山ちゃんの食べもの考

 

 

その327
 



食は生命なり
「生命なきは食にあらず」とも云われますが、
人は多くの生命を頂く事で生かされている。
植物の生命も動物の生命も微生物の生命も、
土の生命も水の生命も空気の生命も、
すべての生命がつながって生かされている。
そんな「共生」の世界で生かされている。
「人は何を食べるのかによって決まる」とも云う。
肉体的な健康、長寿のみならず、
知性、思想、性格までをも決すると。
その食べ物の作り方、その食べ物の商いほう、
その食べ物の選び方、買い方、食べ方は、
その人の生き方、その考え方そのものであると。

                                   
(山ちゃん)
『食は生命なり』 【170】
 
安全な「食物」を安心して食べよう!
食べてはいけない
の基礎知識
食の危機・偽装表示を見抜く
石堂徹生 著  主婦の友社
より その6
 
■ イチゴ
 
● 食べてはいけないショートケーキ
ショートケーキ、あるはやクリスマスや誕生祝のデコレーションケーキに、真っ赤なイチゴが欠かせない。
白い生クリームとの紅白の対比の鮮やかさは、戦後日本人の脳の食欲中枢にしっかりと組み込まれてしまった。
そのイチゴが、農薬にまみれていた。
 
2002年8月末、三重県では同年までの4年間で無登録農薬・ダイホルタン(殺菌剤)が県内に大量に流通し、うち農家66戸がイチゴの炭そ病の防除(予防)などに使っていたことがわかった。
 
さらに愛知31戸、千葉26戸、埼玉23戸、群馬17戸、静岡17戸、福岡8戸など、全国の各県で210戸近いイチゴ農家がダイホルタンや、同じ無登録農薬のプリクトラン(ダニ用殺虫剤)を購入していた。
 
そのうち宮城県亘理町ではイチゴ農家19戸に対して残留検査が行われ、3戸の農家から最高13.4ppmという高い濃度のダイホルタンが見つかった。
ダイホルタンは1964年に農薬として登録され、1989年に登録を失効、つまりメーカーが3年ごとの再登録申請をしなかったなどの理由で登録の効果が失われ、無登録農薬(登録失効農薬)になった。
登録期間中、主にタマネギやカボチャ、キュウリ、トマト、キャベツなどの野菜や、イチゴ、ミカン、リンゴ、モモ、スイカ、メロン、ブドウの果物に使われていた。
 
登録失効の1996年、当時の厚生省の食品衛生調査会でダイホルタンについて再評価され、すべての作物で残留農薬が検出されてはならないとされ、その際、動物実験で発ガン性が認められていて、無毒性を評価するデータがない。
つまり、どの程度の量なら毒性がゼロになるのかわからない。
そのため「ADIを取り消すことが適当である」とした。
ADIは農薬の1日摂取許容量をさす。
ADIを取り消すとは、使っていいという量を決められない。
それだけ極めて危険だということを意味している。
 
ただ現在の農薬取り締法では無登録農薬の製造・販売は禁止されるが、その購入・使用は禁止されていない。
農薬取締法のザル法たるゆえんだ。
だから今回、それを購入・使用した農家は法的に罪を問われない。
 
しかし、1996年といえば、2002年のわずか6年前。
そのときに改めて危険マークがつけられたというのに、たくさんの農家が買い、使った。
それを知らなかった、ではすまされない。
これでガンになればザル法の農薬取締法はともかくとして、刑法の傷害罪か、亡くなれば過失致死罪、いや危険を知りながら使ったということなら殺人罪、殺人未遂ということになりはしないか。
農薬の怖さにぞっとするが、農家の罪の低さにもぞっとする。
 
 
● ビニールハウスでイチゴ狩りは危険
今回、たまたま無登録農薬が見つけられ、大きな問題になったが、農薬という点から見れば、イチゴは危ない。
そのまま食べる果実に直接、農薬をまくからだ。
 
