■ 野菜・果物と健康 (24 )
石原結實著 ナツメ社出版
薬になる凄い野菜!!
石原結實の病気を治す「野菜力」 より その6
■ 健康への道は“出す”が基本 (2)
● 発疹・ぜんそく発作を予防する
■ 湿疹、じんましん、アトピー性皮膚炎
「湿疹」とは、皮膚にかゆみを伴う発疹ができること。
植物や金属など、さまざまな刺激に反応して起こります。
湿疹が慢性化する病気が「アトピー性皮膚炎」です。
湿疹もアトピー性皮膚炎も、皮膚の表面である「表皮」に発疹が現れます。
「じんましん」は、皮膚に赤みのある膨らみができ、かゆみを伴う症状のこと。
湿疹と似ていますが、皮膚の奥にある「真皮」に反応が起こる点が異なります。
東洋医学では、これらの症状は、すべて体内の余分な水分や老廃物を排出しようとする作用によるものと考えます。
水分を出し、体を温めることが大切です。
● おすすめ野菜
水や老廃物を捨てて体を温める野菜や、殺菌作用のある野菜をとる。
陽性・・・ゴボウ、ゴマ
間性・・・シソ、アズキ
陰性・・・キュウリ、シイタケ
● シソ
消炎作用がぜんそくやアレルギーの病気によい。
ルテオリンにも抗アレルギーの作用がある。
◆シソの煎じ汁
シソの歯20枚を火であぶって乾燥させ、もみ砕く。
シソと水カップ1を鍋に入れて煮る。
水が半量になったら火を止め、少し冷ましてから飲む。
◆ニンジン・リンゴ・ゴボウジュース
ニンジン2本、リンゴ1個、ごぼう1本をジューサーにかけて飲む。
ゴボウの代わりにキュウリ1本を使ってもよい。
==こんな使い方も==
● 入浴剤にする、湿布にする
■ ゴボウ
解毒作用、発汗作用がある。
体内の老廃物や毒素がたまって起こる病気におすすめ。
ゴボウの入浴剤・・・じんましんに
ゴボウを刻んでガーゼや布袋に入れる。
ゴムで袋の口を閉じ、浴槽に入れる。
湿疹には、ゴボウの絞り汁をガーゼに浸して、患部に塗る。
■ キュウリ
ケイ素が豊富で皮膚の健康維持によい。
肌のほてりを冷やす作用があり、日焼けにもよい。
キュウリの湿布・・・湿疹に
キュウリを輪切りにして、患部に貼る。
絞り汁を直接、またはガーゼに下して患部に塗ってもよい。
■ 鼻炎、花粉症
鼻炎や副鼻腔炎のときの鼻水は、濃い色をしています。
これは細菌の感染によって炎症を起こしていることが原因です。
血液を浄化するために、細菌を利用して血液の汚れを燃やしている反応です。
一方、花粉症など、アレルギーが原因の鼻水は、水のようにさらさらしていて透明に近いのが特徴です。
水毒のある人も、風邪をひいたときの鼻水がさらさらしています。
つまり、体に余計な水分がたまっている証拠。
鼻水は水分を出そうとする働き、くしゃみは全身の筋肉を動かして体温を上げようとする働きです。
鼻水やくしゃみなどのアレルギー反応を起こすことで、余計な水分を出そうとしているのです。
体を温め、水分を出して血液をきれいにすることが、鼻炎や花粉症の改善につながります。
● おすすめ野菜
体を温める作用や、水分の排泄を促す作用のあるものをとろう
陽性・・・レンコン、ショウガ、ニンニク、ニラ
間性・・・ダイコン、ジャガイモ
陰性・・・スイカ
● ショウガ
血流をよくして内臓の働きを活発にする。
体温が上がって水を出す作用がある。
ショウガくず湯
くず粉小さじ1を湯呑みなどに入れ、少量の水で溶く。
熱湯カップ1、すりおろしたショウガ1片を加える。
温かいうちに飲む。
==こんな使い方も==
● 鼻洗浄液にする
■ ダイコン
粘膜の病気を癒す作用があり、鼻炎やカゼ、気管支炎などによい。
◆シソの煎じ汁
@ダイコンの首を使う
ダイコンの首を2cmの厚さで輪切りにする。
皮ごとすり下ろし、ガーゼで絞って汁を集める。
A汁を浸した脱脂綿を鼻に詰める
脱脂綿やガーゼに汁を浸して、鼻につめる。
汁は使う直前に作り、脱脂綿を鼻の奥まで詰めすぎないようにする。
