山ちゃんの食べもの考

 

 

その150
 
『食は生命なり』 【8】




食は生命なり
「生命なきは食にあらず」とも云われますが、
人は多くの生命を頂く事で生かされている。
植物の生命も動物の生命も微生物の生命も、
土の生命も水の生命も空気の生命も、
すべての生命がつながって生かされている。
そんな「共生」の世界で生かされている。
「人は何を食べるのかによって決まる」とも云う。
肉体的な健康、長寿のみならず、
知性、思想、性格までをも決すると。
その食べ物の作り方、その食べ物の商いほう、
その食べ物の選び方、買い方、食べ方は、
その人の生き方、その考え方そのものであると。

                                   
(山ちゃん)

『食は生命なり』と「長山久夫」 その1

 永山先生は、多年にわたり長寿村の研究をされ、日本の伝統的な食文化と健康食・長寿食について、現代の日本人が忘れ去ろうとしていることに警鐘を鳴らし、誰にも理解応用されるよう、多くの著書や講演などで活躍をされてきました。今回から何回かにわたり先生の教えを学んでまいりたいと思います。

●永山久夫先生のプロフィール

永山先生は、1934年福島県生まれ。食文化史研究家。食文化研究所所長・綜合長寿研究所所長。西武文理大学講師。 「食と農の応援団」(農水省)メンバー。「納豆鑑評会」審査員。

古代から明治時代までの各時代の食事復元研究の第一人者で、NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」「武田信玄」「春日局」等で主人公の食事を再現しました。

古代及び長寿村の食生活を長年にわたり調査し、健康・長生き・ボケ知らずとしての和食の優れた効能を提唱、長寿食と健脳食(ブレーン・フード)研究でも有名です。

サントリーのTV・CMシリーズ「白鹿伝説」における信長、家康、謙信、西郷隆盛など、食に関する時代考証を行いました。

不老長寿」の研究に力を入れて取組み、テレビ、ラジオなどに多数出演、講演活動で全国を飛び回っています。

海外にも賛同者が多くアメリカ、ブラジル等での講演、寄稿で、和食による健康作りを積極的に提言しています。

 長寿食や健脳食の研究者でもあり、長寿村の食生活を長年にわたり調査している。

著書に『永山豆腐店-豆腐をどーぞ』(一二三書房)、『頭イキイキ血液サラサラの食事術』(講談社+α新書)、『和食の起源』『日本人は何を食べてきたのか』(青春出版社)、『万葉びとの長寿食』(講談社)、『健康食なっとう』『健康食みそ』(いずれも農山漁村文化協会)、『和食のすすめ』『ひとり鍋のすすめ』(春秋社)、『日本古代食事典』(東洋書林)、『100歳食入門』『みそ和食』『100歳食 レシピ編』(家の光協会)ほか多数。




自分の体は自分で守る、という意識を持った人たちが増えています。当然と言えば当然で、自己防衛は人口減少と高齢時代の生活水準になってきたのです。病気になって、薬の世話になるようになってからでは遅すぎるのです。

 「薬」の厄介になる前に、「食」を選択してみる。天然の食べ物は、多かれ少なかれ、素晴らしい実力の持ちなのです。漢方で用いられる生薬は自然界から得られるものばかりで、植物を始め山菜類や動物など、ほとんどが"天然薬物"と言ってよいでしょう。

 野菜や果物、キノコなどにも健康増進効果を持ったものがたくさんあります。ニンニクにしてもネギやホウレンソウにしても、ビタミンやミネラルの含有量は簡単にわかりますが、他にも抗酸化成分や薬のような働きをする物質なども豊富に含まれています。

 ですから素材のしっかりしたものを、その季節に合わせて食すべきなのです。
江戸時代の養生学の大家であり、八十五歳まで長生きした貝原益軒(1630〜1714)は、「薬補は食補にしかず」と言っています。
薬よりも「食べ物」の力が大事で、心の食べ物で「白然治癒力」を強くしなさいと言っているのです。

 日本各地の長寿村でも「食にまさる薬はない」と言って、ニッコリ胸を張った元気な長寿者にたくさん会いました。「医食同源」の名人が無病息災で長生きできるのだなァ、と私も学ぶことができました。



詳しくは 永山久夫先生の ホームページをご覧ください。

私たちは、もっともっと長生きできる筈です。
その長生きできる術(わざ)を、食べものを通して身につけましょう。
それが『長寿王国』のテーマです。


● 胡
「胡麻」のこと
脳や体の細胞の酸化を防ぐセサミンやビタミンE、頭のエネルギーの効率を高めるビタミンB1、イライラを防ぐカルシウム、食物繊維が多い。

● 豆
「大豆」のこと
脳の老化を防ぎ、体に元気をつける。
ボケなどの脳の老化を防ぎ、記憶力をよくするためには欠かせないレシチンや、骨を丈夫にして、体の酸化やガンを防ぐイソフラボンを含む。

● 魚
「魚」のこと
頭がよくなり、記憶力の向上に効果。
物忘れやボケを防ぐドコサヘキサエン酸や血液をサラサラにするエイコサペンタエン酸、心臓を丈夫にするタウリン、ボケの防止に効果的な核酸、さらには、丈夫な骨づくりには欠かせないビタミンD、カルシウムも豊富に含む。

● 大
「大根」のこと
消化を助け、ガンを防ぐ。
ジアスターゼという酵素が含まれ、消化を助け、さらに胃腸を丈夫にする。
またビタミンCもたっぷりで、風邪の予防に役立つ。
食物繊維のリグニンは、ガンを抑えることでも注目されている。

● 参
「人参」のこと
ガンと老化を防ぎ、免疫機能を強化。
脳細胞や体細胞の酸化を予防し、ガンなどの病気に対する免疫力を強化するカロテンやビタミンA、高血圧を防ぐカリウムを含む。

● 茶
「お茶」のこと
不老長寿の妙薬と知るべし。
物忘れを防ぎ、若返りと不老長寿に役立つカテキンをはじめ、ビタミンCやE、サポニンなどの成分が多い。


 

ごらんいただいたことを大変ありがたく感謝します。

 

生命の農と食を考える
L A F 健農健食研究所 ラフ
L ife A griculture F oods

FAX :076-223-2005
mail :m.ikeda@ninus.ocn.ne.jp

池田 優

 

 

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