山ちゃんの食べもの考

 

 

その209
 



食は生命なり
「生命なきは食にあらず」とも云われますが、
人は多くの生命を頂く事で生かされている。
植物の生命も動物の生命も微生物の生命も、
土の生命も水の生命も空気の生命も、
すべての生命がつながって生かされている。
そんな「共生」の世界で生かされている。
「人は何を食べるのかによって決まる」とも云う。
肉体的な健康、長寿のみならず、
知性、思想、性格までをも決すると。
その食べ物の作り方、その食べ物の商いほう、
その食べ物の選び方、買い方、食べ方は、
その人の生き方、その考え方そのものであると。

                                   
(山ちゃん)
『食は生命なり』 【65】  『食は生命なり』と「新谷弘実」 その32
新谷弘実著
『病気にならない生き方』 2 実践編 より その13
 
第4章 この実践法が寿命を延ばす の2
 
 
●毒素レベルがチェックできる50の質問
 
私は体に悪いものは食べていないからという人でも、現代社会で生きている以上、完全に毒素の侵入を防ぐことはできません。
 
次に、自分の毒素レベルを簡単にチェックできる質問を50用意しましたので、あなたもぜひ自分でチェックしてみてください。
 
《毒素レベルチェック》
当てはまるものに○をつけてください。
 
1、 かぜをひきやすい
2、 腰痛がある
3、 運動後、なかなか疲れが取れない
4、 関節が痛む
5、 よく下痢をする
6、 よく便秘する
7、 ニキビや吹き出物が多い
8、 肌が荒れやすい
9、 顔や足がむくみやすい
10、冷え性である
11、食欲がない
12、慢性的な疲労感がある
13、めまいをよく起こす
14、目が疲れやすい
15、肩がこりやすい
16、頭痛がよく起きる
17、抜け毛が多い
18、舌がよく回らない
19、顔にシミが増えた
20、体にしびれがある
21、体重が急に増えた
22、気分が落ち込みやすい
23、集中力が低下した
24、怒りやすくなった
25、いつもイライラしている
26、まわりに喫煙者が多い
27、たばこを吸う
28、早く胃、または大食いである
29、夕食の時間がいつも遅い
30、歯に金属の詰め物がある
31、野菜は嫌い
32、スナック菓子をよく食べる
33、魚介類をひんぱん、または大量に食べる
34、家の水を浄水していない
35、あまり水分を摂らない
36、エアコンの効いた部屋に長時間いる
37、眠れないことがよくある
38、アルコール類をよく飲む
39、外食が多い
40、脂っこいものをよく食べる
41、睡眠不足でいつも眠い
42、お風呂はシャワーですますことが多い
43、紫外線を浴びる時間が長い
44、運動はあまりしない
45、ストレスが多い
46、食事時間が不規則である
47、トイレにゆっくり入れない
48、長時間同じ姿勢でいることが多い
49、パソコンに向かう時間が長い
50、毎日シャンプーする
 
《診断結果》
○の数が0〜5個の人・・・・・・毒素レベル1
あなたはかなり優秀です。
このままよい状態を保つために、これからも毒素をためない生活を心がけてください
 
○の数が6〜15個の人・・・・・・毒素レベル2
体の中に毒素がたまりはじめています。
一見健康に見えても、体内年齢は実年齢を上回っているかもしれません。
これ以上毒素をためないためにも、本書で紹介する「デトックス」の実践をお勧めします。
 
○の数が16個以上の人・・・・・・毒素レベル3
かなり毒素がたまっています。
このままの状態が続くと生活習慣病になる危険性が高いので、今すぐデトックスを始めてください。
 
さて、皆さんの自己チェックの結果はいかがでしたでしょうか。
もし、悪い結果が出たとしても、正しいデトックスをすれば毒素を排出することができるので、あまり心配せずによい機会だと思って毒素を体外に出す努力を始めてください。
 
 
●体にやさしい4つのデトックス法
 
私のエンザイム・セラピーでは、以下の4つのデトックスを提案しています。
 
1、食べて出す
これは毒素を排出する能力に長けた食べ物を積極的に摂ることで、毒素を体外へ追い出す方法です。
ただし、ここで摂る食品が汚染されてしまっているとかえって毒素を増やすことになってしまうので、「無農薬」「有機栽培」「無添加」の食材を用いることが大切です。
 
まず、一度体内に入ってしまうとなかなか排泄されない「有害ミネラル」の排出には、有害ミネラルを挟み込んで体外へと出してくれる「キレート成分」を豊富に含む食品を用いることが大切です。
 
