健康な土作りから生まれました
シチューや肉じゃが
カレーライスやグラタン
糖度高く、甘くて おやつにも人気
北海道・帯広 和田農園の
メークイン
 
■ ほんのり甘い和田のメークイン
十勝地方は、日高山脈と大雪山を背に太平洋に面し、大陸型気候で、春と秋は短く、夏は比較的高温ながら爽やか、冬は寒さが厳しい反面、降水量が少ないことから晴天日数が極めて多くなっています。
 
十勝地方のの8月の平均気温は北海道の他の地域より平均2℃低く、そのため作物が熟するまでの日数(登熟日数)が長くなるので、非常に良質な作物ができるといわれています。
 
十勝平野のほぼ中央に位置する帯広市は、十勝の農林業の集散流通都市として発展してきました。市街地は北に集中しており、南には大規模畑作地帯が続き、広大な田園地帯を形成しています。
 
和田農園代表の和田政司さんは、『人間の健康は良い作物から』をモットーに、品質を重視し、安全・安全で美味しく、体に優しい食物作りに力を入れています。
健康な野菜を作るために必要なのは、良い土作りです。
そのため毎年土壌分析を行い、土に有機肥料として「海のモノ(昆布・魚粕など)」「山のモノ(米ぬか・菜種粕)」を入れ、土中のミネラルバランスを整えています。
また農薬も極力使用を抑えています。
 
 
■ アンデス生まれの「じゃがいも」
じゃがいもの生まれ故郷は、南米のアンデス高原。
アンデス高原にはインカ文明につながるいくつかの文明が存在しましたが、その食生活を支えたのが「とうもろこし」と「じゃがいも」でした。
今でもアンデス山系3000m以上の高地には野生のじゃがいもがあります。
コロンブスの新大陸発見(1492年)以降、インカ帝国を滅亡させたスペイン人は、じゃがいもをヨーロッパへと持ち帰りました。
当初は、食用としてではなく、花を見るための観賞用としてフランスの宮殿で栽培されていたのは有名な話です。その後、オランダなどの海外進出とともに、食料として世界各国へ伝えられたといわれています。
じゃがいもは16世紀前半に北アメリカからヨーロッパに伝わり、凶作による食料不足を補う野菜として広く普及しました。その間、じゃがいもは度重なる飢饉から多くの人々を救い、18世紀には麦類、イネ、大豆と並ぶ主要作物として盛んに生産されるようになりました。
 
じゃがいもが日本に渡来したのは、インドネシアのジャカルタを拠点にしていたオランダ人が、長崎の出島に伝えたのが始まりといわれています。約400年前(1600年前後)のことです。日本へはジャワを経由して伝わったため、当時のジャワの首都ジャガタラ(現在はジャカルタです)にちなんで「ジャガタライモ」と呼ばれていましたが、「じゃがいも」と呼ばれるようになりました。
日本でも、飢饉の時の救荒作物として広まりましたが、さつまいもが暖地に広まったのに対し、じゃがいもは寒高冷地に普及していきました。
 
北海道では、約300年前(1706年)に、現在の瀬棚町で栽培された記録があり、100年の間に日本列島を縦断したことになります。その後、明治時代になって北海道開拓が大々的に始まると、外国品種の導入や新品種の育成なども始まり、生産性も向上するようになりました。北海道開拓と同時にじゃがいも栽培も拡大していきました。
この時期、最も早く海外から導入されたのが「男爵いも」で、当時函館ドックの専務理事だった川田龍吉男爵がイギリスから導入しました。
その後も様々な品種が導入され、現在では、北海道のじゃがいも生産量は、全国1位を誇るまでに成長しました。
 
■ じゃがいもは自然のお薬
ビタミンCが豊富な野菜で、りんごの3倍も含まれています。
しかも、じゃがいものビタミンCはでんぷんでガードされているため、加熱しても失われにくいという特質を持っているうれしい食品です。このビタミンCは動脈硬化や癌予防になり、免疫力の強化にもつながるといいます。
また、じゃがいもには、塩分を排出する働きを持つカリウムも多く含まれている為、高血圧を防ぐ効果もあり、さらに、食物繊維がとれるため便秘解消にも役立ちます。
茹でる等の簡単な調理で食べられるじゃがいもは、優れた自然のお薬です。
茹でただけのじゃがいもに、塩をふりかけて食べるだけでも美味しいじゃがいも。北海道ではトラピストバターをのせ、イカの塩辛をトッピングして食する人も多いです。
 
