山ちゃんの食べもの考

 

 

その178
 



食は生命なり
「生命なきは食にあらず」とも云われますが、
人は多くの生命を頂く事で生かされている。
植物の生命も動物の生命も微生物の生命も、
土の生命も水の生命も空気の生命も、
すべての生命がつながって生かされている。
そんな「共生」の世界で生かされている。
「人は何を食べるのかによって決まる」とも云う。
肉体的な健康、長寿のみならず、
知性、思想、性格までをも決すると。
その食べ物の作り方、その食べ物の商いほう、
その食べ物の選び方、買い方、食べ方は、
その人の生き方、その考え方そのものであると。

                                   
(山ちゃん)
 
『食は生命なり』 【34】
『食は生命なり』と「新谷弘実」 その1
新谷弘実著 『病気にならない生き方』 より
 
新谷弘実(しんやひろみ)先生
・医学博士
・アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授
・ベス・イスラエル病院胃腸内視鏡室部長
・順天堂大学客員教授
・前田病院顧問
・半蔵門胃腸クリニック顧問
・鐘紡記念病院顧問
 
★『予防医学』の世界的権威
世界で初めて新谷式といわれる、コロノスコープの挿入方を考案し、開腹手術することなく大腸内視鏡によるポリープ切除(コロノスコピー)に成功した胃腸内視鏡分野の世界的権威。
過去30年間に、日本とアメリカで35万人の胃腸内視鏡検査、11万例に及ぶポリープ切除を1例の合併症なく成功させています。
膨大な患者の食歴・生活習慣を調査し導き出した「シンヤ・ビオジマ(シンヤ健康長寿法)」は世界的に波及しています。
「You are what you eat.  〜あなたの身体は食べ物しだい〜」 というこの言葉の意味を世界で一番重視している先生です。
ハリウッド俳優をはじめ、世界的企業トップの専任医師といった世界各国のVIPから信頼され、膨大な臨床経験を基にした『予防医学』の世界的権威として活躍中です。
今回から学ぶ著書、『病気にならない生き方』は、シリーズ200万部を超す大ベストセラーです。
アメリカ大統領の主治医も務めたことのある世界的権威として活躍。
 
★新谷弘実先生のプロフール
1935年  福岡県生まれ
1960年  順天堂大学医学部卒業
1961年  横須賀米国海軍病院にてインターン
1963年  新しい医学の可能性を求めてアメリカニューヨークに留学・渡米。
その後 ニューヨーク大学附属ベルビュー病院、 ニューヨーク べス・イスラエル メディカルセンターにて5年間の外科レジデントを終了
1968年  外科のチーフレジデント終了
1968年  トータルコロノスコピー(大腸全域にわたる大腸内視鏡検査)の挿入技術を完成
1969年  コロノスコープ(大腸ファイバースコープ)を使って、開腹手術をせずに内視鏡による大腸ポリープの切除に成功。世界初の快挙である
1971年  アメリカ胃腸内視鏡学会(ASGE) American Society for Gastrointestinal Endoscopyにて胃腸内視鏡によるポリープ切除術(ポリペクトミー)の世界初の研究発表は、満場総立ちの絶賛の拍手を浴びる
1975年  アメリカ胃腸内視鏡学会(ASGE)にてアメリカ胃腸内視鏡学会最高賞を受 賞。
1982年  コロノスコピー−大腸疾患の診断と治療(医学書院)を出版
1998年  著書「胃腸は語る−胃相腸相からみた健康・長寿法」(弘文堂)を出版
2004年  アメリカ胃腸内視鏡学会(ASGE)にて長年の貢献に対しアメリカ胃腸内視鏡学会特別賞を受賞
2005年  著書「健康の結論−胃腸は語るゴールド編」(弘文堂)を出版(6月9日配本)
著書「病気にならない生き方−ミラクルエンザイムが寿命を決める」(サンマーク出版)を出版(7月7日配本)
2006年  著書「病気にならない生き方−ミラクルエンザイムが寿命を決める」約1年で100万部を超える大ベストセラー
Physician of the year「ニューヨーク栄誉市民賞」を受賞
2007年  著書「病気にならない生き方2 実践編」を発売
2008年  著書「病気にならない生き方3 若返り編」を発売
著書「病気にならない生き方 レシピ集」を発売
著書「Dr.新谷の病気にならないDVDブック」を発売
2008年  北里大学客員教授に委嘱される。
 
