山ちゃんの食べもの考

 

 

その304
 



食は生命なり
「生命なきは食にあらず」とも云われますが、
人は多くの生命を頂く事で生かされている。
植物の生命も動物の生命も微生物の生命も、
土の生命も水の生命も空気の生命も、
すべての生命がつながって生かされている。
そんな「共生」の世界で生かされている。
「人は何を食べるのかによって決まる」とも云う。
肉体的な健康、長寿のみならず、
知性、思想、性格までをも決すると。
その食べ物の作り方、その食べ物の商いほう、
その食べ物の選び方、買い方、食べ方は、
その人の生き方、その考え方そのものであると。

                                   
(山ちゃん)
『食は生命なり』 【160】
朝食抜きで、高血圧、糖尿病、
肝炎、腎炎、アトピー、リュウマチが
ぞくぞく治っている!
「奇跡が起こる
半日断食」
甲田光雄 著  マキノ出版 刊
より その10
 
第4章 半日断食で病気が治った
奇跡が起きた20人
・・・の2
 
●脳梗塞
右腕・右足のだるさ、舌のもつれなどが
解消して血圧も安定
岩崎道子さん・65歳・大阪府・主婦
 
◆ 日に20~30回も便通がある
1昨年の10月ごろから、カゼが治らないなど、体調が大変悪くなってきました。
そのうち右腕・右足がだるくなり、舌がもつれ、リンゴの皮むきやネックレスをつけることができなくなり、しまいにはお風呂も人に手伝ってもらって入るほどになりました。
私は甲田医院で奉仕的な仕事をしていたので、甲田先生に診ていただくと、脳梗塞(脳の血管が詰まる病気)の疑いがあるとのことでした。
そこでさっそく、昨年のクリスマスから半日断食を始めました。
 
食事内容は、次のとおりでした。
●午前中=柿の葉か水だけ
●昼と夕の食=5種類の緑色野菜と少量の水を加えてミキサーにかけてから絞った汁400ml、ニンジンと適量に水をミキサーにかけててから絞った汁180ml、玄米を粉ひき器で粉にした120gに水を加えて火にかけクリーム状にしたもの、豆腐半丁
そのほか、1日に柿の葉茶を1升(1.8?)ほど飲みました。
また空腹時に、効果が穏やかな下剤の水酸化マグネシウム40m?を、日に2度飲みました。
 
この食事法を始めると、日に20~30回も便通があるようになりました。
部屋をトイレのそばに移し、トイレ通いが私の今の仕事と思ったほどです。
便がたくさん出た後は、体がスッとします。
そうして日に微々たるものですが、徐々に回復していくのがわかりました。
 
◆ 甘いものよりキャベツのしんのほうがおいしい
もとから抱えていた高血圧も、今は上が110mmHg、下が70mmHg程度に落ちついています。
この食事法は、私にとってはトイレ通いとの戦いでもありますが、空腹との戦いでもあります。
ときおりおなかがたまらなく食べたくなるのです。
そういうときには「もう死んでもいい」とつまみ食いしました。
でも不思議なもので、2~3口食べると気がすむのです。
今ではそうした欲求もしだいにへって、甘いものをちょっと食べるより、キャベツのしんのほうがおいしく感じられます。
 
この食事が続けられるのは、死ぬか生きるかを突きつけられたからだと思います。
この食事法をすると、心身が何かしら原点に戻ったような新たな気持ちになり、続けていく気持ちがわいてくるのです。
今は人からも若返ったとほめられ、後遺症もはたからまったくわからないようです。
体も軽く、毎日元気に家の掃除をしています。
 
● 甲田光雄医師からのアドバイス
脳卒中(脳血管発作)には、脳動脈が裂けて出血する「脳出血」と、脳動脈の途中に血栓(血の塊)が詰まって破裂する「脳梗塞」があります。
そのほかに少数例ですが、心臓が悪くて起こる「脳血栓」もあります。
どれも脳の働きを阻害するため、手足のマヒ、言語障害、呼吸困難などの症状が現れます。
 
これらは動脈硬化が大きな原因ですが、脳出血は最大血圧に人が起こしやすく、脳梗塞は最大血圧が高くなくても起こります。
たとえ最大血圧圧が正常であっても最小値が高ければ脳梗塞を起こしやすくなるのです。
 
