコップ1〜2杯の水を鍋に入れ、量が半分になるまで煎じる。
飲みにくい場合ははちみつを加えてもよい。
A すりおろしたりんご1〜2個、乾燥プルーンを毎日食べる。
B 緩下作用のあるぶどうを旬の時期にはしっかり食べる。
C 軽い服筋運動を毎日行なう。
 
 
● 便秘に効く食べ物
 りんご   プルーン   アロエ   ごぼう
 
冷えで腸の機能が低下しているときに
■ りんご。プルーン・アロエのジュース
■材料(約300ml分)
りんご・・・1個(約250g)  ドライプルーン・・・4個(45g)  
アロエ・・・100g  はちみつ・・・大さじ1
■作り方
 @プルーンはぬるま湯で洗いお湯に漬けて戻し、種を除く。
りんごは適当な大きさに切る。
   アロエは皮をむき、適当な大きさに切る。
 A@をジューサーにかけ、はちみつを加えてよく混ぜる。
 
腸の蠕動運動を高めて排便を促す
■ 根菜とこんにゃくのスープ
■材料(2人分)
にんじん・・・中1本(約150g)  ごぼう・・・100g  こんやく・・・1/3枚(約80g)
かつお昆布だし・・・400ml  塩・・・少々
■作り方
 @にんじんは2mmの厚さのいちょう切りに、ごぼうは2mm厚さの輪切りにする。
   こんにゃくは1cm拡大にちぎり、下ゆでする。
 A鍋にだし、@を加えて煮る。
   根菜に火が取ったら塩で味を調える。
 
 
 
 
血行不良や便秘が痔の原因であり悪化の原因
 
■ どんな病気?
肛門周辺の静脈の血行が悪く、血液が滞っているために肛門周辺が切れて出血したり(切れ痔)、直腸の一部が肛門の外に出たり(脱肛)、イボのようなものができている(イボ痔)状態です。
排便するときに痛みがあったり、出血したりします。
 
便秘がちな人に起こりやすい上に、痛みや出血があるため、排便がしにくくなり、さらに便秘を招くという悪循環に陥りやすくなります。
 
■ 原因は?
肛門周辺の静脈の血行不良が原因です。
妊娠、便秘、座っている時間が長い、過度な飲酒などが影響して起こることが多いようです。
 
ほかに、血液中のコレステロールや中性脂肪、フィブリン(血液の凝固因子)などが過剰になり、血液が流れにくくなって、血のかたまり(静脈瘤)ができて起こることも多いようです。
 
■ こんな人は要注意
便秘がちな人、妊娠している人、食べ過ぎたりからだが冷えていて血行が悪い人がなりやすいので注意しましょう。
 
■ 予防&治療法
便通をよくすることが第一です。
食べ過ぎ、飲み過ぎを控え、からだを温めて血行をよくし、血駅を浄化することも大切です。
 
@ 大根やしゅんぎくの葉はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、胃腸の働きを促進して便秘改善に効く。
血液を浄化するクロロフィルを含むので痔の解消におすすめ。
A 生ジュースを朝食代わりに飲む。1日2〜3回に分けて飲んでもよい。
【材料】にんじん2本(約400g)、りんご1個(約250g)、ほうれん草200g
B 緩下作用があり、便秘改善に効くいちじく、ぶどうを旬のじきに多いに食べる。
C にんにく風呂(にんにく1個を刻んで布袋に入れて湯船につける)に入ると強力な血行促進作用がある。
血行不良の症状である痔の改善に効果がある。
 
 
● 痔に効く食べ物
 大根の葉   春菊   いちじく   ぶどう
 
血行をよくする大根の葉と春菊
■ 大根の葉と春菊のりんごのジュース
■材料(約350ml分)
大根の葉・・・100g  春菊・・・200g
りんご・・・1個(約250g)  レモン・・・1/2個
■作り方
 @春菊は洗って葉を摘み、まとめておく。
大根の葉はよく洗ってまとめておく。
   りんごは適当な大きさに切る。
レモンは果汁をしぼる。
 A春菊、大根のは、りんごをジューサーにかけ、レモン果汁を加えてよく混ぜる。
 
