山ちゃんの食べもの考

 

 

その248
 



食は生命なり
「生命なきは食にあらず」とも云われますが、
人は多くの生命を頂く事で生かされている。
植物の生命も動物の生命も微生物の生命も、
土の生命も水の生命も空気の生命も、
すべての生命がつながって生かされている。
そんな「共生」の世界で生かされている。
「人は何を食べるのかによって決まる」とも云う。
肉体的な健康、長寿のみならず、
知性、思想、性格までをも決すると。
その食べ物の作り方、その食べ物の商いほう、
その食べ物の選び方、買い方、食べ方は、
その人の生き方、その考え方そのものであると。

                                   
(山ちゃん)
『食は生命なり』 【106】
 
日野原重明  劉影 著   青春出版刊
『病気ならない15の食習慣』
楽しく生きる長寿の秘訣
  より その10
 
 
習慣1 外食がちな人は
野菜ジュースを
 
「一人暮らしだから、食事のしたくは面倒で・・・・」
と言う人は多いのではないでしょうか。
夕食はほとんどが外食化市販の弁当、
中には3食とも外で済ませるという人もいるようです。
素材や調理にも拘って自炊している人に比べると
かなり手抜きの食習慣。
せめてバランスだけは気にするようにしたいものです。
 
 
● 偏りがないか
最近の食事を振り返ってみてください
 
あなたは、今週どんなものをたべましたか?
何を食べようかと迷うことはあっても、過去に食べたものを検証することは、めったにないでしょうが、ここ一週間に食べたものをちょっと振り返ってみてください。
栄養面でも、味の面でも偏ることなくバランスのよいメニューを選んだでしょうか。
 
昼は一週間毎日蕎麦で、夕食はといえば、一日おきに同じ店で同じ定食を食べていたなんてことがあるのではないかと思います。
特に一人暮らしで、家ではまったく料理しないという人に、こんな食べ方をしている人が多いようです。
 
一週間一ヶ月と思い返してみると、お決まりのものしか食べていない自分に、愕然としたりするものです。
 
私も、朝食はジュースと牛乳などの定番メニューですし、病院の理事長室にいるかぎり、昼に口にするものは牛乳とクッキーだけですから、朝食と昼食に関しては、これに近いものがあります。
しかし、夕食の献立は家族が考えてくれていますから、バラエティに富んだものをいただいています。
 
最近では、男性でも料理が趣味という人が増え、そういう人は、栄養の偏りのないように献立を考え、キッチンに立ってこまごまと料理を楽しんだりしているようです。
同じメニューに偏りがちな外食派とバランス重視の自炊派、何年かすると、その差は、体調や健康診断の数字に、はっきりと表れるのではないでしょうか。
 
それに、自分で料理する人は、塩加減や甘さに敏感です。
自らの経験から、”これだけの甘さを出すには、相当な砂糖を使わないと無理だな”とか、”今日はずいぶん塩分を取ってしまった・・・・・・”など、判断できますから、次に食べるものをどうするか、バランスを考えることができるのです。
 
だからといって、だれもが料理好きになれるものでもありません。
外食しがちな人は、好きなメニューに偏らない用のすることだけは守ってほしいと思います。
最近ではメニューにカロリーや塩分表示をしているレストランもありますから、そういうデータは、大いに参考にすべきだと思います。
 
 
 
劉影の養生ガイド
食事は回数よりバランス
 
● 野菜と果物をたっぷり摂りましょう
 
日野原先生ぐらいの年代の方は、外食がち=一人暮らしとイメージするのでしょうが、現代では、男女を問わず、また一人暮らしかどうかに関係なく、ほとんどが、外食に頼る傾向があると思います。
 
例えば、独身のビジネスマンやOLに限らず、子どもが独立した家庭において、妻が家で、夫が外で食事をとるとなれば、食事のときは二人とも一人暮らしと同じです。
家にいる妻でさえも、一人分作るのは不経済だからと、外食や市販の弁当で済ませるケースも少なくありません。
 
つまり”外食がち”なのは、一部の独身者に限ったことではないのです。
市販の弁当には、必ずといっていいほど油で揚げた料理が入っていますから、無意識のうちに毎日油を摂り過ぎて、結果、コレステロール値が上がってしまったというケースもあります。
 
外食が多くなるのはやむをえないとしても、やはりバランスには気を使いたいものです。
外食のメニューを見ますと、高カロリーの献立が多いので、外食でカロリー不足になったということはまず考えられません。
どうしても不足するのは、ビタミンとミネラルですから、野菜や果物を補う必要があります。
 
しかし、レストランでサラダをオーダーしたとしても、またコンビニエンスストアでサラダを購入しても、野菜の摂取量としては十分とはいえません。
それに、果物をレストランなどで食べようとしたら、高い外食代についてしまいます。
 
外食しがちな人は、自宅に野菜や果物を切らさないようにして、せめて週に2〜3回は、野菜中心の食事を自宅でとるようにしたいものです。
 
 
● 自分の体質と相性の良い食材を知る
 
東洋医学では森羅万象を5つのタイプに分けて考えます。
それは人間の体質も例外ではなく、人間の体質は木、火、金、土、水の5タイプからなるとされています。
 
人間には、そのタイプによって合う食べものと合わない食べものがあると前述しましたが、ここでは、それについて触れて起きますので、外食のメニューを選ぶ際の目安にしてほしいと思います。
 
