山ちゃんの食べもの考

 

 

その151
 
『食は生命なり』 【9】




食は生命なり
「生命なきは食にあらず」とも云われますが、
人は多くの生命を頂く事で生かされている。
植物の生命も動物の生命も微生物の生命も、
土の生命も水の生命も空気の生命も、
すべての生命がつながって生かされている。
そんな「共生」の世界で生かされている。
「人は何を食べるのかによって決まる」とも云う。
肉体的な健康、長寿のみならず、
知性、思想、性格までをも決すると。
その食べ物の作り方、その食べ物の商いほう、
その食べ物の選び方、買い方、食べ方は、
その人の生き方、その考え方そのものであると。

                                   
(山ちゃん)

『食は生命なり』と「永山久夫」 その2

■ 永山久夫の「食べて100歳」より


「転ぶな、怒るな、風邪ひくな」。昔からいわれてきた、長生きするための三条件です。ところが、年をとるにつれて、転びやすくなるし、怒りっぽくもなります。さらに加えて、免疫力もダウンしますから、風邪も引きやすくなる。
これが、老化の現実です。

ところが、最近では、若い人たちまでが、簡単に転ぶし、怒る。風邪も引きやすい。困ったものです。若い方も、お年寄りも、転倒を防ぐために、骨を丈夫にして、運動神経の老化防止につとめましょう。
そのために、重要になるのがカルシウム。

次は「怒るな」です。
怒りは、長生きの大敵です。一気に血圧が急上昇して、脳や心臓に大きなショックを与えてしまいます。
ここでも大切なのはカルシウム。イライラを防ぎ、気分をおだやかにしてくれるからです。

風邪は万病のもとといわれるくらいですから、「風邪ひくな」も重要になります。
風邪が原因で、大病を誘発し、寝たきりになったらとりかえしがつきません。

そこで、おすすめしたいのが「黒ゴマ」。
転倒やイライラを防ぐ上で欠かせないカルシウムが100グラム中に1,200ミリグラムも含まれているのです。
成人が一日に必要とする量は600ミリグラムですから、その二倍。
さらにビタミンやミネラルの宝庫であり、総合的に体力強化に役立ちます。
黒い色素はアントシアニンで、免疫力をパワーアップする作用があり、風邪予防にピッタリ。
 さあ、黒ゴマを食べて「ワッハッハッ」しましょう。



このところ、目の老化病にかかる方が、急増しているようです。
白内障や緑内障などで、中高年の方に多いということから、「目の成人病」とも呼ばれています。
ところが、最近では、三十代とか四十代といった若年層にも増えているといわれ、油断はなりません。

原因は食生活のアンバランス、ストレス、運動不足、インターネットによる眼精疲労(疲れ目)、なかでも、深刻なのは野菜不足。
野菜の一日の必要量は350gですが、実際に摂っているのは270g前後なのです。

白内障の場合、目の水晶体のタンパク質が活性酸素によって、酸化するところから始まるようです。
この他の目の障害も、酸化が原因の場合が多く、これを防ぐ成分として、今最も注目されているのがルティン。

ルティンは植物の色素を校正するカロチノイドの一種で、強力な抗酸化作用を持っているのです。
ルティンが豊富なのは、緑黄色野菜ですから、普段から積極的に野菜を摂っていれば予防改善にかなり期待できる筈です。

この貴重なルティンは、体内で合成することができないために、食べ物から補給する必要があります。
ルティンが多いのはケールやホウレンソウですが、ブロッコリーやグリンピース、レタスなどにも含まれています。

ルティンの効果を高める料理のひとつが、「ゆでホウレンソウのゴマあえ」。
黒ゴマにも抗酸化成分が多いためですが、マヨネーズであえても同じような効果があります。



ブロッコリーは栄養の宝庫。特にすごいのはビタミンCの含有量。
なにしろ、ホウレンソウの4倍、ミカンの3倍も含まれているのです。

ビタミンの中では最も知名度の高いのがビタミンCで、ぷりんぷりんの美しい肌を保つ美容効果をはじめ、風邪の予防から、酸化防止、はては発ガン率の低下まで不老長寿には欠かせません。

コラーゲンは張りのある美しい肌や表情を作るのに欠かせませんが、そのコラーゲンの生成にビタミンCは不可欠なのです。
また、ビタミンCは免疫力を維持するのに必要な白血球をバックアップする働きもあります。

