山ちゃんの食べもの考

 

 

その245
 



食は生命なり
「生命なきは食にあらず」とも云われますが、
人は多くの生命を頂く事で生かされている。
植物の生命も動物の生命も微生物の生命も、
土の生命も水の生命も空気の生命も、
すべての生命がつながって生かされている。
そんな「共生」の世界で生かされている。
「人は何を食べるのかによって決まる」とも云う。
肉体的な健康、長寿のみならず、
知性、思想、性格までをも決すると。
その食べ物の作り方、その食べ物の商いほう、
その食べ物の選び方、買い方、食べ方は、
その人の生き方、その考え方そのものであると。

                                   
(山ちゃん)
『食は生命なり』 【102】
 
日野原重明  劉影 著   青春出版刊
『病気ならない15の食習慣』
楽しく生きる長寿の秘訣
  より その6
 
 
習慣6 間食には果物を食べましょう
 
食習慣を見直す際、
食事以外に注意しなければならないことがあります。
間食したい場合はどうしたらいいのか、
身体に負担をかけないアルコールの飲み方は、
また、水についても、補給すればいいというものではありません。
とはいえ、こうあるべきだと決めつけるつもりはありません
何でも、ほどほどを心がけるようにしてください。
 
 
● 身体を壊さないためのアルコールの限度とは
 
お酒は嗜好品として、男女を問わず多くの人に愛されているものです。
ウイスキーにしてもワインにしても、その背景にはさまざまな物語があり、薀蓄を語り合うのも楽しいもの。
今やコミュニケーションの手段としても欠かせないものになっているようです。
 
私はアルコールに弱く、コップの3分の1のビールで真っ赤になり、動悸も激しくなってしまいます。
唯一飲めるのがカンパリソーダで、グラス1杯ぐらいなら大丈夫なのですが、こんな調子ですから、自分からお酒を飲もうとは思いません。
 
ただ、パーティ会場で、なごやかに談笑されていたり、打ち溶け合った様子を目にすると、お酒の効用は大きいと思います。
 
そこで、返事に困るのが、「お酒はどの程度まで飲んで大丈夫ですか?」と言う質問です。
私のように、お酒に弱いタイプは、コップ1杯のビールでも、毎日飲み続ければよくないでしょうし、1日1本飲み続けてもなんともないという人もいるでしょう。
本人の感覚に任せるというのが正直な答えです。
 
ただ、データからすれば、毎日大量の飲酒をしていれば、肝障害を起こす可能性は非常に高まります。
限度としては、日本酒なら2合まで、ウイスキーならダブルで2杯までに抑えたいものです。
 
空腹時に飲まない、週に2日は”休肝日”をもうけるなど、肝臓に負担をかけない工夫もしていただきたいものです。
 
また、なかには、食事を満足に取らず、「アルコールでカロリーを摂っているから大丈夫」などという人がいます。
たしかにアルコールにはカロリーがありますが、身体を支える栄養素にはならないということも認識しておいてください。
 
 
● 間食するなら果物を
 
必要な栄養素は食事で摂取するのが理想的で、できれば間食はしないほうがいいというのが私の意見です。
ところが気分転換に3時のお茶は欠かせないし、そのほうが作業の能率が上がるという人もいます。
たしかに、一日中、単純作業が続く場合には、ティータイムの休息も必要でしょう。
 
また、お母さんの中には、子供にはおやつが必要だと思い込んで、手作りのケーキやクッキーなど、お菓子作りにエネルギーを費やしている人も少なくないようです。
 
前述したように、私は非常にもののない時代に育ちましたから、おやつとか間食という発想はありません。
ですから、自分の子供に対しても、おやつを与えたという記憶はないのですが、ただ、成長期にはカルシウムが必要だと、牛乳だけはたっぷりと飲ませました。
 
今、私がおやつとしてすすめるならば、果物ということになるでしょう。
お菓子類は、どんなに品質のよいものを選んでも、脂肪分のとり過ぎや、塩分のとり過ぎが心配ですし、また、添加物としてどのようなものが使われているかも気になるところです。
体脂肪が気になる大人はもちろん、子供たちにもあまりすすめたくはありません。
 
果物ならビタミンが豊富ですから、昼食は立ち食い蕎麦で簡単に済ませたという人の食事バランスを整えてくれることにもなるでしょう。
 
このほか、間食で心がけたいことは、できるだけ砂糖の量を少なくすること。
間食はしないという人でも、1日に何度でも砂糖入りのコーヒーを飲んだり、ジャム入りの紅茶を飲んだりすれば、それは立派な間食。
かなりのカロリーを摂取してしまいます。
 
私の場合も会議や打ち合わせで、コーヒーや紅茶を出されることが多いので、コーヒーに入れる砂糖はスプーン1杯まで、紅茶はノンシュガーで飲むようにしています。
 
 
 
