ほっくり栗のような味わい
甘くて なめらかな舌ざわり
ふかしただけで 美味しいおやつにも
北海道帯広市
(有)和田農園の
幻のじゃがいも
インカのめざめ
 
  ● 栗のような味わいの“インカのめざめ”
  平成13年に登録されたばかりの小粒で黄色みの強い品種です。
アンデス産の品種を日本向けに改良したもので、甘みが強く、サツマイモや栗に似た味を持つたいへん人気のある高級じゃがいもです。
 
しかし栽培が難しい事や、また発芽しやすく長期の保存には不向きである等の理由から、収穫量はとっても少なく、幻のジャガイモと言われ、高値で取引されています。
 
特徴としては黄色い実がまるで栗のようで、デンプンが16%ほど含まれるキタアカリに対して、インカのめざめは18%とさらに多く、カロチノイド系色素ゼアキサンチンが「キタアカリ」の約7倍も含有量が高く、最近たいへん人気のある高級じゃがいもです。
 
インカのめざめの休眠期間は30日未満と他のじゃがいもと比べても極端に短く、収穫が遅れると土の中で芽が動いていることもあります。
またインカのめざめは表面の皮がシワになりやすく、掘りたてでも芽が出やすいので、到着後は必ず冷蔵庫の野菜庫などに保存してください。
 
また品種にもよりますが、3〜5℃の低温で保存する事で、でんぷんがしだいに糖分に変わり甘みがつきます。
茹でた場合は冷蔵庫に入れておけば、およそ1〜2週間程度もちますが、ゆでたものを冷凍すると中の水分が凍ってしまい、解凍したときにスカスカになってしまいますので、繊維をこわしておくと冷凍保存が可能です。
 
ジャガイモ単独で茹でる場合は、皮はついたまま茹でた方がふっくらとします。
 
図 21_21
 
● 和田農園といえば、
「和田ごぼう」「和田ながいも」 そして
北海道帯広の和田農園といえば、知る人ぞ知る「和田ごぼう」と「和田ながいも」、他にもカボチャ、各種じゃがいもなどがありますが、今回ご紹介する「和田農園のインカのめざめ」も、驚くような美味しさです。
 
美味しさももちろんながら、安全と安心にこだわった和田農園の作物は、地元の学校給食にも愛用されています。
 
和田農園がもっとも力を注ぐのが健康な土づくりです。
良質な生きた土が、糖度の高い、自然な甘みたっぷりの野菜をつくり上げています。
有名な「和田ゴボウ」は、通常のゴボウの2倍以上の糖度を誇り、人気料理店のシェフも認めた知る人ぞ知る逸品です。
また、ナガイモは滋養強壮に効果のある健康食材として国内外でブームとなっていますが、「和田ナガイモ」は粘りとコクが抜群で、自信を持ってお勧めできる商品です。
 
十勝地方は、日高山脈と大雪山を背に太平洋に面し、大陸型気候で、春と秋は短く、夏は比較的高温ながら爽やか、冬は寒さが厳しい反面、降水量が少ないことから晴天日数が極めて多くなっています。
 
十勝地方のの8月の平均気温は北海道の他の地域より平均2℃低く、そのため作物が熟するまでの日数(登熟日数)が長くなるので、非常に良質な作物ができるといわれています。
 
十勝平野のほぼ中央に位置する帯広市は、十勝の農林業の集散流通都市として発展してきました。
市街地は北に集中しており、南には大規模畑作地帯が続き、広大な田園地帯を形成しています。
 
 
● 和田農園のこだわり
和田農園は、消費者の皆さんが安心して口にできる、美味しい野菜作りを目指して、日々努力をしています。
『人間の健康は良い作物から』をモットーに、品質を重視し、安全・安全で美味しく、体に優しい食物作りに力を入れています。
 
健康な野菜を作るために必要なのは、良い土作りです。
そのため、毎年土壌分析を行い、土に有機肥料として「海のもの(昆布・魚粕など)」「山のもの(米ぬか、菜種粕)」を入れ、土中のミネラルバランスを整えています。
農薬も、極力使用を抑えています。
 
そのように、手をかけて作られた土で育った野菜は甘く、特にゴボウの糖度は果物をしのぐほどです。アクもなく、生をスライスしてサラダにしても絶品です。
 
美味しさと安全安心にこだわり、環境保全にも配慮した野菜作り。
その努力と功績が評価され、平成17年「第2回コープさっぽろ農業大賞」では、最高賞の「道知事賞」に選ばれました。
 