便秘改善に効くいちじくを活用
■ いちじく・ぶどうのジュース
■材料(約250ml分)
いちじく(完熟・生)・・・2個(約100g)  ぶどう・・・250g  レモン・・・1/2個
■作り方
 @いちじくは皮をむく。
   ぶどうは枝からはずして塩をまぶし、やさしく流水で洗う。
   レモンは果汁をしぼる。
 Aいちじくとぶどうをジューサーにかけ、レモン果汁を加えてよく混ぜる。
 
 
 
 
下半身の冷えが女性特有の不調を招く
更年期障害
 
■ どんな病気?
肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、不安感、不眠、発汗、上半身ののぼせやほてりなど、50歳前後の閉経を迎えるころに現れる、さまざまな不定愁訴を総称して「更年期障害」と呼びます。
 
人によって症状や程度が異なり、それほどひどくない人もいれば、寝込むほどつらいと感じる人もいます。
 
■ 原因は?
更年期障害をはじめ、生理痛、生理不順など、女性特有の不快な症状は、西洋医学では女性ホルモンの異常が原因と考えられています。
 
東洋医学ではこれらはすべて下半身の冷えが原因といわれます。
女性の腹部を触診(診察するとき手のひらでさわって診察すること)すると、おへそから下が冷え切っている人がおおいことのに驚きます。
 
下腹部には子宮や卵巣など女性に大切な臓器が集まっていて、ここが冷えて機能が低下すると女性ホルモンの分泌が悪くなり、ホルモンのバランスが乱れます。
 
■ こんな人は要注意
動悸がする、息苦しさを感じる、肩こりがひどい、発汗が多い、顔が赤らみ、発疹がある。
また吐き気、せき、イライラしやすい、不安感が強い、眠れない、焦燥感があるといった人は更年期障害が疑われます。
 
■ 予防&治療法
とにかく下腹部の血行をよくしてあげましょう。
 
@ セロリ、パセリ、ニンジン、セリ、あしたばなどセリ科の植物をしっかり食べる。
血流をよくして 血を改善する作用がある。
A 生ジュースを朝食代わりに飲む。1日2〜3回に分けて飲んでもよい。
【材料】にんじん2本(約400g)、りんご1個(約250g)、セロリ100g
B 女性ホルモンと似た作用のある大豆イソフラボンを含み、からだを温める黒豆、小豆を黒砂糖で煮て食べる。
C 女性生殖器の機能をよくするアルギニンを含むごぼうを食べる。
D 腹巻をして下腹部を温める。
半身浴、足湯などで下半身を温める。
 
 
● 更年期障害に効く食べ物
 にら   大根の葉   セロリ   ごぼう
 
炎症をしずめるセロリを使って
■ セロリ・大根の葉・りんごのジュース
■材料(約300ml分)
セロリ・・・100g  大根の葉・・・100g  
りんご・・・1個(約250g)  レモン・・・1/2個
■作り方
 @セロリとりんごは適当な大きさに切る。
大根の葉はよく水につけて良く洗い、水気を切ってまとめておく。
レモンは果汁をしぼる。
 Aセロリ、りんご、大根の葉をジューサーにかけ、レモン果汁を加えてよく混ぜる。
 
からだを温めて全身の血行をよくする
■ にらとごぼうのスープ
■材料(2人分)
にら・・・50g  ごぼう・・・150g
A=水・・・400ml  しょうが(薄切り)・・・4枚  鶏がらスープの素・・・小さじ1/2
酒・・・小さじ1  塩・こしょう・・・各少々
■作り方
 @ごぼうはささがきにして水に浸す。
   にらは3cm長さに切る。
   レモンは果汁をしぼる。
 A鍋にごぼう、Aを入れて火にかけ、沸騰したらアクを取り除き、酒を加えて弱火にし、ごぼうが柔らかくなるまで煮る。
 Bにらを加え、塩、こしょうで味を調える。
 
