山ちゃんの食べもの考

 

 

その302
 



食は生命なり
「生命なきは食にあらず」とも云われますが、
人は多くの生命を頂く事で生かされている。
植物の生命も動物の生命も微生物の生命も、
土の生命も水の生命も空気の生命も、
すべての生命がつながって生かされている。
そんな「共生」の世界で生かされている。
「人は何を食べるのかによって決まる」とも云う。
肉体的な健康、長寿のみならず、
知性、思想、性格までをも決すると。
その食べ物の作り方、その食べ物の商いほう、
その食べ物の選び方、買い方、食べ方は、
その人の生き方、その考え方そのものであると。

                                   
(山ちゃん)
『食は生命なり』 【158】
朝食抜きで、高血圧、糖尿病、
肝炎、腎炎、アトピー、リュウマチが
ぞくぞく治っている!
「奇跡が起こる
半日断食」
甲田光雄 著  マキノ出版 刊
より その8
 
第3章
半日断食で驚くほどやせて
健康になった人10人・・・の3
 
 
●[ダイエット]
半日断食で54kgの体重が46kgになり、
つらかった不眠や体の冷えも一掃
海野志ん子さん・53歳・福島県・主婦
 
◆ 以前とうってかわった健康体になった
 
断食を続ける前の私は、1ヶ月のほぼ3分の1を寝込んで過ごしていました。
しかし、今はとても健康です。
身長が155.5cmで54kgだった体重は、断食で46kgになりました。
やせたうえに体調も驚くほどよくなって、私は断食で生まれ変わることができたように思います。
 
私は18歳のときに難病にかかり、それ以来、病気とともに生きてきました。
ふだんからの不整脈に加え、少しでもむりをすると心臓が痛くなり、息ができなくなるのです。
「このまま一生、体が弱いままなんだなあ」と暗然とした思いで暮らしてきました。
さらに、10年前には子宮内膜症(子宮の粘膜が子宮以外の場所に増殖する病気)になり、ひどい貧血と数々の症状に悩まされました。
 
思うようにからだが動かせない倦怠感、体のあちこちの痛み、不眠、感覚がなくなるほどの足の冷え――。
そうした症状には病名がついていないので、見ようによってはただ怠けているだけの「怠け病」です。
自分の体がつらいだけでなく、周囲の人がどのように私を見ているのだろうかと、気持ちがつらくなることもありました。
また、心臓病への不安もあり、夫のやさしさだけを支えにして毎日を過ごしました。
 
子宮内膜症を何とか治したいと思い、幸田光雄先生に始めてお世話になったのは7年前です。
1週間入院して断食をしました。
そして退院後には、半日断食と、週1回の1日断食を始めたのです。
でも、ダメでした。やり通せなかったのです。
 
半日断食では、朝食を食べずに水をたくさん飲みます。
そして、昼と夜はそれぞれ玄米ご飯を茶わん1杯と、豆腐が半丁。
それに5種類以上の緑色野菜250gをミキサーでかき混ぜてドロドロの状態にした青汁と、ニンジンジュースです。
玄米ご飯は昼夜あわせて1合(約180ml)です。
それから1日断食は、すまし汁を300mlと黒砂糖30gを昼と夜2回いただいて、それ以外は水と柿の葉茶だけです。
 
私はこの食生活を続けられませんでした。
心のどこかに甘えがあったからでしょう。
この時点では、体の調子は何ひとつ変わりませんでした。
 
そして、4年前、子宮内膜症が原因で激痛と出血が起こり、すぐに手術しないといけない状態になったのです。
手術後、出血と痛みは止まり、貧血は解決しました。
ただ、不快な症状はそのままでした。
手術をすればらくになれると思っていただけに、それは大きな落胆でした。
その落胆が、症状の悪化に拍車をかけました。
そのとき、もう一度断食を行なう決意をしたのです。
 
◆ 体も心も洗われるよう
 
今度は甲田医院に35日間入院しました。
そして、始めてから10日過ぎたあたりで体が気持ちよくなってきたのです。
 
私は、自分が以前、なぜ断食に失敗したのかわかりました。
この快感を得られないまま中途半端に続けていたからなのです。
体だけでなく心まで洗われていくような気持ちのよさを経験し、「今度こそは断食を続けていける」という自信がつきました。
 