これからも、和田農園では未来の食卓、そして消費者の方のために、安全で美味しくやさしい食物作りに尽力していきます。
 
 
● 子供たちが安心して食べられる野菜を
大規模経営を展開しながら、安全と安心に心を尽くしている和田さん。こだわりの有機ひりょうによる農法により生産された農作物は、古くから保育所や小学校の給食の食材として用いられています。
 
和田さんの農業に臨む姿勢は、食の安全を主眼とする農業者表彰制度で北海道知事賞(最高賞)を与えられるなど、大変高く評価されています。
子供たちに安心して食べさせられる野菜。
 
 
● 和田さんのメッセージ
「おいしい野菜づくりは健全な土づくりから」を信条に、農業を続けています。
言うまでもなく、同じ野菜でも土、肥料が違えば味は変わります。
土壌診断を繰り返しながら長い年月をかけてつくり上げた私たちの土からできる作物は、普通のものとは甘さが一味も二味も違います。
まずはご賞味下さい。
 
和田農園の生きた土壌で出来た作物は糖度が高く、自然の甘みが生きています。
なんといっても和田農園の「インカのめざめ」は、濃い旨み、ほっくり栗のような味わいでとても美味!栗のように甘くて 舌ざわりのなめらかなじゃが芋です。
シンプルにふかして食べるだけでも甘くて美味しい。煮物にも最適です。
 
大変貴重とされているインカのめざめ。
南米アンデス原産のポテトを品種改良してできたジャガイモです。
ジャガイモの糖度は一般的に5度程度なのに対して、インカのめざめは8度と糖度が高く、甘みと濃厚な味わいが特徴で、ねっとりした口当たりとさつまいものような食感があります。
品種の特性で小粒ですが、小さな体にうまみがぎっしりと詰まったじゃがいもです。
鮮やかな黄色(黄金色)の中身でさつまいもや栗のような触感を持ち、濃厚な甘みが特徴の品種です。
食味はナッツや栗に似た独特の甘みを帯びた風味があり、煮崩れも少なく煮物にも適しています。
 
インカのめざめ」は低温保存することによりデンプン質が糖に変わり甘くなります。おいしく味わっていただくため、収穫後低温で保存し発送しています。
低温保存中もじゃがいもは呼吸し続けているので、表面がシワになることがあります。


 
 
 
 
● インカのめざめの特色
このジャガイモは土の中でも次の芽が出る程、生命力が強く、他のじゃがいもと比べると比べると非常に小粒で、肉の色は非常に鮮やかな黄色、栗のような独特な風味・甘味・食感が特徴的です。
インカの目覚めはアンデスでは普通のジャガイモの3〜5倍の価格で取引され、スウェーデンでは「アーモンドポテト」、北米では「ナッティポテト」と呼ばれています。
北海道・十勝の気候は昼夜の寒暖の差が激しく、この寒暖の差がとっても美味しい「じゃがいも」を作りあげています。
 
 
● 健康・美容にも優れているインカのめざめ
「インカのめざめ」は、カロチノイド系色素ゼアキサンチンが「きたあかり」の約7倍も含まれています。
また、「インカのめざめ」に豊富に含まれるゼアキサンチンは動脈硬化予防に効果があります。
 
美容と健康にかかせない栄養素のビタミンCは、「インカのめざめ」にも多く含まれるていて、主成分であるデンプン質が保護しているため、加熱しても壊れにくいという特徴があります。また、塩分バランスを整えるカリウムも多く含まれています。
 
 
● 美味しい食べ方
インカのめざめ」 まず塩茹でお味わいください
「インカのめざめ」は、ジャガバターやスープ、サラダなどで食べてももちろん美味しいのですが、ぜひ一度「塩茹で」でこの美味しさをお試しください。
「栗とサツマイモが合わさったような驚きの食感」を存分に味わっていただけるとおもいます。
【作り方】
1.「インカのめざめ」を水洗いして土を落とします。
2.皮をむいて、お好みの大きさに切ってください。
3.沸騰したお湯に塩をひとつまみ入れてやわらかくなるまで煮てください。
とても簡単ですが、シンプルなだけに素材の旨みを存分に味わうことができます。
※「インカのめざめ」は他品種に比べて短時間で、火が通るので、加熱のしすぎで、形を崩さないようご注意ください。
 