たとえば、最大血圧が100mmHgで最小血圧が90mmHGのような場合は脳梗塞を起こしやすいのです。
血圧は最大血圧の数値だけで判断するものではなく、最小血圧の数値も考慮しなければいけません。
理想の血圧は、最大値110mmHG、最小値70mmHGぐらいです。
高齢になってもこれくらいがよいのです。
 
脳卒中の治療で忘れてならないことは、宿便の排泄なのです。
その場合、まず洗腸をして宿便を出します。
もし意識がある場合は緩下剤(効き目が穏やかな下剤)の水酸化マグネシウムを飲ませて、断食を行ないます。
そして、腹部にみそによる湿布を行なって宿便の排泄を促すことも大切です。
 
 
 
●C型肝炎
2400も合ったC型肝炎ウイルスが
4ヶ月で26までになった
真鍋道明さん・60歳・大阪府・自営業
 
◆ 「ぜったいに治る」と先生がいった
私は少年時代、元気に過ごすことができました。
23歳ごろまで歯医者いらずだったのです。
しかし23歳のときに運転免許を取得し、仕事で運転することが多くなり、さまざまなストレスがたまるようになりました。
さらに過食もすすみ、健康だった体が次第にむしばまれてきたのです。
 
26歳のときに、肝臓病で6ヶ月ほど入院しました。
35歳のときに、慢性肝炎と診断され、ブドウ糖点滴注射を受けるようになりました。
それが10年ほど続きました。
その後、点滴注射、漢方薬、その他の薬で、昨年、甲田先生に出会うまでに費やした薬の代金は3000万円ほどになります。
それらの薬は私の体の中で小便大便に変わってしまいました。
 
56歳の時には糖尿病と診断され、インスリンを処方されました。
さらにその1ヵ月後の血液検査で、C型肝炎ウイルスも見つかりました。
その後、糖尿病の合併症が現れ、C型肝炎ウイルスも活動を始めました。
 
自分なりにC型肝炎の勉強もしました。
西洋医学で治る確率は20~30%。
しかし、C型肝炎にもいろいろなタイプがあり、私のは治らないと感じました。
すると余命は2年か3年・・・・・・死が目の前に近づきました。
 
平成11年の5月、知人に誘われて甲田先生の講演会に出向きました。
私はその場で、「私のような病状でもよくなるのか」と質問すると、先生は「100%絶対に治りますよ」といわれました。
その言葉がなんとうれしかったことか。今も心に残っています。
 
◆ まさに「よみがえった」という感じ
私は次のような半日断食を、甲田光雄先生の指導のもとで行ないました。
①朝食は抜く
②生水と柿茶・・・・・・合計1日6~8合(1合は180m?)ぐらい飲む
③食事・・・・・・昼と夕ともに以下の内容
 葉野菜:ホウレンソウ、シャクシナ、レタス、チシャ、ニンジンの葉、カイワレ、赤ジソ、ダイコンの葉、セロリ、キャベツ、レモン半個
 根菜:ダイコンおろし100g、ニンジンおろし120g、山イモ30g
④その他・・・・・・スイマグ、裸療法、温冷浴、金魚運動、毛管運動、合掌合蹠運動
 
先生はこのメニューを3年続けたら治るといってくらました。
最初はまずくて吐き出しました。
これを一生食うと思うと情けなく、吐き出しては食べるのくり返しでした。
食べても下痢ばかりでした。
 
それでも4ヶ月間続けたら、血液検査のすべての項目がほとんど正常に近い数値になっていたのです。
血液検査の変化を以下に帰します
 
●平成11年6月・・・GOT180、GPT190、C型ウイルス2400(実施前)
●平成11年9月・・・GOT65、GPT35、C型ウイルス36
●平成11年11月・・・GOT35、GPT30、C型ウイルス26
●平成12年3月・・・GOT100、GPT120、C型ウイルス1800
●平成13年1月・・・GOT70、GPT70、C型ウイルス1300
●平成13年4月・・・GOT30、GP30、C型ウイルス20前後
 
半日断食を始めた時期を境に数値はよくなっていきました。
しかし平成12年3月から平成13年1月の数値が悪化しているのは、自信がついために過食をしたことが原因です。
平成13年の2月中旬から、幸田先生に本格的な指導をしていただき、再び実行したところ、目に見えて数値が改善しました。
ちなみに、糖尿病のほうもしっかりとコントロールできています。
 
自信がつき、まさに「よみがえった」「もう一度命をたまわった」という感じです。
驚いたのは、長年、夏に汗をかくと白いシャツが黄色くなり不快な匂いがしていたのに、夏でもシャツが白いままなのです。
 