さまざまな食材をまんべんなく食べることがいちばんですから、体質に合ったものだけを食べなさいということではありません。
ただ、不調のとき、食欲のないときが、体質にあった食材を選ぶことです。
 
体質に合わないものはなるべく少量にし、合う食材と一緒に食べるのも良い方法です。
ただし、塩辛いものと相性がよいからといって、醤油や塩などの調味料は、取り過ぎないように注意してください。
 
【木タイプ】
どちらかというと顔色が青白く、血行の悪いタイプ。
汗をよくかき、筋肉質で太りやすいタイプです。
正確は積極的ですが、反面、せっかちで落ち着きない印象を与えることもあります。
ヒステリックになることも。
 「酸っぱいもの」との相性がよく、おすすめの食材は、春菊、しそ、にら、柚子、すもも、りんご、レモン、酢、梅干し、鶏肉など。
 
【火タイプ】
赤ら顔っぽく、肌は脂性。
にきびが出やすいタイプです。
体質は木タイプと似ていて、汗っかきで筋肉質、肥満にはなりにくいでしょう。
マイペースで物事に打ち込むタイプですが、精神のバランスを崩すと気分屋の面が出てしまいます。
 「苦いもの」との相性がよく、おすすめの食材は、にがうり、ごぼう、独活、かぶ、セロリ、レタス、パセリ、スイカ、豚肉など。
 
【金タイプ】
乾燥に弱く、肌荒れしやすいタイプです。
身体は中肉で、肥満になることはありません。
健康面でも大きな問題はないのですが、ただ花粉症などに悩む人は多いようです。
性格は冷静沈着。
面倒見も良いので周囲の人から慕われるタイプです。
 「からいもの」との相性がよく、おすすめの食材は、長ねぎ、しそ、にんにく、赤唐辛子、こしょう、しょうが、もも、豚肉など。
 
【土タイプ】
顔色は黄色っぽく、冷えやすいタイプです。
代謝が悪いので、肥満で悩むことにもなります。
じっくり考えてから行動する思慮深さが長所ですが、一度くよくよし始めると際限なく落ち込み、それが過食の原因になることもあります。
 「甘いもの」との相性がよく、おすすめの食材は、サツマイモ、山芋、にんじん、なつめ、りんご、黒砂糖、大豆食品、牛肉など。
 
【水タイプ】
肌はややくすんだ感じ。
土タイプ同様に冷え性で代謝が悪く、むくみによる下半身太りに悩まされます。
性格はやさしくおっとりしていますが、消極的なのが欠点。
うまくいかないことがあるとすぐにめげてしまいます。
 「塩辛いもの」との相性がよく、おすすめの食材は、百合根、栗、いわし、あわび、海藻類、塩、しょうゆ、みそ、羊肉など。
 
以上が相性の良い食材です。
相性のよくない食材を知るには、上記の5つのタイプを「熱証」と「寒証」に分けます。
身体に熱をためこみやすい「熱証」に属すのが木タイプ、火タイプ、冷えやすい「寒証」に属するるのが土タイプと水タイプです。
 
「熱証」と相性が悪いのは、身体を温める作用のある長ねぎ、にんにく、しょうがなど、摂り過ぎは便秘や吹き出物の原因になりますので、注意してください。
 
一方、「寒証」が避けたい食材は、キュウリ、とうがん、にがうり、レタスなどの身体を冷やすもの。
 
どちらにも属さない金タイプには、それほど相性の悪い食材はありません。
 
 
● 季節の食養生も心がけて
 
つけ加えておくと「熱証」と「寒証」では、季節ごとの食養生も変わってきますのです、心に留めておいてください。
 
「寒証」の人にとっては、大敵は水分とアイスクリームなどの冷たいものです。
冬は特に水分を身体にためないように注意しましょう。
たんぱく質を積極的にとり、温かいスープなどで身体を暖めるように。
身体を動かして代謝を高める努力も大切です。
 
例えば、真夏でも、水分のとり過ぎはいけません。
温かいお茶を飲むようにしましょう。
一番体調が良いと感じる季節は春です。
 
いっぽう「熱証」の人は、夏から冬は、比較的快適に過ごせます。
最も苦手とする季節は春です。
冬から春へ、気温が上がるにつれ、身体に熱がたまりやすくなり、便秘に悩まされたり、イライラがつのったりします。
血圧も上昇しますので、高血圧気味の人は要注意です。
 
こういうときに、身体を温めるにんにくなどをたくさん食べると、体調はますます悪くなってしまいます。
脂っこい料理やアルコール類も控えるようにしましょう。
熱を発散するには、身体の熱を冷ますどくだみ茶などを飲むといいでしょう。
スポーツで発散するのも良い方法です。
 
 
 

 

ごらんいただいたことを大変ありがたく感謝します。

 

生命の農と食を考える
L A F 健農健食研究所 ラフ
L ife A griculture F oods

FAX :076-223-2005
mail :m.ikeda@ninus.ocn.ne.jp

池田 優

 

 

◎ ご意見、ご教示はこちらまで    掲示板も御座います。是非ご利用下さい。→ 掲示板

最新号へ戻る