一般的にミネラルというと、人間の生命活動に欠かせないカルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄などの有用ミネラルを連想しますが、ミネラルの中には体をむしばむ水銀や鉛、カドミウム、砒素などの有害ミネラルもあり、これらは水道水、排気ガス、たばこの煙、食品添加物、汚染された海で取れや魚などさまざまなものに含まれ、体内へと侵入します。
 
キレート成分は、そうした分解できない有害ミネラルを、カニの爪のようにがっちり挟んで体外へ出してくれます。
 
このキレート成分を多く含む食品には、タマネギ、ニンニク、ニラ、ショウガ、玄米、副穀物、ブロッコリー、アスパラガスなどがあります。
 
また、有毒物質と結合し無毒化する働きをもつ、セレンや亜鉛を含んだ食品もお勧めです。
セレン、亜鉛を多く含む食品は、高野豆腐、ゆば、ゴマ、緑黄色野菜、イワシ、イカ、アサリ、ホタテ、ナッツ類、納豆などです。
 
もう一つ、毎食忘れずに摂っていただきたいのが「食物繊維」を含む食品です。
食物繊維は消化されず、そのまま便として排出されるのですが、その際、そのネットのような構造が、腸壁にこびりついた老廃物や毒素をからめとってくれるのです。
 
食物繊維の豊富な食品は、玄米、副穀物、ゴボウ、コンニャク、昆布、ひじき、わかめ、アボガド、大豆、納豆、枝豆、レンコンなどです。
 
2、よい水を飲んで出す
私たちの体の約70%は水分です。
栄養が体液の流れによって全身に送られていくのと同じように、毒素もまた体液の流れによって全身を回ります。
このとき還元力の高いよい水を十分に飲んでいると、体液の循環がよくなり新陳代謝が活発になります。
その結果、余分な水分が尿や汗として排泄される際に、毒素の排泄も行われるのです。
 
デドックスを心がける際には、最低でも1日1.5リットル、できれば2リットルぐらいのよい水を飲みましょう。
 
このときお茶やコーヒーで代用してはいけないのはもちろんですが、水道水をそのまま飲むことも決してしないでください。
水道水には塩素やトリハロメタンのほかにも、鉛やカドミウムといった有害ミネラルが含まれていることがあるのでかえって毒素を入れることになってしまうからです。
デトックスに使う水は、還元機能を持った浄水器を通した水、または信頼できるミネラルウォーターで行うようにしましょう。
 
3、体液の循環をよくして出す
これは、入浴やマッサージ、ストレッチなどで体液の循環を促すことによって毒素の排出を促す方法です。
 
毒素が体内にたまると体液の循環が悪くなるのはすでに述べたとおりです。
これは逆も真なりで、体液の循環が滞ると体内の毒素がとどまりやすくなってしまうのです。
 
ぬるめのお湯で時間をかけて半身浴をすると、驚くほど大量の汗を出すことができます。
汗をかくことはそれだけ毒素の排出につながります。
 
このとき遠赤外線を出すセラミックを使ったお風呂や、遠赤外線低温サウナなどを使うと、さらに多くの有害物質を汗とともに排出することができます。
 
また、入浴で体を温めることは、血液・リンパの流れをよくするので、汗だけではなく尿や便の排泄も促し、そちらのほうでの拝毒にも効果があります。
 
お風呂のお湯に「入浴剤」を入れる人がいますが、入浴剤にはたくさんの化学物質が含まれていることが多いので体には良くありません。
 
何かよい入浴剤を入れたい人は、湯船に一握りの還元力のあるよい塩を入れるといいでしょう。
温泉の塩化物泉(食塩泉)に近い効果を得ることができます。
ちなみに、皮膚から入る毒素としては、シャンプーやリンス、ボディシャンプーなどに用いられている界面活性剤の危険が無視できません。
 
界面活性剤は、大切なバリアである各層部分を破壊し、皮膚から体内に毒素が入りやすい環境を作ってしまいます。
 
泡立ちや仕上がりなど、女性の方などは多少不満を感じるかもしれませんが、界面活性剤を含まないシャンプーも発売されているので、そうしたものをできるかぎり選ぶようにしてください。
 
お風呂のほかに、マッサージやストレッチも、血行不良で固くなった筋肉をほぐし、毒素のたまりにくい体を作るのに効果があります。
とくにストレッチは、体のゆがみを整えることで肝臓の機能を改善する効果もあるのでぜひ毎日の生活習慣に取り入れていただきたいと思います。
 
