山ちゃんの食べもの考

 

 

その192
 



食は生命なり
「生命なきは食にあらず」とも云われますが、
人は多くの生命を頂く事で生かされている。
植物の生命も動物の生命も微生物の生命も、
土の生命も水の生命も空気の生命も、
すべての生命がつながって生かされている。
そんな「共生」の世界で生かされている。
「人は何を食べるのかによって決まる」とも云う。
肉体的な健康、長寿のみならず、
知性、思想、性格までをも決すると。
その食べ物の作り方、その食べ物の商いほう、
その食べ物の選び方、買い方、食べ方は、
その人の生き方、その考え方そのものであると。

                                   
(山ちゃん)
『食は生命なり』 【48】
『食は生命なり』と「新谷弘実」 その15
新谷弘実著 『病気にならない生き方』 より
■ 第3章 この習慣が健康な体を作る の3
 
◆エンザイムを補えば、食べすぎはなくなる
しかし、いくらよい水を飲んでも、それまでの食生活を改めなければ大きな減量効果は望めません。
食生活を改めるといっても、食べる量を減らせというのではありません。
余分な体重を落としたければ、まずエンザイムの多く含まれている食物を食べることが大切だからです。
 
本当にエンザイムがたくさん含まれているものだけを食べていれば、体というのは自然に、その人にとって最も適した体重になってくるようにできています。
酸化した食物、加工してエンザイムの失われた食物を食べているから太ってしまうのです。
 
別の言い方をすれば、太っている人が感じている「飢餓感」は、体が本当に必要なビタミンやミネラルなどの栄養やエンザイムを含まない食物ばかりをとっていることから生まれているのです。
 
太っている人はお腹が空いているから食べるのではなく、ビタミンやミネラルといった微量要素やエンザイムを求める体の飢餓感にせきたてられて食べているのです。
 
この飢餓感は、よい食物をとることによってしか打ち消すことはできません。
逆に、食事内容をエンザイムの多い食物に切り替えるだけで、この飢餓感はウソのように消えて生きます。
 
エンザイムが足りていても、微量栄養素が不足しているため飢餓感を感じている人もいます。
微量栄養素というのはおもにビタミンやミネラルですが、これらは「コエンザイム(補酵素)」といって、エンザイムが体内で充分に働くために必要不可欠な物質なのです。
 
最近日本では「コエンザイムQ10」が美容と健康によいと注目を集め、サプリメントなどが爆発的な売れ行きを示していますが、人間に必要なコエンザイムは「Q10」だけではありません。
さまざまなビタミン、ミネラルの摂取が必要なのです。
 
こうしたコエンザイムの必要量は、じつはそれほど多くはありません。
昔なら、バランスのよい食事をしていれば、それだけで摂取することができました。
しかし最近は、野菜や果物に含まれる微量栄養素の量が減ってきています。
もしバランスを考えた食事に切り替えても飢餓感がなくならないときは、サプリメントなどで微量栄養素を補ってみてください。
 
また減量を考える場合、食事の量だけでなく食べ方もとても大切です。
太っている人のほとんどはあまり噛んでいません。そのため食事のスペードが早く、血糖値が上がって満腹中枢から満腹感を知らせる信号が出る前に食べ過ぎてしまっています。
 
一口あたり30〜50階か無用に心がけるだけで、無理なく食事の量を減らすことができるでしょう。
 
もう一つ、絶対に避けたいのが、夜遅くの食事です。
夜寝るときに食べ物がまだいのなかに残っていると、炭水化物でもタンパク質でもそのほとんづはインシュリンの働きで脂肪に変わってしまいます。
 
アメリカでは「ノー・カーブ・ダイエット」というものがあります。
これは「カーブ」すなわち炭水化物をとらないダイエット食事法なのですが、実験の結果、夜遅く食べれば高タンパク食であっても炭水化物を食べたのと同じように太ってしまうことがわかっています。
つまり、ノー・カーブ・ダイエットは、食生活を変えなければ効果がない上、体が酸性になり骨粗しょう症やさまざまな病気になる可能性も高いので、よいダイエット法とはいえないのです。
 