(汁をなめてみて辛くないかチェック)
■ ぜんそく
ぜんそくは、空気の通り道である気管支が狭くなって起こる呼吸困難です。
西洋医学ではアレルギーによって起こるとされ、ハウスダスト(ほこり)や花粉、動物の毛、食品などさまざまなものがアレルギー原因物質(アレルゲン)となる可能性があります。
気管支炎が狭くなるのは、気管支がけいれんしたりむくんだり、気管支内に粘液がたまるためです。寒いと体が震えるように、気管支が余分な水分によって冷え、収縮していることが原因と考えられます。
気管支が収縮して空気がうまく出し入れできないために、「ヒューヒュー」と音が出るわけです。
つまり、ぜんそくの発作を防ぐ方法は、体を温めて気管支を拡張すること、余分な水分を排出することとなります。
アレルゲンと戦うより水分と戦うほうが、はるかに改善の近道なのです。
● おすすめ野菜
体を温めて気管支を開き、発汗や利尿など水の排泄を促す野菜を取ろう。
陽性・・・レンコン、タマネギ、ショウガ、ゴボウ、ニラ
間性・・・シソ
陰性・・・梨、パイナップル
● レンコン
体を温める作用と消炎作用があり、ぜんそくの改善が期待できる。
◆レンコン湯
@皮をむかずにすりおろす
レンコンを水洗いしてすりおろし、湯のみ茶碗に入れる。
ショウガ1片をすり下ろし、絞り汁小さじ1〜2を加える。
A塩かしょうゆを加えて飲む
塩かしょうゆを少量加え、熱湯を注ぐ。
少し冷めたら飲む。
● レンコンの力
切り口を空気に晒すとすぐに変色するのは、タンニンというファイトケミカルのせい。
タンニンには抗酸化作用、消炎作用などがあります。
また、ヌルヌルしているのはムチンという粘り成分です。
ムチンに肺の粘膜をうるおし、保護する働きがあります。
その他食物繊維、ビタミンB1、B2、C、カリウム、カルシウム、鉄、銅も多く含まれます。
● 巡りをよくして詰まりを防ぐ
■ 高血圧
高血圧の原因としては、塩分の過剰摂取、体内に余分な水分を抱えているために起こる「水毒」「動脈硬化」が考えられます。
また加齢による下半身の筋肉の衰えとも関係があります。
年とともに下半身の筋肉が衰えてくると、筋肉につながる毛細血管の数も減るため、血液は行き場を失い上半身に集まってきます。
それが高血圧という形で現れているのです。
血液が脳に集まってあふれると、脳出血や脳梗塞を起こします。
高血圧の予防・改善には、余分な水分や塩分を排出する野菜を取りましょう。
また、運動をして、下半身の筋肉を鍛え、血流をよくしましょう。
● おすすめ野菜
水分や塩分を出すものや、食物繊維があり、脂質の排泄を促すものがよい。
陽性・・・タマネギ、ニンジン
間性・・・リンゴ、ジャガイモ、ダイコン
陰性・・・キュウリ、ナス、シイタケ
● ナス
利尿を促したり血管をしなやかにして、高血圧を予防・改善する。
◆ナスのみそ田楽
@好みのみそを使って
みそ大さじ6、ミリン大さじ4、黒砂糖大さじ4を混ぜる(好みの量に増減する)。ゴマを軽くすって混ぜる。
A焦げつかないように焼く
ナスを1cm程度の厚さにスライスし、熱したフライパンに油を敷いて焼く。
火が通ったら皿に移す。
@のたれをナスにかけて食べる。
● ナスの力
ナスの表面を鮮やかな紫色にしているのは、ナスニンという色素です。
ナスニンは動脈硬化やがんを予防するファイトケミカルです。
そのほか血管をしなやかにするビタミンC・P、ナトリウムを排泄して血圧を下げるカリウムも含まれています。
● ジャガイモ
利尿作用があり、体内の余分な塩分を出し、高血圧を予防する。
◆スパニッシュ・オムレツ
@薄切りにして十分火を通す
ジャガイモ4個とタマネギ1/2個を薄切りにする。
フライパンに油を熱し、ジャガイモを揚げる。
油を出してタマネギを入れ、塩コショウをかける。
A卵を入れてじっくり焼く
卵4個を溶き、@に入れる。