風邪を引きやすい人や、なかなか治らないような人の場合、血液中のビタミンC濃度が低くなっている可能性があります。
ビタミンCには体内の脂肪が活性酸素の攻撃を受けて酸化されるのを抑える働きがあり、老化を促進させる動脈硬化や心筋梗塞を予防するのです。

ビタミンCをビタミンEと一緒に摂ると、ビタミンCやビタミンEを単独で摂ったときよりも心筋梗塞による死亡率が低下するという研究がアメリカにあるそうです。
ビタミンCもビタミンEも強い抗酸化作用があり、一緒になることによって高い相乗作用が発生するのです。
そのビタミンEも、実はブロッコリー100g中に2.1mgも含まれているのです。 

抗酸化ビタミンのカロテンも豊富。
さらに、骨を丈夫にするビタミンKや物忘れを防ぐビタミンB1、記憶力の低下など脳の衰えを予防する葉酸、さらに必要以上の塩分を体内から排除するカリウム、骨を丈夫にするカルシウム、細胞の新生を促す亜鉛なども含まれています。  

さっと湯がいてマヨネーズをかけて食べるのがシンプルで美味。
マヨネーズには脳の性能向上に役に立つレシチンもたっぷり含まれています。



ヨーロッパには「トマトのある家に病人なし」とか、「医者いらずの健康食」といったことわざがあるそうですが、そのくらいトマトは栄養効果の高い元気の出る食べ物という意味です。

赤色といい、丸々とした形といい、まるで太陽の分身。天然のサプリメントです。
ハウス栽培によって年中出回っていますが、旬は夏。これからが本番です。
強い太陽のエネルギーで完熟したトマトはひなたくさい、野生の香りがあり、ビタミンCやE,カロテンもたっぷり。

「ビタミン」というとまっ先に思い浮かべるのはビタミンCではないでしょうか。
このビタミンCが注目されているのです。

ビタミンCの血中濃度の高い人ほど長生きできることが分かってきたからです。
血液中のコレステロール値を下げたり、免疫力を強化して風邪のウィルスの侵入を防ぎ、病気の回復を早めるなどの働きもしています。

ストレスが続くと、体内のビタミンCがどんどん消耗されていくそうです。
ストレスに弱い方はビタミンC不足かもしれません。
トマトの多彩な健康作用はビタミンCやE、カロテンなどに負うところが、きわめて大です。
これらは、いずれも強い抗酸化作用があります。  

年をとると、よく顔や腕などにシミが出現しますが、このシミこそ私たちが直接見ることのできる体のサビ、つまり酸化なのです。
健康で、元気に長生きするためには、酸化に負けない成分をとる必要があります。
それがビタミンCやE、カロテンなどですが、さらにトマトには強力な抗酸化のリコピンが含まれているのです。   

リコピンは完熟したトマトの方が強いですから、旬のはちきれそうなトマトを丸かじりするのがベスト。マヨネーズをたっぷりつけて。
これから出回るトマトにはうま味成分のアミノ酸も豊富に含まれており、トマトは夏の太陽がくれた「真っ赤な長寿食」なのです



日本各地の長寿村を研究して分かったことは、「長生きの名人」は「食べ方の名人」でもあるということ。健康で長生きできるような「力」を持った食べ物を選択する能力が感心するほど発達しているのです。

季節の野菜、キノコ、魚を中心にした食生活を実行し、料理するにしても素材の切り方がちがうのです。
たいがい大きめ。カボチャでしたら7、8センチ位。ニンジンやキンピラにいたってはたっぷり10センチはあります。

したがって、食べる時には口を大きく開けて、よく噛むようになります。
よく噛むから、その刺激が脳に伝達されて活性化され、脳の血行もよくなり老化防止に役に立つ。
よく噛むと唾液がたくさん出て、風邪やガンなどの病気に対する免疫力が強くなることが分かっています。

長寿村の人たちは、女性でも男性でも、カボチャやイモなどのように、ポクポクしている食感のあるものを好む傾向が強いようです。
ほどよい天然の甘さがよいのでしょうね。
とくにカボチャ好きの女性に年齢を感じさせない素敵な方が多いのは、ビタミンCやカロテンなどのおかげかもしれません。