特に、日本でイチゴや果実などの病虫害の特効薬としてよく使われる殺虫剤・キャプタンは収穫間近に散布することが多いため、残留しやすい。
 
またイチゴの農薬で特に問題なのはハウス栽培といわれている。
露地(畑)栽培ならば、農薬が雨で流されたり、太陽光線に当たって化学成分が変化し、消えてしまうことが多いが、閉鎖空間のビニールハウスの中では、雨や太陽による影響が少なく、それだけ農薬がイチゴに残留しやすい。
 
観光イチゴ農園のハウスの中で、イチゴを摘んでそのまま食べるのはやめたい。
ザルの中にイチゴを入れ、大量の水でしっかり洗い流すことが大切だ。
 
まして外国産なら輸送中の腐敗防止効果などを含め、ポストハーベスト(収穫後の農薬)を使っていることも多いから注意しよう。
 
イチゴは低温性の作物で寒さに強く、しかも日照時間が少ないほうがいい。
逆にいえば夏が嫌い。
最近では一部、夏でも育つ品種もできているが、大半は秋から春にかけて栽培される。
その6月から10月までの5ヶ月間が国産の空白期間で、その穴埋めに外国産が輸入されてきた。
アメリカ産が大半の輸入ものは主に業務用で、ショートケーキ向けなど菓子店やホテルなどで使われる。
 
ただし、よく言われるように1か月たっても腐らず、カビも生えないポストハーベストたっぷりの輸入イチゴがクリスマスケーキにのっている、ということになる。
 
 
● 天敵で害虫退治の減農薬イチゴを
救いがないわけではない。
いろいろと工夫している農家もある。
無農薬というのは至難のワザだが、減農薬ならなんのかなりそうだ。
 
その方法はまず農薬をいつ、どの程度の量をまくべきなのか、しっかりと見極めて、必要な時期に必要最小限の量をまく。
専門的には防除適期を考慮し、農薬散布の回数と量を減らすという。
 
病虫害のリスクやコスト、手間などを考えて、つい効き目が長い「残効性」の強い農薬を使いがちだが、それは使わない。
農薬は雨で流されやすい。
そのため雨を通さないビニールをかぶせたあとに農薬をまかない。
化学合成の農薬ではなく、たとえば木酢液や海藻の抽出液など自然界にあるものを農薬代わりに使う。
イチゴの大敵、アブラムシとハダニを退治するコレマンアブラバチなどの天敵を利用する・・・・・・
 
方法はいろいろとありそうだ。
それに挑戦している農家をインターネットや情報誌などで探し、真偽を確かめてより安全性の高いイチゴを買って食べよう。
安心は、向こうからはやってこない。
 
 
 
 
■ リンゴ
 
● 農薬まみれの国産リンゴ
日本農家の裏切り。
実にいやなことが起きてしまった。2002年8月、国内のリンゴ生産農家でも無登録農薬・ダイホルタンを購入し、使用していたことが発覚した。
 
それも青森、岩手、秋田、山形、福島、宮城、栃木、群馬各県など広範囲であり、消費者に対して国産リンゴも農薬まみれのイメージを印象付けてしまった。
 
ダイホルタンは葉に褐色の斑点ができ、やがて葉が落ちてしまうりんごの斑点落葉病などのほか、さまざまな果物や野菜の病気に対して効果的な殺菌剤だ。
しかし、1987年に農薬としての登録を失い、国内での製造・販売ができなくなっていた。
さらに96年には旧厚生省・食品衛生調査会が再評価し、動物試験で発ガン性が認められたことなどから、作物に残留してはならないとした。
 
つまり、”ザル法”の現在の農薬取締法では使用禁止にならず、使った農家は罰せられない。
しかし、たとえ法的には規制されなくても、事実上、農家が使うべきではない危険な農薬だった。
 
 
● “減農薬リンゴ”の落とし穴
折りしも同9月末、ダイホルタンを使っていた青森県板柳町のリンゴ農家(50代男性)が自殺した。
 
この農家は、ダイホルタンなどの無登録農薬を使った同町内の農家10人のうちの1人だ。
彼は町の調査に対し、最初はダイホルタンの購入は認めたが、使っていないといっていた。
しかし、残留農薬検査で、彼が栽培したリンゴからダイホルタンが検出され、町から呼び出しを受けた次の日に首をつった。
 