 
 
 
下半身の衰えが前立腺や精力に影響を与える
前立腺肥大・精力減退
 
■ どんな病気?
加齢とともに精力が衰えるのは自然なことではありますが、下半身を鍛える、下半身を強化するものを食べるなど、衰えにくくすることは可能です。
また、下半身をきたえることは老化予防にも効果的です。
 
前立腺は男性の生殖器のひとつで、精液を作る臓器です。
加齢をはじめ、さまざまな要因でこれが肥大化することを前立腺肥大といいます。
痛みや腫れなど自覚症状はありません。
 
■ 原因は?
漢方では陰茎は「第三の足」と呼ばれます。
そのため、こうした病気は下半身の衰えが要因と考えられています。
 
精力減退の薬としてバイアグラがよく知られていますが、この薬は血管を拡張して陰茎への血流をよくして勃起力を高めます。
よって、ウォーキングやスクワットで下半身をきたえ、血流をよくすれば症状の改善につながるのです。
 
■ こんな人は要注意
下半身の筋肉が落ちてきた、尿の勢いがなくなってきた人は要注意です。
長時間運転する、事務職でいすに座っていることが多いなど、前立腺を圧迫する姿勢を長時間続けていると前立腺肥大になりやすい傾向があります。
 
■ 予防&治療法
下半身をきたえて血流をよくしましょう。
下半身を強くする根菜類、特に山いもがおすすめです。
にら、ねぎ、玉ねぎなどアリウム属の野菜には興奮、催淫作用があることがわかっています。
 
@ とろろそばやとろろご飯で山いもをたくさん食べる。
A からだを温めて血流をよくする黒ごま、黒酢を毎日少しずつ食べる。
B 精液をつくるもととなり、セックスミネラルと呼ばれる亜鉛を多く含む牡蠣を適度に食べる。
C 亜鉛を含むしょうが紅茶やしょうが湯を毎日飲む。
D 生ジュースを朝食代わりに飲む。1日2〜3回に分けて飲んでもよい。
【材料】にんじん2本(約400g)、りんご1個(約250g)、セロリ100g
E スクワットやウォーキングで下半身をきたえる。
 
 
● 前立腺肥大・精力減退に効く食べ物
 山いも   黒ごま   牡蠣
 
からだを温める老化予防ジュース
■ セロリ・にんじん・りんごのジュース
■材料(約400ml分)
セロリ・・・100g  にんじん・・・中1本(約150g)  
りんご・・・1個(約250g)  レモン・・・1/2個
■作り方
 @セロリ、にんじん、りんごは適当な大きさに切る。
レモンは果汁をしぼる。
 Aセロリ、にんじん、りんごをジューサーにかけ、レモン果汁を加えてよく混ぜる。
 
老化予防3大食材をスープで
■ 山いもと黒ごまと牡蠣のスープ
■材料(2人分)
山いも・・・150g  黒ごま・・・大さじ2  牡蠣・・・300g
A=昆布だし・・・400ml  しょうが(薄切り)・・・6枚
酒・・・大さじ1  塩・・・少々
■作り方
 @山いもは皮をむいてたたく。
   黒ごまは軽く炒ってする。
   牡蠣は塩でもみ、流水で洗う。
 A鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したら黒ごま、牡蠣、酒を加える。
 B再び沸騰したらアクを取り、山いもを加えて3分ほど煮て、塩で味を調える。
 
 
 