 
 
 
■ プロローグ
病気にならないで健康に生きる方法がある
 
◆健康法の実践で、45年間病気知らず
医師になって45年もの間、私は一度も病気になったことがありません。
私自身が医師の治療を受けたのは、19歳のときにインフルエンザにかかったのが最初で最後です。
私は現在もアメリカと日本の医療現場で働いていますが、医者というのは肉体的にも精神的にも非常にハードな仕事です。
にもかかわらず、健康を保ち続けられているのは、実はある健康法を日々実践しているからです。
 
◆患者さんのガン再発率はゼロ
その健康法を自ら実践し、効果を実感してからは、私が治療した患者さんたちにも実践していただいています。
その結果は、もともと健康だった私の実践結果をはるかに上回る素晴しいものでした。
というのも、この健康法を理解してもらい、実践していただくようになって以来、私の治療したガン患者のガン再発率はゼロといえるようになったからです。
 
◆おなかを切らずにポリープ切除に成功
今から35年前、私は世界で始めて、大腸内視鏡を使うことによって開腹手術をすることなくポリープを切除することに成功しました。
 
自慢話に聞こえるかもしれませんが、これは当時、画期的なことでした。
なぜなら、おなかを切らずにポリープが切除できるので、手術による体へのダメージが回避できるからです。
そういうわけで、当時、この技術を持つ世界でただ一人の医師として、私は引っ張りだこになったわけです。
それもそのはず、潜在的な患者さんを含めると米国だけで一千万人以上の人たちが大腸検査の必要があるといわれている状況でしたから、『お金ならいくらでも出す』という患者さんさえ、現われてきたほどです。
 
◆30万例以上の人の胃腸を診てきました
まだ30代の若さで米国の大病院の外科胃腸内視鏡部長となり、午前中は大学病院、午後は自分の診療所で朝から晩まで診察に当たってきました。
 
こうして気がついてみると、胃腸内視鏡外科医として、これまでに約30万例以上の人の胃腸を診てきたことになります。
 
われながら、ずいぶんたくさんの方々の診療にあたってきたものだと驚くほどです。
私がこれまで診てきた患者さんの中には、有名な人たちもたくさんいます。
 
例えば俳優のダスティン・ホフマンはだいたい3年毎に私のところに検査を受けにやってきます。彼はお寿司が大好きで、奥さんはとても気さくな方です。健康志向の彼は、私の食事健康法をちゃんと実践しているそうです。
 
他にも、ロックスターのスティング、デザイナーのヴェラ・ワン、俳優ではジェニファー・ジョーンズ、ケヴィン・クライン、ロック・ハドソン(故人)など、有名な患者さんは数え上げるときりがありません。
 
レーガン大統領の在任中には、彼の医師団に対してさまざまなアドバイスを施し、いわば顧問医のような立場でもありました。
 
日本でも中曽根元首相、羽田孜元首相、細川護熙元首相、読売新聞グループ本社会長の渡辺恒雄氏、元プロ野球監督の野村克也氏、ノーベル受賞者の江崎玲於奈氏、ウシオ電機会長の牛尾治朗氏、俳優の津川雅彦さんや竹下景子さんなど、各界のそうそうたる方々から、私の食事健康法について過分なくらいのおほめの言葉を頂戴しております。
 
なぜこのようなことを書き連ねたかというと、別に自慢したいわけではなく、私がこれからお伝えしようと思っている健康法を少しでも関心を持ってもらいたいと思って、わざわざ著名な方々のお名前をお借りしたわけです。
 