彼はリンゴ栽培には人一倍研究熱心で、減農薬にも取り組んでいたという。
なんでもふつうの農薬なら栽培期間中に12回も使うのに対し、ダイホルタンなら6回ですみ、それだけで“減農薬”になるという話しがある。
 
効き目が強く、つまりそれだけ毒性も強い農薬をかける回数を少なくすれば、それで減農薬になるのだろうか。
自殺した農家は、そのイメージ先行のあいまいな“減農薬の世界の落とし穴”に落ち込んだのかもしれない。
 
 
● リンゴ火傷病をめぐる日米攻防戦
国産がダメなら、外国産か。
しかし、外国産といえば、実はアメリカ産について、大変な問題が起きている。
 
日本のリンゴの栽培は明治の初め、アメリカからリンゴを持ち込んで始まった。
いわばアメリカ産が国産リンゴの先祖(家系の初代)に当たる。
今、その先祖との間で大きなモメ事が起きている。
それもリンゴ火傷病(かしょう病)という、日本にはないリンゴの一種のリンゴの伝染病をめぐってだ。
 
その決着いかんによっては国産リンゴが打撃を受け、生産量が消費者の口に入りにくくなる。
あるいは、その病気予防のために国産リンゴが新たに農薬漬けになるなど、消費者にとっても重大なことが発生しかねない。
これは「これから食べてはいけない」アメリカ産リンゴ版の話だ。
 
日本農業新聞(東京都台東区)などによればリンゴ火傷病はもともとアメリカ東部にあった風土病だといわれ、世界的に広がっている植物の三大細菌病の1つ。
リンゴだけでなく、同じバラ科のナシ、ビワ、カリンなど果実のほか、ナナカマドやボケなどの花や木にも感染する。
感染して発病すると枝が折れ、若い木なら枯れて死んでしまうなど大きな被害を与える。
高温多湿だと、広がりやすい。
現在、北米から欧州のほぼ全域、さらに西アジアへと病気感染の範囲を拡大中だが、日本や韓国、オーストラリアなどでは発生していない。
 
日米間のモメ事の発端は、新たな病虫害感染防止などのためにリンゴの輸入を禁止している日本に対し、アメリカが輸出を望んだこと。
そのために1994年、アメリカ産の輸入解禁の条件として日本側の検疫(外国からくる伝染病予防のための検査)が必要という点で双方が合意し、アメリカ産の日本への輸出が始まった。
しかし、アメリカ産と国産は品質や味などの品質が違い、日本市場ではあまり受け入れられず、アメリカが考えるようには輸出が伸びなかった。
 
そのような状況の中で1999年8月、アメリカは日米植物検疫協議で、日本の検疫の条件をゆるやかなものにするように正式に求めた。
それが今回のモメ事のきっかけだった。
 
現在の検疫条件の維持か、緩和か。
問題解決を目指して2000年4月から12月まで、アメリカ・ワシントン州のリンゴ園を使って、日米共同による試験が行なわれた。
しかし、双方が納得できるデータは得られず、両者の関係がねじれ始めた。
 
 
● 500メートルと10メートルの“埋まらない溝”
アメリカは輸出向けのリンゴ園を区別するための緩衝地帯の縮小や、リンゴ園の検査回数を減らすことを求めてきた。
 
具体的には、現在の検疫の条件ではまず日本へ輸出するために栽培するリンゴ園と、リンゴ火傷病に感染している可能性が否定できないその他のリンゴ園との間に、500メートルの間隔(緩衝地帯)を設けることになっている。
 
これに対して、アメリカは先の日米共同試験で、感染源から10メートル離れた地点にある木のリンゴからは菌が見つかっていない。
だから間隔をもっと縮めよ、という。
日本はそれに対し、病気の発生は年や場所によって違い、1回だけの試験では不十分と反論した。
 