■ メークインは女王様の国から
メークインの原産国は、イギリスです。メークインは、19世紀末、英国のチュルテンハムに近いベンサムで栽培されていたものを、1900年にサットン商会が世間に紹介したものです。
女王様の国イギリスから1917年 (大正6年)に日本にやって来たメークインは、大正14年、厚沢部に設立されいる北海道庁檜山農事試作場ではじめてメークインが試作されました。
 
■ メークイン 名の由来
メークインという名前は、「"May-Queen"=五月の女王」からとられたもので、花の女神フローラの祭りに村娘から女王を選んだことに由来します。
名前の由来は、ヨーロッパ中世の春の村祭り(メーデー)の際、村の娘から選ばれる女王(クイーン)にちなんだものです。村人はメイ・ポールの周りで踊り、メー・クイーンは頭に花を飾りつけて街を行進しました。いわゆる、じゃがいもの女王様です。
 
■ メークインの特徴
メークインはくぼみが浅く、長丸い卵型で肉が黄色、粘質なのが特徴です。
メークインは甘みがあり、調理しても煮くずれが少ないためシチューやカレーなどの煮込み、サラダなどに向いています。
メークインは低温で貯蔵しておくとさらに甘味と粘質を増します。
さらに ビタミンCが100g中25〜30mgも含まれており、このビタミンCは煮ても壊れない性質を持っているので、効率的にビタミンCが取れます。
 
メークインは澱粉価が低くコロッケには適しません。また、還元糖が多いためフレンチフライなどの油で揚げる料理にも適していません。肉質はやや粘で、水煮時間はやや短くて済みます。
 
● メークインのかんたん肉じゃが
【材料】(6人分)
メークイン・・・500g  揚げ油・・・適量  豚肉・・・200g
 砂糖・・・大さじ2.5杯  しょうゆ・・・大さじ1.5杯  でん粉・・・小さじ1.5杯
【作り方】
1.メークインは皮をむいて適当な大きさに切り水にさらす。
次に水気を切ってレンジで火を通す。
2.メークインを揚げる。
3.豚肉をさっと炒める。
4.鍋に水100cc、砂糖、しょうゆを入れ、味を調整してから炒めた豚肉を入れ、
煮込む。
5.水でといた澱粉で、4にとろみをつけ、揚げたメークインを加え、味を含ませる。
 
● メークインのグラタン
【材料】
メークイン・・・4個  生クリーム・・・1.5cup  ピザ用チーズ・・・100g
塩・コショウ・・・少々  パセリみじん切り・・・少々
この他、にんじんやたまねぎ等の野菜や、鶏肉やエビ・ホタテなどお好みで
【作り方】
1、メークインは皮をむいて半分に切り、お好みの大きさに切り分け、水にさらす。
2、お好みでにんじんやたまねぎ、鶏肉等を入れる場合は、切り分けて加熱処理する。
3、耐熱皿にバターを塗り、メークインなどの食材を並べ生クリームを流し入れ、ピザ用チーズを散らす。
4、事前に200℃〜220℃に暖めておいたオーブンに入れ30分くらい加熱する。
5、パセリを散らしす。
 
● メークインと春雨のピリ辛炒め
【材料】
メークイン・・・2個  豚挽き肉・・・80g  にんじん・・・1/2本
ピーマン・・・2個  しいたけ・・・2〜3枚  ねぎ・・・1本  春雨・・・50g
にんにくみじん切り・・・小さじ1/2  豆板醤・・・大さじ2  しょう油・・・大さじ2
酒・・・大さじ2  こしょう・・・少々  鶏がらスープ・・・2/3cup
【作り方】
1、メークイン・にんじん・ピーマン・しいたけはせん切りにし、メークインは水にさらして水気をきる。ねぎは斜めせん切りにする。
2、春雨は水(熱湯は使わない)で戻し、ざく切りにする。
3、フライパンを熱してサラダ油をひき、にんじん、メークイン、ピーマン、しいたけの順に炒める。じゃがいもの表面が半透明になったら皿に上げる。
4、フライパンにサラダ油を足して豚挽き肉を炒め、肉汁が透明になったらにんにく・豆板醤を加え炒め合わせる。
5、しょう油・酒・こしょう・スープ・春雨を加え、水気が少なくなるまで煮込む。
6、炒めた野菜とねぎを入れて、水気がなくなるまで強火で炒め合わせる。
 