4、便で出す
毒素を排出する最大の出口は「便」出す。
健康な人の場合、食べものが消化・吸収され、残りカス、つまり「便」として排泄されるまでにかかる時間は約24時間です。
 
動物食の取りすぎやストレスなどから現代人には、排泄までに2日以上かかるような「便秘」の人がたくさんいますが、腸に便を溜め込むことは体にとってもっとも悪いことです。
 
なぜなら、便秘をするということは、食べ物の残渣物や老廃物、そして有毒ミネラルなどの毒素を長時間体内にとどめることだからです。
私たちの腸内は、真夏の気温より高い36.5℃。
そんな中に残渣物や老廃物が長時間とどまるのですから、当然「腐敗」が進みます。
腐敗便から生み出された有毒ガスをはじめとする毒素、それに体内にとどまっている有毒ミネラルは、大腸で水分が吸収される際に、体内へと入り込みます。
 
つまり、腸内に便がとどまる時間が長ければ長いほど、多くの毒素を吸収することになります。
 
こうした便秘、停滞便による体内循環の汚染を防ぐ方法として、私は「コーヒー・エネマ(コーヒー浣腸)」をお勧めししています。
 
コーヒー・エネマは、肛門から専用の器具を挿入し、大腸にコーヒー液を注入することによって停滞便や便とともに温存されている悪玉菌を取り除くというものです。
普通の浣腸のように下剤を使わないので薬害の心配も習慣性もありません。
毎日続けると腸内環境が見違える程よくなる、すばらしいデトックスの方法です。
 
 
●コーヒー・エネマを30年間実践していえること
 
コーヒー・エネマについては、誤解や知識不足から危険視する人も多いようですが、これは約70年の歴史をもつ実績のあるデトックス法です。
 
もともと「コーヒー・エネマ」は、ドイツとアメリカの医師であるマックス・ゲルソンという人が行った「ゲルソン療法」と称される治療法のなかの一つです。
 
1881年にドイツで生まれたマックス・ゲルソンは、ミュンヘン大学病院結核専門部の部長を経て1993年に渡米、ニューヨークで医師免許を取得し、以後20年以上にわたり末期がん患者の治療に勤めた人物です。
 
彼の「ゲルソン療法」は、独自の食事療法とコーヒー・エネマを二大柱とするもので、多くの末期ガン患者が彼の治療法によって救われました。
 
彼の食事療法の特徴は、野菜と精製していない穀物、イモ類、豆類を中心とし、動物性の脂肪を控えるというもので、私のエンザイム・セラピーとも共通する部分が多く見られます。
 
彼が治療のもう一つの柱とした「コーヒー・エネマ」とは、コーヒーを肛門から入れ、大腸の肛門に近い部分を洗浄するというものです。
なぜガンの治療で腸を洗浄したのかというと、腸を洗浄して停滞便を排泄させると、腸全体の働きがよくなり、それが肝臓を強くすることにつながり、肝臓の働きをよくすることがガンの治療に効果的だと考えてのことでした。
 
なぜコーヒーで浣腸することが肝臓の働きをよくすることにつながるのか、と疑問を感じられた方もいるでしょう。
実は腸と肝臓というのはとても密接な関係にあるのです。
 
肝臓の機能というと、脂肪の吸収を助ける胆汁の分泌と、体内に取り込んだ栄養素を体内に使える形に作り変えたり貯蔵したりする「代謝機能」が知られていますが、じつは全身の毒素や老廃物をすべて引き受けて解毒してくれているのも肝臓なのです。
 
アルコールはもちろん、さまざまな化学薬品、腸内の腐敗によって生じた毒素など、体内のすべての毒素は肝臓で解毒が行われます。
 
肝臓でエンザイムによって解毒された毒素や老廃物は、胆汁とともに胆管から腸へと排出され、最終的に便として排泄されます。
コーヒー・エネマには、この排泄の過程をスムーズにする働きがあります。
 
まず、コーヒーに含まれるカフェインやテオフィリンという成分には、胆管を広げ腸への排出機能を高める効果があります。
 
しかし、いくら処理した毒素を腸へ送り排泄しようとしても、腸内環境が悪く、便が停滞していたのでは思うように体外へ出すことはできません。
だからこそ、コーヒー・エネマで腸を洗浄し、停滞便を排泄しておくことが大切なのです。
 
コーヒー・エネマで洗浄するのは、大腸の中でも肛門に近い左側の部分が主です。
この場所は停滞便がたまりやすく、悪玉菌の繁殖しやすい場所でもあるので、毎日エネマを行いきれいにしておくことで腸内での毒素の発生を防ぐとともに、肝臓で処理された毒素を素早く体外へ排出することができるようになります。
 
