山ちゃんの食べもの考

 

 

その301
 



食は生命なり
「生命なきは食にあらず」とも云われますが、
人は多くの生命を頂く事で生かされている。
植物の生命も動物の生命も微生物の生命も、
土の生命も水の生命も空気の生命も、
すべての生命がつながって生かされている。
そんな「共生」の世界で生かされている。
「人は何を食べるのかによって決まる」とも云う。
肉体的な健康、長寿のみならず、
知性、思想、性格までをも決すると。
その食べ物の作り方、その食べ物の商いほう、
その食べ物の選び方、買い方、食べ方は、
その人の生き方、その考え方そのものであると。

                                   
(山ちゃん)
『食は生命なり』 【157】
朝食抜きで、高血圧、糖尿病、
肝炎、腎炎、アトピー、リュウマチが
ぞくぞく治っている!
「奇跡が起こる
半日断食」
甲田光雄 著  マキノ出版 刊
より その7
 
第3章
半日断食で驚くほどやせて
健康になった人10人・・・の2
 
 
●[ダイエット]
産後大幅に増えた体重が12kgへって、
元に戻り便秘が解消しひざ痛も改善
田村祥子さん(仮名)・33歳・静岡県・主婦
 
◆ 結婚・出産で合計17kg太った
 
結婚してから体重が増えたことはじゅうぶんに自覚していましたが、子どもの七五三のときにとった家族写真を見て大ショックを受けました。
 
私は身長が162cmで、結婚前の体重は57kgでした。
それが結婚後に60kgに。
そして最初の妊娠で一気に10kg増えてしまったのです。
結局、体重は出産後もほとんど変わらず、2人目の妊娠でさらに4kg増えて、結果74kgにまでなってしまいました。
 
夕食抜きやお米を食べないなどのダイエットも何度か試みましたが、効果はほとんどなく、70kg前後を行ったり来たりしていました。
自宅が団地の5階なので、階段の上り下りもきつく、一昨年からはひざの痛みも出てきていました。
 
さすがにこれはまずいと思い、友達に相談したところ、1999年11月号の『ゆほびか』に載っていたという半日断食を紹介されました。
 
さっそく自分でもその号を購入し、甲田光雄先生の記事をよく読んでみました。
とてもわかりやすくて理論も納得でき、よし私もやってみようという気になりました。
そこで、その年の10月の終わりから、半日断食をスタートさせたのです。
 
◆ 以下月で平均1.5kgのダイエット効果
 
半日断食を始めた当初は、次のような食生活を送っていました。
 
●朝食(午前中)=ダイエット茶かプーアル茶500ml
●昼食=ラーメンやチャーハンなどふつうの食事
●夕食=気持少なめの普通の食事(2杯食べていたご飯を1杯にするなど)
また、野菜を多く食べ、おやつは食べないようにして、夜8時以降もお茶だけしか飲まないように気をつけていました。
 
それまでは朝食をきちんと食べていたので、おなかがすいてしまうかなと心配だったのですが、お茶を少しずつ飲んでいたので、それほど空腹感はありませんでした。
 
それよりも私の場合は、ご飯を食べないことで生まれる「時間の余裕」をうれしく感じていました。
掃除や洗濯もいつもより余裕を持ってでき、気持もゆとりができました。
何かを作って食べなければならないという制約がなくなったので、とても気楽だったのです。
食べないということを前向きにとらえて時間を有効に使うことができるからでしょうか、私は非常に調子よく、無理なく半日断食を続けることができました。
 
断食の効果も大変順調に出て、始めたとき70kgだった体重が、断食開始後1週間で1kg減りました。
それからも1か月平均1.5kgぐらいずつへっていき、翌年の8月には合計で12kgのダイエットに成功したのです。
 
◆ 鏡を見てもまるで別人のよう
 
結婚前の体重に近い58kgまで体重が落ちた私に主人も大喜び、私自身、鏡を見てまるで別人のようでした。
独身時代の洋服も再び着られるようになり、階段の上り下りもずいぶん楽になりました。
ひざ痛もほとんど感じません。
つくづく半日断食のすばらしさを実感したのです。
 
その後、少し油断してお菓子を食べたり、夜に果物食べたりしたせいで61kgぐらいまで戻ってしまいましたが、今年の4月からまた気を引き締めてダイエットを始めています。
最終的なダイエットの目標は55kgです。
しかし、独身時代も57kgの壁を越せなかったので、私にとって57kgが1つのボーダーラインなのかもしれません。
 