すぐにふたをして火を弱め、しばらくしたら裏返して焼く。
● ジャガイモの力
野菜の中でもカリウムの含有量がトップクラス。
高血圧や腎臓病の予防におすすめです。
抗酸化作用を持つビタミンC、糖分の分解を助けるビタミンB1も豊富です。
主成分はでんぷんで、世界中で主食用に栽培されています。
意外とエネルギー含有量は少なめで、同じ量の米と比較すると約半分。
● ダイコン
生のダイコンは体を冷やす。
陽性体質を間性に近づけて、血圧を下げる。
◆ダイコンとタマネギのサラダ
ダイコンとタマネギを食べやすい大きさにスライスする。
わかめを食べやすい大きさに切ってひと茹でし、
ダイコンとタマネギを混ぜる。
しょうゆかしょうゆドレッシングで食べる。
==これもおススメ==酢の物、酢漬け
酢は食べ物を陰性に傾けるため、
陽性の病気である高血圧に適した調味料。
● ダイコンの力
白い部分は、ビタミンCや栄養素の分解を促す消化酵素が豊富です。
葉の部分は、カロテン、ビタミンC、食物繊維、カルシウムが豊富です。
また、独特の辛味成分は、胃液の分泌を促す、発がん物質を無毒化する、
お通じをよくする働きがあります。
<調理のポイント>
首の部分は甘いのでおろしやサラダに、中央部分は煮物に、
先端部分は辛味が強いので薬味に向いています。
ビタミンCや消化酵素は時間がたつと失われるので、
大根おろしは食べる直前におろすこと。
■ 動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞
動脈硬化は、血液を浄化するために、血液の汚れを血管の内壁に寄せる反応です。
動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険があります。
心筋梗塞は、心臓に栄養を送る血管で動脈硬化が起こり、血液の固まり「血栓」が詰まって血液が流れなくなってしまう病気です。
同様のことが脳内の血管で起こった場合が、脳梗塞です。
毛細血管が集まっている耳たぶは、動脈硬化の影響が現れやすい場所です。
もし耳たぶにシワがよっていたら、動脈硬化が進行しているサインと考えられます。
万物はすべて“冷えると固くなる”という原則から、動脈硬化は冷えと深くかかわっているといえます。
動脈硬化の予防や改善には、体を温めること、老廃物や余剰物などを排出して血液をきれいにすることが重要です。
● おすすめ野菜
血管を守るビタミンC・Pを含む野菜や、
血液が固まるのを防ぐ作用のある野菜をとろう。
陽性・・・タマネギ、ニンニク、ゴボウ
間性・・・セロリ、カボチャ
陰性・・・パイナップル、レモン、キノコ類
● カボチャ
カボチャの色素が、血管壁を強化して動脈硬化を予防する。
◆カボチャのいとこ煮
@カボチャをレンジで温める
カボチャ1/4個をラップで包み、5分ほどレンジにかけ、3cm大に切る。
アズキを水洗いし、たっぷりの水で茹でる。
一度湯でこぼし、水を替えて柔らかくなるまでゆっくり煮る。
Aカボチャが柔らかくなったらアズキを入れる
カボチャをひたひたの水で煮る。
カボチャが柔らかくなったら、水を切ったアズキを入れる。
煮汁がほとんどなくなったら火を止める。
==魚介類に注目==
サバやサンマなど青魚の脂肪には、EPAやDHAという成分が多く含まれています。
そのため血栓を溶解させる、血管を拡張する、善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを下げるなどの作用があります。
また魚介類(エビ、カニ、イカ、たこ、貝類など)に多く含まれているタウリンという成分には、血圧を正常に保つ作用や、肝臓の機能を高めてコレステロールの排泄を促す作用があります。
魚介類も適度に食べれば生活習慣病予防に役立ちます。
● キノコ類
腸内の老廃物を排出する。