カボチャは代表的な緑黄色野菜のひとつで、細胞の酸化を防ぐカロテンの宝庫。
毎日、野菜を通してカロテンをとっている方は、肌に若々しい張りがあり、病気に対する抵抗力も強く、10歳は若く見えるそうです。

カロテンは体内でビタミンAになるものと、カロテンのまま働きガンを予防したり、その進行を遅らせたりするものとがあります。
Aの方は、疲労回復やのど、気管の粘膜を丈夫にする、細菌などへの抵抗力を強化するといった作用で知られています。

カボチャのビタミンで多いのは、A、C、Eですが、これらはガンや老化の進行を予防する3大ビタミンといわれています。
Aは肌に潤いを与え、Cはシミが発生するのを防ぎ、Eは血液の循環をスムースにします。
カボチャのカロテンはワタの部分にも豊富ですから、少し残して料理すべきでしょう。
カボチャには食物繊維も多く、腸の中の老廃物や発ガン物質といった有害物質を排除する力も期待できます。



同じ年でも、実に若々しい人もいれば、驚くほど老けこんで見える人もいます。
つまり、老化の進行速度には個人差があるのです。

これからは「アンチエイジング」、つまり「老化防止」の時代。
「食べ物」のとり方によって、10歳はおろか、20歳から30歳くらいは差のつく時代となるでしょう。
100歳になっても、脳年齢、足腰年齢、骨年齢、心臓年齢、恋愛年齢を30歳若い70歳くらいの"生命パワー"を保てたら、これほど愉快なことはありません。

病気や老化現象は、体の細胞のサビ、つまり酸化が引き金となっておこることが分かっています。
不老長生、100歳現役を望むなら、毎日、抗酸化力の強い成分を努めてとり入れる必要があるのです。
元気で長生きしている方の中には、ニンニク大好きという場合がたいへんに多い。かすかな匂いですぐ分かるのですが、体にキレがあり、いつもニコニコしていて表情も若いのです。

ニンニクを常用することによって、免疫力を強化し、ニンニクの抗酸化作用を生かして老化の進行にストップをかけているのです。
このニンニクこそ、超老化防止フードなのです。
生のニンニクを刻んだりすると、細胞が破壊され、アリインという成分がアリナーゼという酵素と反応してアリシンという揮発性の硫黄化合物が発生。このアリシンこそ、ニンニク臭の原因。

ニンニクの薬効の中心的存在こそ臭気のアリシンで、強精作用があり、殺菌効果や抗酸化作用、抗血栓作用、さらには血液のサラサラ効果まで期待されているのです。

アメリカの国立がんセンターの研究によりますと、ガン予防が期待されるナンバーワンの食品もニンニク。
ニンニクを加熱することによって生成されるアホエンには動脈硬化になるのを防ぎ、血圧を正常に保つようにする働きもあるそうです。

ニンニクはごく少量でもよいから継続して食べるのが理想的で、元気に長生きしてる人たちが、かすかにニンニクの香りがするのは、ニンニクパワーが健康を支えているなによりの証拠ではないでしょうか。



こどもの頃、よく母親に「ニンジン食べろ」とか、「ナッパ食べねば、病気になるど」とよくおどかされた。

ニンジンにもナッパ(葉物野菜)にも、ビタミン類や抗酸化成分など、免疫力を強くする成分がたっぷり含まれており、病気にならないで、元気に成長するためには欠かせなかったのです。
今から六〇年以上も前の話で、その頃の東北地方には無医村が多く、母親はこどもの健康管理に一年中気を配っていたものです。
その結果が、ニンジンのキンピラや大根、イモなどの煮物であり、カツオ節をたっぷりかけたナッパのおひたしだったのです。
いまになって考えると、「根っこの野菜」と「葉っぱの野菜」の重要性を食事ごとに教えていたような気がします。 ありがたいなァ。 まさに、おふくろの「食育」です。

食事ごとに野菜食べろといわれるものですから、野菜食がすっかり「クセ」のようになり、現在でもうっかりしてニンジンやナッパを食べないと落ちつきがなくなり、重たい病気になりそうで、とっても不安になります。
ニンジンやナッパにかぎらず、サツマイモやジャガイモ、大根、ネギ、キャベツ、コマツナ、ホウレンソウ、タマネギなどの野菜が大好きで、毎日食べるのが「クセ」になっていますが、「いいクセをつけてもらった」と、いまでも母親に手を合わせて感謝しているのです。