食べることが大好きな私が半日断食を続けることができ、10ヶ月足らずで12kgの減量に成功したのは、朝食を食べないということをストレスに感じなかったことが大きなポイントだったと思います。
 
「ご飯を作らなくていいから、楽でいいな」、「食べる時間が節約できていいな」と、断食をプラスに考えて明るく過ごせたことがよかったのだと思います。
 
食事を抜いてできたせっかくの時間を食べ物のことばかり考えて暗く過ごしていてはもったいないし、ストレスもたまるばかりです。
気持をさっと切り替えて、趣味やスポーツや家事などに打ちこんでいると、次の食事の時間はあっという間にやってきます。
今後もプラス思考をモットーに、明るく楽しく半日断食を続けていきたいと思います。
 
● 甲田光雄医師からのアドバイス
 
肥満している人がひざ痛を訴えることはままあります。
肥満によってひざに負担がかかり、ひざの軟骨がすり減ってしまう変形性膝関節症を起こしているケースが多いようです。
私は、ひざ痛と腰痛をもっている人には、なにはともあれ朝食を抜くように勧めます。
 
変形性膝関節症の場合、半日断食で体が本来の機能を取り戻すことによって、すりへった軟骨を元に戻そう、回復させようと自然治癒力が働きだすのです。
さらに体重がへれば、ひざにかかる負担が少なくなり、ひざ痛がやわらぐのはいうまでもありません。
 
ところで、田村さんの例で特記すべきは半日断食を実行するに当たっての考え方です。
田村さんのように、半日断食をプラスに考えることができれば、半日断食は必ず成功します。
これからもそのプラス思考をもって半日断食を続けていただきたいと思います。
 
 
 
●[ダイエット]
半日断食を続けたら4ヶ月半で
15kgも体重がへり、足のむくみも取れた
澤 祥元さん・59歳・大阪府・貿易会社経営
 
◆ 体を見ただけで症状をいい当てた
 
10年前の検診で高血圧と不整脈(脈が不規則な状態)のあることがわかりました。
それ以来、近所のかかりつけの医院で降圧剤(血圧を下げる薬)など3種類の薬をもらって、ずっと飲んできました。
2~3年前に足がむくむようになったので、利尿剤(尿の出を促す薬)も加わりました。
 
それが甲田光雄先生の指導で、2000年8月に半日断食を始めてから、まったく薬を飲んでいません。
そしてこれからも飲むことはないと思います。
 
私の自宅は甲田医院の近くにあり、前を通るたびに「ここはどういう病院なのだろう」と思っていました。
そんな折、かかりつけの医師が亡くなって、「さて、これからの治療はどうしようか」と考えたときに、甲田医院のことが頭に浮かんだのです。
どんな治療法なのか興味があったので「ちょっと行ってみるか」と訪ねてみました。
 
診察室で上半身裸になった私を見て、甲田先生は「あんた、肝臓が腫れているよ。すごく眠たくなって、疲れやすいでしょう」というのです。
 
驚きました。
肝臓が腫れているかどうかは私にはわかりませんでしたが、眠くなってうんぬんというのはそのとおりだったのです。
 
甲田医院に行く1年位前から、やたらと睡魔に襲われていました。
夜、テレビを見ていても知らぬ間にカタンと寝ていたり、朝食の後10分もすると眠くなったりしていたのです。
困ったのは、車を運転していて、信号待ちしている間に眠くなってしまうことです。
それで接触事故を起こしそうになったこともありました。
 
ただ、数年前、3ヶ月に一度受けていた検査では、すべて正常値だったので、肝臓が悪いなどとは考えませんでした。
眠いのは年をとって疲れやすくなったせいと決め込み、スタミナをつけようと、朝からすき焼きや焼肉を食べていたのです。
今思えば、これはまったく逆の行為で、体をいじめていたようなものです。
 
◆ 長年飲み続けていた薬とも決別
 
最初の診察で、甲田先生から食事のレシピを手渡され、薬もやめるようにいわれました。
 
私が行なったのは、次のような食事です。
●午前中=野菜ジュース(ニンジンなどの根菜とホウレンソウなどの葉野菜を同量使って作る)コップ1杯、クロロフィル(葉緑素)の健康食品10粒、スイマグ(水酸化マグネシウムの緩下剤)20㎎
●昼=玄米ご飯茶わん1杯、黒ゴマペーストをのせた半丁の豆腐、ワカメなどの海藻、煮野菜
●夜=野菜ジュース(朝と同じ)コップ1杯、クロロフィルの健康食品10粒、玄米ご飯茶わん1杯、煮野菜
 