また、リンゴの開花期、幼果期、収穫前に義務づけられているリンゴ園の検査について、アメリカは菌を人工的に摂取した試験をもとに、「収穫前の1回で十分」というが、日本は自然に感染したときのデータが必要として譲らなかった・・・・・・
 
両国の対立が決定的になったのは、2001年10月の日米専門家会合の席上だった。
日本は「議論は不十分で、技術的な検討を続ける必要がある」と主張し、引き伸ばし作戦に出た。
ところが、それに対して、アメリカは「さらに検討しても、解決の可能性はない」と突っぱね、WTO(世界貿易機関)の紛争処理手続きに訴えると表明した。
つまり、規制の強い検疫制度が貿易障壁になっている、アメリカ産リンゴの日本への輸出を邪魔している。
これは自由貿易を進めるためのWTO協定の違反だとして、WTOに提訴するというわけだ。
 
アメリカはWTOへの提訴手続きを進めており、2002年10月にもWTOのりんご火傷病処理委員会会合が開かれる。
いよいよ日米リンゴ戦争の始まりだ。
 
 
● 日本からリンゴ、ナシ、ビワが消える日
WTOでアメリカが勝訴してアメリカ産リンゴの対日輸出が本格化し、日本人好みの品種などを投入するなど日本市場に食い込むことにでもなれば、どうなるのか。
日本のリンゴの木がリンゴ火傷病に感染する機会が増え、病気が大発生する危険性も否定できない。
そうなれば国産リンゴの生産は落ち込み、値段は上がる。
消費者はリンゴ火傷病感染の不安を感じながらアメリカ産を食べるか、それとも値段の高い国産を買うか。
 
おそらく日本のリンゴ生産農家は感染防止のために、農薬を過剰に投与するかもしれない。
国産も危ないとなれば、リンゴは食べ物として考えられなくなってしまう。
 
さらに恐怖なのは、リンゴ火傷病がナシやビワなどリンゴと同じバラ科の果物にも感染すること。
もしも、りんご火傷病が国内に侵入すれば、日本の消費者はナシやビワなどととも、おさらばだ。
 
国産もダメで、今後、無理をして入ってくるかもしれないアメリカ産は火傷病。
まさに”門前の虎、肛門の狼”、前も後も、アレもコレもダメの状態だ。
リンゴを食べたいときにはどうすればいいのか。
同10月半ば、青森県内でリンゴから新たに無登録農薬が検出されたためとして、百貨店・大丸は青森県産リンゴの販売を中止するなどの動きもあった。
 
 
● 減農薬リンゴなら手に入りそうだ
リンゴは甘味のある、つまりそれだけ病虫害にやられやすい果物であるだけに、完全無農薬で栽培するのは難しい。
ただ、有機リン系の毒性が強烈な除草剤などを使わない、農薬の種類や量を減らす形の「減農薬」なら、まだ現実的で、何とかなりそうだ。
 
 
 
 
■ サクランボ
 
● サクランボ王・佐藤錦の裏切り
憧れと落胆と。
2002年8月末、「無登録農薬 山形産サクランボも」と新聞に報じられドキッとし、さらに「佐藤錦」の文字を見つけてガクッときた。
 
サクランボといえば、もう山形県産と決まっている。
国産の生産量の7割を占め、トップだ。
そして山形県産といえば、品種は「佐藤錦」と決まっている。
ちょうど最高といわれる新潟県魚沼産の米「コシヒカリ」のようなもので、ファンも多い。
かくいう筆者も隠れファン、いや幻のファンだ。
 
10年も前、農業関係の取材で「砂糖錦」の主産地、山形県東根市に行き、サクランボ名人といわれる農家を訪ねたことがある。
 
それは6月初め、出荷作業の真っ最中。
ござを敷いた納屋で、5~6人の女性がまるで壊れ物でも扱うかのように、一粒一粒ていねいに箱詰めしていた。
そのござの上一面に広げられたサクランボを見て驚いた。
大粒で、ルビーのように輝いているではないか。
ルビーの絨毯。それにしても、コレはなんだ。こんなサクランボがあったのか。
 