ニンジンやカボチャ、ナッパ類にはカロテンやビタミンC、E、食物繊維などに加えて、ポリフェノールといった抗酸化成分が多く、老化を加速させ、さまざまな病気の原因となる活性酸素をやっつけてしまう力がたいへんに強いです。

これらの成分には「万病のもと」といわれる風邪を予防するパワーもあり、木枯らしがピューピューやってくる前に、ニンジンやナッパ料理をしっかり食べて、体の免疫力を強化しておきましょう。



その季節に人間は必要な成分は、その季節にできるものが供給してくれます。それが日本の大地のありがたいところ。

夏は暑い。汗が出ます。すると、体内の水分が蒸発していくのです。だから、のども渇きます。
そこで見てほしいのが、日本の夏の大地。畑という大地には、この季節、大きくて丸いものがゴロンゴロンしています。スイカです。

長いのもあります。キュウリです。トマトにウリ類。みんな水分が多い。その代表がスイカです。

キュウリの水分は約95%。スイカは約90%。メロンもマクワウリも大体同じ。夏の旬のウリ類は、"天然の水筒"のようなものです。

スイカには利尿作用のあるシトルリンという成分や同じような働きをするカリウムというミネラルも含まれています。
ふたつの成分の相乗作用ですぐれた利尿剤としての力を発揮し、尿といっしょによけいな塩分を排出して高血圧や心臓病などを予防し、むくみや動脈硬化にもよいといわれています。
スイカにも体を冷やして余分な熱をとり、疲労した筋肉を早く回復させる働きもありますから、夏バテの予防には理想的。

スイカの赤い色素はリコピンという抗酸化成分で細胞の酸化、つまり老化を防ぐ上で役に立ちます。
同じような働きをするカロテンも多く、強い紫外線の影響を予防するためにも、効果的なフルーツです。



日本人の腸は草食動物のウサギ型で、肉食中心の欧米人にくらべて、長いことが分かっています。

このため、うっかり食物繊維が不足すると、長い腸の途中で"交通渋滞"をおこし、ついついとどこおってしまいます。

日本人は古くから米を主食として、大豆とか野菜、海藻、キノコといった食物繊維の多い植物系にウエイトを置いてきたために、腸も適応して長くなったわけです。

実は食物繊維の多い食事をしてきたことが、日本人の世界一長寿、あるいは世界でいちばん美しいといわれた日本女性のお肌と密接な関係がありました。もっともっと、さらにさらに美しくて健康なお肌になりたかったら、食生活から食物繊維を外すわけにはいかないのです。

秋はサツマイモの旬。
自然の甘さで人気がありますが、とくに皮の部分に多いセルロースなど筋状の繊維質は、腸の中で水分を吸収しながら便の量を増やし、通じをよくします。

さらに生のサツマイモを切ったときに出る白いヤラピンという粉物質も便通にたいへん効果のあることが分かっています。
サツマイモにはオリゴ糖も多く、腸内の代表的な善玉菌であるビフィズス菌を増やす作用もあり、ビタミンを合成したり、体の免疫力を高め病原菌の感染を防ぐ働きまでしてくれるのです。
お肌を美しくする作用の高いビタミンCや若返りのビタミンEもたっぷり。



ダイコンはえらい!古代以来、こんなに日本人に好かれてきた野菜はありません。
日本でいちばん古い歴史の書物である『古事記』にもちゃんと記されているのです。

今だって、どんな地方のスーパーに行っても、半分に切られてはいますけれども、太くてまっ白い ダイコンは置いてあります。
1本丸ごとだと、高齢化時代の日本人には重たくて息がきれてしまうのです。
それでもダイコンを食べたいと思う日本人が少なくないのです。

ダイコンを食べると体の調子がいい、胃も丈夫になる、風邪も引かないというような効果の体験的な 裏づけがあって、日本人はダイコンが大好きなのではないでしょうか。
「生でよし、擂ってまたよし、煮てもよし。干して、漬けても、これまたよしよし」といわれるように、ダイコンは大昔から台所の千両役者でした。