半日断食を始めたころ、下痢のようなものが続きました。
これが腹痛が全然なくて、かえって気持がいいのです。
10~20日くらいで下痢のようなものが治まり、半日断食を続けて1ヶ月もしないうちに足のむくみが取れて、眠気もなくなってしまいました。
周囲からは「顔のつやがいい」とよくいわれます。
 
また、体重が最初の2週間で4kg、その5日後には1kgというように、体重計に乗るたびにへっていたのです。
身長165cmで89kgだった体重が、今では73.8kgです。
ですから4ヵ月半で15kgやせたことになります。
 
● 甲田光雄医師からのアドバイス
 
軽い肝臓病なら断食でよくなると私ははっきりいいます。
それは、私自身が私の体でわかったことだからです。
まだ私が医学生のころにウイルス性の慢性肝炎を患い、大学の付属病院に長期入院しました。
それがいっこうによくならず、さまざまな療法の研究を始めたのです。
そして断食に行き当たりました。
 
西洋医学での肝臓病の治療は、しっかりと栄養を取ることが基本です。
そんなことはよくわかっていました。
しかし、それでは治らないのです。
その後、私は断食をくり返すうちに、体がうそのようにすっかり元気になりました。
私だけでなく、800名ほどの患者さんたちも半日断食で肝臓病がよくなっておられます。
 
 
 
●[ダイエット]
3週間の断食で5,5kgやせ、
手足のしびれが治り肌もきれいになった
田峰孝子さん・40歳・宮崎県・会社員
 
◆ 激痛が前進を貫き動けなくなった。
 
私は食肉加工会社の冷蔵庫のような冷たい部屋の中で働いています。
職業柄、日頃から手足に冷え、腰や肩の痛みには悩まされていました。
ところがある朝起きたとたん、背中から腰にかけて激痛が走り、動くこともままならない状態になってしまったのです。
 
すぐに病院でレントゲンを撮るなどの検査を受けましたが、骨には異常が見つかりませんでした。
筋肉か神経を痛めている可能性もあるということで、とりあえず2~3日様子を見てみようということになり、仕事を休み、自宅で安静にしていました。
 
安静にしていても、患部の痛みは治りません。
どうしても痛みを我慢できない場合は病院で処方された痛み止めの薬に頼るよりほかはありませんでした。
悩んでいた折、「ゆびほか」で半日断食を知りました。
最初は半信半疑でありましたが、10月1日から半日断食を実践することを決心したのです。
 
「断食」という言葉から、最初は苦行をするようなイメージを持っていました。
しかし、記事を読んでみると、1日のうちで一食、ただ朝食を抜くだけです。
わが家では子どもが多いためにお弁当を作る朝はとても忙しく、つい自分の朝食を抜いてしまうこともたびたびありました。
 
それに記事では、渡辺正医師(渡辺医院院長)が、40年間も試されて、体の異常がまったくないと書かれていました。
それで私も、軽い気持で半日断食のとりかかることができました。
 
◆ 頬に肉が落ち、顔がスッキリした
 
断食を始めた3日目までの空腹感は、非常につらいものでした。
忙しくて忘れてしまう朝食と、意識して抜く朝食とでは、どうも種類がちがうようです。
野菜ジュースやお茶、コーヒーで、何とかその空腹感をしのいでいました。
 
6日目にもなると、空腹感は次第になくなりました。
不思議なことに、ある決まった時間になるとおなかが鳴るようになったのです。
 
これまでは、たとえ空腹でなくとも食事の時間が来ると当然のよう食べていましたが、このころには体が食事を求めていることがわかるのです。
食事を撮る30分前になると、きまったようにおなかが鳴るようになったのです。
「体が正常なリズムを刻むようになったのかな」と思いました。
 
半日断食をはじめてから3週間ほどたち、体重計に乗ってみると、身長157cmで、当初60kgあった体重が5.5kgへり、54.5kgにまでなっていました。
 
このころは、あれほど悩まされていた肩や腰の痛みも、あまり感じなくなるようになりました。
以前は寒い季節になると、肩や腰の痛みが悪化し、朝晩には必ず使い捨てカイロを貼っていたのですが、現在では貼らなくてもだいじょうぶになったのです。
 
同時に、手足のしびれもなくなりました。
職場が寒い部屋の中ですので、たとえ忙しく動き回っていても自然と手足は冷たくなります。
手足から腰や肩へと冷気が上がっていき、痛みを感じていたのです。
しかし半日断食を始めてから血行がよくなったおかげか、たとえ手もとが冷たくなっても腰や肩に痛みが走ることがなくなりました。
夜も必ず靴下を履いて寝ていたのですが、こちらも今では履きません。
 