劉影の養生ガイド
腸内細菌を整える食べ物は
 
● 腸をきれいにする水の飲み方
 
アルコールについては、日本人の3割近い人が分解酵素を持たないとの報告がありますから、自分にあった酒量、飲むペースなどを把握し、それを乱さないようにすることが重要です。
 
どんなにアルコールに強い人でも、飲みすぎれば必ず内蔵に負担をかけることになりますし、大量のアルコールとともに、高カロリーの食事を摂取すると、糖尿病や高血圧といった生活習慣病を引き起こすことにもなりかねません。
 
ビールや日本酒の変わりに、少量の薬酒を飲むのもよい方法だと思います。
薬酒とはホワイトリカーや紹興酒などに生薬を漬け込んだもので、夕食時に盃1〜2杯、就寝前に1杯程度飲むと良いとされています。
 
例えば、美容や老化防止に効果のあるクコの実を使った薬酒はどうでしょう。
酒1.8リットルに対し100グラムのクコの実を漬け込み、3週間ほど熟成させれば飲むことができます。
 
また、飲み過ぎが体に良くないのはアルコールだけではなく、水も同じことです。
燃焼系の人は、水を飲んでもスムーズに排泄できますが、冷えやすくむくみがきになるためこみ系の人は、必要以上に水を飲まないことです。
食事の際にも、冷たい水ではなく、温かいお茶を少量とるなど、工夫してください。
 
効果的な水のとり方として紹介しておきたいのは、目覚めにコップ1杯程度の水を飲むことです。
朝起きて顔を洗うのと同じように、腸にも水を注ぐのです。
この1杯の水が前日にたまった汚れを洗い流して、腸をきれいにします。
 
また、私は、つねに枕元に水を置いておき、夜明けや明け方など、トイレに目覚めたときは、必ずこの水を一口か二口、口に含む習慣を続けています。
これは、東洋医学の養生法にもあり、血液をサラサラにします。
 
特に、アルコールを飲んだ後は、トイレに立つことも多いでしょう。
ぜひ、この方法を試してみてください。
 
 
● 果物には腸内環境を整える作用がある
 
日野原先生のおっしゃるように、私も間食には果物が最適だと思います。
ビタミン、繊維質などが含まれていますから腸をきれいにしてくれます。
太りにくく、それに美肌にも効果があります。
 
果物というと、日本ではデザートとしてとらえられがちで、おやつ代わりに、あるいは食後に食べる人が多いのですが、朝食の際に食べるのが理想。
空腹時にとると、整腸作用がアップして、ダイエット効果も期待できそうです。
 
タイやマレーシア旅行から帰ってきたら、体重が減って、おなか周りがすっきりしたという体験をしたことはありませんか。
海外旅行に出ると便秘気味になるという人も、タイやマレーシアは例外のようです。
 
こうした効果をもたらすものに果物があると思います。
日本と違い、まさにフルーツ王国ですから、朝食から果物をふんだんに食べます。
それが腸のコンディションを整えるのです。
 
便秘がひどかったり、下痢がとまらなかったりなど、腸に問題を抱える人は少なくありません。
空腹時に果物を食べるようにすると、かなり改善されるのではないでしょうか。
 
また、果物のなかには、二日酔いを防ぐ作用のあるものもあります。
飲みすぎたと思ったら、身体を冷やす作用のあるメロンや柿を食べるようにすると良いでしょう。
 
私の知人に腸の専門医がいて、その先生も果物の効果を認めています。
食前に果物を食べることで、腸内環境が改善されて健康になったという症例を数多く見てきたということです。
患者さんの腸の変化から、果物にはすばらしい力があることを実感。
先生自身も空腹時に果物を食べることを習慣にしているそうです。
 
また、多彩な才能を発揮して、役者や画家として活躍中の片岡釣る太郎さんも、朝食時に旬の果物をふんだんに食べるように心がけているということです。
これによって彼はウエイトコントロールに成功。
体調が良くなっただけでなく、感性が磨かれたと語っています。
 
ただし、果物を食べる際にも注意すべきことはあります。
高カロリーの果物は朝に食べ、間食や夜に食べるものは、低カロリーに抑えるということです。
 
例えば、ミカンやなし、リンゴなどは、いつ食べてもかまいませんが、バナナやアボガドといった高カロリーのフルーツは朝向き。
アボガドはサラダやお寿司などに重宝する果物ですが、夕食にとるのはなるべく避けてください。
 
イチゴなども低カロリーですから、いつ食べてもかまいませんが、ミルクや砂糖をかけて食べるというのであれば、夜は避けたほうが良いでしょう。
 
 
 
 

 

ごらんいただいたことを大変ありがたく感謝します。

 

生命の農と食を考える
L A F 健農健食研究所 ラフ
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FAX :076-223-2005
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池田 優

 

 

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