ここまで読んで気づかれた方も多いと思いますが、新谷ダイエット法は、健康になるための食事法とまったく同じです。
体にとって「よい食物」を「よい食べ方」で取り、体に必要な量の「よい水」をきちんと飲んでいれば、余計な努力をしてダイエットをする必要はないということです。
その証拠に、この「やせるための方法」を実践すると、やせすぎの人は太ることができます。
 
夜寝る前に食事をして太ってしまう人は、インシュリンが多量に分泌されるため、食べたものがすべて脂肪として蓄えられ、一方痩せすぎの人は、インシュリンが十分に分泌されず、食べたものが未消化・未吸収のまま排泄されてしまっていると考えられます。
つまり結果は正反対ですが、太りすぎているのも痩せすぎているのも、原因は同じなのです。
 
健康によい習慣を身に着け、日々積み重ねていけば、体は自然とその人にとって最もよい状態になっていくというわけです。
 
 
◆便通がよくなる画期的な方法
多くの女性にとって、ダイエットとともに健康上の大きな悩みとなっているのが「便秘」です。
毎日のように便秘薬を飲んでいる人も少なくありません。
 
しかし、繰り返しになりますが、「薬」は「毒」です。
腸というところは、薬で刺激してしまうと、その刺激をどんどん強くしていかないと反応しなくなるという性質があります。
便秘薬を飲んでいる人はわかると思いますが、最初は一錠飲むだけで便通があったのに、続けているとだんだん薬の効き目が悪くなり、2錠、3錠と薬を増やしたり、違う薬に替えたりしないと便通の効果が望めなくなってしまうのです。
 
便秘は悪い腸相をもたらすものの一つですから、少しでも早く改善する必要があります。
食べたものをうまく排泄できないと、もとはどれほどよい食物であっても、腸内で腐って毒素を生み出してしまいます。
このような状態になると、腸内細菌のバランスはまたたく間に崩れて生きます。
便秘になると吹き出物が出たりするのは、毒素が腸内で発生し、それを腸内から充分に排泄されなくなっているからです。
 
やはり最もよいのは、自然な状態で規則正しい便通があることです。
そのためにはエンザイムを含む食物とともに、食物繊維の豊富な食物をとるように心がけ、よい水をたくさん飲み、お腹を腸の流れに沿ってマッサージしたり、腹筋を鍛え、腸を刺激したりすることが大切です。
 
そういうことをしても、もし便通が整わないようなら、私は「浣腸する」ことをお勧めします。
私が推奨しているのは、「コーヒー・エネマ(コーヒー浣腸)」といって、コーヒーの入った水にミネラルや乳酸菌生成エキスなどを加え、腸を洗うというものです。
 
日本では、浣腸をすると「癖」になって腸が動かなくなってしまうのでは、という心配をする人が多いのですが、私が集めた臨床データによれば、そんな心配は要りません。
むしろ浣腸を定期的に行っている人の腸の方が腸の動きもよく、停滞便も宿便もないきれいな腸相をしています。
 
それに対し便秘薬を常用している人の腸は、それが化学薬品でも漢方薬や自然のハーブ茶でも、腸壁が真っ黒に変色していくことがわかっています。
そして薬を飲めば飲むほど腸の動きは悪くなり、動かなくなってしまいます。
そして動かなくなると、さらに停滞便が残りやすくなるので、腸相がどんどん悪くなっていってしまうのです。
 
私の友人の医師の中にも、健康体なのに1日に2回、必ずコーヒー・エネマをしている人がいます。
これは便が出ないからではありません。
浣腸していても、便はきちんと出るからです。
ではなぜ浣腸するのかというと、きちんと排泄があっても、やはりある程度は腸内に異常発酵したものや消化しきれないものが残っているからです。
 