口から飲むと余りよくないコーヒーが、下から入れるとなぜいいのかというと、口からではコーヒーに含まれる殺菌成分が、腸の上部に多くいる善玉菌の活動を阻害してしまうのに対し、エマとして用いると、腸の中でも悪玉菌の多いところまでしか届かないので、善玉菌を殺すことなく悪玉菌だけを殺菌し、洗い流すことができるからです。
 
現代人の肝臓は、お酒や飽食、ストレスや生活環境の悪化によって、ただでさえオーバーワーク気味なのですから、腸をきれいに保ちできるだけ余分な毒素を作らないようにすることが大切です。
 
コーヒー・エネマを続けていると癖になり、腸自らの力で排泄ができなくなってしまうという人もいるようですが、それは下剤を使ったエネマとの違いを理解できていないからです。
 
私は自分自身でももう30年もコーヒー・エネマを行っていますが、エネマを使わない日でもきちんと排便があります。
エネマをしないから便が出ないという体験は一度もありません。
むしろエネマによって定期的な排便の習慣が身につき、エネマを行わなくても決まった時間になるときちんと排便があるようになります。
 
それに、コーヒー・エネマをしている人の腸を私は何千例も見ていますが、非常に腸相がよいうえ、腸の動きもとても活発です。
 
 
●『腸内洗浄』と『コーヒー・エネマ』の違い
 
今アメリカでは、このコーヒー・エコマが画期的なガンの補助治療法として注目を集めています。
 
伝統あるコーヒー・エネマの効用が再評価されたきっかけは、1981年にドクター・リー・ワッテンバーグがコーヒーに含まれる成分が、血液中の毒素を解毒するエンザイム・システムをサポートすることを、科学的に証明したことでした。
つまり、65年以上前に臨床結果でしか証明されていなかったコーヒー・エネマの効用が科学的にも立証されたのです。
 
その後、多くの医師がコーヒー・エネマの研究を行うようになりました。
そして1996年、アメリカ国立衛星研究所(NIH)は、ドクター・ニコラス・ゴンザレスによる「膵臓のエンザイム・パンクレアチンの投与と、コーヒー・エネマによる膵臓ガンの治療研究」の成果に注目し、140万ドル(約1億5千万円)の資金援助をしています。
 
コーヒー・エネマを併用したエンザイム・セラピーは、アメリカではすでに、薬物を用いない画期的なガンの補助治療法として一般的にも利用されています。
 
もちろん「薬」ではないので、健康な人が行っても何の問題もありません。
問題がないどころか、毒素を体内から素早く排泄する習慣がつくので、エンザイムの節約につながり、健康にとてもいいのです。
 
最近日本では「デドックス」が一つのブームとなり、さまざまなデトックス法が行われています。
しかし残念なことに、そうしたものの多くは薬品を使ったり、機械を使うなど、人間にとって「不自然」なものです。
 
病院によっては、機械で腸内に洗浄液を注入して腸内を洗う「腸内洗浄」を行っているところもありますが、この方法では洗浄液を注入する際、腸内が高圧になるので、憩室に炎症がある場合などは、症状を悪化させたり、腸壁を損傷してしまう危険性もあります。
また、腸を洗浄し、きれいにすることは必要ですが、機械を使うと何度も反復して腸内を洗うため、体内のミネラルを必要以上に排泄してしまったり、小腸のほうまで洗ってしまうと、栄養素の吸収を阻害する危険性もあります。
そのため、機械を使う『町内洗浄』は、毎日行うことはできません。
 
その点、コーヒー・エネマは機械などで外圧を加えずに注入するので、腸を洗いすぎる心配はありません。
コーヒー・エネマで洗うのは、毒素のたまりやすい大腸の左側部分だけなので、毎日行うことができます。
便秘で苦しんでいる方、ガスのにおいが気になる方、頻繁に下痢を起こす方などは、健康効果が高く、ご家庭で無理なく自分のペースで実践できるコーヒー・エネマをぜひお試しいただきたいと思います。
 
また、ガンを患っている方や、ガンの再発が懸念される方にも、コーヒー・エネマはお勧めしたいデトックスです。
ドクター・ゴンザレスは膵臓ガンに対するエンザイム・セラピーの一環としてコーヒー・エネマを用いていますが、すでにお話したとおり、肝臓は全身の毒素を解毒する場所なので、その機能が改善されるということは、全身の健康効果が期待できるということです。
 
 
 

 

ごらんいただいたことを大変ありがたく感謝します。

 

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池田 優

 

 

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