私が甲田療法を続けられた理由は、まず生きて3年の命と思ったこと、そして私が「聞く耳をもっていたから」だと思います。
今では甲田先生に頼まれて人様の前で体験談をお話しするまでになりました。
 
● 甲田光雄医師からのアドバイス
現代医学で難治とされ、そしてこわいのがウイルス性の慢性肝炎です。
その肝炎は、ウイルスの種類の違いによって「A型」「B型」「C型」に大別されます。
 
こわいというのは、長い間肝炎ウイルスに感染していると、将来、肝硬変や肝臓がんになる可能性が非常に高くなるからです。
健常者が肝臓がんになる確率を1とした場合、B型慢性肝炎の人は80杯、C型慢性肝炎の人は900倍にもなります。
 
慢性肝炎の治療にぜひ考えていただきたいのが半日断食の実践です。
生野菜と玄米を中心とした半日断食を始めると、疲労しきっっていた肝臓を休めることができ、失われていた肝臓の免疫力(ウイルスを体外へ追い出す働き)がぐんと上がってくるのです。
 
半日断食を毎日続けながら、1週間以上の間隔をとって本断食(1日以上行なう本格的な断食)を行なうと、また肝機能値が少し上がり、その後は以前よりも少し下がります。
 
このように半日断食と本断食を何度もくり返しますと、もはや肝機能値は下がったままになります。
数ヶ月から数年と時間はかかりますが、こうして慢性肝炎は治ってゆきます。
 
 
 
●C型肝炎
20kgやせてやつれもなく
医師が見放したC型肝炎が驚くほど改善
竹山節子さん・60歳・神戸市・主婦
 
◆ 医師にも見放された
私はもう6年近く半日断食を続けています。
そのきっかけは、命まで脅かされることになったC型肝炎との闘いです
 
私がC型肝炎にかかっていると判明したのは、車の免許更新のたびに行なっていた献血の際に受けた血液検査からでした。
もともと肝臓が弱かったのですが、直接の原因は息子の出産時に受けた輸血でした。
健康を自負していただけに大変なショックでした。
しかしまだ症状は出ていませんでしたから、しばらくは家庭で普通の生活を続けることはできました。
 
ところが、平成7年の阪神大震災で家が半壊するなどの被害にあい、心身ともに疲労、そのうえ、更年期が重なって体調を崩し、病院で検査を受けることになりました。
このころは体中がむくみ、毎夜足がこむろ返りを起こしていました。
また発汗、息切れ、尋常でない肩こりや疲労感など、耐えられないいくたの不快症状に悩まされていたのです。
 
結果は足入院。
黄疸(肝臓病などによって生じる、皮膚や粘膜が黄色くなる症状)や動脈硬化も現れていました。
 
さまざまな治療を施していただきましたが症状はいっこうによくならず、薬の副作用で精神的にも肉体的にもつらい日々が続きました。
そしてとうとう、「このままだと肝硬変、肝臓ガンへと移行していくでしょう。残念なことに、治療方法はありません」と宣告されてしまったのです。
 
病院でつらい思いをしても治らないのなら、食事療法と自然治癒に賭けてみることはできないだろうかと思い悩んでいたところ、断食療法でリュウマチを克服した友人が甲田光雄先生の著作を送ってくれました。
そこで私は入退院をくり返す生活よりも、自宅で家族とともに過ごせる甲田先生の治療法に挑戦してみようと決心したのです。
 
◆ みるみる体調がよくなった
初めてお会いしたとき、甲田先生は「だいじょうぶ、あなたの病気は必ず治りますよ。がんばりましょう」とおっしゃってくれました。
すでに現代医学では見放されていただけに、その言葉がどれほどうれしかったか言葉にいい表すことはできません。
 
私が実行することになったのは、朝食抜きの半日断食と昼夜の玄米菜食です。
1日1?の水と柿の葉茶を午前中に60m?飲み、昼は生野菜ジュース(青汁)をコップ1杯、玄米食を茶わんに軽く1杯とカボチャの煮物、レバーの煮物を各100g、豆腐を半丁食べます。
夜は昼と同じメニューです。
 
食事療法をはじめる前までは、とにかく食べて栄養をつけることが健康のために大切なことだと思っていました。
肉食中心で食べ盛りの息子といっしょにハンバーガーや揚げ物をおなかいっぱい食べていましたから、食生活は一変したといえます。
しかし病気を治したい一心で、忠実に先生の指導を守りました。
 