 
● 粉ふきいも
【作り方】
1、じゃがいもは皮をむいて2〜4等分に切り分ける。
2、鍋にジャガイモとジャガイモの表面が隠れる程度の水を入れ、塩を加えて中火にかける。
3、ほとんど水がなくなってきたら弱火にし、ジャガイモが焦げないように鍋を振りながら残りの水分を飛ばしていく。
4、鍋の水分がなくなり、ジャガイモが粉をふいたように見えたら火を止める。
5、塩・こしょう・バターなどを加え、鍋を振って全体を和えたらできあがり。
※ 塩・コショウ・バターはお好みで。
 
 
● じゃがバター
1、ジャガイモをよく洗い、芽を取ってラップや濡らしたキッチンペーパーなどで包み、電子レンジで7〜10分ほど蒸す(この時、竹串が抵抗無く通る程度まで軟らかくする)。
2、好みによりフライパンやオーブンなどで焼いて焦げ目を付ける。
3、包丁で十字に切れ目を入れ、そこにバターを添えてできあがり。
※ 電子レンジの時間はあくまでも目安ですので、あくまでもご参考に。
 
 
● かんたん調理 レンジでチン
1.「インカのめざめ」の皮をむきます。
2.1個ずつラップでくるみ、約3分ほど(5〜6玉)レンジで加熱します。
3.出来上がり。 バターを添えるととても美味しいですよ。
 
その他、煮崩れしにくいので、カレーライス、シチュー、コロッケ、フライドポテト等にもぴったりです♪
幻の金色ジャガイモと呼ばれる「インカのめざめ」は、その味わいも豊かです。
 
 
● 保存方法
保存する場合は、冷蔵庫での保存をオススメいたします。
熟成を押さえて、鮮度を保つためには、新聞紙などにくるんで冷蔵庫に保存するのが良い方法です。
 
●お願い
「インカのめざめ」は普通のジャガイモより、生命力が強く熟成が早いため、芽が出るのも早い品種です。
少しでも温度が上がったり、時間が経過すると、すぐ芽が出てしまいます。
お召し上がりになる際は、芽が出ている部分は必ず芽を取ってお早めにお召し上がりください。
 
 
■ 和田農園の 冷凍インカのめざめ
図 23_23
「インカのめざめ」は、他の品種と比べて栽培がとても難しいのです。その上とても小ぶりで皮が剥がれやすいので、収穫は手作業です。手間隙がかかる品種なのでどうしても収穫量には限りがあります。
 
「インカのめざめ」は、秋に収穫した後、熟成させるために低温の貯蔵庫で半年間寝かせます。
こうすることで、より糖度を増し、ジャガイモとは思えないほどの甘さが生まれます。
 
「インカのめざめ」は、もともと小粒ですが、その見た目に驚くかもしれません。
その甘さにもっと驚いてください。皮を剥いたらきれいな黄金色。
さつまいもか、栗かと思うほどのホクホク感と甘さを堪能してください。
 
長い間貯蔵された後、冷凍加工されます。
きれいに汚れを落としたあと、まるごと蒸します。この加熱処理によって、すぐに召し上がることができます。その上冷凍だから長期保存も可能です。
 
素材の味を楽しむなら、レンジなどで温めて塩やバターでシンプルに。
ちょっと手を加えるなら、丸ごと揚げてフライドポテト、ベーコンや玉ねぎなどと炒めたジャーマンポテトもおすすめです。いろんな料理に役立ちます。
 
 
 
■ インカのめざめについて
(日本いも類研究会より)
 
(1) インカのめざめの来歴
 
独特の食味と風味を有する2倍体小粒種を長日条件の日本でも栽培可能とすることを目標に、昭和63年(1988)に北海道農業試験場において、「W822229−5」を母、「P10173-5」を父として交配し、翌年より実生を養成し選抜を開始した中から育成された品種です。
 
母親の「W822229−5」は、南米アンデス地域の2倍体在来種で独特の食味を有する Solanum phureja とアメリカ品種「Katahdin」の半数体を交配して育成された2倍体系統です。
父親の「P10173-5」は、国際ポテトセンターから導入した交配種子「P10173」より選抜した濃黄肉の2倍体系統です。
 