肌の調子も変わりました。
肌も空気が乾く季節になると、乾燥してしまいがちでした。
化粧水や乳液、ファンデーションを塗っても白い粉をふったようになっていたのです。
けれど今では、あまり乳液を塗らなくても、粉をふいたり皮がめくれたりすることはまったくなくなりました。
便通が以前に比べてよくなったことが関係しているのかもしれません。
 
それに体重がへったこともあって、顔もほおの肉が落ちてかなりスッキリしました。
もともとダイエットを目的として半日断食を始めたのではない私は、予想外のとてもうれしい効果でした。
 
◆ 肩や腰の痛みは解消し肌もきれいになった
 
半日断食を始めて1ヶ月以上たった現在、肩や腰はまったく痛みません。
医師に処方された薬も服用をやめています。
 
手足のしびれもありませんし、肌の調子もとてもよい状態です。
肌荒れ防止のために塗っていたオイルも、今では中断しています。
カイロも今年はいまだに貼っていません。
 
ただ体重に関しては、現在ではそれほど下がらず55kgを境に上下しています。
最近は甘いものの誘惑に負けてしまい、夕食前にお菓子を食べたりしているからです。
それでも体重は元のように増えていませんので、お菓子を控えることができれば、また体重はへっていくのではないでしょうか。
 
もともとは、腰や肩のひどい痛みを治すために始めた半日断食です。
しかしこれからはダイエットを目標に掲げて実践してみようと思っています。
あと5kg体重を落とし、顔をさらにスッキリさせたいのです。
 
● 甲田光雄医師からのアドバイス
 
腸内に滞った宿便を排出すれば、さまざまな病気が治癒し、体質を改善することができます。
 
田崎さんの場合も、半日断食を行ない便通がよくなったことにより宿便が排出され、腰痛や手足のしびれが治ったのです。
半日断食をこれからも続けることで、冬でも手足は暖かくなり、カイロを使う必要もなくなるでしょう。
 
なお夕食前のお菓子ですが、これをミカンやリンゴなどの果物に切り替えていただきたいのです。
 
もう一つ、温冷浴もお勧めします。
正式には15度前後の水と40度前後のお湯に一分ずつ交互につかる療法です。
水を5回、お湯を4回の計9回で、水で始めて水で終わるようにします。
家庭で実践する場合には、水の部分をシャワーで代用しても良いですし、洗面器にくんだ水を手や足にかけるだけでも良いでしょう。
この温冷浴を実行すれば、手足は更に温かくなり、肌もさらにすべすべになります。
ただし、冬の水道水の温度は、かなり冷たくなっていますので、少し温めて入るよう、ご注意下さい。
 
 
 
 
●[ダイエット]
夕食を抜く半日断食で1ヶ月で5kgやせ、
アトピーの肌のかさつきも解消
中村かれんさん・26歳・福岡県・会社員
 
◆ 不規則な食生活で10kgも太っちゃった
 
私は以前に甲田光雄先生の本を読んだことがあり、断食を中心にした食事療法に興味をもっていました。
ただ、断食なんてつらそう、とても私にはできないだろうと思い、なかなか実行するふんぎりがつきませんでした。
 
ところが、社会人になって不規則な生活を送っていたところ、徐々に体重が増えてきてしまったのです。
 
身長が160cmの私は、学生のときは体重が42~43kgでした。
それが、いちばん多いときで53kgほどになってしまったのです。
太ったせいか便秘がちになり、3~4日お通じがないことも当たり前になってしまいました。
 
自己流ダイエットをして、何とか49kgくらいまで落とすことはできましたが、まだ横から見るとおなかがボッコリ出ています。
 
そこで、これを機会に断食に挑戦してみようと、2000年の12月から、半日断食に挑戦することにしたのです。
わたしの仕事は始業が遅いので、朝は9時くらいに起き、お昼に家を出ます。
昼食は夕方の6時、家に帰るのは11時過ぎですから、夕食を食べるのは真夜中になってしまいます。
 
そんな時間におなかいっぱい食べてしまっては、太るのも当然です。
そこで甲田先生のの半日断食を自分の生活習慣に合わせてアレンジし、夕食を食べない半日断食をやってみようと考えたのです。
 
◆ 1日に何度も黒い便が出た
 
私はすごく大食いで、食事が済んでからさらにラーメンやパスタを食べるなど、普通の人の3倍くらい食べていました。
また甘いものも大好きで、ケーキやお菓子もよく食べていました。
 