甲田医院を退院してから今日まで、ふだんは半日断食、そして3日間連続の断食を月に1回ずつ続けてきました。
その結果、周囲も驚くほどの健康体になったのです。
あんなにひどかった冷え性もすっかり治ってしまいました。
夫も、どんどん健康体になっていく私を喜んでくれて、今ではいっしょに断食をしています。
この生活を続けていれば健康でいられると信じて、今後も続けていくつもりです。
 
● 甲田光雄医師からのアドバイス
 
医師から「手の尽くしようがない」といわれたら、多くの人は自分の病気は治らないと思ってしまうでしょう。
体に異常が見つからないのに現れる倦怠感や冷えなどの症状は、西洋医学的な説明がつけられないため、医師としては手の施しようがありません。
これは仕方のないことです。
私の医院は、医師が治療を断念した病気の患者さんも多く訪れます。
そして、断食によって、見事な健康を取り戻しておられるのです。
ですから、「病気は治らない」「やせることはできない」という考えは捨ててください。
断食について、食べることの禁止と思うのではなく、断食の先にある健康な自分の姿を思い描くことが、断食を続けるコツの一つといえます。
 
 
 
●[ダイエット]
1ヶ月で6kg、4ヶ月で10kgやせ、
突き出たおなかが引き締まって体調も最高
飯島健一さん・29歳・東京都・ライター
 
◆ 薄着になるとおなかが目立った
 
一昨年の9月、身長が176?mなのに、私の体重は78kgにもなっていました。
身長が高いせいか、他人には極端に太っているようには見られません。
しかしいったん薄着になると、おなかがせり出してしまうために、自分ではとても気になっていたのです。
以前に健康診断を受けた際、「将来の健康を考えたうえでもやせたほうがよい」と、医師から注意されたことがありました。
一昨年秋の時点では、そのころの体重よりも増えてしまっているため、なおさら体重は気になっていたのです。
 
ライターという職業柄、デスクワークが中心のためにどうしても運動不足になりがちです。
さらに私の場合自宅で仕事をしているので、取材や買い物以外は外出しないという日も珍しくありません。
ましてや、自宅と仕事場をかねているために、すぐに手の伸ばせるところに常に食料品がおいてあります。
気がつけば、いつも何かしら口にしているというありさまでした。
いつ健康が損なわれてもおかしくない状態だったと思います。
しかし、体を気づかい、食事の量を抑えたり、特別に運動したりするわけでもありませんでした。
積極的なダイエットもせずに、せり出したおなかをなでているだけの日々が続いていたのです。
 
そんなとき「ゆびほか」編集部から、半日断食をした人々にお話を聞き、本人に代わって原稿をまとめるという仕事をいただきました。
一昨年の11月中旬です。
 
半日断食の取材をする前、関連する資料に目を通して驚きました。
朝食を抜くだけで体重がへるばかりか、さまざまな病気が改善されているのです。
 
にわかに信じられませんでした。
けれど、半日断食を体験された人々にお話をうかがってみると、難病といわれる病気さえも、たしかに治っているのです。
私は特にこれといった病気にかかっているわけではなかったのですが、ダイエットを目的として、さっそく半日断食を自分でも試してみることにしたのです。
 
◆ 履けなかったジーンズが入った
 
私にとって、朝食を抜くことは特段つらいことではありませんでした。
不規則な仕事柄、ふだんから朝食を食べないことも多かったためです。
ただ、のどが渇くとイライラする性分なので、水分は積極的にとりました。
市販のトマトジュースやニンジンジュースを毎朝必ず1本(250ml)と、水やお茶を500mlほど飲むようにしました。
昼食、夕食はおおむね今までどおりでよいということでしたので、肉も魚も普通に食べました。
ただ少しだけ量をへらすように心がけました。
 
これまででしたら、外食する際に定食を頼めば、必ずご飯をおかわりしていました。
この習慣をやめて、最初の1膳だけにするといった具合です。
 
朝食を抜く以外は、食事量や食事内容に対しても特別に厳しい制限はもうけませんでした。
そのため、ストレスを感じることはありませんでした。
むしろ、いつ体に変化が現れるのだろうかと、楽しい気分で半日断食を続けることができました。
 