すると1ヶ月目には黄疸、動脈硬化が治り、7ヶ月目にはむくみなどをはじめとする肝臓病特有のあらゆる症状がなくなったのです。
食事療法を始めてから薬をまったく飲んでいませんでしたが、入院中とは比べものにならないくらい元気を取り戻していきました。
 
断食療法の力を確信した私は、玄米療法よりも厳しい生菜食を行ないたいと先生に相談しました。
「3年間は続けましょう」の言葉に少しおじけづけそうになりましたが、初心を忘れてはいけないとがんばってみることにしました。
 
私の生菜食とは140gの玄米の粉を主食に、1000gの生野菜、400gの豆腐、30gのハチミツを1日の食事とするものです。
生野菜のうち500gは5~6種類のは野菜をジュースにしてのみ、残りの500gはダイコンとニンジン、長イモをすったものを塩で味付けして食べます。
野菜は有機農法のもの、塩は天然塩を使うようにしました。
 
◆ 9号のスカートが履けるようになった
病気を治したい一心で取り組んだ食事療法でしたが、断食療法は体の内部だけではなく、外見にも大きな影響を及ぼしました。
 
甲田先生を訪ねる前の私は、身長150cmで65kgとかなり太り気味でした。
この体重が半年で45kgにまで減少したのです。
ウエスト80cmのスカートをはいていた私が、憧れの9号の服を着ることができるようになったのです。
周囲の人からも「きれいになったね」「おしゃれになったね」「若くなったね」などといわれ、うれしい限りです。
元気になったばかりでなく、このような喜びまで味わうことができました。
 
20kgもの体重を落としたわけですが、やつれるということはまったくなく、体についた余分なものを削ぎ落としたばかりでなく、心のダイエットもすることができました。
 
断食療法のおかげで、あれから体調を崩したことは一度もありません。
風邪さえもひきません。
便秘とも無縁になり、血の巡りもよくなっているようです。
 
このような食生活を続けたら、常識で考えれば栄養不足で体を壊すのではないかと思いますが、実際は逆に体調はいいのです。
食べる量が少ないと腸の吸収がよくなるそうで、これだけの食事でも十分なのです。
これからも一生この食事法を続けていくつもりです。
私が体験した喜びを、ぜひ皆さんにも味わってほしいと思います。
 
● 甲田光雄医師からのアドバイス
始めて私のところへいらっしゃったとき、竹山さんの症状は、すでに肝炎から肝硬変に移行していました。
症状的にはかなり末期であったといえます。
 
現代医学における肝炎の治療法は、インターフェロンの投与が主流になっています。
しかし、このインターフェロンによる治療は成功する可能性が30%と低いのです。
しかも、失敗するとかえってウイルスが増えてしまうという副作用があるため、患者さんは非常に大きなリスクを負うことになります。
 
竹山さんの肝炎は生菜食でみごとに回復しました。
生菜食は、C型、B型などを問わず肝炎全般に効果があります。
また、すでに肝硬変に移行している場合でも驚くべき効果があるのです。
また、竹山さんは食事療法で20kgの減量に成功しました。
シワが出たり、やつれたりすることもなく、やせることで非常にお若く、美しくなられました。
半日断食をはじめ断食療法でのダイエットは、とても健康的にやせることができるのです。
 
 
 
●慢性腎炎
8kgやせ、透析寸前で焦げ茶色の尿が出ていた
腎炎が回復し健康でも正常になった
栃本和雄さん・53歳・東京都・会社員
 
◆ 何をする気力もない状態だった
私が甲田先生に初めてお会いしたのは8年前、慢性肝炎で休職中の折、「愛と慈悲の少食」の講演を聞いたときでした。
 
働き盛りの40代のころには、2日続きの徹夜仕事などもたびたびで、猛烈に忙しい毎日を過ごしていました。
管理職として会社の合理化にも努めなければならず、心身ともにまいっていたのでしょう。
発病したのは、冬に向かう季節(11年前の11月)で、40度近い熱が出て、焦げ茶色の尿が出たのです。
病院に行ったところ、血尿とたんぱくが出ていて、腎炎と診断されました。
 
すぐに熱は下がりましたが、体の疲れがまったく取れず、電車や車に乗ると振動で吐き気がするのです。
仕事のほうは何とか気力でがんばっていましたが、ついに気力も体力も尽き果てて会社を休むことにしました。
 