 
ストレスが要因で現れる。老化現象のひとつ
脱毛・白髪
 
■ どんな病気?
強いストレスが長時間続くと、白髪が増えたり、一部の髪が抜け落ちる円形脱毛症などが起こることがあります。
 
西洋医学ではストレスにより、副腎からアドレナリンが分泌され、血管が収縮して毛根に充分な血液が送られなくたって起こると考えられています。
 
■ 原因は?
漢方では髪のことを「血余(けつよ)」といいます。
動脈硬化やからだが冷えることで頭部への血流が滞ると毛根への血流が滞り、栄養が不足して髪の毛が抜けたり、白髪になりやすくなります。
 
肉類、卵、牛乳、バターなど脂肪が多く動脈硬化を促進するものをたくさん食べている欧米人に、髪が薄い人が多いのもうなずけます。
 
■ こんな人は要注意
肉や卵など脂質が多い欧米中心の食生活を送っている人は要注意です。
遺伝ももちろん影響します。
 
■ 予防&治療法
脱毛予防には新陳代謝を高め、老化予防に作用する甲状腺ホルモンの原料となるヨードを含む海草類がおすすめです。
階層は黒く、髪の毛に似ています。
漢方には「似たものを食べるとよい」という相似の理論があるので、その点でもおすすめです。
同様に白髪予防にも黒い食べ物がおすすめです。
海草を始め、黒ごま、黒豆など黒いものを食べましょう。
 
@ 海草類をたくさん食べる。
A 生ジュースを朝食代わりに飲む。1日2〜3回に分けて飲んでもよい。
ピーマンには髪の毛が作られるのに必要なケイ素が多く含まれている。
【材料】にんじん2本(約400g)、りんご1個(約250g)、ピーマン100g
B 黒豆、黒ごま、のり、小豆、黒砂糖、乾燥プルーン、赤ワインなど黒っぽいものを心がけて食べる。
C 半身浴で下半身の血流をよくして全身の血流、さらに頭部への血流を促す。
D ウォーキングで全身の血行をよくする。
老化予防にも効果がある。
 
 
● 脱毛・白髪に効く食べ物
脱毛―― きゅうり   ピーマン
白髪―― 黒ごま
 
脱毛に効くピーマンを使って
■ きゅうり・ピーマンのジュース(脱毛予防)
■材料(約200ml分)
きゅうり・・・1本(約100g)  ピーマン・・・2個(約60g)  
りんご・・・小1個(約150g)
■作り方
 @きゅうり、ピーマン、りんごは適当な大きさに切る。
 A@をジューサーにかける。
 
白髪予防には黒い食べ物を
■ 黒ごまのスープ(白髪予防)
■材料(2人分)
黒ごま・・・大さじ2  しょうが・・・20g
A=湯・・・400ml  黒砂糖・・・大さじ2
水・・・50ml  くず粉・・・大さじ1
■作り方
 @黒ごまは軽く炒り、よくする。
   しょうがはよく洗ってすりおろす。
 A鍋にAと黒ごまを加えて火にかけ、よく混ぜて黒砂糖を溶かす。
 B2に分量の水で溶いたくず粉を加え、とろみがつくまでよくかき混ぜ、しょうがを加えてひと煮する。
 
 
 
 
野菜の健康パワーの秘密
ファイトケミカルが病気に効く
 
野菜や果物には体内の代謝をスムーズにして、エネルギーを効率よくつくりだすビタミン、ミネラルが含まれていますが、それだけではありません。
 
最近、注目されているのが野菜や果物に含まれているファイトケミカルです。
ファイトケミカルとは、植物が紫外線や害虫などの外敵から身を守るためにつくりだした、苦味、渋味などのもとになる物質です。
色や香りのもととなる成分も含まれます。
 
これらは抗酸化作用の強いものが多く、免疫力アップ、動脈硬化予防、ガン予防などさまざまな健康効果があり、病気予防の強い味方として注目されています。
 
ファイトケミカルは1種類だけとるよりも、複数の野菜や果物からまんべんなくとったほうが効率よく作用します。
加熱に弱かったり、水に溶けやすかったりするので、ジュースでとるのが理想です。
冷えがひどい人はスープでとりましょう。