平核無」が原料柿
色がきれいでほんのり甘い
富山県 さくさく村の
昔懐かしい
ふくふく柿
 
図 26_26
 
図 9_17
 
品質の良い平核柿を天日干し7割、
屋内煉炭乾燥3割で
ゆっくり仕上げられた「ふくふく柿」
柔らかくその味は ほんのり甘い
日本の知恵が生んだ自然食品
そう、昔軒下に吊るした干し柿を思い出します
種のない品種ですので
お子様からご年配の方まで
安心してご賞味下さい。
 
橙色の柿がうっすら
白く雪化粧をしたように・・・
平核柿の皮をむき、
紐に整然と吊るされた柿は
天日干で表皮が乾燥したら
雨よけハウスの中で乾燥し
また天日に干す
柿を揉みながら繰り返すことで
徐々に、渋みが抜け成熟していきます
柿が硬くならず柔らかいまま仕上ります。
 
図 3_19
  図 27_27図 28_28
 
ふくふく柿(富山県産干し柿)は、富山県西南に位置する医王山麓は南砺市(旧福光町)で生産したものです。
 
干し柿の原料である柿の品質にこだわり、富山の昔ながらの加工方法で生産したものです。
柔らかく色がきれいでほんのり甘い干し柿になっています。
 
ふくふく柿(富山県産干し柿)は、(有)さくさく村で生産しています。
干し柿は、富山県西南に位置する医王山麓は南砺市(旧福光町)で生産したものです。
 
図 22_22
 
● 干柿の原料の柿にこだわり、
 
イワシを原料とした土壌活性資材(ポーマン)と自家製有機質肥料を使用し、品質のよい柿の栽培を心掛けております。
柿は細胞がち密で、比重の重いものになり、渋が抜けやすくなります。
 
一般に富山干し柿は、原料の柿に「三社柿」という富山独特の品種を使いますが、さくらく村では、干し柿にしたときに食べやすい大きさで甘みがソフトな「平核無」を原料柿として使用しています。
 
収穫した柿は、天日(太陽の光り)と自然風で八割、後二割を練炭で乾燥する、富山干柿の昔ながらの製法で仕上げ、柿の味を引き出すようにしております。
 
このため、干柿は里の陽を充分に受け、柔らかくほどよい甘味で果肉のしまったものになっております。
 
安全性については、除草剤不使用、殺菌剤・殺虫剤不使用を基本としています。
硫黄燻蒸はしております。
 
出荷期間は、12月中旬から3月です。
 
図 23_23
 
● さくさく村のあんぽ柿
 
さくさく村は農業生産法人で、富山県南砺市才川、旧福光町にあります。
事業内容は農産物の生産、主に米と柿、その加工品などを生産し、その他に農産物の企画、流通販売も行っています。
 
あんぽ柿は干柿の一種です。
通常は収穫した柿は皮をむいて天日干します。
その後、手もみして火力乾燥します。
農家によって工程は違いますが、とにかく乾燥させてできたものが干柿になります。
 
あんぽ柿は途中の工程で抜き出したような、半乾きの状態のものです。
あんぽ柿も干柿も基本的には渋柿を使って、渋がとけて両方とも甘く仕上がっています。
両者の違いは何かというと、干柿は水分が28%前後。
ナマの時より水分は相当減っています。
あんぽ柿はそれに対して40%前後。
水分の多い干柿をイメージしていただいていいと思います。
 
あんぽ柿は軟らかくて、オレンジ色で、柿本来の色をしています。
干柿は硬くて、少し羊羹状になっています。
仕上がりは飴色で、周りに果糖が出ています。
 
さくさく村としては、「ふくふく柿」というブランド名であんぽ柿を販売していこうと考えています。
 
私たちは、土壌づくりから入ります。
自分たちでつくった有機肥料を使い、甘味を出すために魚肥も使います。
また農薬を極力抑える形で栽培しています。
そのように柿を栽培し、乾燥しています。
 
普通は火力乾燥ですが、私たちは天日乾燥をメインとしたゆっくりとした乾燥方法を取り入れています。
柿の品種は、平核無柿(ひらたねかき)といって種のない柿。
平核無柿は甘味があっさりして食べやすいという特徴があります。
それをあんぽ柿にして冷凍することによって、年中出荷することができるようになりました。
 
春でも夏でも柿を食べていただくことができます。
天然のデザートとして、また食材として料理に使っていただくこともできます。
 
東京・中目黒の、あるイタリアンレストランでは、柿と有機野菜のモザイクソースといって、ソースの中に「ふくふく柿」と野菜を切ったものを入れています。
「ふくふく柿」のあっさりした甘味がマッチして、すごくおいしくなっています。
 
柿は和のイメージが強いのですが、イタリアンの食材にも使えます。
同じレストランで、ポークのテリーヌという料理にも「ふくふく柿」を使っていただいて、あっさりした柿の甘味が豚肉のおいしさを引き立てています。
 
ある温泉地の旅館では、天ぷらとして使っていただきました。
また、豆腐との白あえにも「ふくふく柿」は絶品です。
懐石料理の1品として利用されているケースもあります。
 
 
■ 越中名産干し柿について
 
図 24_24 図 25_25
 
富山県南砺市と石川県金沢市にまたがる標高939mの山「医王山(いおうぜん)」。
この山のふもとに広がる南砺市福光地区では、古くから農家の冬仕事として干柿づくりが行われてきました。
 