中性脂肪を減らし、血圧をコントロールして動脈硬化を防ぐ。
◆干しシイタケの煎じ汁
@干しシイタケを水で戻す
干ししいたけ5個を水カップ5につけ、1晩かけて戻す。
A戻した汁を煎じる
@のシイタケを取り出し、戻し汁を煮る。
水が半量になったら火を止める。
3回分に分け、1日3回温めて飲む。
すりおろしたショウガやハチミツを混ぜても。
● キノコ類の力
食物繊維が豊富で、腸内の有害物や老廃物を排出し、血液をきれいにする作用があります。
ビタミンやミネラルも豊富で、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしたり、血圧を正常にコントロールします。
成分の90%が水分のため、要領が多く満腹考えられる割には低エネルギーです。
● パイナップル
血管壁についたたんぱく質を溶かす作用がある。
◆ニンジン・パイナップル・タマネギのジュース
ニンジン2本、パイナップル約300g、タマネギ1/4個をジューサーにかけ、
噛むようにして飲む。
● レモン
ビタミンPが高血圧や動脈硬化を予防し、
すっぱさがたんぱく質の消化吸収を促す。
◆ニンジン・リンゴ・レモンのジュース
ニンジン2本、リンゴ1個、レモン1個をジューサーにかけ、飲む。
レモンのかわりに、セロリ1本やキュウリ1本でもよい。
● パイナップルの力
プロメラインというタンパク質分解酵素が含まれています。
肉の消化吸収を助けるほか、炎症を鎮める作用があります。
食物繊維も豊富で、便秘の解消や疲労回復に役立ちます。
<食べ方のポイント>
酵素は熱に弱いので、生で食べるのがおすすめです。
肉を柔らかくしたい場合は、付け合せにするか、果汁をかけるとよいでしょう。
■ 胆石
胆石とは、肝臓から分泌される消化液である「胆汁」の成分が沈殿して固まり、石を作る病気です。
胆石の原因は、胆汁の成分が濃すぎることと、胆汁の流れを保つために必要な水分やビタミン、ミネラル類が不足していることです。
かつては胆汁の成分の1つ「ビリルビン」による胆石が多かったのですが、現在はコレステロールによるものが増加しています。
食生活が欧米化し、脂肪の多い食事の影響が胆石にも現れているのです。
また胆石と「胆のう炎」は併発しやすく、お互いが原因になることもあります。
胆汁は血液から作られているため、血液中のコレステロールなどの余剰物や老廃物を排出することが、胆石を改善します。
おなかが冷えていると、おなかの中で物が固まりやすくなります。
腹巻などでおなかを温めましょう。
● おすすめ野菜
セロリなどセリ科の野菜には強肝、利胆作用がある。
血液中の脂質を減らす野菜もよい。
陽性・・・ウメボシ
間性・・・セロリ、ホウレンソウ、サツマイモ、大豆
陰性・・・レモン
● レモン
肝臓や胃腸の働きをよくし、胆石の材料となるたんぱく質や脂肪を減らす。
◆レモン湯
レモン1個をしぼり、絞り汁をコップに入れる。
お湯を注ぎ、ハチミツか黒砂糖を入れて飲む。
1日2〜3回飲む。
==これもおススメ==
◆シジミの味噌汁
シジミのタウリンが、胆汁の分泌・排泄を促進し、肝機能を強化する。
● レモンの力
ビタミンCを豊富に含みます。
また、レモンのすっぱさのもととなる「クエン酸」が豊富で、疲労回復や食欲増進の作用があります。
そのほかビタミンPも含まれています。
ビタミンPはビタミンCを助け、高血圧、動脈硬化などの予防に役立ちます。
* 脂っこい料理にレモン汁をかけると胃もたれを軽減します。
■ 尿路(腎臓・尿管・膀胱)結石、腎臓病
東洋医学では、西洋医学でいう腎臓、副腎、生殖器、泌尿器などをまとめて「腎」といいます。腎の衰えを「腎虚」といい、腎虚の人は尿路結石や腎臓病にかかりやすいとされます。
尿路結石とは、尿の中の老廃物を固めて石にしたものです。
腹部から背中にかけての突っ張るような激痛と、血尿が主な症状です。