◆よい胃相・腸相、悪い胃相・腸相
さて、30万以上の胃腸を検査してきた、その膨大な臨床結果から、私は
「健康な人の胃腸は美しく、不健康な人の胃腸は美しくない」
ということを教えられました。
こうした胃腸内の状態を、私は「人相」になぞらえて「胃相」「腸相」と呼んでいます。
 
よい胃相・腸相をしている人は心身ともに健康であり、逆に胃相・腸相が悪い人は、心身のどこかに何らかのトラブルを抱えていました。
つまり、健康な人の胃相・腸相は良く、不健康な人の胃相・腸相は悪いということです。
これは逆の言い方をすれば、よい胃相・腸相を保つことが、健康につながるということです。
 
◆胃相・腸相と食歴・食生活
胃相・腸相にもっとも大きな影響を与えるのは、食歴と生活習慣です。
 
そこで私は診療の際に、患者さんたちに食歴と生活習慣に関するアンケートにも答えていただくようお願いすることにしました。
すると、よい胃相・腸相をしている人の食事と生活習慣と、悪い胃相・腸相をしている人の食事や生活習慣には、それぞれはっきりとした特徴があることが分かったのです。
本書で紹介するのは、こうした多くの患者さんたちの協力の上で私がたどりついた「健康で長生きする方法」なのです。
 
◆「ミラクル・エンザイム」を消耗しない生活
では、どうすれば健康で長生きできるのか。
それはひとことで言えば「ミラクル・エンザイム」を消耗しない生活を送るということでした。
「ミラクル・エンザイム」という聞慣れない言葉に、疑問を感じられた方も多いでしょう。
それもそのはず、これは私が作った造語です。
「ミラクル・エンザイム」というのは、簡単にいうと、人間の生命活動を担っていつ5000種以上の「ボディ・エンザイム(体内酵素)」の原型となるエンザイムのことです。
 
◆「エンザイム(酵素)」とは
「エンザイム(酵素)」というのは、生物の細胞内で作られるタンパク質性の触媒の総称で、植物でも動物でも、生命のあるところには必ずエンザイムが存在しています。
物質の合成や分解、輸送、排出、解毒、エネルギー供給など、生命を維持するために必要な活動にはすべてエンザイムが関与しています。
エンザイムがなければ、生物は生命を維持することはできません。
もちろん私たち人間の生命も、数多くのエンザイムによって支えられています。
エンザイムの種類が多いのは、一つのエンザイムは一つの働きしかしないという特性を持っているからです。
たとえば唾液の中に含まれる「アミラーゼ」という消化酵素は、炭水化物だけに反応します。
その他の脂肪やタンパク質などの消化には、それぞれ別のエンザイムが働くのです。
生命維持に必要不可欠なエンザイムは、それぞれの生命体が、自分の細胞の中で生成しています。
人間の体内にあるエンザイムは5000種以上といわれていますが、私たちも日々の食物を材料に、必要なエンザイムを自らの体内で作っているのです。
 
◆ミラクル・エンザイム(原型エンザイム)
ところが、そうした多くの種類のエンザイムは必要に応じて体内で生成されるといわれているのですが、細胞の中でどのように生成されているのかということは、じつはまだ明らかになっていません。
私がいう「ミネラル・エンザイム」というのは、必要に応じて特定のエンザイムに作り替えられる以前の、どのようなエンザイムにもなれる可能性を持った原型となるエンザイムです。
私が、そうした原型エンザイムがあるのではないかと考えたきっかけは、特定の場所で特定のエンザイムが大量に消費されると、他の部分で必要なエンザイムが不足する傾向がある、という事実に突き当たったからです。
わかりやすい例をあげれば、大量のアルコールを飲み、肝臓でアルコール分解エンザイムが大量に使われると、胃腸で消化吸収に必要なエンザイムは足りなくなるということです。
つまり、エンザイムというのは、何千種類のものが、それぞれ決まった数だけ作られるのではなく、原型となるエンザイムが先に作られ、それが必要に応じて作り変えられ、必要名場所で使われているのではないか、と考えたのです。
 