歴史を遡ると、干柿の製法が慶長年間(1596?1615)に美濃の国(岐阜県)から伝えられ、江戸時代に加賀3代藩主前田利常公が、殖産施策の一環として干柿づくりを奨励したことで、今日に至る礎が築かれました。
 
昭和40年代には、コメの減反政策を受けて、多くの水田に柿の木が植えられ、ほ場の団地化が図られました。
現在は、福光と城端の両地域で約300軒の農家が従事し、年間約600万個を出荷。
お歳暮やお年始などの贈答品、正月の鏡餅の飾り物として人気があります。
 
福光地域、城端地域に古くから伝わるつるし柿は、越中名産「富山干柿」の名で知られています。
 
秋から冬にかけて医王山から吹く西風、いわゆる「医王おろし」が、独特の甘味を生み出します。
 
干柿には、果糖のほか食物繊維やビタミンが多く含まれており、消化を助けるなどすぐれた働きがあります。
また、昔から二日酔いや悪酔いを防止するともいわれ、タンニンの作用で高血圧の予防にも効果があり、成人病や神経症の予防にも効果があるとされています。
 
なかでも、当地特産の「三社柿」を使った「富山干柿」は、年末年始の贈答、お土産やお茶うけにも最適です。
また近年は、自然食品としても注目を集めています。
 
今から360年前のころ加賀三代藩主前田利常公が当地に鷹狩りに来られた折、一老爺が手製の干柿を差しあげたところ、大変賞賛されました。
 
それ以来前田家では常に干柿を作ることを奨励され、当地の干柿づくりも盛んになったと伝えられており、現在も品質の向上を図っております。
 
特に栄養価の保持等に努め、衛生的に処理を施しておりますから、ご安心のうえお召し上がりください。
 
 
● 柿は日本の原風景
 
柿は日本の温暖な風土に適しており、日本全国で栽培されています。
原産地は中国ですが、奈良時代にはすでに日本に伝わっており、『古事記』や『日本書紀』に登場するなど、古来より日本人に馴染みが深い果実です。
 
明治時代の歌人・正岡子規の有名な俳句に「柿食えば鐘がなるなり法隆寺」があります。
この句に登場する柿は、奈良名産の御所柿(ごしょがき)と推測されていますが、現在は幻の柿と呼ばれるほど少なくなっているようです。
 
国内には1,000種ほどの柿があるとされますが、減反や宅地開発による伐採のため、身の回りから消えてしまったものも多いようです。
 
以前は、田の畦や庭先でたわわに実った柿も、最近ではめっきり少なくなりました。
しかし、地元名産として柿を育てる福光と城端の両地域では、今も鈴なりに果実をつけた三社柿の木、そして、吊るされてオレンジのカーテンのようになった干柿が、晩秋から初冬の空を彩っています。
 
 
● 手揉みが醸し出す深みのある味わい
 
かつては稲刈りが終わった田に、幅5間に及ぶ吊るし台が組み立てられ、最盛期には数万個の柿が天日干しされる光景があちこちで見られました。
 
医王山から吹きおろす西風、いわゆる「医王おろし」が独特の甘味を育んだといいます。
昭和50年代以降は、この「柿架」と呼ばれる吊るし台に替わり、電気乾燥機が導入されたガラスハウスが主流となりました。
柿の皮むきも従来の包丁による手作業から機械に替わるなど、近代化が図られました。
 
富山干柿に使われるのは、福光地域原産の三社柿(さんじゃがき)と呼ばれる渋柿です。
大きなもので直径10cm、重さ350gにもなり、果肉が絞まっているのが特長です。
 
収穫された三社柿は機械で皮をむいた後、糸でへたの部分をしばり竹の棒に吊るされます。
車輪がついた干し台に架けられ、ガラスハウス内での乾燥と屋内での休乾を繰り返しながら、約20〜25日間かけてゆっくりと乾燥させます。
 
屋内では、柿を一個ずつ手で揉んで水分や甘みを均等に行き渡らせる作業が行なわれます。
柿の状態を見極めながら、乾燥時間や手揉み具合を調整することに、長年の経験が活かされるのは言うまでもありません。
 
 
● 栄養満点で滋養強壮に役立つ
 
「柿が赤くなると、医者が青くなる」ということわざがあります。
本来は「柿が色づく季節は気候が良く、病人が少なくなるので医者が困る」という意味のようですが、柿に含まれる豊富な栄養と滋養を言い表す例え話としてよく使われます。
 
柿には、ビタミン、カロテン、カリウム、食物繊維が豊富に含まれます。
干柿にすることで、ビタミンCは減りますが、ビタミンAが2倍に、カロテンが3倍に、カリウムや食物繊維も大幅に増えます。
 
ビタミンAは粘膜を強くし、カロテンは抗酸化作用で活性酸素を取り除き、カリウムは血圧の上昇を抑えるなどの効果が期待できます。
また食物繊維が極めて多く、干し柿2個で1日の目標摂取量を満たすと言われます。
このように、干柿は栄養満点で滋養強壮に役立つ果実なのです。
 
硬すぎずやわらかすぎず適度な歯ごたえで、深みのある天然の甘さが引き出された「富山干柿」。
晩秋の日差しが育む、栄養と滋養に満ちたおやつには、雪深い冬がやってきても、病気知らずで健康な毎日を送りたいという人々の願いが込められているかのようです。
 
 

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001