● メークインのポテトフライ
【材料】
メークイン・・・4個  塩・・・少々  揚げ油・・・適量
ケチャップ・バター・・・適量
【作り方】
1、メークインの皮をむき、くし型に切り水にさらす。
2、揚げ油を低温に熱してじゃがいもを揚げる。
3、表面がキツネ色に色づき、カリッとしたら取り出す。
4、お好みで塩をかけたり、ケチャップやバターを添える。
 
● メークインの蒸し煮
【材料】
メークイン・・・中5〜6個  水・・・1カップ
(トッピング用)
バター・・・適量  味付めかぶ・・・適量  明太子・・・適量  塩から・・・適量
【作り方】
1、メークインの皮をむき、1.5〜2cmの輪切りにする。
2、ホットプレートにクッキングシートを敷き、メークインを並べ半分位までひたる程度の水を入れ中温で20分蒸す。
3、メークインのホクホク感を好みのトッピングで味わう。
 
● メークインの温かい野菜サラダ
【材料】(4人分)
メークイン・・・4個  バター・・・15g  ベーコン・・・適量  醤油・・・小さじ1杯
玉ねぎ・・・1/2個  塩コショウ・・・少々  牛乳・・・150ml  サラダ油・・・少々
ニンニクみじん切り・・・小さじ1/2杯  パセリみじん切り・・・適量
【作り方】
1、メークインは皮をむいて乱切りにし、鍋に入れて、ひたひたの水をそそぎ、塩をひとつまみ入れて火にかけます。
2、沸騰してきたら弱火にして、そのまま10〜13分ほど煮ます。
3、ベーコンは細切り、玉ねぎは薄切りにします。
4、メークインに9割ほど火が通ったらザルにあけ、水をきります。
あとで火を通すので9割ほどでOKです。
5、メークインを煮た鍋にサラダ油をひき、
みじん切りのにんにくを入れて火にかけます。
6、にんにくの香りが出てきたらベーコンと玉ねぎを炒めます。
7、玉ねぎが透き通ってきたら、ゆでたじゃがいもメークインを加えてさらに炒め、
ここに牛乳を加え一気に煮詰めていきます。
この時焦がさないよう注意しましょう。
8、水気が無くなったら塩コショウをふり、醤油を加えて全体になじませます。
火を止め、バターを加えて予熱で煮溶かし、パセリのみじん切りをあしらっての完成です。
 
● メークインのいももち
【材料】
メークイン・・・大きめのものを2個
片栗粉・・・大さじ4〜5
(タレ:料理酒、しょうゆ、砂糖を1:1:2の分量)
【作り方】
1、メークインを茹でたら熱いうちに潰します。
2、つぶしたメークインに片栗粉を入れ、粘り気が出るまで混ぜます。
混ぜるのは手で行うとうまくいきます。
混ぜたものを一口大に丸めて平らにのばしておきます。
1cmくらいの厚さにしましょう。
3、フライパンを熱してバターをしき、丸めたネタの両面をこんがりと焼きます。
4、小鍋にタレの材料を全部入れて煮詰めておきます。
5、焼いたいももちにタレをかけて、温かいうちにいただきましょう。
 
● メークインのじゃがバター
【材料】
じゃがいもとバターだけ
一般的に知られているじゃがバターは、熱々のじゃがいもの上にバターが乗っているものですが、北海道ではこれに塩辛が加わります。
熱々のじゃがいもに塩辛……聞いただけでは倦厭されがちですが、食べてみるとじゃがいもとバター、塩辛の絶妙なコンビネーションに驚いてしまいます。
【作り方】
1、じゃがいもは良く洗い、皮つきのまま(皮付きが嫌な人は、じゃがいもの皮を剥きます)。
2、濡らしたキッチンペーパーで包むか、ラップに包んで電子レンジで5〜7分加熱します。
3、竹串を刺して、じゃがいもが柔らかくなっていれば出来上がりです。
4、皮に包丁で十字に切れ目を入れ、バターを乗せて頂きましょう。
5、やっぱりお勧めなのが塩辛です。騙されたと思って試してみてください。

石川県認定
有機農産物小分け業者石川県認定番号 No.1001