◆エドワード・ハウエル博士の「潜在酵素」説
現在エンザイムは、健康をつかさどるカギとして世界的に注目を集め、研究が進みつつありますが、まだ分かっていないことがたくさんあります。
アメリカの酵素研究者の第一人者であるエドワード・ハウエル博士は、生物がその一生のあいだに作ることができるエンザイムの総量は決まっている、というじつに興味深い説を述べています。
その一定量のボディ・エンザイムをハウエル博士は「潜在酵素」と呼んでいます。
そして、この潜在酵素を使い切ったときが、その生命体の寿命に尽きるときだというのです。
このハウエル博士の説は、私のミラクル・エンザイム説とも近いもので、研究のゆくえによっては、「ミラクル・エンザイム」の存在が立証されるのではないかと期待しているところです。
 
◆ミネラル・エンザイムー臨床に裏付けられた事実です
とはいえ、エンザイムの研究はまだまだ途上にあります。
そういう意味では確かに「ミネラル・エンザイム」の存在も、現時点では私の仮説でしかありません。
しかし、ミネラル・エンザイムを補う食事をし、ミネラル・エンザイムを浪費しない生活習慣を身につけることと胃相・腸相をよくすることは、臨床に裏付けられた事実です。
これは30万例の胃腸を見てきた私だから断言できることでしょう。
このほかにも本書で述べる健康法には、臨床にもとづく私の仮説が含まれています。
その中には「食の常識」や「健康法の常識」に反するような内容もあり、びっくりされるかもしれません。
でも安心してください。
本書で紹介していることはすべて、私自身の体で検証し、安全を確かめた上で、多くの患者さんたちにも実践していただき、健康維持に大きな成果を上げているものばかりです。
 
◆人間の体はすべてつながっています
最近の医学はインターン制度の廃止など医師の専門化が進んだため、人間の体全体を見ることができる医師が少なくなってきています。
胃腸の専門医は胃しか診ず、眼科の医師は目しか見ません。
こうした臓器別医学というのは、とても大切なものを見落としてしまうことにもつながるのではないかと私は危惧しています。
 
人間の体はすべてつながっています。例えば、歯が一本虫歯になっただけでも、その影響は体全体に及びます。
 
十分に咀嚼されなかった食物が胃腸に負担をかけ、消化不良を引き起こし、栄養が十分に吸収されず、体の各所でさまざまな問題が生じるからです。
「風邪が吹けば桶屋がもうかる」ということわざがありますが、人間の体も同じなのです。
一見関係ないように見える小さな原因が、複雑なつながりを経て深刻な病気を引き起こしていることは決して少なくありません。
私たちの健康は、日常何気なく行っているさまざまな行為に支えられています。
食事、水補給、運動、休養、睡眠、精神状態、こうしたもののどれか一つにでも問題が生じれば、その影響は体全体におよびます。
そんな人体の複雑なつながりを担い、健康に生きるために必要な恒常性を保つ役目を果たしているのが、ミラクル・エンザイムであると、私は考えています。
 
◆ミラクル・エンザイムで、「病気をしないで天寿を全うする」
ところが現代社会は、その大切なミラクル・エンザイムを消費する要因に満ち満ちています。
お酒やタバコといった嗜好品、食品添加物、農薬、さらには薬やストレス、環境汚染、電磁波などもミラクル・エンザイムを消耗させる原因となっています。
 
そんな現代社会で健康を維持していくためには、自分の体の仕組みを知り、自分の健康は自分で守るという明確な意志を持って生活することが大切です。
しかし、それはそれほど難しいことではありません。
何がミラクル・エンザイムを消耗させるのか、どうすればミラクル・エンザイムを補うことができるのか、因果関係をきちんと理解してしまえば、日々のちょっとした努力で、「病気をしないで天寿を全うすることができる」と私は考えています。
 
 
 
 

 

ごらんいただいたことを大変ありがたく感謝します。

 

生命の農と食を考える
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池田 優

 

 

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