体が弱っていたせいか、下半身が非常に冷えて寒くてたまらず、それだけでも何とかしようと鍼灸にかかりました。
そのうち漢方の病院にも通うようになり、気功や健康食品なども取り入れながら、約7ヶ月間自宅で養生していました。
 
徐々に体調も回復したので、1年後に職場復帰しましたが、また再発してしまい、2ヶ月間休職することになりました。
甲田先生に出会ったのはこのときです。
 
医師には、現代医学では治療法がなく、もう人工透析を行なうしかないといわれていました。
人工透析とは、腎臓がうまく働かないためにたまってしまった体内の水や老廃物を人為的に輩出することです。
私自身もすっかり人生をあきらめていましたが、甲田先生のお話をお聞きして、もしかしたら治るかもしれないと、わらにもすがる思いで、甲田療法を開始したのです。
まさに暗闇に差した一筋の光明でした。
 
◆ 難行苦行の毎日だった
断食入院を勧められましたが、すでに9ヶ月も会社を休んでいたため、これ以上は無理でした。
そこで、生菜食糧法を行なうことにし、1ヶ月に1回通院して、食事療法と運動療法をすることにしました。
甲田先生の勧められる運動療法には、背骨のゆがみを取るために体を左右に揺らす金魚運動など、いろいろなメニューがあります。
 
思えば以前は、好き放題に食べており、ドカ食いの早食いでした。
ですから、朝食は基本的になしで生野菜ジュース(青汁)のみ、昼と夜は玄米と豆腐だけという半日断食はとてもこたえました。
おかずは豆腐だけで、塩を少量かけて食べます。
会社へは玄米ご飯と炒り豆腐とを弁当に持って行きました。
いつもおなかが減っていて、頭の中は、「食べることだけ」といった感じで、難行苦行の毎日でした。
 
このような食事でしたから、以前は53kだった体重が半日断食をはじめて1ヶ月で3~4kgほどへり、低血圧と貧血で立ちくらみがしました。
それが半年ほどしたある日、体が急に軽くなり、疲れが取れていることを発見したのです。疲れやすい体質と思っていましたが、実は胃腸の疲れが原因だったと気づきました。
 
こうして2年ほど、玄米中心の半日断食を続けて、ようやく生菜食療法に入ることができました。
生菜食療法とは、煮炊きしたものをいっさい食べずに、ダイコン、ニンジン、長イモなどの根菜類をすりおろしたものと、青汁、生玄米粉をそのまま食べます。
これを49日間、完璧に実践しました。
体重は42kgまで落ち、もうふらふらで仕事になりませんでした。
しかし、宿便が出たせいか、意識はとてもすっきりし、寝つきも目覚めもよく、不思議なことにあたりが輝いて見えました。
 
しかし、回復食のとき、今までの反動が出て、パンに手を出してしまい、いったん食べたら止まらなくなってしまいました。
そんなことを何度かくり返すうち、自宅ではどうにもおさまりがつかなくなってきたのです。
 
◆ 60%できればいいと考える
私は1週間の断食入院を3度体験しました。
ふだんは基本的に生菜食で、5分がゆなどを取り入れつつ少食を実践しています。
入院中はすまし汁による本格的な断食を行ないます。
宿便が出ると頭がクリアになり、やる気が起こってきます。
 
少食のおかげで、気力も体力も充実するようになりました。
土日もやすまず仕事をしても、疲れをまるで感じません。
 
自宅で断食を行なうには強い意志が必要です。
完璧にやろうとすると、その反動が必ず起こります。
食べてはいけないと思うとよけい欲しくなるのです。
私は、食欲を抑えられないことをあるがままに認め、60%ぐらいの達成率を目標に置くようにしました。
体重も今は45kgで落ちついています。
身長が155cmですので、適正体重といえるでしょう。
 
最近になってようやく食欲をコントロールできるようになりました。
高い志を立てて使命感を持ち、日々わくわく生きることがコツのようです。
昨年5月からは1日1食の生菜食を続けていますが、さらに体調がよくなり、健康診断でもなんの異常も認められません。
病気を卒業した感じで、腎炎にかかっていたことがまるでうそのようです。
 
そして最大の収穫は、幸田先生のおかげで病から「生き方」を学ぶことができたことです。
一人でも多くの方に、少食による「生きる喜び」をお伝えしたいと願っています。
 
● 甲田光雄医師からのアドバイス
半日断食、1日断食など、断食はいろいろの種類があります。
これらの断食は、期間が長ければ長いほど、体に及ぼす影響が大きくなります。
 