半日断食を実行するに当たって、私はこの食生活を一変させました。
まずはそれまでより2~3時間ほど早い朝7時に起きるようにして、朝食をゆっくり食べます。
 
朝食のメニューは、白いご飯一杯、豆腐、みそ汁、野菜のおかず(お浸しなど)、焼き魚(週に2回ほど)などです。
日によって多少違いますが、大体このような感じの朝食を食べていました。
昼食はお弁当を持参して食べていましたが、肉類などの動物性食品、油っこいものやパンなどは食べないようにしていました。
また、量もあまりとらないように心がけました。
さらに、外食はできるだけ控えました。
もしお酒を飲みに行ったとしても、おつまみに焼き鳥を2~3本とサラダを食べるだけで、お酒もカクテルを2杯しか飲みません。
また、なるべく、コーヒーや炭酸飲料などを飲むのをやめ、水を1日1~1.5?飲むようにしました。
 
このような半日断食を始めた当初は、夜お腹がすいて寝つけないこともありました。
しかし、1週間もするとこの生活に慣れてきて、それまで3時くらいまで起きていたのに1時くらいには寝るようになっていました。
 
ところが、半日断食を始めて2週間ほどたっても体重が減りません。
便秘も治らないし、良くも悪くも体調に変化がありません。
 
「ほんとうに効果があるの?」と疑問に思い込み始めたころ、1日に5~6回もトイレに行きたくなった日がありました。
すると、トイレに行くたびに黒いドロッとした便が少しずつ出るのです。
今思えば、あれは宿便だったのでしょうか。
そして、その日を境に体調は目覚しく改善して行ったのです。
 
◆ 花粉症の症状もまったく出ない
 
まずは朝、トイレに行きたくて目が覚めるほど便通がよくなりました。
寝覚めもよくなり、睡眠時間が5~6時間でも気持ちよく起きることができるようになりました。
 
さらにアトピー性皮膚炎や花粉症が改善するという予想外の出来事もありました。
私は軽いアトピー性皮膚炎で、毎年乾燥する季節になると、ひじの裏側や足首などの皮膚の柔らかい部分がガサガサになってしまいます。
しかし、今年の冬はまったく症状が出なかったのです。
また、毎年のように鼻水や目のかゆみに悩まされていた花粉症も、今年はまったく平気でした。
今年はスギ花粉の量が多く、例年より症状がひどい人が多かったようですが、私は症状が出ることもなかったのです。
 
当初の目的だったダイエットも大成功でした。
12月中は、体重にはほとんど変化がなかったのですが、1月入ると1日に200~400gずつグングンと減り始めました。
最終的には、1月の1ヶ月間で5kgも体重が減ったのです。
体が軽くなって、自分自身も気分がいいですし、周りの人からも「やせたね」といわれます。
太っていたときには着ていなかった体にフイットする服も着られるようになり、おしゃれの幅も広がりました。
 
自分の生活習慣に合わせてアレンジできる半日断食は、普通の人と生活の時間帯がずれている私にもぴったりの健康法です。
これからも生活や体調に合わせて、無理なく半日断食を続けていきたいと思います。
 
● 甲田光雄医師からのアドバイス
 
花粉症やアトピー性皮膚炎の人は、腸壁が荒れて傷ついてしまっている人が多いのです。
この腸壁の傷から、アレルギーを引き起こす物質が取り込まれてしまいます。
半日断食をすると、この腸壁の傷が治ります。
そのため、アレルギーを引き起こす物質が血中に入ることなくブロックされます。
それで、アレルギーの症状が改善したり、出にくくなったりするのです。
 
朝食を抜いただけでアトピー性皮膚炎や花粉症の症状がずいぶん軽くなったとおっしゃる方は、わたしの患者さんにも数多くおられます。
中村さんははっきりした形で宿便が出ておられます。
これは腸の傷が治り、腸が正常に働きだした証拠です。
 
ところで、朝は出す時間、そして夕食を抜くのは家族の団欒や社会的なつきあいなどからも難しいという考えから、私は基本的には朝食を抜く半日断食を勧めています。
しかし、中村さんのように、生活習慣や仕事によって、朝食を抜くのが難しいという方もおられるでしょう。
この場合は朝食抜きにとらわれる必要はありません。
 
朝食を軽く、お昼をしっかり、そして夕食を抜いて寝るという形の半日断食でもじゅうぶんに効果は期待できます。
ただし、間食はしない、食事を食べ過ぎないといった基本は守るようにしてください。
 

 

ごらんいただいたことを大変ありがたく感謝します。

 

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池田 優

 

 

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