平成6年に「島系575号」の名を付して系統適応性検定及び特性検定試験等を行いましたが、普及品種に比べ収量が劣り貯蔵が難しいため、奨励品種決定調査には供試されず北海道の優良品種にはなりませんでした。
しかし、濃黄肉色と品質が際立っているため、現地の生産団体からの作付け要望があり、試作や試験販売等に当たって育成系統の権利を保護するために平成9年に種苗法に基づく品種登録申請を行い、起源地と新しさを例えて「インカのめざめ」と命名され、平成13年(2001)に登録。
 
平成14年(2002)には農林44号として登録されました。
道県の優良品種ではありませんが、北海道では地域特産品種として栽培され、平成18年(2006)の作付面積は107haと初めて100haを超えました。
 
4倍体の普通栽培種(S.tuberosum)とは異なる2倍体品種です。
原産地のアンデス地域で独特の食味と風味を有することから高値で取り引きされている小粒種を、日本のような長日条件でも栽培できるように改良してきた品種です。
 
 
(2) インカのめざめの形態的特性
茎長は短、茎の太さは細く、色は緑で基部が紫を帯び、分枝は少ない。
地上部全体が小さく、そう性はやや開張です。
葉はやや小さく濃緑色で、葉縁は波打ちます。
花は淡紫色で、形は桜の花に似ています。
つぼみのうちに落ちるものが多く、花数は少ないですが、極まれに自然結果します。
 
ふく枝は短く、いもは密に着きます。
いもの形は卵形で、目は浅く目数は少ない。
皮色は黄褐色で、目の周囲に紫の着色があるものが多く、表皮は滑らかです。
肉色は橙色に近い濃黄色で「キタアカリ」など従来の黄肉品種より格段に黄色が濃い。
 
 
(3) インカのめざめの生態的特性
いもの休眠期間は30日未満とごく短く、収穫が遅れると土の中で芽が動いていることもあります。
茎葉の枯凋は「男爵薯」より10日以上早い極早生です。
いもの肥大と澱粉価の上昇はやや早い。
いもは平均一個重が約50gとごく小さい。
上いも収量は「男爵薯」の70%とごく少ない。
澱粉価は「男爵薯」より3ポイント程高く、約18%です。
 
 
(4) インカのめざめの病虫害抵抗性
ウイルス病に罹病しやすく、ごく明瞭なモザイク症状などを呈します。
疫病には「男爵薯」並に弱い。
青枯病抵抗性は「男爵薯」よりも強い“強”で、粉状そうか病にも強い。
シストセンチュウ抵抗性はありません
いもの内部異常はほとんどみられませんが、Lサイズ以上では発生します。
 
 
(5) インカのめざめの品質特性
活性酸素の消去能を有するカロチノイド系色素ゼアキサンチンを生いも1g当り約5μg(「キタアカリ」の約7倍)含有しており、濃黄肉色を呈します。
剥皮褐変はありません。
肉質は中からやや粘質で、舌ざわりは極めて滑らかです。
調理後黒変は無く、調理後も鮮明な濃黄色を保ちます。
食味は、ナッツや栗に似た独特の風味があり、クセがありますが非常に良く、「栗」、「サツマイモ」のようだと評する人が多い。
 
煮くずれが少ないので煮物に適し、油加工時の褐変も少ないのでポテトチップやフライドポテトにも向きます。
独特の肉色を生かしたお菓子材料(アイスクリーム、ケーキ、甘納豆等)にも適します。
 
低温貯蔵では、油加工時の褐変の元になる還元糖の増加は少ないですが、2〜4℃の貯蔵でショ糖が生いも1g当り10mg以上まで増加し、明らかな甘味を呈します。
貯蔵後の肉質はやや粘質となり、甘さを生かすお菓子材料に適するようになります。
 
えぐ味の元になるグリコアルカロイド含量は少なく、曝光によっても増加が少ない。
 
食味が「男爵薯」より優れ、チップおよびフライの料理加工性に優り、独特の風味や甘味を生かした菓子類など、新たな需要の開拓が期待されています。
 
 
(6) インカのめざめ栽培上の注意
いもの平均一個重が約50gと小さいので、普及タイプのハーベスターでは掘り残しが大量に発生するおそれがあるので注意する。
 
休眠期間が極短いので、茎葉の黄変後は速やかに収穫し、冷蔵保存する必要がある。
 
 

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001