また腎臓病は、腎臓の働きに障害が起こる病気の総称です。
腎臓に炎症が起こる「腎炎」「ネフローゼ」「糖尿病性腎症」などがあります。
尿は血液から造られています。
尿路結石の予防や改善には、血液の余剰物や老廃物を出して血液をきれいにすることが効果的です。
また腹巻などで腎臓のある下腹部を温めるのもよいでしょう。
● おすすめ野菜
利尿作用の強力なうり科の野菜、カリウムを含む野菜がよい。
下半身強化には根菜類を。
陽性・・・ヤマイモ、ゴボウ
間性・・・ソラマメ、アズキ、セロリ、
陰性・・・スイカ、キュウリ
● アズキ
離乳作用のあるサポニンが含まれているため、腎臓病のある人におすすめ。
◆ゆでアズキ
アズキカップ1/2を水でよく洗い、水カップ3と一緒になべに入れて煮る。
水が半量になったら火を止める。
少し冷めたらアズキと汁を食べる。
● ソラマメ
利尿作用があり水分代謝を高めるため、むくみや腎臓病によい。
◆ソラマメエキス
ソラマメの皮100g、黒砂糖カップ1弱、水カップ5をなべに入れて煮る。
水が半量になったら火を止める。
広口ビンに入れて冷蔵庫に保存する。
1日3回、大さじ1を飲む。
● ソラマメの力
カリウムが含まれているため利尿作用があり、体内の余分な水分を出してくれます。
そのほかB1、B2、Cなどのビタミン、鉄や銅などのミネラルも豊富です。
*調理のポイント・・・
さやから出すとすぐ味が落ちるので、調理す直前に出します。
ゆでるときは、熱湯に塩を加え、6〜7分を目安にゆでます
■ 通風、高尿酸血症
血液中の尿酸が多すぎる状態が続くことを「高尿酸血症」といいます。
尿酸とは、文字通り尿に捨てられる老廃物(酸)のこと。
高尿酸血症を放置すると、全身の間接に尿酸が沈着します。
この尿酸を燃焼させようとして炎症を起こしている状態が、「通風(発作)」です。
つまり通風も、血液を浄化する作用の一つなのです。
高尿酸血症が続くと、皮膚、耳たぶ、全身の間接、心臓、血管、腎臓にも尿酸が沈着し、皮膚にこぶができたり(通風結節)関節が破壊されたりします。
また、高尿酸血症の患者さんに尿毒症や脳卒中、心筋梗塞を併発する人も多く見られます。
「痛いだけ」と侮ってはいけません。
尿酸などの老廃物を出し、体を温めて血流をよくすることが、高尿酸血症を改善させます。
● おすすめ野菜
ウリ科の野菜で排尿を促して尿酸を排泄し、
キャベツやワカメなどで尿をアルカリ性に。
下半身強化には根菜類を。
間性・・・セロリ、キャベツ、ジャガイモ、ホウレンソウ
陰性・・・キュウリ、キウイ
● ホウレンソウ
貧血をはじめ、血液に関するあらゆる問題を改善する。
尿酸の分解・排泄を促す作用がある。
◆ホウレンソウのクルミ和え
ホウレンソウをサッとゆでて、3cm程度に切る。
クルミをみじん切りにしてすり鉢ですり、砂糖と醤油を加えて混ぜ合わせる。
ホウレンソウと和えて皿に盛る。
==これもおススメ==
◆ニンジン・リンゴ・セロリのジュース
ニンジンを2本、リンゴ1個、セロリ1本をジューサーにかける。
セロリをキュウリ1本に替えてもよい。
● ホウレンソウの力
緑黄試食野菜の中でもカロテンというファイトケミカルの含有率はトップクラスです。A・B群・C・A・K、葉酸などのビタミンや、鉄、イオウ、マグニシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルが豊富。
健康維持のためにとりたい野菜の一つです。
*調理のポイント・・・
葉先から水分が蒸発していくので、買った日に調理するのがオススメ。
ビタミン類を壊さないよう、2分間程度で手早くゆでます。
根元の赤い部分は、骨の形成に関わるマンガンが豊富。
捨てずに利用しましょう。
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