ですが腎炎の場合は、朝食をとらない半日断食でもじゅうぶんに効果が現れます。
 
半日断食で腎臓の機能がよくなる例として、次のようなデータがあります。
朝食を食べて5合(約900m?)の水を飲むと、約4合(約720m?)の尿が出ました。
これで、約1合分(約180m?)の水がむくみとなったわけです。
ところが、同じ人が朝食をとらずに5合の水を飲んだら、6合(約1080m?)の尿が出たのです。
つまり、体内の1合分の水がよけいに尿となり、むくみが取れたのです。
 
半日断食は、腎臓そのものを強くし、腎臓の働きを活発にします。
栃本さんの腎炎は、人工透析を必要とするかなり重度のものでしたが、今ではまったくの健康体です。
 
 
 
●慢性腎炎
薬で治らなかった腎炎も、
半日断食で尿たんぱく出なくなって元気
柴田しゅん君の母・東京都
 
◆ 先生の著書に心から納得した
息子のしゅんが小学校1年生のとき、学校の集団検診の尿検査で、尿たんぱくが出ているといわれました。
病院では慢性腎炎と診断され、入院もしながら治療を始めました。
 
症状はまったくありません。疲れもしないのです。
ただ、たんぱくの混じった尿が出るというだけです。
私は自分なりに病気を勉強し、薬が効いて治ればよいが、そうでないと将来は腎不全となる怖い病気であることを知りました。
 
1年間、病院でもらうキツイ薬を飲んでも、尿たんぱくはマイナスになりませんでした。
そして、しゅんが小学2年生のとき、知人から甲田先生のことを教えていただき、図書館から先生の著書を借りて読みました。
内容に引き込まれ、心から納得し、それから先生の指導を受けるようになりました。
 
最初に指示された食事は、電気釜で炊いた玄米や豆腐、煮野菜中心のメニューです。
お昼は給食は食べず、お弁当を持って生かせます。
それでも、尿の濁りが取れたり、また出たり、行きつ戻りつでした。
 
薬は徐々にやめ、ついに小学6年生の夏から生菜食が始まりました。
メニューは次のとおりでした。
 
●午前中=水と柿の葉茶だけの水分補給
●昼と夕の食事=5種類以上の葉野菜200gをミキサーにかけたもの、ニンジンのすりおろし100g、ダイコンおろし80g、ヤマイモのすりおろし20g、玄米を粉ひき器で粉にしたもの100g、豆腐200g
 
その結果、中学1年生のときの検査で尿たんぱくがマイナスになりました。
 
◆ 忍耐強い息子の将来が楽しみ
生菜食をはじめた最初は、この食事をずっとするのかと思うと暗い気持ちのなりました。なかなか治らないと、みんなが治る療法でも、うちの子だけは治らないのではないかと弱気になったこともあります。
 
でも病気だからこそ、健康であったら気づかなかっただろういろいろなことが見えてきます。感謝や愛など、口ではいい表せない大きないただきものをしたような気持ちです。
 
甲田先生は「病気治しはクセ治し」とおっしゃいます。
食事、気持ち、すべてが生活習慣にならないと病気は治らないという意味です。
私はここまできたらもう「治るまで、最後までやる」という気持ちです。
しゅんは忍耐強い子どもに育ちました(現在、14歳)。
私は彼の将来が楽しみです。
 
● 甲田光雄医師からのアドバイス
現代医学では慢性腎炎を直す決定的な治療法がなく、難治な病気とされています。
しかし、半日断食や本断食(1日以上行なう本格的な断食)をして完治した例は多数あります。
 
腎機能は、早朝起床時から正午にかけて活発になり、夜間には低くなるというように、1日のうちに変動があります。
ですから、朝食を抜いて水分をたくさんとる半日断食は、午前中に排泄をうながすという点で理にかなっているのです。
 
ただし相当進行した慢性腎炎の場合は、半日断食を行なうには注意が必要です。
たとえば、血液検査で、尿素窒素が80とか90mg/dl (正常値は8~20mg/dl)以上に増えているような状態では、半日断食は不適正と判断してください。
なぜなら、断食中に急性の尿毒症になったり、貧血を伴ったりする恐れがあるからです。
 
 

 

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池田 優

 

 

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