特に大腸の左側は便が停滞しやすいので、そういうものは少しでも早く体外に出してしまったほうが体には良いのです。
彼は私に勧められてコーヒー・エネマを習慣にしてからもう20年近くになりますが、体調は以前にも増してよくなっています。
 
私も毎日1、2回のコーヒー・エネマを行います。
腸を洗うといっても、コーヒー・エネマで洗うのは大腸の左側だけなので、一日2回行っても、消化吸収を行う小腸の働きを阻害することはありませんので安心して行ってください。
 
 
◆ミラクル・エンザイムの消耗を防ぐ生活習慣とは?
エンザイムは、人間の生活・生命エネルギーのすべてをつかさどっています。
いつ目覚めて、いつ眠るのかということにもエンザイムはかかわっています。
明日は何時ごろに起きようと明確に意識して寝ると、翌朝大体その通りに目覚めることができるのもエンザイムの働きです。
なぜなら、考えるということ事態が、脳の中にエンザイムが働いていることに他ならないからです。
 
人間がすることはすべて、手を動かすことも、目を動かすことも、頭を使うこともみなエンザイムの働きにとってなされているのです。
 
人間の体には、生命を健康的に維持するために「ホメオスタシス(恒常性)」という機能が備わっています。
傷が少しずつ治っていくのも、日焼けして変色した肌がまたもとの色を取り戻すのも、ホメオスタシスが働いているおかげです。
 
ホメオスタシスは、体の異常に敏感に反応して、元の健康で正常な状態に戻そうとする働きです。
ですから、急に過激な運動をしたり、普段は11時ころに寝る人が3時ごろに寝たり、いつもは6時に起きている人が4時に起きたりすると、そうした「異常」を調整しようとします。
その調整に用いられているのは、やはりエンザイムです。
 
そうした異常がときどきであれば、体は調整することができます。
しかし、「異常」を繰り返したり継続してしまうと、ミラクル・エンザイムを消耗してしまい、ボディ・エンザイムのバランスは崩れてしまいます。
 
ですから、規則正しい生活をするということは、こうしたミラクル・エンザイムの消耗を防ぎ、健康を維持する上で欠かすことのできない習慣なのです。
 
若いころから夜更かしをしたり。不規則な生活をしている人は、それだけミネラル・エンザイムを浪費してしまっていることになります。
過労死の実態は、すなわちミラクル・エンザイムの消耗死なのです
 
医師というのは、かなりハードな仕事ですが、私は医師になってからの45年間、一度も体調を崩して仕事を休んだことはありません。
それは、私がミラクル・エンザイムを消耗しない生活習慣を身につけているからです。
それがどのようなものなのか、この後公開しますが、単純に私のまねをしろという気は毛頭ありません。
人にはそれぞれ自分の生活のリズムというものがあるからです。
ただ、どんなリズムであれ、規則正しい生活を続けることが、健康維持には絶対に必要です。
そういう意味で、私の生活パターンを参考にしていただければ幸いです。
 
● 朝
起床6時、私の一日は目覚めてすぐ行う手足の軽い運動からはじまります。
手足を軽く振った後は、一度ベッドから起き、窓を開けて朝の新鮮な空気を深呼吸します。
これによって、肺にたまっていた汚れた空気を新鮮なものと入れ替えるのです。
そしてもう一度ベッドの上に戻り、仰向けの体勢で、手を左右交互に上げる、足を交互に上げる、両手を挙げる、両足を上げる、というような軽い運動をします。
その後、ストレッチ柔軟体操のようなことをして、体に血の巡りやリンパ腺の流れを徐々に活発にさせていきます。
 