それまで食べたサクランボはサイズが手の小指の頭か、せいぜい中指の頭くらい。
それがなんと親指、いや手ではなく足の親指くらいある。
生まれて始めてみた。
案内役の地元農協担当者の話だと、「佐藤錦」といっても、こんなに大きいのはそうそうない、名人だからこそできるといっていたが。
そういわれても、ショックは大きかった。
一緒に行ったカメラマンもハァーと感嘆の擬音を発しながら、何回もシャッターを切っていた。
 
ただ、その味は知らない。
ふつう農家に取材に行けば、どうぞたくさん召し上がれなどといわれ、味見のチャンスがあるのだが、あの時は誰もそうは言ってくれず、後ろ髪を引かれる思いで農家をあとにした。
確か、一粒換算で当時、100円はするといわれたような気がする。
かりっとかじれば、もうそれだけで100円で、かりっ、かりっで500~600円。
残った種だって、惜しくて捨てられなかったのではないか。
 
そんなしようもないことを、その後に何度も考え、結局、100円の味は幻の味として、未体験のまま生きてきたのだ。
 
ああ、それなのに、その幻の味のサクランボの女王が、なんと無登録農薬に毒されていたなんて、驚き、その裏切りに腹が立ち、そして落胆した。
 
 
● 農産物の自由化で一躍、脚光を
「佐藤錦」は昭和初め、東根市の農家・佐藤栄助によって世に出された。
彼は商売っ気が強く、サクランボを東京へ出荷し、一儲けをと考えていた。
しかし、当時の輸送事情ではすぐ腐ってしまう。
長時間輸送にたえられる品種をと探したが、なかった。
 
それならばと、自分で品種改良に取りかかった。
果実の硬い「ナポレオン」と、甘味の強い「黄玉」を交配したら、500粒の種から50本の芽が出た。
その中からいいものを残そうと、延々と選抜を繰り返し、最後の1本だけ残した。
それは木の勢いがよく、果実が選紅色で光沢があり、上品な甘味があった。
佐藤よりも甘いという意味もあって、「佐藤錦」と名づけられた。
その誕生まで、20年近い歳月がすぎていた。
 
さらに、その普及には時間がかかった。
栄助の東京の消費者の口への願いとは裏腹に、サクランボは長く加工用が主だった。
そのため長く日の目を見なかった。
 
一躍、脚光を浴びるのは1978年、農産物の自由化でアメリカ産の輸入が始まってからだ。
当時、農家など生産関係者は国産サクランボの危機到来とばかり輸入自由化に大反対し、それが決まるや、生産規模の小さい国産はたちまちアメリカ産に踏みつぶされてしまうと恐れたものだ。
しかし、品種を加工用から生で食べられる「佐藤錦」へと転換し、高級化路線を走り、アメリカ産との住み分けを実現させた。
「佐藤錦」の生みの親、栄助は見事、“国産”を守ったことになる。
 
ああ、それなのに、その“佐藤錦“が農薬まみれだなんて。
 
 
● 山形産もダメ、アメリカ産もダメなら
今回、使われた無登録農薬は殺菌剤のダイホルタン。
これは発ガン性がある危険な農薬だ。
今回、県内天道市の農家1戸が2002年6月中旬までに、ダイホルタン使用のサクランボを県内の市場へ出荷したという。
使っていた農家がサクランボの本場・東根市でなかったことが、せめてもの救いなどという声もある。
しかし、本当にそうだろうか。
 
なぜ、13年も前に無登録になった農薬が、今でも存在し、使われているのか。
つまり、この間、広範囲に、かつ長く使われてきたのではないか。
 
しかも、今回、東根市農協の職員がサクランボではないが、リンゴ農家にダイホルタンの販売を仲介していたという。
同農協は個人がしたことで農協は無関係だといっているが、そんな言いわけが通用するのか。

 

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池田 優

 

 

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