とくに「ダイコンおろし」は家族全員の健康を守る天然の消化薬なのです。
消化酵素の宝庫で、コメなどの穀物を主食としてきた日本人には欠かせません。

ダイコンおろしにはご飯を消化するデンプン分解酵素をはじめ、タンパク質分解酵素、それに脂肪分分解酵素なども含まれているのです。
ダイコンおろしには、セルロースやペクチンなどの食物繊維も多く、便通を整える作用もあり、腸内がクリーンとなるため血液も浄化され、若返りや老化防止にも少なからずお役に立つわけです。

ダイコンを千切りにしてマヨネーズであえ、醤油をたらすと、ヘルシーなダイコンサラダが出来上がります。



梅干しは、実にあっぱれです。
酸味があっぱれなのです。
なめると顔面中の筋肉という筋肉が、ぎゅーっと縮んでしまいそうなあの酸っぱさ。舌の上に、梅干しのかけらをのせただけで、口の中いっぱいになるほどの唾液が湧いてくるのです。

酸味のもとはクエン酸やリンゴ酸などの有機酸で、たいへん不老長寿に役に立つ。唾液の中には若返りホルモンのパロチンが含まれているのです。

梅干しの酸味は不老長生に役立つだけではなく、消化液の分泌を促して胃腸の働きをよくし、肝臓を丈夫にして血行をよくする作用でも知られています。

日本人の古くからのしきたりに「朝茶に梅干し」があります。今でも長生きしている方の中には、この風慣を身につけている人が少なくありません。梅干しを軽く焼いて身をほぐし、お茶碗に入れ、ほうじ茶や番茶などを注ぎ、フーフーとさましながらニコニコと楽しむのです。

それから朝ごはん。梅干し茶で口を潤してくれているから、何を食べてもうまい。
梅干しの酸味には血行をよくして骨を丈夫にする働きもあり、皆さんとっても元気で長生き。

梅干しの果肉とマヨネーズをよく合わせ、みじん切りのタマネギを混ぜてパンなどに塗って食べる絶品の味。レ
モン紅茶に実によく合います。これを称して「ウメマヨ」という。



雪が降ろうが、風が吹こうが野菜は野ざらしの中で育ちます。
根を張った土地から移動することはできません。

したがって太陽の紫外線を直接、しかも継続的に受けざるをえません。
人間の場合、紫外線に長時間さらされると、活性酸素の攻撃によってシワやシミなどの炎症がもたらされ、悪くするとガンの原因になりかねません。

野菜の場合も同じで、表面に活性酸素が発生して遺伝子が傷ついたり、破壊されたりします。
そこで、野菜は太陽光線の紫外線から健康を守るために、せっせと抗酸化成分を作ります。

人間が野菜を作って食べるのは、活性酸素の害から生命を守るためで、野菜に含まれている抗酸化成分が必要だからです。
 私たちは健康を維持するために、"野菜の生命"をちょうだいしていることを忘れるべきではありません。

ポリフェノールやビタミンCなどの多い野菜や果物類の抗酸化成分をたくさんとっている人ほど、動脈硬化や心臓病、痴呆症といった老化病の発生率が低く、しかも長生きしていることが分っています。

ホウレン草、シュンギク、ダイコン、ネギ、ニンジンなどで、1日に必要な野菜の量は350グラム以上ですが、実際にとっているのは280グラム位。これでは足りませんよ。



時代は変わります。
雇用にしても、年齢よりも体力や知力が基準となっていくのはまちがいありません。働く意志と能力、知力があれば年齢に関係なく働ける時代。
働く意欲と能力、知力のある高齢者が日本の支え手として活躍できる生涯現役社会がはじまるのです。
多少、健康力が弱くなっていても、残っている体力で働ける時代となっていくでしょう。
 そのためには健康力を高める必要があります。
老化を促進する活性酸素をやっつける成分の多い食物を毎日しっかりとるのです。
春から夏にかけて出回る新タマネギには、ケルセチンという細胞の老化を防ぐ抗酸作用の強い成分が豊富に含まれています。
玉ネギを切るとツーンとして涙のこぼれる成分は硫化アリルで、血管内の血栓を溶かしたり、コレステロール値を下げるなどの働きがあります。
さらに、新陳代謝や血流を促して免疫力の増進効果も期待できます。
ハムを一口大に切り、輪切りにした新タマネギとマヨネーズあえに。
これがいちばん元気の出る食べ方です。


 

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生命の農と食を考える
L A F 健農健食研究所 ラフ
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池田 優

 

 

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