充分に血が巡ったところでベッドから起き上がり、今度は空手の突きを左右百回ずつ、そしてラジオ体操を5分行います。
 
こうした運動をしてから、キッチンへ行き、500〜750CCの20℃くらいの温度のよい水をゆっくり飲みます。
そして水を飲んで約20分後、水が腸に移動したころを見計らって、まずエンザイムを豊富にふくんだフレッシュな果物を食べます。
朝食を食べるのは、その30〜40分後ぐらいです。
朝食の主食は、玄米に5〜7種類の雑穀を混ぜたものを食べます。
オカズは温野菜と納豆と海苔、それにもどしたわかめを、一握りぐらい食べます。
 
● 昼
11時を過ぎると、まず500cc程度の水を飲みます。
それからまた30分後ぐらいに、果物があれば食べます。
外出しているときや、果物のよいうがないときなど、食べないこともあります。
 
ちなみに、果物は食後のデザートとして食べる人が多いのですが、できるだけ食事の30分ぐらい前に食べることをお勧めします。
 
エンザイムを豊富に含むフレッシュな果物は消化がよく、食前に食べると胃腸の働きを助けてくれるうえに、ある程度血糖値を上げてくれるので、食事の食べすぎを防ぐことができます。
 
食事のときも、なるべくサラダのような加熱調理をしていないものから食べるようにすると、消化はよくなります。
肉や魚といった動物性タンパクがメインで出されるコース料理の最初に、サラダが出されるのにはちゃんと意味があるのです
 
生の野菜だとなかなかたくさん食べられないので、私もよく温野菜にして食べるのですが、あまり熱いお湯でぐらぐら煮てしまうとエンザイムが失われてしまうので、2分間ぐらいさっとゆでるか蒸したものを食べるようにしています。
 
昼食はおもに、自宅から用意してきたお弁当を食べています。
時々は友人とランチを楽しむこともありますが、基本的には玄米と雑穀を主食とするお弁当を食べるようにしています。
そして食後に、私は20〜30分程度の昼寝をします。
ほんの一寸休むと、午前中の疲れが取れ、すっきりとした頭で午後の診療を始めることができます。
 
● 夕
昼食後はなるべく間食をせず、4時半ぐらいになったら、また500ccの水を飲みます。
それから30〜40分後に夕食をとります。
 
私は毎日たくさんの量のフルーツを食べますが、フルーツは食べたいだけ食べていいというのが、私の考えです。
ただし、食前に食べることは忘れないで下さい。
 
夕食は新鮮な素材を調理したらすぐに、よく噛んで食べます。
献立は朝食とそれほど大きくは違いません。
 
我が家では、よく噛むために食事中の会話はあまりしません。
話をするときは、きちんと飲み込んで口に何も入っていない状態で喋ることを心がけることが大切です。
これはマナーの問題でもありますが、誤嚥(つまり食物が間違って気管に入る)ことを防ぐ、そして空気を食事と一緒に飲み込まないようにするという意味もあります。
 
食後に好きな人は何か飲んでもいいのですが、私はコーヒーや日本茶はできるだけ飲まないようにしているので、化学肥料を使わないで育てたハーブティーや、そば茶、または麦茶などを飲みます。
 
そば茶や麦茶を飲む際に気をつけることは、これらのお茶はローストしてあるので、酸化を防ぐためにきちんと密封保存しておくということです。
本当であれば、ローストしてすぐのものを飲むのがいいのですが、忙しい生活の中ではなかなか大変なので、なるべく少量ずつ密封し、開けたらすぐに飲みきるようにすればいいでしょう。
 
そして、6時から6時半ごろに夕食を終えてからは、5時間後に就寝するまでは食べ物の水も口にしません。
夏場などの喉の渇いたときには、寝る一時間ぐらい前までよい水を渇きが潤う程度(コップ一杯ぐらい)飲みますが、夜遅くの水分摂取は、やはり避けたほうがいいでしょう。
 
 
 
 

 

ごらんいただいたことを大変ありがたく感謝します。

 

生命の農と食を考える
L A F 健農健食研究所 ラフ
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池田 優

 

 

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