半日断食を始めて2週間ほどたったころ、おなか周りの変化に気がつきました。
全体的に張ったような感じで突き出ていたおなかが、ブヨブヨとやわらかくなってきたのです。
さらに1ヶ月ほどたった12月のおわりには、明らかにおなかの周りがスッキリしてきました。
ウエストがきつくて履けなくなっていた31インチ(約78cm)のジーンズが、すんなり履けるようになったのです。
体重も大幅に減りました。
 
12月のおわりに体重計に乗ってみると、78kg近くあった体重が72kgまで落ちていたのです。
これには驚きました。
自分では、わき腹などの脂肪がまだ落ちていないと気になっていたために、それほど体重が落ちているとは考えてもいなかったのです。
 
◆ きつかった汗のにおいも治った
 
その後も半日断食を続けましたが、朝食を抜くことは自然になり、普段の食事の量を意識せずに減らせるようになりました。
嗜好も変化し、以前は苦手だった根菜類を好んで食べられるようになりました。
 
昨年の一月後半には体重は70kgを割り、ジーンズのふともも部分がだぶつくようになりました。
運動は特に何もしなかったのですが、余分な贅肉が落ちたようです。
昨年夏ごろには、体重は66.5kgにまで落ちました。
約一年足らずで11.5kgも体重が落ちたのです。
現在では、体重はやや増えましたが、それでも68.5kgから70kgの間で推移している状態です。
 
あのだらしないおなかに再び戻りたくない、健康な状態を維持したい――そんな気持ちで、半日断食を続けています。
半日断食を継続することによって、甲田光雄先生のいうところの「食べることのうれしさとありがたみ」もわかるようになりました。
 
現在は、なるべき体を動かすようにしています。
近所の用事なら自転車は使わずに歩くようにし、電車も1つ遠い駅まで歩いていってから利用しています。
ジーンズは、一サイズ下のものに買い替えました。
Tシャツでいても、おなか周りはもう気になりません。
 
体調も快調です。
以前は夏になると、自分の汗のにおいが強く、とても気になっていました。
しかし、半日断食を始めてからは、汗のにおいもあまり気になりません。
本格的な夏になっても、もう人目を気にしないですみます。
 
半日断食を続けることでわかったことがあります。
半日断食の一番の効果は、体重減少、体質改善ではなく、精神的に爽快になれるということなのです。
体も心も病んでいる現代人にとって、半日断食は理想的な健康法ではないでしょうか。
 
● 甲田光雄医師からのコメント
 
1日3食きちんと食べていた人が半日断食はじめると、最初は体の力が抜けたり、ふらふらすることがあります。
この症状を見て、朝食を抜いたことにより糖分が不足し、体の働きが衰えたのだなどと説明することがあります。
しかし、長年の食習慣を変えたのですから、最初は体が戸惑っても当然です。
1週間もたてば体が半日断食に慣れ、このような症状はなくなります。
本来的には、朝食抜きは飯島さんの場合のように爽快感をもたらし、体の力をみなぎらせてくれるものです。
 
また、飯島さんはきつかった汗のにおいは消えました。
これは、午前中に断食をしたおかげで、排泄の時間をもつことができ、体内から老廃物を排出することができたからなのです。
汗のにおいが気になる人は、半日断食をおすすめします。
 
 
 
●[ダイエット]
1ヶ月で5kg、4ヶ月で8kgやせ、
顔が別人のように細くなって肩こりまで解消
大野照子さん・43歳・千葉県・主婦
 
◆ 試着室で自分のおなかに驚いた
 
私の身長は160cmで、体重が60kg、最高では62kgという時期もありました。
おなかのあたりがぽっこりと突き出した感じで、洋服を買いに行くたびに試着室でがく然としていました。
いくら年をとれば体のラインが自然に崩れてくるとはいえ、私にとっては非常にショックなことです。
 
これまでもいろいろなダイエットを試みてきましたが、目覚しい結果は得られませんでした。
いちばん効果を感じられたウォーキングでも、体重が一kg減っただけです。
 
何かよい方法はないかと思っていた昨年の9月、自然食の本をもらいました。
その本の中に、朝ごはんを食べないで、1日2食にするというダイエットが載っていました。
つまり、半日断食です。
これなら簡単にでき、しかも健康によさそうだと思ったので、何はともあれ試してみることにしたのです。
 
朝ごはんを食べないかわりに、薬草のお茶や野菜ジュースを飲むようにしました。
それでもおなかがすく場合にはコーヒーを飲んでいました。
そして、昼食・夕食の主食を、玄米の中にアズキ、キビ、大麦、ハト麦を入れて、圧力鍋で炊いたものにしました。
おかずに関しては、肉を控えて、魚や野菜を中心に食べるように切り替えました。
 
また、調理法にも気をつけました。
特に煮物などは白砂糖を控えて黒砂糖にするなど、極力カロリーを抑えるように努めたのです。
 
◆ 運動することで体脂肪もへった
 
半日断食を始めた当初は、かなりつらく感じました。お昼になるまでに、おなかが鳴り出してしまうほどです。
しかし、このままの体重で生活を続けたら、見た目が悪いのはともかく、近い将来病気にかかってしまうことでしょう。
病気にならないためにも自分を励ましてがんばりました。
 
やがて1週間もすると、朝食を抜くのに体が慣れてきました。
いったんそうなれば、後はとてもらくです。
このころにはやせたいという気持ちよりも、朝食を抜くことで、なにやらすがすがしい気持ちを感じるようになりました。
 
1ヶ月ほどたったころから、体重にも変化が現れるようになりました。
体が軽く感じられるようになり、体重計に乗ると、体重が5kgも落ちていたのです。
これまで試みたダイエットでは考えられないような結果でした。
ただし、体脂肪率(肥満度)に関しては、1%程度の減少でした。
まだ30%近い体脂肪がありますので、これはまだまだ落とす必要がありました。
 
体脂肪を落とすのは、やはり運動だと思い、以前から時々やっていたウォーキングを積極的に行なうようにしたのです。
するとウォーキングを始めてからは少しずつですが、体脂肪も落ちるようになってきました。
 
今年の5月には、体重は54kg、体脂肪率は25%まで落とすことができました。
実に8kgも体重を落とすことができたのです。
 
◆ スリムな娘のジーンズが履けるようになった
 
8kgの原料は、私の外見にも確実に反映されました。
以前はウエストが68cmのジーンズを履いていたのですが、今では63cmでもだいじょうぶです。
今朝、娘の履かなくなったジーンズを履いてみたのですが、それもピッタリ履くことができたのです。
 
娘は身長が165cmで体重が51kgと、私よりはるかにスリムです。
ましてや、娘の履いているジーンズは、主婦向けのウエストにゴムの入ったジーンズではありません。
いかに、私のウエストが細くなったかがわかってもらえると思います。
 
また顔を、以前に比べてだいぶスッキリと細くなってきました。
先日、久しぶりに出会った知人には、「別人のようで人違いした、全然気づかなかった」といわれました。
 
ほかにも、ひどかった肩こりが改善されたり、お通じが以前にもまして調子がよくなったりしたなどの効果がありました。
これも体重や体脂肪がへり、体質が変化したおかげだと思っています。
 
女性にとっては、体を健康的にきれいに保つことは、自信がもてることにつながります。
何よりも、物事を前向きに考えるようになるきっかけにもなるでしょう。
これからも半日断食を続け、人生を明るく実りのあるものにしようと思っています。
 
● 甲田光雄医師からのコメント
 
半日断食の効果を上げるために、ウォーキングなどの軽い運動をするのはとてもよいことです。
朝食を抜くと、体に力が入らず、運動などできないと考える方もいるでしょう。
半日断食を実践してみればわかることですが、朝食抜きは気力をみなぎらせ、体を軽やかに動かしてくれるのです。
 
また、大野さんは体重が8kg落ちて、顔やウエストが細くなったということですが、これは正しい排泄が行なわれたためだと思われます。
 
眠る前に1?の水を飲み、翌日の午前中に出る尿の量を測定した実験があります。
この実験では、朝食を食べた人の尿の排出量は約0.7リットル、朝食を抜いた人の尿の排出量は約1.1リットルでした。
この実験結果から、朝食を抜いた人のほうが体から老廃物が排出され、むくみが取れるということがわかります。
つまり、腎臓がよく働いてくれるのです。

 

ごらんいただいたことを大変ありがたく感謝します。

 

生命の農と食を考える
L A F 健農健食研究所 ラフ
L ife A griculture F oods

FAX :076-223-2005
mail :m.ikeda@ninus.ocn.ne.jp

池田 優

 

 

◎ ご意見、ご教示はこちらまで    掲示板も御座います。是非ご利用下さい。→ 掲示板

最新号へ戻る